埼玉県大久保浄水場
荒川・利根川水系の水を処理し約400万人を支える埼玉県最大規模の浄水場
1968年4月に給水を開始した埼玉県営水道の大規模浄水場。荒川水系と利根川水系の複数ダムを水源とし、現在の上水道施設能力は1日130万立方メートル。15市1町へ水道用水を供給し、工業用水道も併設する。
- 所在地
- 埼玉県さいたま市桜区大字宿618
- 施設種別・現況
- 浄水場・見学可
- 年代・供用状況
- 1964年3月建設着手、1968年4月給水開始、1984年6月計画施設完成
- 構造・浄水方式
- 沈砂池・急速混和池・フロック形成池・沈でん池・急速ろ過池・浄水池・送水ポンプ・汚泥処理施設
- 公表された浄水能力等
- 現在の上水道施設能力1,300,000立方メートル/日、工業用水93,000立方メートル/日
- 設計者
- 不詳
- 見学・公開条件
- 事前申込みによる施設見学制度あり。見学日・人数・申込方法は埼玉県大久保浄水場の最新案内を確認する
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む
埼玉県営水道を代表する大規模浄水場
大久保浄水場は1964年3月に建設へ着手し、1968年4月に給水を開始した。現在は埼玉県営水道の中でも最大規模の施設で、上水道の施設能力は1日130万立方メートル。15市1町へ水道用水を送り、県の説明では約400万人の生活を支える。
荒川水系と利根川水系の複数水源
上水道の原水は荒川水系の有間ダム、浦山ダム、荒川調節池、滝沢ダムなどと、利根川水系の水源を組み合わせて確保する。工業用水道では下久保ダムなど利根川水系の水も利用する。単一の河川やダムへ依存せず、広域水源を組み合わせる点が県営水道の特徴である。
39池の沈でん池と86池の急速ろ過池
上水道施設には急速混和池19池、フロック形成池39池、沈でん池39池、急速ろ過池86池、浄水池10池など多数の処理設備がある。凝集剤で濁りをまとめて沈め、砂ろ過と消毒を経て浄水をつくる。大規模な水量を安定して処理するため、同じ機能の設備を多数並列化している。
計画値と現在能力を分けて読む
県営浄水場概要には、大久保浄水場の計画施設能力として1日702,000立方メートルという値も掲載される一方、現在の施設能力は1日1,300,000立方メートルである。これは異なる整備段階・指標の数値であり、本ページでは現在能力と旧計画値を同じ数字として扱わない。給水開始は1968年、計画施設の完成年月日は1984年6月30日と整理されている。
汚泥処理にPFIを導入
浄水処理で発生する汚泥の処理施設には、2004年12月からPFI方式が導入された。民間の技術・運営ノウハウを活用しながら、脱水・処分を行う。さらに2022年度からは高度浄水処理施設の整備、2024年度からは薬品注入設備の更新など、基幹施設の更新が続いている。
大量の電力を使う送水拠点
大久保浄水場は月に約800万kWhの電力を使用し、その約9割をポンプ設備が占めると県が説明している。送水ポンプへのVVVF・インバータ制御の導入など、省エネルギー化も進めている。水を浄化するだけでなく、広域へ押し出すエネルギー管理も重要な施設機能である。
事前申込みで施設見学
所在地はさいたま市桜区大字宿618。埼玉県は事前申込みによる施設見学を案内している。稼働中の大規模水道施設のため自由入場ではなく、日時や受入人数、交通手段などは最新の見学案内を確認してから訪問する。
Deep research
埼玉県の施設概要、処理工程、見学案内、省エネ・PFI資料を照合し、複数水源、大規模な並列処理設備、現在能力、広域送水、汚泥処理、設備更新まで整理しました。旧計画能力と現在能力は別指標として扱っています。
最終確認:2026年9月4日
施設データを詳しく見る
- 給水開始
- 1968年4月2日
- 上水道施設能力
- 1,300,000立方メートル/日
- 工業用水施設能力
- 93,000立方メートル/日
- 敷地面積
- 475,920平方メートル
- 上水道供給先
- 15市1町
- 急速ろ過池
- 86池
荒川・利根川水系から15市1町までの水の流れ
- 1
荒川・利根川水系から原水を確保
複数のダム・調節池を利用して広域水源を確保します。
- 2
取水・沈砂
原水を取り入れ、沈砂池で大きな砂などを除いて浄水工程へ送ります。
- 3
急速混和・フロック形成
凝集剤を混ぜ、細かな濁りを沈みやすいフロックへ成長させます。
- 4
39池で沈でん
多数の沈でん池を並列運転し、大量の原水からフロックを除去します。
- 5
86池で急速ろ過・消毒
急速ろ過池で残る濁りを除き、消毒して浄水へ仕上げます。
- 6
送水ポンプで15市1町へ
浄水池から大型ポンプで広域送水管へ送り、市町側の配水施設を経て家庭へ届けます。
大久保浄水場の整備・更新年表
建設に着手
埼玉県の水道用水・工業用水供給を担う大規模施設の整備が始まりました。
上水道の給水開始
県営水道の基幹施設として水道用水供給を開始しました。
計画施設が完成
県営浄水場概要ではこの日を大久保浄水場の完成年月日として整理しています。
汚泥処理へPFI導入
浄水汚泥処理に民間資金・ノウハウを活用するPFI方式を導入しました。
高度浄水処理施設の整備開始
将来の水質変化へ対応するため高度処理施設の整備を進めています。
薬品注入設備の更新
基幹設備の老朽化対策として更新工事を進めています。
上水道約2.92億立方メートルを送水
年度実績として291,580,442立方メートルの送水量が公表されています。
見学・設備更新を継続
稼働を続けながら施設見学と段階的な設備更新が行われています。
見学・アクセス情報
大久保浄水場は事前申込み制の施設見学を案内しています。自由入場ではありません。
- 見学
- 事前申込み制
- 申込先
- 埼玉県 大久保浄水場
- 旅行会社
- 見学申込の受付対象外
- 所在地
- さいたま市桜区大字宿618
- 公共交通
- 浦和駅・北浦和駅方面から路線バス案内あり
- 注意
- 稼働中の管理区域へ無断で立ち入らない
公式案内による
見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。
大規模浄水場の運転・環境データ
令和6年度実績・現行施設情報
処理能力だけでなく、実際の送水量、工業用水、電力利用、設備更新から運転規模を確認できます。
- 上水道年間送水量
- 291,580,442立方メートル
- 工業用水年間配水量
- 10,619,160立方メートル
- 月間電力使用量
- 約800万kWh
- ポンプの電力割合
- 約90%
- 沈でん池
- 39池
- 急速ろ過池
- 86池
2024年度
2024年度
県の省エネ紹介
送水量や電力使用量は需要・年度で変動します。最新実績は埼玉県企業局の公表資料を優先してください。
よくある質問
大久保浄水場はどのくらい大きいですか?
現在の上水道施設能力は1日130万立方メートルで、埼玉県営水道の中でも最大規模です。
どこへ水を送っていますか?
県内15市1町へ水道用水を供給しています。
水源はどこですか?
荒川水系と利根川水系の複数のダム・調節池を組み合わせています。
70万2千立方メートルという数字との違いは?
県営浄水場概要には旧計画段階の施設能力702,000立方メートル/日も掲載されています。現在能力1,300,000立方メートル/日とは別の値です。
どのような処理方式ですか?
凝集、沈でん、急速ろ過、消毒を基本とする大規模な急速ろ過方式です。
工業用水もつくっていますか?
はい。工業用水の施設能力は1日93,000立方メートルです。
見学できますか?
はい。事前申込み制の施設見学が案内されています。
現在も更新工事をしていますか?
はい。高度浄水処理施設や薬品注入設備などの整備・更新が進められています。
出典・参考資料
個別記事の最終確認:2026年9月4日。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。







