埼玉県のダム・貯水池一覧

当サイトに掲載している埼玉県のダム・貯水池6件を、地図・施設名・市区町村別に整理しています。 各施設の役割、設備、沿革、能力、見学条件を、個別記事と同じ詳細情報・出典で確認できます。

地域内の全施設を網羅する一覧ではありません。関連設備や廃止施設を含む場合があり、件数は掲載記事の数です。

掲載範囲と施設の内訳

掲載記事
6件
市区町村の掲載区分
4地域
参照先URL(重複除く)
95件

掲載種別はダム6件です。施設の目的や能力は一律ではないため、以下の比較表と施設別の詳細を合わせて確認してください。

能力は設計値・実績値・貯留量など資料ごとに意味と年度が異なります。単位と注記を残して掲載しており、この一覧で単純な合計や規模の順位付けはしていません。

地図から施設を探す

掲載6件のうち登録座標のある0件を位置図に表示します。 座標未登録の6件も、施設を選ぶと公開住所による検索地図で確認できます。検索結果は施設の正確な位置を保証するものではありません。

滝沢ダム

埼玉県秩父市大滝3021(滝沢ダム管理所・左岸側の見学入口)

所在地マップ

埼玉県秩父市大滝3021(滝沢ダム管理所・左岸側の見学入口)

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地図は公開住所をもとに検索表示しています。施設の管理区域には立ち入らないでください。

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埼玉県のダム・貯水池一覧の施設名・市区町村・施設種別・能力・現況
施設名市区町村施設種別能力・容量(掲載値)掲載上の現況
1. 滝沢ダム秩父市ダム総貯水容量63,000,000m³見学可
2. 浦山ダム秩父市ダム総貯水容量58,000,000m³見学可
3. 下久保ダム神川町ダム総貯水容量130,000,000m³/有効貯水容量120,000,000m³見学可
4. 二瀬ダム秩父市ダム総貯水容量26,900,000m³/有効貯水容量21,800,000m³見学可
5. 合角ダム秩父市・小鹿野町ダム総貯水容量10,250,000m³/有効貯水容量9,250,000m³見学可
6. 有間ダム飯能市ダム総貯水容量7,600,000m³/有効貯水容量7,250,000m³見学可

神川町の施設・詳細情報

下久保ダム

群馬・埼玉県境の神流湖をつくり、L字形の主ダム・補助ダムで洪水調節と首都圏の用水を支える多目的ダム

群馬県藤岡市と埼玉県神川町の境を流れる神流川の多目的ダム。主ダムと補助ダムがL字形につながり、神流湖に最大1億3,000万m³を貯留する。1968年本体完成、1969年管理所発足。洪水調節、河川流量の確保、東京・埼玉への用水、発電を担う。

所在地
埼玉県児玉郡神川町大字矢納1356-3(下久保ダム管理所)
施設種別・現況
ダム・見学可
年代・供用状況
1968年11月本体完成・竣功式/1969年1月管理所発足
形式・構造
重力式コンクリートダム。主ダムと補助ダムがL字形に接続
公表された貯水容量等
総貯水容量130,000,000m³/有効貯水容量120,000,000m³
公表された高さ・堤高
主ダム129m・補助ダム73m/堤頂長合計605m
見学・公開条件
内部見学は10名以上の団体が3週間前までに予約。月~木9:30~16:00(12:00~13:00を除く)。ダムカード配布・外観見学の条件とは別
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

群馬県と埼玉県にまたがる神流湖のダム

下久保ダムは利根川水系神流川にある水資源機構の多目的ダムです。ダム本体の左岸は群馬県藤岡市保美濃山、右岸は埼玉県児玉郡神川町大字矢納で、貯水池は神流湖と呼ばれます。本サイトでは現地管理所の所在地に合わせて埼玉県に分類していますが、ダム全体が埼玉県内だけにあるわけではありません。所在地マップも管理所の公開住所による検索地図であり、堤体中心の測量座標ではありません。[1][6][12]

流域面積は322.88km²、満水面積は3.27km²、満水延長は11.0kmです。総貯水容量1億3,000万m³の内訳は有効貯水容量1億2,000万m³と計画堆砂容量1,000万m³。容量は施設の規模を表す値で、その日に湖に入っている水量とは区別します。建設に伴う補償では364世帯の移転や道路の付替えが記録されており、首都圏の水利用は水源地域の生活再建とも結び付いています。[1][3]

L字形は主ダムと補助ダムを組み合わせた構造

放流設備を備える主ダムは堤高129m・堤頂長310m、右岸側の尾根を補う補助ダムは堤高73m・堤頂長295mです。二つの堤頂長を合わせた605mと、主ダムだけの310mは異なる範囲の数字です。右岸の尾根が低いため、そこを補助ダムで高くして大きな貯水池を成立させています。曲がった外観を理由にアーチ式と分類せず、形式は重力式コンクリートダムとします。[1][2][6]

接合部は分角部と呼ばれ、主ダムと補助ダムは貯水位に応じてそれぞれの動きを示します。管理者の解説では主ダム2測線・補助ダム1測線のプラムライン等で挙動を計測し、補助ダムの基礎となる尾根には遮水対策も施工しています。内部の監査廊は点検のための通路で、一般客が自由に入れる通路ではありません。[2][9][11]

本体完成の1968年と管理開始の1969年を分ける

公式沿革では1959年4月に調査事務所を発足し、1962年10月に建設省から水資源開発公団へ事業を承継しました。本体建設工事の着工は1964年3月26日、コンクリート打設開始は1965年10月8日、試験湛水開始は1967年11月24日です。1968年11月13日に竣功式を行い、1969年1月1日に管理所が発足しました。[5]

管理者の諸元表は本体完成を1968年11月、ダムカードは完成年を1969年と記載し、神川町の紹介には1968年完成とあります。また、ダムカードの本体着工年1959年に対し、詳細沿革は同年を調査開始、1964年を本体工事着工として記録しています。本記事ではこれらの記載差を隠さず、具体的な工程ごとの年月を優先します。下久保発電所の1968年5月運転開始も、ダム管理所発足とは別の出来事です。[1][5][6][7][17]

季節別の容量配分と不定率放流方式

2022年8月版として公開されているパンフレットの容量配分図では、洪水期は7月1日~9月30日です。この期間は洪水調節容量3,500万m³と利水等の容量8,500万m³に分け、非洪水期の10月1日~6月30日は1億2,000万m³を利水等に使います。洪水期の準備水位は標高283.80m、平常時最高貯水位は296.80mで、堤体天端の300.00mとは別の基準です。[3][16]

管理者が説明する洪水調節方式は不定率放流方式で、通称なべ底カットです。降雨・流出の予測を踏まえて操作する方式であり、いつでも一定量を放流するという意味ではありません。計画図の流入量2,000m³/s、調節量1,500m³/s、放流量500m³/sは計画条件です。2019年10月12日の流入量1,837m³/sは過去の出水実績であり、現在の流入量や設備の最大放流能力とは分けて読みます。[3][5][15]

神流川・利根川を通じた用水と二つの発電所

新規利水の計画は東京都の水道用水12.6m³/s、埼玉県の水道用水2.3m³/sと工業用水1.1m³/s、合計16.0m³/sです。これはダムから各家庭へ直結する送水管の能力ではなく、河川の水を安定して利用するための開発水量です。不特定かんがいでは神流川の渡瀬地点や利根川の栗橋地点などを対象に流量確保の条件が示され、地点・季節・上流ダム群との共同運用を区別する必要があります。[4]

群馬県の施設紹介による下久保発電所は、最大出力15,000kW、最大使用水量12.0m³/sで、1968年5月運転開始の地下式発電所です。別の下久保第二発電所は2001年6月に運転を開始し、三波石峡へ流す維持流量0.323m³/sを利用して最大270kWを発電します。二つの発電所の用途や流量は同じではなく、最大出力を年間発電電力量として扱うこともできません。[7]

三波石峡への放流・土砂還元と水質管理

ダム下流では、水と土砂の移動が変わったことに対応する河川環境の改善が進められてきました。管理者は2001年7月からダム直下への維持流量放流を始め、土砂を下流へ戻す取組や地域の石磨き活動を紹介しています。公式沿革には2003年度からの土砂掃流試験も記録されています。放流、土砂還元、住民による環境美化は関連しますが、同じ作業ではありません。[5][8]

湖の水質については、採水地点・深さ・日付を付した速報値が公開されています。本記事には確認できた2026年5月14日の貯水池内基準地点、水深0.5mの測定例を掲載します。年平均、湖全体の代表値、浄水処理後の飲料水の検査結果に置き換えません。また、2026年5月26日からの神流川の10%取水制限は、7月7日9時に解除すると共同発表されています。過去の渇水資料を根拠に、現在も制限中だとは記載しません。[10][14]

内部見学・外観・ダムカードの条件は別々

管理所の現地案内では、職員案内の内部見学は10名以上の団体が対象です。受付期間は3か月先まで、申込みは希望日の3週間前までで、電話で日程を確認してから申込書をFAXで送ります。実施時間は月~木の9:30~16:00、12:00~13:00は除外。金・土・日・祝日、お盆、年末年始は対象外で、災害や管理業務による中止もあります。[11]

通常コースは管理所での概要説明、堤体への移動、エレベーターによる内部通過、堤体直下での説明で、約1時間半が目安です。一方、ダムカードは管理所で8:30~17:00、土日祝日も配布する案内があり、内部見学の曜日とは一致しません。カードの郵送配布は行っていません。発電所の見学は県の別窓口であり、ダムの予約だけで発電所内部も見学できるとは案内しません。[6][11][13][18]

Deep research

水資源機構の諸元・パンフレット・見学案内、群馬県の発電所資料、神川町の紹介、国と機構の渇水対応発表を照合しました。主ダムと補助ダム、本体完成と管理所発足、計画値と測定値を区別します。角括弧は記事末尾の出典番号です。

最終確認:2026-09-29

施設データを詳しく見る

主ダム/補助ダムの高さ
129m/73m

主ダムと補助ダムは別々の高さ。堤頂の標高300.00mとは区別します。[1]

堤頂長(合計)
605m

主ダム310mと補助ダム295mの合計。形式は重力式コンクリートダム。[1][6]

総貯水容量/有効貯水容量
130,000,000m³/120,000,000m³

差の10,000,000m³は計画堆砂容量。現在の堆砂量ではありません。[1][3]

流域面積/満水面積
322.88km²/3.27km²

水を集める流域と満水時の湖面を分けた値です。[1]

都市用水の計画開発水量
16.0m³/s

東京水道12.6、埼玉水道2.3、埼玉工業1.1m³/s。実際の毎秒の取水実績ではありません。[4]

竣功式/管理所発足
1968年11月/1969年1月

公式沿革の工程別年月。本体完成・事業工期・カードの完成年を混ぜません。[1][5][6]

神流湖から治水・用水・発電・河川環境へつながる水の使い方

洪水時と平常時では経路・目的が異なります。全量が次の設備を順番に通過する直列工程ではありません。[3][4][7]

  1. 1
    神流川流域から集水

    322.88km²の流域から神流湖へ水が流れ込みます。[1]

  2. 2
    主ダムと補助ダムで貯留

    右岸側の低い尾根を補助ダムで高くし、大きな貯水池を形成します。[2]

  3. 3
    季節別に水位と容量を使い分ける

    7~9月は3,500万m³の洪水調節容量を確保する容量配分です。[3]

  4. 4
    洪水流量を抑えて下流へ放流

    降雨と流出の予測を踏まえる不定率放流方式。計画の500m³/sを常時の放流量とは扱いません。[3][15]

  5. 5
    河川を通じて既存取水と都市用水を支える

    神流川・利根川の流量確保と東京・埼玉の用水を支えます。[4]

  6. 6
    落差を発電に利用

    下久保発電所と、維持流量を利用する下久保第二発電所があり、出力・使用水量が異なります。[7]

  7. 7
    三波石峡へ水と土砂の流れを回復

    ダム直下への維持流量放流と土砂還元などで、下流河川の環境改善に取り組みます。[8]

下久保ダムの建設・管理・環境対策の年表

  1. 調査事務所発足

    建設省の下久保ダム調査事務所が発足。詳細沿革では調査段階の年月です。[5]

  2. 水資源開発公団へ事業承継

    建設省から公団へ建設事業を承継しました。[5]

  3. ダム本体建設工事着工

    調査事務所発足やカードの着工年表記とは区別した本体工事の年月日。[1][5][6]

  4. 本体コンクリート打設開始

    本体のコンクリートを打ち始めた工程。[5]

  5. 試験湛水開始

    水を貯めて施設の状態を確認する段階へ移行。[5]

  6. 下久保発電所運転開始

    群馬県が公表する発電所の運転開始年月。[7]

  7. 竣功式

    管理者の沿革による式典日。本体完成年月は同年11月。[1][5]

  8. 下久保ダム管理所発足

    公式沿革の管理所発足日。ダムカードは完成年を1969年としています。[5][6]

  9. 表面取水設備の事業工期

    諸元表に掲載された工期。ダム本体の工事期間とは別です。[1]

  10. 下久保第二発電所運転開始

    維持流量を利用する別の発電所が運転を開始。[7]

  11. ダム直下への維持流量放流開始

    三波石峡への水量回復を目的とする水環境改善の取組。[5][8]

  12. 土砂掃流試験開始

    管理者の沿革が示す開始年度。維持流量放流開始とは別の取組です。[5][8]

  13. 台風19号の洪水を経験

    2022年版パンフレットは流入量1,837m³/sを記録。資料時点の出水実績です。[3][5][16]

  14. 神流川の取水制限を解除する共同発表

    5月26日からの10%制限を7月7日9時に解除すると、7月6日に国と水資源機構が発表しました。[14]

見学・アクセス情報

以下は2026年9月29日に確認できた管理者等の案内です。内部見学の予約条件、外観の立入範囲、カード配布、発電所の見学は別々に確認してください。

所在地・地図の基準
神川町大字矢納1356-3

下久保ダム管理所の公開住所。ダム本体は群馬・埼玉県境にあります。[1][6][12]

内部の職員案内
10名以上の団体

大人数は受付できない場合があります。個人で自由に内部へ入れる案内ではありません。[11]

予約期間
3か月先まで/希望日の3週間前まで

申込みだけで実施確定とはなりません。管理所との日程調整が必要です。[11]

申込方法
電話確認後に申込書をFAX

担当からの連絡で調整。営利目的や開催未確定の見学は対象外です。[11]

内部見学の曜日・時間
月~木9:30~16:00

12:00~13:00を除きます。現地管理所の申込ページの条件を採用。[11]

内部見学の休止日
金・土・日・祝日、お盆、年末年始

お盆8月13~16日、年末年始12月29日~1月3日。災害・管理業務による中止もあります。[11]

見学コース・所要時間
概要説明・内部通過・堤体直下/約90分

エレベーターを使用する通常コース。内容や所要時間は調整・変更される場合があります。[11]

ダムカード
管理所8:30~17:00

土日祝日を含む配布案内。郵送不可。内部見学の実施曜日・時間とは別です。[6][13]

外観の見学
当日の公開区域・規制に従う

内部予約の対象外の場所でも自由通行を保証しません。工事や放流時の立入制限を現地で確認します。[11]

交通アクセス
管理者のアクセス案内を参照

本庄・新町・群馬藤岡駅が案内されています。接続便・最終便・徒歩所要時間は本記事では固定していません。[12]

下久保発電所の見学
群馬県の別窓口へ申込み

坂東発電事務所発電係、027-231-1681。ダムの予約に自動的に含まれる見学ではありません。[18]

ダム見学の問合せ
0274-52-2746/FAX 0274-52-5408

下久保ダム管理所。団体の移動手段・駐車場所・歩行条件も申込み時に確認してください。[11][12]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

神流湖の水質測定例(2026年5月14日・速報値)

貯水池内基準地点/採水水深0.5m/2026年5月14日採水

管理者の公開速報表で確認できた一回の測定例です。最新月・年平均・湖全体の値とは表示せず、浄水処理後の飲料水の適合判定には使いません。速報値は後日修正される場合があります。[10]

水温
19.4℃

同日・同地点・同水深の測定値。[10]

pH
7.8

単位なし。年平均ではありません。[10]

BOD
0.9mg/L

生物化学的酸素要求量。[10]

COD
1.0mg/L

化学的酸素要求量。BODとは別の指標。[10]

SS
15.7mg/L

浮遊物質量。濁度の度数へ置き換えません。[10]

DO
8.0mg/L

溶存酸素量。[10]

総窒素
1.149mg/L

採水試料の濃度。[10]

総リン
0.037mg/L

採水試料の濃度。[10]

洪水期と非洪水期の容量・水位を比較する

2022年8月版パンフレットの容量配分図

同じ貯水池を季節ごとに使い分けます。洪水期と非洪水期の利水容量を足し合わせることはできません。[3][16]

洪水期
7月1日~9月30日

他のダムの洪水期をそのまま適用しません。[3]

洪水調節容量
35,000,000m³

洪水期に確保する容量。[3]

洪水期の利水等容量
85,000,000m³

洪水調節容量との計は有効貯水容量120,000,000m³。[3]

非洪水期の利水等容量
120,000,000m³

10月1日~6月30日の配分。[3]

洪水貯留準備水位
標高283.80m

洪水期の準備水位。堤高ではありません。[3]

平常時最高貯水位
標高296.80m

ダム天端標高300.00mや最低水位223.70mと区別。[3]

貯水率を見る際は、表示日時と分母の容量を確認してください。現在の水位・貯水率を固定の施設諸元から計算して掲載してはいません。[3][14]

洪水調節・非常放流・利水・表面取水の設備

2026年9月29日閲覧/管理者の公開諸元表

公開表の記載を設備別に整理しています。表には更新日が明示されていないため、全設備を2026年更新済みの仕様とは扱いません。能力値は現在の放流量ではありません。[1]

洪水調節用主ゲート
6.3m×6.5m・2門

オリフィス型ラジアルゲート。公表最大放流量1,600m³/s。[1]

洪水調節用予備ゲート
9.3m×9.5m・2門

鋼製ローラゲート。流水遮断用で、主ゲートと別です。[1]

非常ゲート
8.0m×15.8m・2門

クレストオーバーフロー型ラジアルゲート。公表最大放流量1,400m³/s。[1]

利水主バルブ
直径1,650mm・2門

ハウエルバンガーバルブ。最低水位での公表最大放流量38m³/s。[1]

利水予備ゲート
直径1,650mm・2門

リングホロワーゲート。流水遮断用。[1]

表面取水設備
4段式半円形ローラーゲート

公表最大取水量12m³/s、表面から2mの越流水深。見学用設備ではありません。[1]

ダムカードはラジアルゲート2門・テンターゲート2門という概要表記です。ここでは主・予備・非常・利水を区別できる管理所の詳細表を用い、各最大流量を単純合算した能力は示しません。[1][6]

下久保発電所と下久保第二発電所の違い

群馬県の施設紹介は2025年9月19日更新/2026年9月29日閲覧

下久保発電所の最大出力
15,000kW

県の紹介名称は群成舎下久保発電所(下久保発電所)。[7]

下久保発電所の使用水量
最大12.0m³/s

県は地下約60mに水車発電機を設置した発電所と説明。[7]

下久保第二発電所の最大出力
270kW

2001年6月運転開始。1968年運転開始の発電所とは別です。[7]

第二発電所の使用水量
最大0.323m³/s

ダム直下へ流す維持流量を利用します。[7]

神川町の紹介には発電所の深さを地下70mとする記載もあります。本記事の地下約60mは設備運営者である県の施設紹介によります。基準となる地点が確認できないため、二つを同じ測定値として統合しません。[7][17]

堤体の計測と三波石峡の環境改善

  1. 1
    主ダムと補助ダムの動きを計測

    プラムライン等を使い、分角部の両側の挙動を把握します。計測の存在は、現在の安全状態を本記事が判定したという意味ではありません。[2][9]

  2. 2
    監査廊で漏水などを点検

    点検通路には配線類が通り、三角堰でしみ出す水量を測定します。[9]

  3. 3
    維持流量をダム直下へ放流

    2001年7月からの取組。発電利用と河川環境への水量回復を両立させる設備があります。[7][8]

  4. 4
    土砂還元と地域の環境美化

    放流水で土砂を下流へ流す試験と、三波石を磨く住民等の活動は、別々の役割を持つ取組です。[5][8]

よくある質問

下久保ダムは群馬県ですか、埼玉県ですか?

両県の境にあります。左岸は群馬県藤岡市、右岸と管理所は埼玉県神川町です。本サイトの県別分類と所在地マップは管理所住所に合わせています。[1][6][12]

なぜL字形に曲がっているのですか?

右岸側の低い尾根を補助ダムで高くし、主ダムと組み合わせて大きな貯水池を確保するためです。形式はアーチ式ではなく重力式コンクリートです。[1][2]

堤頂長は310mですか、605mですか?

主ダムだけでは310m、補助ダム295mを合わせると605mです。同じ範囲を測った二つの数字ではありません。[1][6]

1968年完成と1969年完成はどちらですか?

本体完成と竣功式は1968年11月、管理所発足は1969年1月です。ダムカードは完成年を1969年、神川町の紹介は1968年と記載しているため、本記事では工程を分けています。[1][5][6][17]

湖の水はどこで使われますか?

東京の水道用水と埼玉の水道・工業用水、河川流量や既存かんがいの確保、発電に利用します。都市用水16.0m³/sは計画値で、家庭へ直接送る配管の流量ではありません。[4][7]

1人で予約なしにダム内部へ入れますか?

現地の通常見学案内は10名以上の団体予約制です。個人の自由入場の案内ではありません。特別公開がある場合も、その企画の条件を別に確認します。[11]

土日もダムカードをもらえますか?

公式案内は土日祝日を含む8:30~17:00の管理所配布です。郵送配布はありません。内部の職員案内は月~木の別条件なので混同しないでください。[6][11][13]

2026年の神流川の取水制限は続いていますか?

5月26日から実施した10%制限については、7月7日9時に解除すると7月6日に国と水資源機構が共同発表しています。この過去の制限を継続中とは扱いません。その後の水位・規制は管理者の最新発表で確認してください。[14]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-09-29。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 水資源機構「下久保ダム・ダム諸元(1)」(所在地・堤体・貯水池・放流設備・表面取水設備) ↗
  2. 水資源機構「下久保ダムはなぜL字形に曲がっているの?」(主ダム・補助ダム・分角部・計測) ↗
  3. 水資源機構「下久保ダムパンフレット・ダムの目的(1)」(2022年8月版の容量配分図・洪水計画・出水記録) ↗
  4. 水資源機構「下久保ダム・ダム諸元(2)」(用途別の開発水量・河川流量の確保) ↗
  5. 水資源機構「下久保ダムパンフレット・沿革」(調査・本体工事・試験湛水・竣功式・管理所発足) ↗
  6. 水資源機構「下久保ダム・ダムカードVer.2.2」(2020年11月作成。諸元・年月表記・配布条件) ↗
  7. 群馬県「坂東発電事務所管内の発電所(2)」(2025年9月19日更新。下久保・下久保第二発電所) ↗
  8. 水資源機構「ダム下流河川環境改善のとりくみ」(維持流量放流・土砂還元・三波石峡) ↗
  9. 水資源機構「下久保ダム・ダム探検」(ゲート駆動・監査廊・漏水計測・プラムライン) ↗
  10. 水資源機構「下久保ダム・水質状況」(採水日・地点・水深を明記した速報値。掲載例は2026年5月14日) ↗
  11. 水資源機構「下久保ダム見学申し込み」(団体人数・予約期限・曜日・時間・コース) ↗
  12. 水資源機構「神流湖・交通アクセス」(現地管理所の住所・交通案内) ↗
  13. 水資源機構「下久保ダム・ダムカード情報」(現地配布・郵送不可) ↗
  14. 国土交通省・水資源機構「7月7日に利根川水系神流川の取水制限を解除します」(2026年7月6日発表) ↗
  15. 水資源機構「なぜ大雨が降るとダムから水を流すの?」(不定率放流方式・なべ底カット) ↗
  16. 水資源機構「下久保ダム・パンフレットデータ」(公開版は2022年8月。図表の資料時点確認) ↗
  17. 埼玉県神川町「下久保ダム」(1968年完成という自治体紹介と施設の役割) ↗
  18. 群馬県「県営発電所見学のご案内」(下久保発電所の別窓口・申込条件) ↗

秩父市の施設・詳細情報

滝沢ダム

奥秩父もみじ湖に水を蓄え、荒川流域の洪水対策と埼玉・東京の水道を支える多目的ダム

秩父市大滝の荒川水系中津川にある水資源機構の多目的ダム。奥秩父もみじ湖を形成し、洪水調節、河川流量の確保、埼玉県・東京都の水道用水、発電を担う。堤高132m、2008年管理開始。内部の見学通路と下流広場が公開され、直下流には雷電廿六木橋がある。

所在地
埼玉県秩父市大滝3021(滝沢ダム管理所・左岸側の見学入口)
施設種別・現況
ダム・見学可
年代・供用状況
2008年4月1日管理開始/2009年7月14日試験湛水終了/2011年3月31日建設事業完了
形式・構造
重力式コンクリートダム・RCD工法/常用洪水吐2門・非常用洪水吐3門
公表された貯水容量等
総貯水容量63,000,000m³
公表された高さ・堤高
堤高132m・堤頂長424m(管理者の現行諸元)
見学・公開条件
内部見学通路・エレベーターは原則9:00~17:00。定期点検日・年末年始等は休止。フーチング階段は左岸側のみ、冬季休止。熊の目撃に関する注意案内あり
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

奥秩父もみじ湖を形成する荒川水系のダム

滝沢ダムは、埼玉県秩父市大滝の中津川に築かれた、水資源機構が管理する重力式コンクリートダムです。貯水池の名称は奥秩父もみじ湖。水をせき止める堤体は長さ424m、体積167万m³に達し、総貯水容量は6,300万m³です。ダムの管理所と左岸側の見学入口は大滝3021にあります。[1][12][13]

堤高は管理所の現行諸元とダムカードVer.1.2で132mとされています。一方、建設中の2007年版カードと埼玉県の2018年掲載ページには140mの表記が残ります。本記事の基本情報は管理者の現行値を採用し、古い数値との差をダムが実際に低くなった結果などと推測して説明しません。[1][13][14][16]

調査・地域の移転・試験湛水を経た長い建設過程

事業の予備調査は1965年、実施計画調査は1969年に始まり、1976年に水資源開発公団が建設省から事業を引き継ぎました。補償交渉と付替道路整備を進め、1996年には水没等に伴う112戸の建物移転が完了しています。施設の建設史は、堤体だけでなく地域の生活再建を含む過程です。[3]

1999年に本体工事へ着手し、2001~2004年にコンクリートを打設。2005年10月に試験湛水を開始しました。その後の管理開始は2008年4月1日、試験湛水終了は2009年7月14日、建設事業完了は2011年3月31日です。公式の事業経過は総事業費を2,300億円(精算対象額)と記録しています。「完成年」だけで工事・試験・管理の全段階を表さず、年表で区別します。[3][6]

洪水調節と埼玉・東京への水道用水

主な役割は洪水被害の軽減、既得取水の安定化と河川環境の保全、水道用水の確保、発電です。計画上はダム地点の洪水流量1,850m³/sに対して1,550m³/sを貯留し、下流へ流す量を300m³/sに抑える設計です。これは計画条件であり、あらゆる洪水で同じ放流量を保証する数字ではありません。[2]

水道用水は埼玉県分3.74m³/s、東京都分0.86m³/s、合計最大4.60m³/sの取水を可能にする計画です。ダムが水道水を直接配るのではなく、不足時に河川へ水を補給し、下流での取水を支えます。平常時には河川環境や従来からの農業用水等の取水を支える放流も行います。[2][4]

また、東京発電株式会社の滝沢発電所はダムからの放流水を利用します。ダムの目的と発電設備は関連していますが、放流量すべてが常に発電に使われるわけではなく、洪水時には用途の異なる放流設備を使います。[2][4]

洪水吐・利水放流・選択取水は別の設備

洪水の調節に用いる常用洪水吐は2門、堤頂側に設けた非常用洪水吐は3門です。ダムカードでは前者を高圧ラジアルゲート、後者をラジアルゲートと整理しています。さらに平常時の補給には2系統のジェットフローゲートを用います。洪水吐5門と利水放流設備2門を一括して、同じ能力の7門と考えることはできません。[4][13]

選択取水設備は、湖内で水を取る深さを変えるための直線多重式ゲートです。水温や水質が水深によって異なることを踏まえて放流する層を選びます。下流へ放流する量の調整と、どの深さの水を流すかの選択は、別の役割を持つ設備で行っています。[4][13]

RCD工法と雷電廿六木橋

本体コンクリートには、セメント量を抑えた硬いコンクリートを振動ローラーで締め固めるRCD工法を採用しました。機構は施工機械の映像も公開しており、一般の建築物とは異なる大規模な打設工程を確認できます。[6]

原石は約200mの立坑を使って搬出し、コンクリート運搬には自動運転のモノレール式循環バケットを導入。減勢工では回転する管を使うSP-TOMを実施工に採用しました。運搬経路や施工機械の工夫によって、大量の材料を扱う工事の効率化と周辺への影響低減を図った点が特徴です。[5]

直下流の雷電廿六木橋は国道140号の付替道路に設けられたループ状の橋で、ダム側の廿六木大橋270mと、下流側の大滝大橋345mからなります。1998年の架設、土木学会田中賞や2010年の土木学会デザイン賞最優秀賞などの受賞歴を県が紹介しています。ダムと橋は別の施設ですが、道路の付替えを含む同じ地域の変化を読み取れます。[5][15]

建設に伴う環境保全と水温への配慮

秩父多摩甲斐国立公園内での建設では、地形や生息環境への影響を抑える対策が実施されました。希少猛禽類への配慮として道路の一部をトンネル化し、低騒音の施工や繁殖期に配慮した工程調整を実施。希少植物の移植、郷土種や保存した表土による植生回復も記録されています。[11]

貯水池上流の貯砂ダムには魚道を設け、動物の移動が分断される箇所には横断橋や脱出施設を整備しました。これらは建設時の環境保全対策としての記録であり、現在の生物数や水質が改善した程度を示す観測値ではありません。運用時の放流水温への配慮は選択取水設備の役割として別に整理します。[4][11]

自由見学と休止日、公開範囲を確認する

ダム内部には一般向けの見学通路があり、エレベーターで堤体内から下流側へ移動できます。内部には建設時の写真パネルがあり、下流広場から堤体を見上げることもできます。ただし操作室、設備室、点検用の監査廊すべてが自由に入れるわけではありません。[8][9]

2026年9月15日確認時点では、内部見学とダムカード配布は原則9:00~17:00。内部通路と下流広場は定期点検日に休止し、年末年始は駐車場を含む敷地入口も閉鎖されます。職員の説明を希望する団体は平日対応・事前申込みで、個人の自由見学とは条件が異なります。[7]

古い施設案内には左右両岸の階段が紹介されていますが、現行の見学案内で利用できるフーチング階段は左岸側のみです。冬季は階段を休止します。2026年7月23日には堤体上での熊の目撃に関する注意案内も出ています。訪問前には休止日だけでなく臨時のお知らせを確認してください。[7][8][12]

車での目安は秩父市役所から国道140号経由で約50分、雁坂トンネルから約30分です。管理所の所在地、公開された見学経路、湖周辺の道路は同じものではないため、現地の案内と規制に従って移動してください。[10][13]

Deep research

管理者の施設諸元、目的、建設記録、設備解説、2026年度見学案内を照合しました。堤高の新旧表記と管理開始・試験湛水終了・事業完了を区別し、設備能力や計画値を現在の運転実績と混同しないよう整理しています。角括弧の数字は記事末尾の出典番号に対応します。

最終確認:2026-09-15

施設データを詳しく見る

堤高・堤頂長
132m/424m

現行の管理者資料を採用。140mとする旧資料との差は本文に記載。[1][13][14][16]

総貯水容量
63,000,000m³

総容量であり、現在の貯水量や貯水率ではありません。[1]

堤体積
1,670,000m³

ダム本体の体積。貯水容量とは別の諸元です。[1]

集水面積
108.6km²

中津川流域のダム集水面積。[1][13]

湛水面積
1.45km²

貯水池の面積として示された施設諸元。[1]

管理開始
2008年4月1日

試験湛水終了は2009年、建設事業完了は2011年。[3]

中津川から洪水調節・水道・発電へつながる水の使い方

洪水時と平常時では使う設備が異なります。以下は機能の関係であり、すべての水が順番に全設備を通過する図ではありません。[2][4]

  1. 1
    中津川の水を受ける

    荒川水系中津川に設けられたダムが、上流から流入する水を受け止めます。[13]

  2. 2
    奥秩父もみじ湖に貯留

    河川の水を蓄え、洪水時の調節と水が不足する時期の補給に備えます。[2][13]

  3. 3
    洪水時は流量を調節

    常用洪水吐で下流への放流を調節します。非常用洪水吐は大規模な洪水に対応する別設備です。[4]

  4. 4
    平常時は取水する深さを選ぶ

    選択取水設備により、下流へ送る水の温度や水質に配慮して取水する層を選択します。[4]

  5. 5
    放流する水で発電

    放流水の一部は東京発電の水力発電設備で利用されます。発電出力と放流水量は別の指標です。[2]

  6. 6
    利水放流設備からも下流へ補給

    流量に応じて主管・分岐管のジェットフローゲートを使い分けます。[4]

  7. 7
    下流の取水と河川環境を支える

    埼玉県・東京都の水道用水、既得取水の安定化、河川環境のための流量確保につながります。[2]

滝沢ダムの調査・建設・管理の年表

  1. 予備調査開始

    ダム事業に向けた予備調査を開始。[3]

  2. 実施計画調査開始

    事業を具体化する実施計画調査へ移行。[3]

  3. 事業を承継

    水資源開発公団が建設省から引き継ぎました。[3]

  4. 地元5協議会との補償基準妥結

    建設補償対策委員会との損失補償基準がまとまりました。[3]

  5. 建設同盟会との補償基準妥結

    別途、建設同盟会との損失補償基準がまとまりました。[3]

  6. 112戸の建物移転完了

    水没等に伴う移転の段階を終えました。[3]

  7. 国道140号付替区間開通

    大滝道路の付替区間が開通しました。[3][15]

  8. 本体工事着手

    ダム本体の建設工事に着手。[3]

  9. 本体コンクリート打設開始

    RCD工法による本体の施工を進めました。[3][6]

  10. 本体コンクリート打設完了

    打設完了と管理開始は別の時点です。[3]

  11. 試験湛水開始

    貯水池に水をためる試験段階へ入りました。[3]

  12. 管理開始

    本記事の基準年に採用する管理開始日。[3][13]

  13. 試験湛水終了

    管理開始後に試験湛水を終了しました。[3]

  14. 建設事業完了

    総事業費は2,300億円。公式年表の精算対象額です。[3]

見学・アクセス情報

2026年9月15日確認。見学通路の開放、階段の利用、管理設備への立入りを区別してください。天候・点検・野生動物の状況によって予定外の休止もあり、現在の案内が過去の施設紹介に優先します。[7][8][9][12]

内部通路・エレベーター
原則9:00~17:00/無料

個人は公開経路を自由見学。点検日等は休止します。[7]

内部・下流広場の定期休止
原則毎月第3木曜日

閉庁日は翌開庁日。2026年度は7月21日が例外で、年度別予定を確認。9月17日・10月15日も休止予定です。[7]

年末年始
2026年12月29日~2027年1月3日

駐車場を含む敷地入口を閉鎖。堤体・内部見学とカード配布を休止します。[7]

フーチング階段
左岸側のみ利用可/冬季休止

左岸435段。旧施設紹介に記載された右岸454段は、現在の利用可能ルートとして案内しません。[7][8]

職員説明付きの団体見学
平日・2週間前までにFAX申込み

受付確認が必要。目安約1時間。申込先は荒川ダム総合管理所、FAX 0494-23-7912。[7]

ダムカード
管理所玄関/原則9:00~17:00

土日祝も配布する案内ですが年末年始は除外。臨時変更は管理所へ確認。[7][13]

車でのアクセス
秩父市役所から約50分/雁坂トンネルから約30分

国道140号経由の公式目安。道路・交通状況により変わります。[10]

現地管理所
秩父市大滝3021/0494-55-0090

浦山ダム側の荒川ダム総合管理所(荒川久那4041)とは別の所在地です。[12][13]

非公開の設備
操作室・ゲート室・点検用監査廊等

公開された内部通路があることは、全管理設備への立入許可を意味しません。[9]

野生動物への注意
堤体上での熊目撃の注意案内あり

2026年7月23日付の管理所告知を確認。見学前に最新のお知らせを確認してください。[12]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

洪水調節の計画値と貯水池の基準水位

水位は標高、流量は単位時間当たりの水量です。堤高・総容量・現在の貯水量とは区別して読みます。数値は管理者が公表する施設・計画条件で、リアルタイム観測値ではありません。[1][2]

平常時最高貯水位
EL.565.0m

通常の貯留に関する基準水位。[1]

洪水貯留準備水位
EL.537.0m

洪水に備えるための基準。水位差をそのまま容量に換算していません。[1]

最低水位
EL.495.0m

施設諸元に掲載される水位。[1]

計画洪水の調節
1,850m³/s → 300m³/s

計画では差分1,550m³/sをダムに貯留します。[2]

当日の水位・貯水量・放流量は管理所のリアルタイム情報で確認してください。本記事では時刻のない数値を「最新値」として固定表示しません。[12]

用途別に見る放流・取水設備

常用洪水吐
高圧ラジアルゲート2門

洪水の放流量調節。管理所の設備解説は1門150m³/sと説明しています。[4][13]

非常用洪水吐
ラジアルゲート3門

堤頂側のクレストゲート。設備解説では1門700m³/s。[4][13]

利水放流・主管
ジェットフローゲート/40m³/s

平常時の河川への補給に使用する設備。[4]

利水放流・分岐管
ジェットフローゲート/2m³/s

放流量に応じて主管と使い分けます。[4]

選択取水
直線多重式ゲート

水温・水質に応じて取水する深さを選びます。[4][13]

設備解説の放流能力を合算して、実際の運用時の最大放流量とは扱いません。放流は水位・流入量などの条件に基づく運用です。[2][4]

水道用水の配分と滝沢発電所

埼玉県の水道用水
最大3.74m³/s

計画上の取水可能量。[2]

東京都の水道用水
最大0.86m³/s

埼玉県分との合計は4.60m³/s。[2]

発電の最大出力
3,400kW

東京発電株式会社。ダム管理者の目的説明に掲載。[2]

発電の最大使用水量
4.25m³/s

放流水を利用する設備条件。年間発電量とは別指標です。[2]

施工技術とループ橋を見比べる

本体施工
RCD工法

硬練りコンクリートを振動ローラーで締め固めます。[6]

コンクリート運搬
モノレール式循環バケット・SP-TOM

SP-TOMは減勢工に採用。本体全体を同じ運搬工法で施工したという意味ではありません。[5]

廿六木大橋
橋長270m

ループ橋のうちダムに近い側。PC5径間連続ラーメン箱桁橋。[15]

大滝大橋
橋長345m

ループ橋の下流側。橋梁部分の長さと道路全体の延長を区別します。[15]

建設時に実施した環境保全対策

建設段階の対策記録

猛禽類への配慮
道路の一部トンネル化・施工時期の調整

クマタカ等の生息環境を保全する取組。[11]

植生の回復
郷土種の利用・保存表土のまき出し

原石山や法面等の植生回復を図りました。[11]

移動経路の確保
貯砂ダムの魚道・動物用横断橋等

生息環境の分断を軽減する設備。[11]

取組の存在と、その効果を示す最新の定量的観測値は区別しています。未確認の水質値や生息数は補完していません。

よくある質問

滝沢ダムの湖は何という名前ですか?

奥秩父もみじ湖です。荒川水系中津川にあり、水資源機構が管理しています。[13]

堤高132mと140mのどちらを見ればよいですか?

管理所の現行諸元とVer.1.2カードは132mです。2007年の建設中カードと県の2018年掲載ページには140mが残るため、本記事は現行の管理者資料を採用しています。差が生じた技術的理由は確認できず、推測していません。[1][13][14][16]

完成は2008年ですか、2011年ですか?

カードの完成年表記と管理開始は2008年ですが、事業経過では2009年に試験湛水終了、2011年に建設事業完了とされています。記録している出来事が異なるため、本文では別々に記載しています。[3][13]

ダム内部の見学に予約や料金は必要ですか?

個人は公開された通路を自由に無料で見学できます。職員の説明を希望する団体は、平日の見学について2週間前までにFAXで申込み、受付確認を受ける必要があります。点検・年末年始・臨時休止日は除きます。[7]

右岸側の階段も歩けますか?

現行案内ではフーチング階段は左岸側のみ利用可能で、冬季は休止します。旧施設案内の左右両岸の段数紹介を、現在の開放状況と同一視しないでください。[7][8]

ダムカードは浦山ダムで受け取るのですか?

滝沢ダムの通常の配布場所は、大滝3021にある滝沢ダム管理所玄関です。団体見学申込先の荒川ダム総合管理所は別の場所なので、訪問先と申込先を取り違えないようにしてください。[7][12][13]

ダムの水はすべて発電所を通りますか?

いいえ。洪水吐、利水放流設備、発電設備は用途が異なります。発電には放流水の一部を利用し、河川への補給には利水放流設備も使います。[2][4]

下流に見える大きなループ橋もダムの設備ですか?

雷電廿六木橋は国道140号の付替道路に設けられた橋で、ダム本体や放流設備とは別の道路施設です。廿六木大橋と大滝大橋の2橋で構成されています。[5][15]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-09-15。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 水資源機構「ダム諸元|滝沢ダム」(現行の堤高・容量・水位・面積) ↗
  2. 水資源機構「ダムの目的|滝沢ダム」(洪水調節計画・水道用水・発電) ↗
  3. 水資源機構「事業の経過|滝沢ダム」(調査・移転・工事・管理開始・試験湛水・事業完了) ↗
  4. 水資源機構「ダムの様々な施設|滝沢ダム」(放流設備の用途・能力・選択取水) ↗
  5. 水資源機構「ダム建設の特徴|滝沢ダム」(立坑・循環バケット・SP-TOM・付替道路) ↗
  6. 水資源機構「動画・滝沢ダム建設機械」(RCD工法・本体コンクリートの施工期間) ↗
  7. 水資源機構「滝沢ダム見学案内」(2026年度休止予定・左岸階段・団体見学条件) ↗
  8. 水資源機構「ダム施設の案内|滝沢ダム」(展示・内部通路・階段段数。開放状況は現行見学案内を優先) ↗
  9. 水資源機構「非公開施設|滝沢ダム」(操作室・設備室・点検用監査廊の立入制限) ↗
  10. 水資源機構「アクセスマップ」(滝沢ダムへの国道140号経由のアクセス) ↗
  11. 水資源機構「滝沢ダムにおける環境保全のとりくみ」(建設時の環境配慮・植生回復・魚道等) ↗
  12. 水資源機構「荒川ダム総合管理所」(管理所の所在地・2026年7月23日の熊出没注意案内) ↗
  13. 水資源機構「滝沢ダム・ダムカードVer.1.2」(河川名・設備構成・完成年・配布場所) ↗
  14. 水資源機構「滝沢ダム・Ver.1.0(2007年11月作成・建設中)」(旧堤高表記と完成予定年の照合用) ↗
  15. 埼玉県「雷電廿六木橋〔秩父市〕」(橋梁構成・架設年・受賞歴) ↗
  16. 埼玉県「滝沢ダム〔秩父市〕」(2018年4月2日掲載・140m表記が残る資料として照合) ↗

浦山ダム

秩父さくら湖に水を蓄え、自然調節による洪水対策と秩父・埼玉・東京の水道を支えるダム

荒川水系浦山川にある水資源機構の多目的ダム。1999年管理開始、堤高156m、総貯水容量5,800万m³。秩父さくら湖を形成し、洪水調節、河川流量の確保、水道用水、発電を担う。自然調節方式の洪水吐、清水バイパス、一般公開する堤体内部が特徴。

所在地
埼玉県秩父市荒川久那4041(荒川ダム総合管理所・右岸側の見学拠点)
施設種別・現況
ダム・見学可
年代・供用状況
1999年3月31日建設事業完了/同年4月1日管理開始
形式・構造
重力式コンクリートダム・RCD工法/自然調節方式の洪水調節
公表された貯水容量等
総貯水容量58,000,000m³
公表された高さ・堤高
堤高156m・堤頂長372m
見学・公開条件
内部見学通路・エレベーター・防災資料館は原則9:00~17:00。内部は点検日休止、外部フーチング階段は閉鎖中。年末年始・臨時休止に注意
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

秩父さくら湖を形成する高さ156mのダム

浦山ダムは、荒川水系浦山川に築かれた水資源機構の重力式コンクリートダムです。左岸は秩父市荒川上田野、右岸は荒川久那で、管理所は右岸側の荒川久那4041にあります。貯水池の名称は秩父さくら湖です。堤高156m、堤頂長372m、堤体積175万m³、総貯水容量5,800万m³という諸元が公表されています。[1][8][14]

集水面積は51.6km²、湛水面積は1.2km²。平常時最高貯水位は標高393.3m、洪水貯留準備水位は標高372.0m、最低水位は標高304.0mです。標高で示す水位、ダム本体の高さ、現在の貯水量は別の指標であり、総貯水容量をその日の貯水量として扱いません。[1]

1967年の調査から1999年の管理開始まで

予備調査は1967年4月、実施計画調査は1972年5月に始まり、1976年10月に水資源開発公団が建設省から事業を引き継ぎました。1987年には損失補償基準の妥結調印が行われ、付替県道などの整備と並行してダム建設が進められました。建設史には、本体工事だけでなく水源地域の生活再建に関わる経過も含まれます。[3]

本体工事着手は1990年3月30日、コンクリート打設は1992年8月3日から1996年6月25日までです。1996年10月29日に始まった試験湛水は1999年2月23日に終了し、同年3月31日に建設事業が完了、翌4月1日に管理を開始しました。公式の事業経過では総事業費を1,833億円の精算対象額としています。[3]

なお、併設の浦山発電所の運転開始日は東京発電の施設一覧では1998年11月1日です。ダムの管理開始より前の記録ですが、発電所の運転開始とダム建設事業の完了は別の出来事です。[12]

ゲートを備えながら自然調節する洪水吐

浦山ダムの洪水調節計画は、ダム地点で1,000m³/sの洪水流量のうち890m³/sを調節し、下流への放流を110m³/sに抑えるものです。これは計画上の流量配分であり、現在の流入・放流量や、どのような洪水でも同じ放流量になることを示す数字ではありません。[2]

常用洪水吐には高圧ローラーゲートがありますが、管理者の説明では洪水期の7~9月は全開とし、放流口の大きさと水位によって流れる量が決まる自然調節方式を採用しています。非洪水期の10~6月には閉じ、洪水貯留準備水位より上にも水を貯めます。「自然調節方式」は、ダムにゲートが一切ないという意味ではありません。[4]

天端近くには自然越流方式の非常用洪水吐が2口あります。こちらはゲートを持たず、貯水池が満水となるような大きな洪水時に使われます。常用洪水吐、非常用洪水吐、平常時の利水放流設備は役割が異なります。[4]

秩父・埼玉・東京の水道と浦山発電所

水道用水の開発量は、秩父市0.234m³/s、埼玉県2.696m³/s、東京都1.170m³/sの合計4.100m³/sです。豊水時の水を蓄えて必要時に補給することで取水を可能にする計画値であり、各地域へ常にこの量を送り続けているという意味ではありません。既得取水の安定化や河川環境に必要な流量の確保も目的に含まれます。[2]

平常時の放流水は東京発電が運営する浦山発電所で利用され、最大出力は5,000kW、最大使用水量は4.10m³/s、有効落差は150.76mです。発電用の落差はダムの堤高156mとは区別します。発電に使った水は浦山川へ戻され、下流の河川流量や水利用を支えます。[4][12]

発電設備を経由して流せる量を超える補給などには、利水放流ゲートを用います。主管の放流能力は最大40m³/s、分岐管は最大2m³/sとされています。能力の異なる設備を流量に応じて使い分ける構成であり、設備能力を単純に足して通常の放流量としません。[4]

RCD工法と連続運搬で築いたコンクリートの堤体

浦山ダムでは、コンクリートを層状に敷き均して締め固めるRCD工法が採用されました。管理者は、当時標準的だった75cmより厚い1mリフトを本格採用するため、機械改良と試験施工を重ねたことを紹介しています。また、温度応力解析を用いて上下流方向170mの一括打設を実現しました。[5]

急峻な地形の制約に対応して、原石・骨材からコンクリートまでベルトコンベヤを使う一貫した運搬方式を採用。左右岸に設けた通廊のプレキャスト化や、放流管の架台を基礎岩盤に設置する工夫も、工期短縮と施工の合理化につながりました。これらは建設当時の施工技術としての記録です。[5]

景観面では、旧秩父橋をイメージしたアーチ部をダム頂部に設けています。見学時に目にする形状と、内部で水圧を受ける重力式ダムとしての構造を分けて理解できます。[14]

清水バイパスと選択取水で放流水に配慮する

大雨の後に貯水池の濁りが長く残る場合、上流から流れてくる比較的澄んだ水を貯水池に入る前に取り、ダムの取水設備へ直接送るのが清水バイパスです。管の直径は1m、延長は約6km、取水地点と放流地点の高低差約8.3mを利用して自然流下させます。濁った水から土砂を取り除く浄水設備ではなく、濁水と混ざるのを避ける経路です。[6]

管理者は2007年台風9号時の例として、貯水池の濁度が50となった際にバイパスを利用し、下流へ濁度10以下の水を放流したと説明しています。これは特定の出水時の効果例であり、現在の水質や常時の性能を示す測定値ではありません。[6]

選択取水設備は取水する深さを変え、流入水に近い水温などに配慮して放流するための設備です。貯水池では毎月の水質調査も行われています。計測機器の点検、湖周辺の巡視、流木回収を含め、建設後も水と施設の状態を管理し続けています。[4][13][16]

内部見学・うららぴあ・外階段の公開条件

一般公開されるのは、堤体内部の見学通路、エレベーター、防災資料館「うららぴあ」などです。エレベーターは高低差132mを移動し、内部には建設過程や昔の浦山を紹介する展示があります。ダムの堤高156mとエレベーターの移動高132mは別の値です。[8]

2026年9月15日確認時点の利用時間は原則9:00~17:00。点検日はエレベーターと内部見学を休止しますが、防災資料館は通常どおり見学できます。外部のフーチング階段は安全管理のため閉鎖中です。施設紹介ページに498段の階段の説明が残っていても、現在歩ける経路として案内しません。年末年始の休止、臨時閉鎖、平日のみ利用可能な階段昇降機も確認が必要です。[7][8]

職員の説明を希望する団体は、平日の対応・2週間前までのFAX申込み・受付確認が必要で、所要時間の目安は約1時間です。ダムカードはうららぴあで配布。秩父4ダムのうち、同じ管理所が所管する滝沢ダムとは見学経路や休止日が異なります。[7][14][15]

公共交通では秩父鉄道の浦山口駅から管理者の案内経路を利用する方法や、市営バス浦山線「ぬくもり号」の浦山ダム停留所を利用する方法があります。バスは平日と土・休日の時刻表を確認し、往路だけでなく帰りの便も選んで訪問してください。[9][10][11]

Deep research

水資源機構の諸元・設備・事業経過・公開案内に、東京発電の設備一覧と秩父市の交通案内を照合しました。洪水時の自然調節と季節ごとのゲート操作、ダムと発電所の運転開始、外階段と内部見学を区別しています。角括弧の番号は末尾の出典番号に対応します。

最終確認:2026-09-15

施設データを詳しく見る

堤高・堤頂長
156m/372m

ダム本体の高さと左右岸方向の長さ。[1]

総貯水容量
58,000,000m³

総容量であり、現在の貯水量ではありません。[1]

堤体積
1,750,000m³

コンクリートの堤体の体積。貯水容量とは区別。[1]

集水面積
51.6km²

荒川水系浦山川の集水域。[1][14]

湛水面積
1.2km²

貯水池諸元としての公表値。[1]

管理開始
1999年4月1日

建設事業完了は前日の3月31日。[3]

浦山川から洪水調節・水道・発電へつながる水の使い方

洪水時、平常時、貯水池が濁った場合では経路が異なります。全量が以下の設備を順番に通過するという意味ではありません。[2][4][6]

  1. 1
    浦山川の水を受ける

    浦山川上流の流入水を秩父さくら湖で受け止めます。[1][14]

  2. 2
    季節に応じて貯留する

    水道や河川流量のための貯水と洪水への備えを両立するため、洪水期と非洪水期で水位の使い方を変えます。[1][4]

  3. 3
    洪水時は自然調節する

    全開の常用洪水吐から水を流しながら流入の一部を貯留し、下流の洪水流量を抑えます。[2][4]

  4. 4
    取水する深さを選ぶ

    選択取水設備で水温や水質に応じた深さの水を取り、下流へ放流します。[4]

  5. 5
    必要に応じ清水バイパスを使う

    貯水池に濁りが残る場合、上流の比較的澄んだ水を貯水池に入る前に取り、取水設備へ送る経路を用います。[6]

  6. 6
    発電設備や利水放流設備から放流

    平常時は浦山発電所で放流水を利用し、必要な流量に応じ利水放流設備も使用します。[4][12]

  7. 7
    下流の取水と河川環境を支える

    秩父市・埼玉県・東京都の水道用水、既得取水の安定化、河川環境に必要な流量の確保につなげます。[2]

浦山ダムの調査・建設・管理の年表

  1. 予備調査開始

    浦山ダム事業の調査を開始。[3]

  2. 実施計画調査開始

    実施計画の調査段階へ移行。[3]

  3. 荒川水系を開発水系に指定

    荒川水系が水資源開発水系に指定されました。[3]

  4. 公団が事業を承継

    水資源開発公団が建設省から事業を引き継ぎました。[3]

  5. 損失補償基準の妥結調印

    補償に関する事業経過の節目。[3]

  6. ダム本体工事着手

    本体工事に着手しました。[3]

  7. 本体コンクリート打設開始

    堤体コンクリートの施工を開始。[3]

  8. 付替県道工事竣工

    建設に伴う道路整備が竣工しました。[3]

  9. 地域に開かれたダムに指定

    地域利用を含む位置付けが与えられました。[3]

  10. 本体コンクリート打設完了

    本体の打設を完了。[3]

  11. 試験湛水開始

    貯水を伴う確認段階に入りました。[3]

  12. 浦山発電所の運転開始

    東京発電の施設一覧が示す発電所の運転開始日。ダム管理開始日とは別です。[12]

  13. 試験湛水終了

    管理者の事業経過に記録された終了日。[3]

  14. 建設事業完了

    総事業費1,833億円は精算対象額として公表。[3]

  15. 管理開始

    建設事業完了の翌日から管理段階へ移行。[3]

見学・アクセス情報

2026年9月15日確認の通常案内です。内部見学、資料館、食堂、外階段は同じ公開条件ではありません。年度別の点検予定日と臨時のお知らせを優先してください。[7]

内部見学・エレベーター
原則9:00~17:00・無料

点検日は内部に入れません。荒天や管理上の理由で予告なく休止する場合があります。[7]

2026年度後半の内部休止予定
2026年9月15日・10月13日・11月17日・12月15日/2027年1月19日・2月16日・3月16日

公式日付一覧を掲載。原則第3火曜日ですが、10月13日など例外があるため曜日だけで判断しません。[7]

年末年始
2026年12月29日~2027年1月3日休止

内部・エレベーター・防災資料館の年末年始利用休止期間。[7]

防災資料館うららぴあ
原則9:00~17:00

エレベーター点検日でも通常どおり見学可能。ダム・建設・地域に関する展示があります。[7][8]

外部フーチング階段
安全管理のため閉鎖中

498段の紹介が残る施設ページより、現行の閉鎖案内を優先。再開は管理者が告知するとしています。[7][8]

車いす用階段昇降機
堤体内部ギャラリー・平日のみ

設備利用と内部見学の休止条件を事前に確認してください。[7]

職員説明を希望する団体
平日対応・2週間前までにFAX申込

受付確認後に予約成立。集合はうららぴあ、所要約1時間。FAX 0494-23-7912、電話0494-23-1431。[7]

ダムカード
うららぴあで9:00~17:00

土日祝も配布、年末年始は配布なし。管理者の配布条件に従ってください。[14]

さくら湖食堂
11:00~13:30(土日祝は14:00まで)

毎週月・火曜休業。資料館の開館時間とは別です。[7]

鉄道・徒歩
秩父鉄道 浦山口駅から管理者案内ルート

公式アクセスページに徒歩経路があります。外階段閉鎖と内部エレベーター休止を考慮して移動。[7][9]

市営バス浦山線
ぬくもり号「浦山ダム」下車

平日・土休日の時刻表を確認。公式表では西武秩父駅入口を経由します。道路事情による変更に注意。[10][11]

自動車
秩父市役所から約20分

国道140号・県道73号経由の公式目安。道路状況で所要時間は変わります。[9]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

貯水池の水質調査と日常の維持管理

管理者は毎月の水質調査を公表し、年別データを案内しています。ここでは未確認の最新水質値を補わず、公開された調査・管理の対象を整理します。[13][16]

水質調査
貯水池を中心に毎月実施

管理所の年別データと本社の水質年報への案内があります。[13]

放流水への配慮
選択取水と清水バイパス

水深ごとの水温・水質の違い、出水後の濁水長期化に対応する設備。[4][6]

施設点検
計測・ゲート・電気設備

管理所は揚圧力の測定や機械電気設備の点検を紹介しています。[16]

貯水池周辺の管理
巡視・流木回収

柵や湖面の異常の確認、設備に影響する流木等の回収。[16]

貯水池・河川の水質調査は浄水処理後の水道水の検査とは別です。設備の存在だけから、現在の水質や飲用の安全性を判定しません。

洪水吐・利水放流・選択取水の違い

洪水調節の方式とゲートの有無は同じ意味ではありません。用途別に設備を整理します。[4]

常用洪水吐
高圧ローラーゲート・幅4.17m×高さ4.592m

洪水期は全開で自然調節。ゲート重量は約22tと紹介。[4]

非常用洪水吐
幅11.5m×高さ5.1m・2口

ゲートのない自然越流方式。[4]

利水放流・主管
最大40m³/s

必要な下流放流量に応じて使用する設備能力。[4]

利水放流・分岐管
最大2m³/s

主管と流量に応じて使い分けます。[4]

選択取水設備
取水する深さを選択

水温・水質を考慮し、流入水に近い水温の放流に配慮。[4]

季節別の水位と洪水調節計画

平常時最高貯水位
標高393.3m

管理者の公表諸元。[1]

洪水貯留準備水位
標高372.0m

洪水への備えを示す基準水位。[1]

最低水位
標高304.0m

貯水池の諸元であり、現在水位ではありません。[1]

洪水期・非洪水期
7~9月/10~6月

施設解説に示された常用洪水吐の季節別運用。[4]

計画洪水調節
1,000m³/sのうち890m³/sを調節

計画上の下流放流は110m³/s。実際の出水記録とは別です。[2]

清水バイパスの構造と公表された効果例

管の直径
1m

上流の澄んだ水を取水設備へ送る管路。[6]

管路延長
約6km

上流からダム本体まで。[6]

取水・放流地点の高低差
約8.3m

高低差を利用した自然流下方式。[6]

2007年台風9号時の例
貯水池濁度50に対し、下流へ濁度10以下の水を放流

管理者が掲載する過去の効果例。現在の観測値ではありません。[6]

本体を築いた合理化施工

本体コンクリート打設:1992~1996年

RCDリフト高
1m

1回に打設する層の厚さ。機械改良・試験施工を経て採用。[5]

上下流方向一括打設
170m

温度応力解析に基づく建設当時の技術。[5]

材料の運搬
原石・骨材・コンクリートのベルトコンベヤ運搬

地形条件を踏まえ大量連続運搬を実施。[5]

上下流方向の通廊
左右岸各約100m・プレキャスト化

工期短縮のため工場等で製作するコンクリート部材を採用。[5]

浦山発電所と水道用水の計画値

浦山発電所の事業者
東京発電株式会社

ダム管理者の水資源機構とは別主体。[12][14]

最大出力・使用水量
5,000kW/4.10m³/s

設備能力。年間発電量や常時の発電出力ではありません。[12]

有効落差
150.76m

ダムの堤高156mとは別の設備諸元。[12]

運転開始
1998年11月1日

東京発電の一覧に記載。ダムの1999年管理開始と区別。[12]

秩父市の水道用水
0.234m³/s

取水を可能にする開発量としての公表値。[2]

埼玉県・東京都の水道用水
2.696m³/s/1.170m³/s

秩父市を含む合計は4.100m³/s。現在の供給実績ではありません。[2]

よくある質問

浦山ダムと秩父さくら湖はどのような関係ですか?

浦山ダムが浦山川をせき止めて形成する貯水池が秩父さくら湖です。ダム本体は156m、総貯水容量は5,800万m³です。[1][8][14]

自然調節方式ならゲートはないのですか?

常用洪水吐にはゲートがあります。洪水期は全開として自然調節し、非洪水期は閉じて水を貯めます。一方、非常用洪水吐2口はゲートのない自然越流方式です。[4]

ダムの完成と発電所の運転開始は同じ年ですか?

異なります。東京発電の一覧では浦山発電所は1998年11月1日運転開始。ダムは1999年3月31日建設事業完了、4月1日管理開始です。[3][12]

清水バイパスは水を浄化する装置ですか?

浄水場のように処理する装置ではありません。貯水池に濁りが残るとき、上流の比較的澄んだ水を貯水池に入る前に取り、約6kmの管路で取水設備へ送る仕組みです。[6]

予約なしで内部を見学できますか?

一般公開の通路は通常、無料で自由見学できます。ただし内部・エレベーターは点検日や年末年始等に休止します。職員の説明を希望する団体は平日の事前申込みが必要です。[7]

498段の外階段を歩いて下りられますか?

2026年9月15日確認の見学案内ではフーチング階段は閉鎖中です。施設紹介の段数説明は現在の開放を保証しません。エレベーター点検日に外階段を代替経路として案内することもできません。[7][8]

点検日でも資料館やダムカードを利用できますか?

公式案内ではエレベーター点検日でも防災資料館は通常どおり見学できます。カードはうららぴあで9時~17時に配布され、年末年始は配布しません。臨時休止は訪問前に確認してください。[7][14]

滝沢ダムとは別の施設ですか?

別施設です。浦山ダムは浦山川、滝沢ダムは中津川にあり、二瀬ダム・合角ダムとともに秩父4ダムとして案内されています。内部公開の休止日や階段の利用条件を共通と考えず、個別の見学案内を確認してください。[7][15]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-09-15。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 水資源機構「ダム諸元|浦山ダム」(堤体・貯水池・左右岸・水位) ↗
  2. 水資源機構「ダムの目的|浦山ダム」(洪水調節計画・水道用水・河川維持・発電) ↗
  3. 水資源機構「事業の経過|浦山ダム」(調査・補償・工事・試験湛水・管理開始) ↗
  4. 水資源機構「ダムの様々な施設|浦山ダム」(洪水吐・選択取水・利水放流設備) ↗
  5. 水資源機構「ダム建設の特徴|浦山ダム」(RCD工法・1mリフト・運搬・通廊施工) ↗
  6. 水資源機構「清水バイパス」(構造・自然流下・2007年台風9号時の効果例) ↗
  7. 水資源機構「浦山ダム見学案内」(2026年度点検日・外階段閉鎖・団体申込・食堂) ↗
  8. 水資源機構「ダム施設の案内|浦山ダム」(展示・エレベーター。公開状況は見学案内を優先) ↗
  9. 水資源機構「アクセスマップ」(浦山口駅からの経路・道路・管理所所在地) ↗
  10. 秩父市「市営バス ぬくもり号・浦山線 時刻表(平日)」(2026年9月15日確認) ↗
  11. 秩父市「市営バス ぬくもり号・浦山線 時刻表(土・休日)」(2026年9月15日確認) ↗
  12. 東京発電「本社・事業所・発電所一覧」(浦山発電所の出力・使用水量・落差・運転開始日) ↗
  13. 水資源機構「水質データ」(浦山ダムの定期調査・年別データへの案内) ↗
  14. 水資源機構「浦山ダム・ダムカードVer.1.0」(河川名・管理者・景観設計・配布場所) ↗
  15. 水資源機構「秩父4ダムカード」(二瀬・滝沢・浦山・合角の連携) ↗
  16. 水資源機構「施設の管理」(計測・機械電気設備点検・水質調査・巡視・流木回収) ↗

二瀬ダム

秩父湖に水を蓄え、季節別の貯水運用で荒川の洪水調節・農業用水・発電を担う重力式アーチダム

埼玉県秩父市の荒川本川にある国土交通省の多目的ダム。1961年12月完成、堤高95mの重力式アーチ堤体が秩父湖をつくる。洪水調節・かんがい用水の確保・発電を担い、貯砂ダムと土砂の掘削・下流還元で貯水池の機能維持を図っている。

所在地
埼玉県秩父市大滝3931-1(二瀬ダム管理所)
施設種別・現況
ダム・見学可
年代・供用状況
1961年12月ダム完成/1962年5月に貯水池を秩父湖と命名
形式・構造
重力式アーチコンクリートダム
公表された貯水容量等
総貯水容量26,900,000m³/有効貯水容量21,800,000m³
公表された高さ・堤高
堤高95m・堤頂長288.5m
見学・公開条件
管理所1階展示は平日8:30~17:15の案内。堤体内部は募集型の見学会等で公開。ログハウスは一般開放案内とクマ出没による休館表示が併存し、再開状況の確認が必要
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

荒川本川の秩父湖と三つの役割

二瀬ダムは、荒川河口から約150km上流の埼玉県秩父市大滝にある国土交通省管理の多目的ダムです。流域面積は170.0km²、湛水面積は0.76km²。ダムの貯水池は秩父湖と呼ばれます。管理所の公開住所は大滝3931-1で、所在地マップもこの見学案内・カード配布の拠点を検索する地図です。[1][2][8][10]

公表されている目的は洪水調節、かんがい用水の確保、発電です。2026年度の事業概要でもこの三つを示しており、周辺の水道用水を開発するダムと同じ目的・供給量を当てはめることはできません。下流の農業用水を補う働きと、浄水処理をして家庭へ水を届ける働きは別です。[5][8]

荒川総合開発計画から1961年の完成へ

1947年の大きな出水を踏まえ、1950年に荒川総合開発計画が立てられました。二瀬ダムはその中心的な事業として計画され、1952年度から実施調査、1954年8月には二瀬工事事務所が開設されています。[2][3]

ダムサイトの掘削は1957年10月、本体コンクリートの打設は1958年12月に開始。1960年11月の第一次湛水、1961年1月のコンクリート打設完了を経て、同年12月に完成しました。完成時の総事業費は53億円です。1962年5月は貯水池が「秩父湖」と命名された時期であり、ダム本体の完成年月とは区別します。[1][2]

別の国の施設紀行には昭和37年完成と昭和36年完成の記述が同じページ内にあります。本記事は管理所の沿革・諸元と2026年度事業概要が一致する1961年12月を採用しています。また、二瀬発電所の運転開始日は運営者資料では1961年2月5日です。発電所の運転開始とダム工事全体の完成も、別の出来事として記録します。[2][7][8][17]

重力式アーチの堤体と用途の異なる放流設備

堤高95m、堤頂長288.5m、堤体積356,000m³の重力式アーチコンクリートダムです。管理所の概要文には288.5mを「天端幅」とする表記もありますが、同所の諸元表ではダム堤長として記載されています。本記事では堤頂長として示し、道路や通路の幅とは扱いません。[1][2]

国の設備解説では、洪水調節用のコンジットゲート、農業用水の放流に使うハウエルハンガーバルブ、堤頂部の非常用クレストゲートを区別しています。コンジットゲートは円弧状の扉を回転させて開閉し、ハウエルハンガーバルブは円錐部の周囲へ水流を広げて勢いを分散させる設備です。外観上の放流口が同じ役割を持つわけではありません。[17]

2023年9月27日には、非常用ゲート4門のうち3号ゲートの電動開閉に不具合が確認されたと公表されました。当時の発表は手動操作が可能で洪水調節等の機能には影響しないとしています。これは2023年時点の説明です。今回確認した資料では復旧完了日を特定できないため、現在も故障中とも、全設備の復旧確認済みとも断定していません。[18]

洪水期とかんがい期で貯水池を使い分ける

公表諸元は総貯水容量2,690万m³、有効貯水容量2,180万m³です。洪水調節容量も2,180万m³と示されますが、かんがい補給容量最大1,600万m³、非洪水期に使う発電用容量2,000万m³をこれに足し合わせて、独立した貯水槽の合計にすることはできません。同じ貯水池を季節・目的・運用水位に応じて利用するためです。[1][4][5][6]

管理所の説明では洪水期は7月1日~9月30日、かんがい期は4月26日~9月20日で、一部が重なります。4月26日~6月30日は発電用容量を利用して農業用水も補給し、7月1日~9月20日は確保水位に対応するかんがい補給容量を利用する運用です。水位を季節で変える理由には、洪水に備える空間と農業用水の確保を両立することがあります。[4][5]

計画洪水は流入1,500m³/sに対し放流800m³/s、調節700m³/sという配分です。管理者の説明には流入200m³/sを超えた場合の調節式もありますが、これらは操作計画の解説であり、現在の流入・放流量や、どの規模の洪水でも放流が800m³/s以下になるという保証ではありません。[1][4][8]

下流の農業用水と二瀬発電所

2026年度事業概要は、大里・元荒川、櫛引、本畠の各地区に関係するかんがい面積を合計8,603haとしています。既存のかんがい解説では地区別面積の数字を足しても同ページの合計に一致しないため、本記事では最新年度の概要でも確認できる合計値を示し、地区別の数値を推測で修正していません。[5][8]

通常は発電用の経路も使って農業用水を補給します。東京発電の施設一覧では、二瀬発電所の最大出力は5,200kW、最大使用水量は7.50m³/s、有効落差は82.63mです。一方、ダム管理所の諸元表は最大有効落差83.10mとしています。両者は項目名も異なるため、単に設備更新による差と決めず、資料ごとの表記を残しました。[1][5][7]

出力を示すkWと、一定期間の発電電力量を示すMWhも別です。管理所の概要・諸元にある17,487MWhと、発電効果の解説にある年平均約10,000MWhは、集計期間や位置付けを揃えた最新年の実績ではありません。本記事ではそれらを現在の年間発電量として採用せず、設備能力と参考記載を分けています。[1][2][6][7]

貯砂ダム・土砂還元と2026年度の維持管理

土砂の流入に対応するため、1989年3月に上流の貯砂ダムが完成しました。諸元表では本体の約3km上流、堤高12.0m、堤長64.6m、堆砂容量30,000m³の別施設として掲載されています。二瀬ダム本体の堤高95mや貯水容量と混同しないことが必要です。[1][2]

2026年5月1日公表の事業概要は、堆砂の進行が計画より速い状態が続くと説明し、貯水池の土砂掘削と、その一部を下流へ戻す土砂還元を継続する計画を示しています。流木の回収・集積・処理、下流の監視カメラや情報表示板の更新、日常点検も事業に含まれます。概要ページに残る「完成から50年」「計画堆砂量の約91%」という説明は、2026年時点の測量結果には置き換えていません。[2][8]

管理所は雨量・水位の観測、気象情報の把握、放流前の関係機関への通知と下流巡視を行います。水質データ公開ページには過年度の資料と、速報値を含み後日修正される可能性がある旨が記載されています。ここでは確認できない最新年の水質平均値を補わず、貯水池の調査と飲料水の検査も区別します。[8][9][15]

管理所展示・内部見学・ログハウス・カードの条件

管理所1階では、建設の経緯や目的を紹介する展示が案内されています。国の見学案内では平日8:30~17:15で、土日祝日・年末年始は除外されています。一方、通常のダムカードは管理所1階玄関で土日祝日を含め8:30~17:15に配布する案内です。カードを受け取れることを、展示や施設内部が同じ条件で公開されることとは扱いません。[10][11][16]

堤体内部は、参加者を募集する見学会等で職員が案内する区域です。2026年8月22日開催予定だった「見てんべぇツアー」は、8月5日更新のページで募集終了が告知されています。9月29日の記事確認時点で日付を過ぎている企画を、現在申込み可能なツアーとしては案内しません。次回の開催日・人数・参加条件は個別のお知らせを確認してください。[13][14][16]

荒川ふれあいログハウスには一般開放の案内がある一方、専用紹介ページの冒頭にクマ出没による休館表示があります。その注意書きの更新日と再開告知を確認できなかったため、本記事では現在の開館を断定しません。通常案内の10:00~16:30と、当日の利用可否は別々に確認する必要があります。[10][12]

公共交通は西武秩父駅または三峰口駅から三峯神社行きバスに乗り、「秩父湖」で下車する案内です。管理所はバス停前の黒い5階建て庁舎で、ログハウスは管理所から上流約700m。車は花園ICから国道140号経由で約90分が管理所の参考所要時間ですが、道路状況や混雑で変わります。[10]

Deep research

二瀬ダム管理所の諸元・沿革・運用解説、2026年度事業概要、発電事業者の設備一覧を照合しました。完成年月、共用される容量、資料ごとの落差・発電量、通常の見学案内と休館表示を分けて整理します。角括弧は記事末尾の出典番号です。

最終確認:2026-09-29

施設データを詳しく見る

堤高・堤頂長
95m/288.5m

管理所の諸元表。288.5mは堤長であり道路幅ではありません。[1][2]

堤体積
356,000m³

コンクリートの堤体の体積。貯水量とは別の諸元です。[1]

総貯水容量/有効貯水容量
26,900,000m³/21,800,000m³

施設容量であり現在の貯水量ではありません。[1]

流域面積/湛水面積
170.0km²/0.76km²

雨水を集める流域と貯水池の水面は異なります。[1]

計画洪水の流入・放流・調節
1,500/800/700m³/s

計画上の流量配分。実際の操作や現在値とは区別します。[4][8]

かんがい面積(2026年度概要)
8,603ha

大里・元荒川、櫛引、本畠地区の合計として公表。給水人口ではありません。[8]

秩父湖から洪水調節・農業用水・発電へつながる水の流れ

全量がすべての放流設備を直列に通るのではなく、季節・流入量・用途に応じて経路と操作が変わります。[4][5][6][17]

  1. 1
    荒川上流の流域から集水

    170.0km²の流域から流れ込む水を秩父湖へ受け入れます。[1]

  2. 2
    季節に合わせた水位で貯留

    洪水期とかんがい期の重なりを考慮し、同じ貯水池の水位を使い分けます。[4][5]

  3. 3
    洪水時の流出を調節

    コンジットゲートなどを用い、流入の一部を貯めながら下流への流量を調節します。[4][17]

  4. 4
    農業用水を補給

    大里・元荒川、櫛引、本畠地区の取水を支えます。4月26日~9月20日が管理所の説明するかんがい期です。[5][8]

  5. 5
    放流水の落差を発電に利用

    二瀬発電所の最大出力は5,200kW、最大使用水量は7.50m³/s。通常の農業用水補給にも発電用経路を使います。[5][7]

  6. 6
    用途に応じた放流口を使用

    農業用水の放流用バルブと非常用のクレストゲートは別の設備です。すべてを通常の観光放流設備とは扱いません。[17]

  7. 7
    下流の安全と河川環境に配慮

    放流に先立つ通知・警報と巡視を行い、掘削土砂の一部を下流へ還元する事業も実施します。[8][9]

二瀬ダムの建設・秩父湖・維持管理の年表

  1. 荒川総合開発計画

    1947年の出水を踏まえ、二瀬ダム建設を中心的な事業とする計画が立てられました。[3]

  2. 実施調査開始

    当時の建設省による実施調査が始まりました。[2]

  3. 二瀬工事事務所開設

    秩父市にダム建設を担当する事務所を開設。[2]

  4. ダムサイト掘削開始

    本体コンクリートを打設する前の掘削工程へ進みました。[2]

  5. 本体コンクリート打設開始

    コンクリートによる堤体構築を開始。[2]

  6. 第一次湛水開始

    完成前の段階で第一次湛水を開始。[2]

  7. 本体コンクリート打設完了

    ダム工事全体の完成は同年12月です。[2]

  8. 二瀬発電所運転開始

    東京発電の施設一覧にある運転開始日。ダム完成とは区別します。[7]

  9. 二瀬ダム完成

    管理所の沿革と2026年度概要が示す完成年月。完成時総事業費は53億円。[1][2][8]

  10. 貯水池を秩父湖と命名

    ダムの完成翌年に貯水池の名称が定められました。[2]

  11. 貯砂ダム完成

    貯水池の機能維持に向け、上流に土砂を受け止める別施設を整備。[1][2]

  12. 荒川ふれあいログハウス完成

    11月18日に完成、同月20日から一般開放する旨を公表。現在の利用可否とは分けます。[12]

  13. 非常用3号ゲートの不具合公表

    電動開閉ができず手動操作は可能との当時の発表。復旧完了日を今回の資料からは特定していません。[18]

  14. 2026年度事業概要公表

    継続的な土砂掘削、流木対策、情報通信設備更新、ダム管理業務を計画として公表。[8]

  15. 夏の内部見学ツアー募集終了告知

    8月22日を開催予定日とする募集ページを更新。開催実績や次回募集とは別の記録です。[13]

見学・アクセス情報

2026年9月29日確認。管理所展示、通常カード、手作りカード、内部見学、ログハウスは利用条件が異なります。ログハウスの休館表示を含め、臨時の案内を訪問前に管理所へ確認してください。[10][11][12][14][16]

見学・案内の拠点
二瀬ダム管理所(秩父市大滝3931-1)

所在地マップは管理所の公開住所による検索地図。堤体内へ自由に入れることを意味しません。[10][11]

管理所1階の展示
平日8:30~17:15

国の見学案内では土日祝日・年末年始を除外。ダムカードの休日配布とは別です。[16]

堤体内部の見学
募集型の見学会等で案内

普段立ち入れない区域を職員が案内する方式。随時自由入場とは案内していません。[13][16]

2026年夏のツアー
募集終了・開催予定日経過

8月5日更新で募集終了。8月22日予定の企画を現在の予約枠として案内しません。[13][14]

ログハウスの現在の利用
休館表示あり・再開状況は要確認

一般開放案内とクマ出没による休館表示が併存。注意書きの更新日と再開告知は確認できませんでした。[10][12]

ログハウスの通常案内
10:00~16:30/無料

管理所から上流約700m。団体利用は事前申込み。通常時間内でも開館を保証しません。[10][12]

通常版ダムカード
毎日8:30~17:15

土日祝日を含む管理所1階玄関での配布。来訪者1人1枚、郵送配布なし。[11]

手作りカードの窓口
8:30~17:15/12:00~13:00休止

秩父4ダムのカード現物4枚を提示。平日は3階事務室、土日祝日は玄関インターフォンで担当者へ。[11]

手作りカードの郵送手続き
4枚の現物同封による申込み案内あり

通常版の郵送不可とは別条件。現物・連絡先メモ等を送る手順は公式ページを確認してください。[11]

公共交通
三峯神社行きバス「秩父湖」下車

西武秩父駅または三峰口駅からの案内。管理所は停留所前。運行日と往復の便は運行事業者で確認。[10]

車・駐車場
花園ICから国道140号経由・約90分

管理所の参考所要時間。今回確認した案内では駐車可能台数・満空は確認できず、道路規制も別途確認が必要です。[10][14]

問い合わせ
二瀬ダム管理所 0494-55-0001

電話受付の案内は8:30~12:00/13:00~17:15。窓口やカードの条件と混同しません。[10]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

2026年度に公表された貯水池・設備の維持管理

2026年5月1日公表の事業概要/実施予定と過年度の案内を区別

2026年度の計画資料に基づく管理項目です。掘削完了量、現在の堆砂率、発電実績など、確認できない数値は補っていません。[8]

堆砂への対応
貯水池内の土砂掘削

計画より速い堆砂進行への対策として継続実施する計画。[8]

下流河川への土砂還元
掘削土砂の一部を利用

環境改善を目的とする取組。掘削した全量を下流へ流すとは説明されていません。[8]

流木対策
回収・集積・処理

管理施設への支障を避けるための継続業務。一部を無償配布する取組もあります。[8]

情報通信設備
監視カメラ・表示板等の更新

2026年度の計画であり、すべての機器の更新完了を示すものではありません。[8]

洪水時への備え
流入予測・放流通知・巡視

日常点検と、大雨が予測される場合の対応を区別して示しています。[8][9]

水質結果の確認
過年度資料と速報値の注意書き

水質公開窓口の掲載年度を確認して利用。貯水池の結果を飲料水の検査値に置き換えません。[15]

貯水容量を足し合わせないための季節別整理

管理所の諸元・洪水調節・かんがい・発電解説を2026年9月29日に照合

洪水調節、かんがい、発電の各容量は、同じ貯水池の運用に関係する値です。全項目を合計して総容量とすることはできません。[1][4][5][6]

総貯水容量
26,900,000m³

有効容量と堆砂及び死水量を含む施設諸元。[1]

有効貯水容量/洪水調節容量
21,800,000m³

同じ値が二つの項目に記載されることを二重に加算しません。[1][4]

堆砂及び死水量
5,100,000m³

諸元表の項目名。現在たまっている土砂の実測量ではありません。[1]

洪水期のかんがい補給容量
最大16,000,000m³

7月1日~9月20日は確保水位に応じて利用するとの解説。[5]

非洪水期の発電用容量
20,000,000m³

4月26日~6月30日のかんがい補給にも利用。[5][6]

洪水期/かんがい期
7月1日~9月30日/4月26日~9月20日

期間は同じではなく、7月から9月に一部重なります。[4][5]

洪水・農業用水・非常時の放流設備の違い

設備の構造解説と、不具合が公表された当時の状態を分けます。ここに示す資料だけで、現在の全設備の稼働状態を認定することはできません。[17][18]

  1. 1
    コンジットゲート

    洪水調節用の高圧放流設備。円弧状の扉体を、支持腕の軸の周りに回転させて開閉します。[17]

  2. 2
    ハウエルハンガーバルブ

    農業用水の放流設備。円錐部の外側に水を広げて水勢を弱める構造として紹介されています。[17]

  3. 3
    非常用クレストゲート

    堤頂部に設けられた非常用の放流設備。2023年の公表資料では4門と確認できます。[17][18]

  4. 4
    2023年3号ゲートの事象

    9月27日の発表では電動開閉ができず、手動開閉は可能。当時は洪水調節等への影響なしと説明されました。現在の復旧状況は未確認です。[18]

  5. 5
    放流の連絡・警報

    関係自治体・警察・消防等に連絡し、スピーカー・サイレン・警報車などで下流へ知らせる運用です。[9]

二瀬発電所の能力・運転開始と資料差

東京発電の施設一覧と二瀬ダム管理所の解説/2026年9月29日閲覧

運転開始日
1961年2月5日

発電事業者の一覧による日付。ダムの1961年12月完成とは別。[7]

最大出力
5,200kW

発電事業者の公表単位を採用。電力量を表すkWh・MWhとは区別。[7]

最大使用水量
7.50m³/s

発電設備の能力であり、ダム全体の洪水時放流能力ではありません。[7]

有効落差(東京発電)
82.63m

運営者の一覧の項目名。ダムの堤高95mとも別です。[7]

最大有効落差(管理所諸元)
83.10m

異なる項目名の数値。差から更新年月や測定条件を推定しません。[1]

参考の発電電力量表記
17,487MWh/年平均約10,000MWh

前者は諸元・概要、後者は発電効果の解説。最新同一年度の実績として比較・合算しません。[1][2][6]

貯砂ダムと古い記録を読み分ける

貯砂ダムの位置
二瀬ダムの約3km上流

本体と別施設として掲載された位置。[1]

貯砂ダムの堤高・堤長
12.0m/64.6m

二瀬ダム本体の95m/288.5mとは別です。[1]

貯砂ダムの堆砂容量
30,000m³

施設の計画容量であり、直近の堆積量や年間除去量ではありません。[1]

貯砂ダムの完成
1989年3月

二瀬ダムの1961年完成とは区別。[2]

概要ページの「完成から50年」「約91%」という堆砂説明は測量年度を特定できないため現在値に用いません。また、かんがい解説の地区別面積の和と合計は一致しないため、2026年度概要でも示される合計8,603haを採用しています。[2][5][8]

よくある質問

二瀬ダムと秩父湖は同じものですか?

二瀬ダムは水をせき止める施設、秩父湖はその貯水池の名前です。ダムは1961年12月に完成し、湖名は1962年5月に定められました。[2]

1961年完成と1962年完成のどちらを採用していますか?

管理所の沿革・諸元と2026年度概要が一致する1961年12月を採用しています。別の公式紀行には両年の記述が混在します。1962年5月の湖名命名、1961年2月の発電所運転開始も別々の出来事です。[1][2][7][8][17]

洪水調節容量とかんがい・発電用容量は全部足せますか?

足せません。同じ貯水池を季節と運用水位に応じて使い分けます。有効容量2,180万m³に、かんがい補給最大1,600万m³と発電用2,000万m³を別の槽として加算しないでください。[1][4][5][6]

水道水をつくる施設ですか?

浄水場ではありません。管理者が示す目的は洪水調節、かんがい用水の確保、発電です。2026年度概要のかんがい面積は8,603haで、給水人口や浄水能力を示す値ではありません。[8]

予約なしで堤体の内部まで入れますか?

常時自由に入れる施設としては案内されていません。普段入れない内部は募集型の見学会等で職員が案内します。2026年8月予定のツアーは募集終了済みで、次回は管理所のお知らせを確認する必要があります。[13][14][16]

荒川ふれあいログハウスは現在利用できますか?

今回の調査では開館中と断定できません。一般開放の案内と、専用ページのクマ出没による休館表示が併存し、注意書きの更新日・再開告知を確認できませんでした。通常時間の10:00~16:30だけで訪問を判断せず管理所へ確認してください。[10][12]

通常のダムカードと手作りカードの受け取り方は同じですか?

異なります。通常版は毎日8:30~17:15に管理所玄関で来訪者へ配布し、郵送はしません。手作り版は秩父4ダムのカード現物4枚の確認が必要で、窓口は12:00~13:00休止。現物を送る郵送手続きも別に案内されています。[11]

最大出力5,200kWは年間発電量ですか?

違います。5,200kWは発電設備の最大出力で、年間の発電電力量はMWhなどで表します。管理所の異なる解説にある17,487MWhと年平均約10,000MWhを、最新年度の実績としては扱っていません。[1][2][6][7]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-09-29。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 国土交通省 二瀬ダム管理所「ダムおよび貯水池の諸元」(堤体・容量・貯砂ダム。旧地名や項目名に注意) ↗
  2. 国土交通省 二瀬ダム管理所「ダムの概要」(工程・完成・秩父湖命名・貯砂ダム) ↗
  3. 国土交通省 二瀬ダム管理所「ダム流域の概況と沿革」(1950年荒川総合開発計画) ↗
  4. 国土交通省 二瀬ダム管理所「二瀬ダムの洪水調節効果」(洪水期・調節計画) ↗
  5. 国土交通省 二瀬ダム管理所「二瀬ダムのかんがい効果」(かんがい期・容量の共用。地区別面積の合計不一致に注意) ↗
  6. 国土交通省 二瀬ダム管理所「二瀬ダムの発電効果」(季節別運用・参考の年平均値) ↗
  7. 東京発電「本社・事業所・発電所一覧」(二瀬発電所の出力・流量・有効落差・運転開始日) ↗
  8. 国土交通省「令和8年度 二瀬ダム管理所事業の概要」(2026年5月1日公表。目的・堆砂対策・設備更新の計画) ↗
  9. 国土交通省 二瀬ダム管理所「ダムの管理」(観測・放流通知・操作。気象表は2008~2012年) ↗
  10. 国土交通省 二瀬ダム管理所「交通のご案内」(住所・バス・車・ログハウスの通常利用案内) ↗
  11. 国土交通省「二瀬ダムで配布しているダムカードについて」(通常版と手作り版の別条件・昼休み・郵送) ↗
  12. 国土交通省「ログハウスプロジェクト」(2007年建設記録。冒頭にクマ出没による休館表示あり) ↗
  13. 国土交通省「令和8年 二瀬ダム見てんべぇツアー」(2026年8月5日更新で募集終了、開催予定日は8月22日) ↗
  14. 国土交通省 二瀬ダム管理所「お知らせ」(見学募集・交通規制等の確認先) ↗
  15. 国土交通省 二瀬ダム管理所「水質データの公表」(過年度結果・速報値の注意事項) ↗
  16. 国土交通省 インフラツーリズム「二瀬ダム施設見学」(管理所展示・募集型の内部見学の案内) ↗
  17. 国土交通省 荒川上流河川事務所「荒川紀行・二瀬ダム」(放流設備の役割。完成年の表記は管理所資料と照合) ↗
  18. 国土交通省「二瀬ダム 非常用ゲート設備の不具合について」(2023年9月27日時点の状況) ↗

秩父市・小鹿野町の施設・詳細情報

合角ダム

吉田川の西秩父桃湖に水を蓄え、自然調節による洪水対策と河川環境・県営水道を支える重力式コンクリートダム

埼玉県秩父市と小鹿野町にまたがる吉田川の県営多目的ダム。堤高60.9mの堤体が西秩父桃湖をつくり、洪水調節・河川環境の保全・水道用水の新規開発を担う。1999年の竣工式後も試験湛水が続き、県の建設史では2003年3月完成とされる。

所在地
埼玉県秩父市上吉田4850-1(合角ダム管理所)
施設種別・現況
ダム・見学可
年代・供用状況
1999年11月竣工式/2002年6月試験湛水完了/2003年3月完成(ダム検査合格)
形式・構造
重力式コンクリートダム/洪水調節は自然調節方式
公表された貯水容量等
総貯水容量10,250,000m³/有効貯水容量9,250,000m³
公表された高さ・堤高
堤高60.9m・堤頂長195.0m
見学・公開条件
周辺の展望台・展示室を案内。展示室・ダムカード9:00~16:00。職員案内は原則15名程度の団体が事前相談、個人申込不可。倉尾線は2026年9月30日をもって廃止との告知あり
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

吉田川に西秩父桃湖をつくる県営ダム

合角ダムは「かっかくダム」と読み、埼玉県秩父市上吉田と小鹿野町にまたがる荒川水系吉田川の多目的ダムです。湖名は西秩父桃湖、ダム名は水没した合角地区に由来します。管理所は秩父市上吉田4850-1にあり、所在地マップはこの公開住所による検索地図です。秩父県土整備事務所の本所がある下影森を、現地の見学先と取り違えないようにします。[1][9][15]

吉田川は赤平川の支川です。県の目的説明にある吉田川全体の流域面積78.8km²と、ダムの諸元にある集水面積32.1km²は対象範囲が異なります。ダムはその上流側の水を受け、洪水調節、河川環境の保全、上水道用水の新規開発という三つの目的で運用されます。県は多目的ダムとして県営初の重力式コンクリートダムと位置付けています。[1][2][3]

自然調節の洪水吐と利水放流設備

堤高60.9m、堤頂長195.0m、堤体積約17万m³の重力式コンクリートダムです。堤体自身の重さで水圧に抵抗する形式で、県の土木施設紹介では洪水調節方式を自然調節としています。管理者の諸元にも、自由越流方式でゲート等による放流量の調節をしないという説明があります。[1][2][15]

同じ諸元表には、常用洪水吐3.6m×3.0mが1門、常用クレスト13.5m×3.9mが2門、非常用クレストが二つの寸法区分で計6門、利水放流設備が1,100mmと250mm各1基と記載されています。この「門」という表の単位だけから、すべてを職員が開閉する可動ゲートと解釈してはいけません。洪水を流す開口部と、平常時の水利用に関わる放流設備を区別します。[1][15]

県の洪水調節計画は、ダム地点の毎秒460トンの洪水に対して最大毎秒400トンを調節する内容です。これらは計画条件であり、観測済みの洪水実績や、常時の放流量を表す数字ではありません。自然調節方式も、雨量・流入量の監視や設備の維持管理が不要という意味ではありません。[3][6][7]

調査・竣工式・試験湛水・完成を分ける

県の建設史では1970年4月に実施計画調査、1973年4月に建設事業へ着手しています。補償基準の妥結は1986年12月、水源地域整備計画の公示は1987年3月です。本体のコンクリート打設は1993年7月に始まり、1995年10月に完了しました。調査や建設事業の開始を、本体打設の開始と同じ年には扱いません。[4]

試験湛水は1998年10月15日から行われ、1999年11月16日に竣工式を実施しています。その後、2002年5月2日に満水となり、同年6月11日に試験湛水を完了、2003年3月3日に完成(ダム検査合格)と記録されています。本記事の代表年は県の完成記録に合わせた2003年で、1999年の竣工式を省略したり、完成年へ置き換えたりしていません。[2][4]

周辺道路の整備も建設と関係しています。湖を渡る倉尾橋は県の資料で1993年架設、橋長145mの橋として紹介され、ダム建設に合わせて新設されたと説明されています。合角漣大橋の完成は建設史に1998年3月25日と記録されており、二つの橋を同じ構造物として扱うことはできません。[4][14]

洪水期の容量と100パーセント表示の意味

総貯水容量は1,025万m³、有効貯水容量925万m³、堆砂容量100万m³です。これは施設の容量区分であり、毎日の貯水量や現在の堆砂量の測定結果ではありません。県の諸元では7月1日~9月30日の洪水期制限水位を標高315.60m、常時満水位を標高328.00mとしています。水位の標高と、基礎からの堤高60.9mは別の数値です。[1][2]

県の貯水状況表では、貯水率の分母は通常925万m³ですが、7~9月は365万m³です。また、100%以上の値は100%として表示されます。例えば2026年9月9日午前0時の公表貯水量408.1万m³に対する表示は100.0%で、総貯水容量1,025万m³をすべて使い切ったという意味ではありません。平年比は2003~2025年の同月同日の平年貯水量との比較で、貯水率とは分母が違います。[5]

河川環境と吉見浄水場につながる水利用

河川環境の保全では、渇水時も必要な流れを保ち、漁業・景観・動植物などの環境に配慮するとともに、下流の吉田川・赤平川の既存の農業用水や上水道取水に必要な流量を確保します。これとは別に、県営水道用水供給事業向けの新規開発量として毎秒1.0トンが示されています。新規開発量と、下流の既存取水を支える流量を同じ指標として合算しません。[3]

吉見浄水場の公式概要は、合角ダムを水源地として明記しています。同浄水場は、荒川と、利根川から武蔵水路を通じて導かれる水の双方を利用できる位置に整備され、凝集沈でん・急速ろ過の処理設備を持ちます。ダムから家庭へ直接飲料水を送るのではなく、河川・取水・浄水・送水の各施設が担う役割を分けて理解する必要があります。吉見浄水場の処理能力を、そのまま合角ダム単独の供給実績には置き換えません。[8]

貯水状況の監視と堆積土砂への対策

管理者は貯水位、貯水量、貯水率、流入量、放流量、雨量などの情報を公表しています。県のリアルタイム情報案内には、自動電話応答0494-78-0831による1分ごとの案内があり、提供値は速報値で、機器の状態や保守によって正常でない値や提供停止が生じる場合があると明記されています。固定的な施設諸元とは別に、観測日時と注意事項を確認して利用する情報です。[6]

県は2019年8月に県管理ダムの長寿命化計画を策定しています。2023年10月掲載の事業紹介では、合角ダムの緊急浚渫工事を実施例として挙げ、洪水調節容量内の土砂を取り除くことで容量を確保する考え方を説明しています。本記事ではこの公表事例を紹介し、未確認の最新堆砂量、除去土砂量、2026年度の工事進捗は補っていません。[7]

展示室・内部見学・交通の利用条件

ダム管理所1階の展示室には、周辺模型、建設を解説する映像、クイズ、目的説明のパネルなどがあります。通常案内は年中無休の9:00~16:00です。同じ時間帯に展示室受付でダムカードを1人1枚配布しますが、業務による不在時には待つ場合があります。展示室の公開は、予約なしで堤体内部にも入れるという意味ではありません。[11][12]

職員案内は学校教育・社会教育・職場研修・学術研究などの団体が対象で、原則15名程度、所要約1時間、個人の申込みは不可です。人数や日時を管理所へ電話で相談します。内部は急な階段や濡れた箇所があり、気温は年間を通じて約13℃と案内されています。他のダムの「10名以上」「3週間前まで」といった条件を転用しません。[10]

公共交通は秩父吉田線の「吉田元気村」から徒歩約10分という県の案内があります。一方、小鹿野町役場で倉尾線へ乗り継ぐ経路には、2026年9月30日をもって廃止との告知があるため、その後も使える通常経路として案内しません。車は花園ICから約33km、駐車場は3か所・30台以上という目安です。訪問前に当日のバス時刻や現地規制を確認してください。河川や湖の外観を見学できることと、自由に遊泳・入水できることも別です。[9][16]

Deep research

埼玉県の諸元、建設史、目的説明、貯水状況、見学・交通案内を照合しました。竣工式と試験湛水完了・検査合格、吉田川全流域とダム集水域、施設容量と日時を指定した公表貯水量を区別します。角括弧は末尾の出典番号です。

最終確認:2026-09-29

施設データを詳しく見る

堤高/堤頂長
60.9m/195.0m

県の施設諸元。標高328.00mなどの貯水位とは別の寸法です。[1][2]

堤体積
約170,000m³

ダム本体の体積で、水を貯める容量ではありません。[1][2]

総貯水容量/有効貯水容量
10,250,000m³/9,250,000m³

総容量には堆砂容量1,000,000m³を含みます。現在の貯水量とは別です。[1]

集水面積/湛水面積
32.1km²/0.56km²

ダムが水を受ける範囲と湖面の面積。吉田川全体の流域78.8km²と区別します。[1][2][3]

上水道用水の新規開発量
毎秒1.0トン

県の目的説明の表記。県営水道用水供給事業向けの計画量で、毎日の取水実績ではありません。[3]

竣工式/完成(検査合格)
1999年11月/2003年3月

試験湛水完了は2002年6月。意味の異なる年月を分けて掲載しています。[2][4]

吉田川から洪水調節・河川環境・県営水道へ

洪水時と平常時の機能をまとめた流れです。全量が七つの施設を直列に通過する工程図ではありません。[3][8]

  1. 1
    吉田川上流の水を受ける

    ダムの集水域32.1km²からの水が流入します。吉田川全体の流域面積とは分けます。[1][3]

  2. 2
    西秩父桃湖に貯留する

    総貯水容量1,025万m³の貯水池を、季節に応じた水位・容量区分で利用します。[1][5]

  3. 3
    洪水の一部を貯める

    自然調節方式で洪水被害の軽減を図ります。計画上は毎秒460トンの洪水に対し最大毎秒400トンを調節します。[3][15]

  4. 4
    下流河川に必要な流れを保つ

    吉田川・赤平川の河川環境と既存の農業用水・上水道取水を支えます。[3]

  5. 5
    県営水道の水源を確保する

    上水道用水の新規開発量は毎秒1.0トン。計画値を日々の放流量に置き換えません。[3]

  6. 6
    下流の取水・浄水施設で処理する

    合角ダムを水源とする吉見浄水場は、荒川と武蔵水路の合流点より下流から取水できる立地で、凝集沈でん・急速ろ過を行います。[8]

  7. 7
    観測と維持管理を継続する

    貯水位・流入量・放流量などの速報情報を提供し、堆積土砂の除去などで施設機能を保ちます。[6][7]

合角ダムの調査・建設・試験湛水の年表

  1. 実施計画調査に着手

    県の建設史に記録された調査開始。建設事業や本体工事の開始とは別です。[4]

  2. 建設事業に着手

    補助事業として建設段階へ移行。[4]

  3. 水源地域対策の対象ダムに指定

    県の年表は水源地域対策特別措置法に基づく指定を記録しています。[4]

  4. 損失補償基準が妥結

    1985年10月の提示後、補償基準が妥結しました。[4]

  5. 水源地域整備計画を公示

    周辺地域整備に関わる計画の節目。[4]

  6. ダム建設工事の本契約

    本体コンクリート打設に先立つ契約工程。[4]

  7. 転流開始

    工事に向けて川の流れを切り替えました。[4]

  8. 本体コンクリート打設開始

    同年10月29日には定礎式を実施。[4]

  9. 本体コンクリート打設完了

    ダム本体の打設工程が完了。試験湛水や検査合格とは別です。[4]

  10. 合角漣大橋が完成

    1994年7月15日に着手した橋の工事が完了。[4]

  11. 試験湛水開始

    貯水して施設の状態を確認する段階へ移行。[4]

  12. 竣工式

    試験湛水完了・完成検査とは異なる時期の式典です。[4]

  13. 試験湛水完了

    同年5月2日の満水を経て試験湛水を完了。[4]

  14. 完成・ダム検査合格

    管理者が完成として記録する年月日。本記事の代表年はこの記録に合わせています。[2][4]

見学・アクセス情報

2026年9月29日に確認した公式案内です。展示室・カード配布・職員による内部案内を区別し、屋外区域の常時開放や当日の運行・利用を保証するものではありません。[9][10][11][12]

所在地マップ
秩父市上吉田4850-1

合角ダム管理所の公開住所による検索地図。ダムは小鹿野町にもまたがります。[9]

周辺の見学
展望台・休憩場などを案内

県道沿いの駐車場や湖を望む展望台の案内。現地の立入規制を優先します。[9][15]

展示室
通常9:00~16:00/年中無休

管理所1階。周辺模型、建設映像、クイズ、目的説明パネルなど。[11]

職員案内の対象
原則15名程度の団体

学校教育・社会教育・職場研修・学術研究。人数が異なる場合は相談し、個人での申込みは不可。[10]

職員案内の申込み
管理所に電話で日時・人数を相談

所要約1時間。可能なら申込書をFAX・メールで送付する案内。希望日時を確約するものではありません。[10]

内部の歩行条件
急な階段・濡れた箇所あり

滑りにくい運動靴等で参加。内部は年間約13℃とされ、夏場も上着などで温度差に備えます。[10]

ダムカード
展示室受付9:00~16:00/1人1枚

通年配布の案内。業務で不在の場合は待つことがあります。屋外見学時間とは別です。[12]

車でのアクセス
花園ICから約33km

県の参考距離。道路状況や所要時間を保証するものではありません。[9]

駐車場・トイレ
駐車場3か所・30台以上/トイレあり

駐車台数は県のアクセス案内の目安で、当日の空車数ではありません。[9][15]

公共交通の基本経路
秩父吉田線「吉田元気村」から徒歩約10分

県の目安は西武秩父駅から約1時間10分、秩父駅から約1時間5分。運行本数が少ないため往復の時刻を確認します。[9]

倉尾線の廃止告知
2026年9月30日をもって廃止

小鹿野町役場から倉尾線へ乗り継ぐ経路は、その後も利用できる通常経路として扱いません。[9]

見学等の問い合わせ
合角ダム管理所0494-78-0285

FAX0494-78-0287。貯水情報の自動電話0494-78-0831とは別の窓口です。[6][10]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

2026年の公表貯水量と貯水率の読み方

2026年7~9月の公表例/各日午前0時の値

県の貯水状況表から6時点を掲載しています。9月29日の現在値でも期間平均でもありません。この期間の貯水率の分母は365万m³で、100%以上は100%表示です。[5]

2026年7月1日
381.0万m³/100.0%

平年比112.2%。[5]

2026年7月29日
377.2万m³/100.0%

平年比109.7%。[5]

2026年8月26日
385.6万m³/100.0%

平年比109.0%。[5]

2026年9月9日
408.1万m³/100.0%

平年比111.9%。100%表示を総貯水容量までの満水とは解釈しません。[5]

2026年9月16日
384.7万m³/100.0%

平年比107.8%。[5]

2026年9月23日
391.3万m³/100.0%

平年比108.5%。[5]

平年比の比較期間は2003~2025年。県は表の数値を小数点2位以下切捨てとしています。個々の観測値を最新の放流判断や水質の安全性の根拠には使いません。[5][6]

同じ貯水池を季節で使い分ける容量と水位

県の施設諸元・2026年の貯水状況表

総貯水容量
10,250,000m³

有効貯水容量と堆砂容量を含みます。[1]

有効貯水容量
9,250,000m³

洪水期以外の貯水率の分母。[1][5]

洪水期の貯水率の分母
3,650,000m³

7月1日~9月30日。別の貯水池の容量ではありません。[1][5]

堆砂容量
1,000,000m³

容量区分であり、最新の堆砂測量値ではありません。[1]

常時満水位/洪水期制限水位
標高328.00m/315.60m

県の諸元表の用語と値。堤高と混同しません。[1]

通常時と洪水期の容量を足し合わせて総貯水容量を求めることはできません。公表貯水率の100%表示には上限処理もあるため、量・率・水位を分けて読みます。[1][5]

洪水吐・クレスト・利水放流設備の比較

県「ダムの諸元」2023年11月2日掲載

公表諸元表の名称・寸法・数を整理しています。新たな設備更新の時期や各設備の最大放流能力は、確認できた資料だけから補っていません。[1]

常用洪水吐
3.6m×3.0m/1門

県の諸元表にある開口寸法と数量。[1]

常用クレスト
13.5m×3.9m/2門

非常用クレストの区分とは別です。[1]

非常用クレストの区分1
13.5m×2.1m/4門

同じ表にあるもう一つの寸法区分と合わせて6門。[1]

非常用クレストの区分2
11.0m×2.1m/2門

幅の異なる区分を同一寸法にまとめません。[1]

利水放流の区分1
1,100mm/1基

洪水吐の門数とは別の設備区分。[1]

利水放流の区分2
250mm/1基

表にある小さい寸法の利水放流設備。[1]

自然調節・自由越流という方式の説明と、諸元表の単位「門」を併記しています。数量から可動ゲートの総数を推測したものではありません。[1][15]

河川環境・既存取水・新規水道開発の違い

  1. 1
    河川の環境を保つ流量

    漁業、景観、動植物などのため、渇水時も必要な流れを確保します。[3]

  2. 2
    すでにある取水を支える流量

    下流の吉田川・赤平川の農業用水・上水道用水の取水を支えます。[3]

  3. 3
    新たに開発する上水道用水

    県営水道の給水区域向けに毎秒1.0トンを開発する計画。既存取水のすべてをこの値に含めた説明ではありません。[3]

  4. 4
    吉見浄水場の水源の一つ

    県は合角ダムと利根大堰を吉見浄水場の水源に関わる施設として紹介しています。複数水系の水を使うため、浄水場の給水全量を合角ダムだけのものとは扱いません。[8]

  5. 5
    貯留と浄水は別の機能

    吉見浄水場には凝集沈でん・急速ろ過の設備があります。湖の水と処理済みの水道水を同じものとして説明しません。[8]

維持管理と秩父4ダムの学習・見学

  1. 1
    観測情報は速報値として利用

    貯水位・貯水量・流入量・放流量・雨量等を提供。機器の不調や保守で停止する場合があると明記されています。[6]

  2. 2
    浚渫で洪水調節に使う容量を保つ

    2023年掲載の県事業紹介に合角ダムの浚渫事例があります。最新の工事量や進捗を示す資料とは区別します。[7]

  3. 3
    建設と地域の変化を展示で学ぶ

    管理所1階の模型・映像・パネルに加え、周辺の倉尾橋はダム建設に伴う道路整備の一例です。[11][14]

  4. 4
    秩父4ダムを個別の条件で訪ねる

    二瀬・滝沢・浦山・合角が連携する取組があります。4施設の管理者や内部公開条件が同一という意味ではありません。[12][13]

  5. 5
    カード収集と内部見学を分ける

    合角のカードは展示室受付で配布。4枚を集める二瀬ダム手作りカードの案内と、職員による内部見学の申込みは別手続です。[10][12]

よくある質問

合角ダムは何と読み、どこにありますか?

「かっかくダム」です。秩父市上吉田と小鹿野町にまたがり、貯水池は西秩父桃湖と呼ばれます。管理所の所在地は秩父市上吉田4850-1です。[1][9][15]

完成は1999年ですか、2003年ですか?

県の建設史は1999年11月16日を竣工式、2002年6月11日を試験湛水完了、2003年3月3日を完成(ダム検査合格)としています。本記事の代表年は完成記録の2003年です。[2][4]

貯水率100%なら洪水を貯める余地はありませんか?

その意味ではありません。7~9月は365万m³を分母とし、100%以上は100%として表示します。総容量1,025万m³に対する割合とは異なります。[1][5]

洪水時は職員がすべてのゲートを開けるのですか?

県の案内は自然調節・自由越流方式です。諸元表にある「門」という数え方だけで、すべての洪水吐に可動ゲートがあるとは解釈できません。利水放流設備とは区別します。[1][15]

貯めた水はどこで使われますか?

下流の吉田川・赤平川の既存取水や河川環境を支え、県営水道用水の新規開発にも利用されます。吉見浄水場の公式概要は合角ダムを水源地として紹介しています。[3][8]

個人で当日申し込めば内部を見学できますか?

職員案内は個人申込不可です。原則15名程度の団体が事前に電話で相談する案内で、展示室の通常公開とは別です。人数などが異なる場合もまず管理所へ相談してください。[10][11]

ダムカードはいつ、どこでもらえますか?

管理所1階の展示室受付で、通年9:00~16:00、1人1枚の案内です。業務で不在の場合には待つことがあります。他のダムの休館日や昼休みをそのまま当てはめていません。[12]

公共交通で行くときに注意する変更はありますか?

倉尾線への乗継経路には2026年9月30日をもって廃止との告知があります。県の基本案内は秩父吉田線の「吉田元気村」から徒歩約10分です。本数が少ないため往復とも最新の時刻を確認してください。[9]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-09-29。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 埼玉県「ダムの諸元」(2023年11月2日掲載、合角ダムの形式・容量・水位・放流設備) ↗
  2. 埼玉県「埼玉県管理のダム」(合角ダムの完成時期・施設諸元・県営ダムとしての位置付け) ↗
  3. 埼玉県「ダムの目的」(吉田川流域・洪水調節計画・既存用水・新規水道開発) ↗
  4. 埼玉県「ダム建設の歩み」(調査・補償・本体工事・竣工式・試験湛水・完成) ↗
  5. 埼玉県「合角ダムの貯水状況について」(2026年の公表例、季節別分母・100%上限・平年比・観測時刻) ↗
  6. 埼玉県「リアルタイムダム情報」(自動電話応答・観測項目・速報値の注意事項) ↗
  7. 埼玉県「ダムの事業」(2023年10月4日掲載、長寿命化計画・合角ダムの緊急浚渫事例) ↗
  8. 埼玉県「吉見浄水場の概要」(2024年10月23日掲載、水源・武蔵水路との位置関係・浄水方式) ↗
  9. 埼玉県「ダムへのアクセス」(現地住所・駐車場・公共交通・2026年9月末の倉尾線廃止告知) ↗
  10. 埼玉県「ダム見学のお申し込みについて」(団体条件・電話相談・内部の階段と気温) ↗
  11. 埼玉県「合角ダム展示室」(展示内容・通常の開館日と時間) ↗
  12. 埼玉県「ダムカードの配布について」(配布窓口・時間・枚数・秩父4ダム連携) ↗
  13. 水資源機構「秩父4ダムカード」(二瀬・滝沢・浦山・合角の連携) ↗
  14. 埼玉県「倉尾橋〔秩父市〕」(1993年架設・橋長・ダム建設に合わせた新設) ↗
  15. 埼玉県「合角ダム〔秩父市、小鹿野町〕」(読み方・自然調節方式・用途・駐車場とトイレ) ↗
  16. 埼玉県「水難事故にご注意ください」(秩父地域の河川利用・増水と警報・救命胴衣) ↗

飯能市の施設・詳細情報

有間ダム

名栗湖に有間川の水を蓄え、季節別の容量配分とトンネル式洪水吐で入間川流域の治水・水道を支えるロックフィルダム

埼玉県飯能市の有間川にある県営多目的ダム。1986年3月完成、堤高83.5mのロックフィル堤体が名栗湖を形成し、洪水調節・河川流量の維持・水道用水の確保を担う。季節で貯水容量を使い分け、2026年度は浚渫工事に伴う制限水位の継続が告知されている。

所在地
埼玉県飯能市大字下名栗1830(有間ダム管理所)
施設種別・現況
ダム・見学可
年代・供用状況
1986年3月完成(1985年度)/本体着工は1979年12月
形式・構造
中央土質遮水壁型ロックフィルダム・トンネル式洪水吐
公表された貯水容量等
総貯水容量7,600,000m³/有効貯水容量7,250,000m³
公表された高さ・堤高
堤高83.5m・堤頂長260m・堤頂幅10m
見学・公開条件
外観は公開区域から見学。監査廊・洪水吐は通常非公開で、平日の団体見学は事前相談・申請。管理用道路は18:00~翌6:00車両通行禁止。ダムカードは管理所の案内では平日9:00~16:00
役割・設備・沿革・見学・FAQを詳しく読む

有間川と名栗湖を結ぶ県営第1号の多目的ダム

有間ダムは、埼玉県飯能市下名栗の荒川水系有間川にある県管理のダムです。有間川は入間川につながり、ダムによってできた貯水池は名栗湖と呼ばれます。県の紹介では県営第1号の多目的ダムとされ、洪水調節、流水の正常な機能の維持、水道用水の新規開発を目的としています。発電を目的とする周辺のダムと同じ用途構成ではありません。[1][2][3][9]

集水面積は16.9km²、総貯水容量は760万m³、有効貯水容量は725万m³です。県の概要ページは湛水面積を0.34km²、パンフレットの諸元表は0.335km²と記載しており、表示桁数を区別します。地図は現地の有間ダム管理所の住所「飯能市大字下名栗1830」を使います。飯能市双柳にある県土整備事務所の本所とは別の場所です。[1][2][5]

事業着手・本体着工・完成年度を読み分ける

県の建設年表では、1967年4月に予備調査、1969年4月に実施計画調査、1972年4月に建設事業へ着手しました。1974年7月の地域との覚書交換、1975年11月の補償基準妥結を経て、1978年3月に仮排水路工事、1979年12月25日にダム本体の工事が始まっています。事業に着手した年を、そのまま堤体の着工年とすることはできません。[2]

1984年8月7日に堤体の盛立てを完了し、同年10月9日に試験湛水を開始、1986年3月に完成しました。県営水道の水源一覧にある完成年度「昭和60年度」は1985年4月~1986年3月を指し、暦年の1986年3月と矛盾しません。県土整備事務所の沿革にも1986年3月完成が掲載されています。本記事の代表年は暦年の1986年としています。[1][2][7][8]

岩石の斜面と内部の遮水壁・トンネルを分ける

堤体は中央土質遮水壁型ロックフィルダムで、堤高83.5m、堤頂長260m、堤頂幅10m、堤体積169万m³です。外観は岩石の斜面ですが、内部の水を通しにくいコアと、それを挟むフィルタ・ロック材を組み合わせています。堤体積は材料で構成される本体の体積であり、水を蓄える容量ではありません。[1][2]

洪水吐は、堤体表面に沿って水を流す方式ではなくトンネル式です。県のパンフレットは、建設時の仮排水トンネルの一部を利用し、掘削や地山の安定に配慮したことを説明しています。洪水吐のトンネル径は7m、非常用洪水吐の越流長は80.7mです。取水設備は右岸上流側斜面に置かれ、7門の取水ゲートから水温や濁りを見ながら取水位置を選びます。[2][6]

洪水期の自然調節と季節を切り替えるゲート

公表された計画では、ダム地点の洪水流量360m³/sに対して最大320m³/sを調節します。計画図の放流量40m³/sは計画洪水を対象とする値で、設備諸元表の常用洪水吐の最大放流量75m³/sとは意味が異なります。計画上の値を、毎日一定に流す放流量や実際の出水記録としては扱いません。[2][3]

通常の7月1日~9月30日は常用洪水吐のゲートを全開にして、夏季制限水位より上に増えた水を自然に流しながら洪水を調節します。通常の非洪水期はこのゲートを閉じて水を蓄え、常時満水位を上回る水は非常用洪水吐の固定堰から越流します。したがって、「自然調節だから有間ダムにはゲートがない」という説明は不正確です。常用洪水吐のローラゲートと、ゲートのない非常用洪水吐を区別する必要があります。[2]

通常の容量配分と2026年度の浚渫工事の例外

通常の洪水期には、有効容量725万m³のうち440万m³を洪水調節用に確保し、利水容量は285万m³です。非洪水期の利水容量は725万m³となります。同じ貯水池の使い方を季節で切り替えるため、二つの利水容量と洪水調節容量を足し合わせて総容量にすることはできません。[2][4][9]

管理所は、2026年度の湖内土砂浚渫工事に伴い、2027年2月まで夏季制限水位とする例外を告知しています。通常の夏季制限水位は標高294.50m、常時満水位は標高311.50mですが、この年度を「10月になれば通常どおり高い水位に切り替わる」とは案内しません。期間は告知上の予定であり、工事完了を確認した記録とは別です。[4]

公開の貯水率は利水容量に対する割合で、100%以上を100%と表示する方式です。100%を名栗湖の総貯水容量760万m³まで満水という意味にはできません。県は長寿命化対策として有間ダム上流の貯砂堰堤の整備も紹介しています。土砂を入口で抑える対策と、すでに湖内に入った土砂を浚渫する作業は区別します。[4][10][11]

飯能市・県営水道の水源と年度を明示した水質

パンフレットの新規水道用水は、飯能市向け0.4m³/s(34,560m³/日)、県広域第一水道向け0.3m³/s(25,920m³/日)です。これは開発した水の供給計画であり、毎日の実際の取水量ではありません。ダムは下流河川の流量を支える水源施設で、各家庭へ直接水道水を送る浄水場ではありません。[2][3][8]

県の大久保浄水場も、有間ダムを荒川水系の水源の一つとして掲げています。複数のダム・河川から確保する原水を浄水場で処理する関係であり、大久保浄水場の全能力を有間ダム単独の給水能力とはみなしません。[14]

埼玉県営水道の令和6年度水質年報は、有間ダムの流出地点を年1回調査する位置付けで、2024年6月20日11時15分の測定結果を掲載しています。水温19.3℃、濁度1.7度、pH7.1などは、その採水時点の値です。年平均、湖の全水深の代表値、浄水処理後の飲料水の検査結果とは区別して、詳細欄に採水条件とともに掲載します。[12][13]

外観・内部見学・道路規制・カード配布は別の条件

監査廊と洪水吐は通常は一般公開されていません。管理所は平日の団体見学について、電話相談後に申請書を提出する方法を案内しています。公開された申請書には最低人数や何週間前という一律の期限は示されていないため、他のダムの条件は転用しません。監査廊から減勢池へ下る経路には431段の階段があり、洪水吐へは片道約700mを歩きます。雨天・強風時の洪水吐見学や災害時の施設見学は中止となる場合があります。[4][6]

車両の規制は、堤体道路などのダム管理用道路が18時~翌6時、湖の外周道路が21時~翌6時で、対象と時間が異なります。管理道路での路上駐車や堤体斜面への立入りも禁止されています。路線バスは飯能駅から「さわらびの湯」方面への案内がありますが、経由や時刻は運行情報を確認し、ダム天端に直接着く交通手段とは分けます。[3][4][16]

ダムカードは現地管理所の案内に従い、平日9時~16時、土日祝日・年末年始の配布なし、1人1枚、郵送なしと記載します。県の総合紹介には9時30分~16時30分という別の時間が残っていますが、両方を混ぜた時間帯にはしません。過去の「有間ダムと名栗湖探検隊」の特別公開も、通常の自由入場や次回の開催予定とは別です。[1][4][15]

Deep research

埼玉県の現行管理案内・設備パンフレット、飯能市の紹介、県営水道の水質年報を照合しました。通常の季節運用と2026年度の浚渫による例外、常用洪水吐と非常用洪水吐、完成年月と完成年度を区別します。角括弧は記事末尾の出典番号です。

最終確認:2026-09-29

施設データを詳しく見る

堤高・堤頂長
83.5m/260m

県の施設諸元。堤高は水面の深さを示す現在値ではありません。[1][2]

堤頂幅・堤体積
10m/1,690,000m³

堤体の寸法・材料の体積であり、貯水容量とは別です。[2]

総貯水容量/有効貯水容量
7,600,000m³/7,250,000m³

差の350,000m³は堆砂容量。現在までに堆積した土砂の測量値ではありません。[1][2]

集水面積/湛水面積
16.9km²/0.335km²

詳細パンフレットの値。県の概要ページでは湛水面積0.34km²と表記。[1][2]

通常の洪水期利水容量
2,850,000m³

7月1日~9月30日は洪水調節用に4,400,000m³を確保。2026年度の水位運用には別途例外あり。[2][4]

完成年月と年度
1986年3月/1985年度

県の完成年月と企業局の完成年度「昭和60年度」を区別。[1][7][8]

名栗湖から洪水調節・河川流量・水道利用へ

洪水時の放流経路と通常の取水経路は別です。すべての水が七つの設備を順に通る直列の工程ではありません。[2][3]

  1. 1
    有間川の流域から集水

    16.9km²の流域の雨水などが有間川を通じて名栗湖に入ります。[1][2]

  2. 2
    季節に応じて湖に貯留

    通常は洪水期の利水容量285万m³、非洪水期725万m³を使い分けます。[2][4][9]

  3. 3
    洪水の一部を貯める

    夏季制限水位より上の空間を洪水調節に利用。開いた常用洪水吐から自然に流す仕組みです。[2]

  4. 4
    取水位置を選ぶ

    右岸の多孔式斜樋の7門で、水温や濁りを観測しながら適切な高さから取水します。[2]

  5. 5
    放流量を調節する

    右岸側の放流調整室にある設備を用い、小瀬戸利水基準点の流量などを見ながら下流へ補給します。[2]

  6. 6
    入間川・荒川の水利用を支える

    河川環境と既存の用水を支え、飯能市・県広域第一水道向けの新規水道用水も確保します。[2][3][8]

  7. 7
    取水・浄水を経て水道に使う

    下流の取水・浄水施設で処理される原水の水源です。県の大久保浄水場は有間ダムを水源の一つに挙げています。[14]

有間ダムの調査・建設・維持管理の年表

  1. 予備調査開始

    県パンフレットに記載された予備調査の開始。[2]

  2. 実施計画調査に着手

    建設に向けた実施計画の調査段階へ移行。[2]

  3. 建設事業着手

    事業全体の着手。ダム本体の着工とは区別します。[2]

  4. 地域との覚書交換

    名栗村ダム対策委員長と地域開発・一般補償に関する覚書を交換。[2]

  5. 補償基準妥結

    建設に伴う補償の基準がまとまりました。[2]

  6. 仮排水路着工

    本体工事に向けて川の水を迂回させる工事を開始。[2]

  7. ダム本体着工

    建設年表で本体着工日として示される日付。[2]

  8. 定礎

    本体工事中の節目として定礎を実施。[2]

  9. 堤体盛立て完了

    ロックフィル堤体の盛立てを完了。ダム事業全体の完成とは別。[2]

  10. 湛水計画承認

    建設省が湛水計画を承認。[2]

  11. 試験湛水開始

    水を貯めて施設の状態を確認する段階へ移行。[2][7]

  12. 有間ダム完成

    暦年は1986年、年度では昭和60年度(1985年度)。[1][2][7][8]

  13. 県管理ダムの長寿命化計画策定

    県が維持更新の計画を策定。有間ダムの貯砂堰堤は対策事例として紹介されていますが、この月を当該工事の完成年月とはしていません。[11]

  14. 浚渫に伴う水位運用の例外を告知

    管理所は2027年2月まで夏季制限水位を継続すると案内。工事完了実績ではなく、確認時点の告知です。[4]

見学・アクセス情報

2026年9月29日に確認した現地管理所と公式申請書の案内です。外観見学、内部の団体見学、カード配布、道路の車両規制はそれぞれ異なる条件です。[4][5][6]

外観の見学
公開区域から見学

堤体斜面・工事用道路などの立入禁止区域へは入れません。外観を見られることは施設内部の自由入場を意味しません。[3][4]

監査廊・洪水吐
通常非公開/団体の事前申請

見学は平日のみ。最初に管理所へ電話相談し申請書を提出します。最低人数や一律の申込期限は公開案内で確認できません。[4][6]

管理所と所在地マップ
飯能市大字下名栗1830

現地管理所の住所検索地図。双柳75の県土整備事務所本所とは別です。[5]

ダムカード
平日9:00~16:00

現地管理所の案内を採用。土日祝日は配布なし、県総合ページでは年末年始も休止。1人1枚、郵送なし。県総合ページの9:30~16:30とは差があります。[1][4]

管理用道路の車両規制
18:00~翌6:00は通行禁止

2023年4月24日から当面の間。堤体道路を含む対象区域は管理所の図で確認してください。[4]

湖外周道路の車両規制
21:00~翌6:00は通行禁止

管理用道路とは対象と時間が異なります。市道の問い合わせ先は飯能市です。[4]

公共交通
飯能駅から「さわらびの湯」方面

国の2018年紹介では下車後徒歩約20分の目安。経由便・運休日・時刻は運行案内を確認し、古い時刻表を現行運行として扱わないようにします。[3][16]

車・駐車
管理道路上の路上駐車禁止

徒歩散策等のための車両放置も禁止。団体バスは見学申請時に待機場所を調整し、一般車の自由駐車場とは扱いません。[4][6]

監査廊の歩行条件
下り431段/約30分の経路

公式申請書の監査廊から減勢池までの目安。急勾配・滑りやすい箇所があり、途中の回避経路はありません。[6]

洪水吐への歩行・天候
片道約700m/移動込み約40分

選択する見学コースの目安。雨天・強風の場合は洪水吐を見学できず、災害等で施設見学全体が中止される場合もあります。[6]

湖面・公園の利用
私有ボート持込・火気使用等は禁止

個人所有のボート・ジェットスキーの持込み使用は禁止。公園へのペット同伴、堤体・公園での喫煙も禁止です。周辺の事業者によるカヌー体験とは条件が別です。[1][4]

見学の問い合わせ
042-979-0914(有間ダム管理所)

FAXは042-979-0087。2025年の県民の日の特別公開は実施報告であり、次回の開催日や自由入場の案内ではありません。[4][15]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

有間ダム流出地点の水質測定例

令和6年度(2024年度)県営水道水質年報/2024年6月20日11:15採水

年報の採水地点・頻度は有間ダムの流出地点で年1回。以下は印刷頁34の1回の測定値であり、年度平均や湖の全水域の代表値、浄水場出口の値ではありません。採水時の天候は晴れです。[12][13]

水温
19.3℃

2024年6月20日の流出地点の採水時。[12]

濁度
1.7度

年報の単位は「度」。透明度のm値とは別の指標。[12]

pH値
7.1

同日の測定値。単位を付けない指標です。[12]

溶存酸素(DO)
8.6mg/L

同日の流出地点。湖底の酸素状態を表す値ではありません。[12]

導電率
107μS/cm

年報の単位のまま掲載。[12]

有機物(TOCの量)
1.0mg/L

同日の原水側の測定例。[12]

総窒素
0.8mg/L

硝酸態窒素だけの量ではなく、年報の「総窒素」。[12]

総リン
0.01mg/L

年報の表示値。ゼロや検出なしへ置き換えていません。[12]

この水質表だけを使って湖水がそのまま飲める、あるいは飲料水として不適合だと結論付けることはできません。年度別年報と、訪問時点の貯水量・放流情報は別の資料です。[4][12][13]

季節別の容量・水位と浚渫時の例外

通常運用は県パンフレット/2026年度の例外は管理所の告知

標高で表す水位と、体積で表す貯水容量を区別します。同じ湖の季節別の値を足し合わせません。[2][4][10]

通常の洪水調節容量
4,400,000m³

通常は7月1日~9月30日の洪水に備える空間。[2][4]

通常の洪水期利水容量
2,850,000m³

洪水調節容量との合計が有効容量7,250,000m³です。[2][4]

通常の非洪水期利水容量
7,250,000m³

通常は10月1日~翌6月30日。2026年度は水位運用の例外が告知されています。[2][4]

夏季制限水位
標高294.50m

通常の7~9月の制限水位。2026年度は2027年2月まで継続する告知です。[4]

通常の常時満水位
標高311.50m

通常の非洪水期の水位。現時点の実測水位ではありません。[2][4]

貯水率の表示上限
100%

公表表は100%以上も100%表示。総容量に対する充満率とは異なります。[4]

常用洪水吐・非常用洪水吐と設計値の違い

県公開パンフレットの設備諸元を2026年9月29日確認

自然調節の説明と設備一覧を併せて読みます。常用洪水吐のゲートは季節で開閉する一方、非常用洪水吐は自由越流式です。[2]

常用洪水吐
ローラゲート1門

幅3,800mm×高さ2,000mm。通常の洪水期は全開、非洪水期は全閉と説明されています。[2]

常用洪水吐の最大放流量
75m³/s

設備諸元の値。計画洪水時の流量配分40m³/sとは定義が別です。[2]

非常用洪水吐
自由越流堰・越流長80.7m

ゲートのない固定堰。通常の非洪水期にも満水位を上回る水を越流させます。[2][6]

非常用洪水吐の最大放流量
670m³/s

パンフレットの設備能力で、現在の放流量や洪水調節計画値ではありません。[2]

洪水吐トンネル
直径7m

建設時の仮排水トンネルを一部利用した放流経路。[2][6]

計画流入量/最大調節量
360m³/s/320m³/s

計画洪水に対する流量配分。発生済みの洪水の測定値ではありません。[2][3]

斜面に並ぶ取水ゲートと放流調整設備

県公開パンフレットの取水・放流設備諸元

取水する高さを選ぶ設備と、下流へ放流する量を調節する設備は別です。主ゲートと副ゲートの能力を合算して放流能力を倍にすることはできません。[2]

選択取水の形式
多孔式斜樋構造・7門

右岸上流側斜面。常用6門と非常用1門を区別します。[2]

常用取水ゲート
750mm×2,000mm・6門

斜樋多孔式ローラゲート。諸元表の最大放流量は1.5m³/s。[2]

非常用取水ゲート
2,000mm×2,000mm・1門

ローラゲート。諸元表の最大放流量は12.0m³/s。[2]

常用放流の主ゲート
口径500mm・1門

ジェットフローゲート。最大放流量1.5m³/s、副ゲートは高圧スライドゲート。[2]

非常用放流の主ゲート
口径900mm・1門

ジェットフローゲート。最大放流量12.0m³/s、副ゲートは高圧スライドゲート。[2]

これらは公開資料の設備仕様です。全ゲートの直近の点検結果や稼働状況を確認したという意味ではありません。放流調整では小瀬戸利水基準点の流量を監視する関係が説明されています。[2]

水道用水の開発量と貯水池を維持する取組

用水開発の計画量、日々の補給量、貯水池に実際に残る水量は異なる値です。[2][4][8]

飯能市上水道向けの新規用水
0.4m³/s(34,560m³/日)

県パンフレットの計画値。日ごとの実供給量ではありません。[2][3]

県広域第一水道向けの新規用水
0.3m³/s(25,920m³/日)

県営水道の水源。浄水場自体の処理能力とは別です。[2][8][14]

土砂流入を抑える施設
上流の貯砂堰堤

県の長寿命化対策の実施事例。最新の捕捉土砂量は本資料から補っていません。[11]

2026年度の土砂対策
湖内の浚渫工事

2027年2月まで夏季制限水位を継続する告知。上流の貯砂堰堤整備とは別の対策です。[4][11]

水位・流入量・放流量は管理所が案内する川の防災情報などで確認します。公開データは速報値で、停止や機器の状態による異常値があり得るため、記事に固定した数値を現在値としては掲載していません。[4]

よくある質問

有間ダムと名栗湖は同じ施設ですか?

有間ダムは水をせき止める本体、名栗湖はその貯水池です。有間川にあり、入間川・荒川につながります。[1][2][9]

1985年と1986年、完成はどちらですか?

県の完成年月は1986年3月です。企業局の水源一覧の昭和60年度は1985年度で、1986年3月を含みます。年度と暦年を区別してください。[1][7][8]

自然調節ならゲートはないのですか?

ゲートはあります。常用洪水吐には季節で開閉するローラゲートがあり、非常用洪水吐はゲートを設けない自由越流式です。選択取水用のゲートとも別です。[2]

2026年10月には通常の満水位へ戻りますか?

通常の季節運用をそのまま当てはめられません。管理所は浚渫工事のため2027年2月まで夏季制限水位とする告知を出しています。変更や終了は最新の管理所案内を確認してください。[4]

貯水率100%なら名栗湖は満杯ですか?

総貯水容量まで満杯とは限りません。公表表の分母は利水容量で、通常の洪水期285万m³と非洪水期725万m³を使い分け、100%以上も100%と表示します。[4][10]

予約せず監査廊や洪水吐まで見学できますか?

通常はできません。内部は一般非公開で、平日の団体見学について管理所への事前相談と申請書提出が必要です。監査廊の431段の階段や天候による中止条件も確認してください。[4][6]

車で夜間もダムの上まで行けますか?

ダム管理用道路は18時~翌6時が車両通行禁止です。外周道路の21時~翌6時という規制とは別なので、21時まで堤体道路に入れるという意味ではありません。[4]

ダムカードは土日にもらえますか?

現地管理所は平日9時~16時のみと案内し、土日祝日の配布はありません。県の総合ページとは時間の差があるため管理所案内を優先しています。1人1枚、郵送なしです。[1][4]

出典・参考資料

個別記事の最終確認:2026-09-29。資料中の年度・基準時点は詳細欄に記載しています。

  1. 埼玉県「埼玉県管理のダム」(有間ダムの諸元・1986年3月完成。カード時間は管理所案内と照合) ↗
  2. 埼玉県「有間ダム」パンフレット(断面図・容量配分・洪水吐・取水放流設備・建設年表) ↗
  3. 国土交通省関東地方整備局「有間ダム」(2018年の施設紹介、目的・利用・アクセス) ↗
  4. 埼玉県 有間ダム管理所「ダム管理担当」(2026年度浚渫・規制・団体見学・カード・貯水率) ↗
  5. 埼玉県「有間ダムの位置」(現地管理所の所在地) ↗
  6. 埼玉県「有間ダム施設見学について(申請書・注意事項)」(見学経路・431段・中止条件) ↗
  7. 埼玉県 飯能県土整備事務所「40年のできごと」(昭和60年度欄の1986年3月完成) ↗
  8. 埼玉県「県営水道の水源施設の概要」(完成年度と水系・事業主体) ↗
  9. 飯能市「県営有間ダムについて」(名栗湖・目的・季節別容量) ↗
  10. 埼玉県「ダム用語解説」(貯水位・容量などの用語説明) ↗
  11. 埼玉県「ダムの事業」(2019年8月の長寿命化計画・有間ダム貯砂堰堤) ↗
  12. 埼玉県企業局「令和6年度 水質年報」(印刷頁29・34、有間ダム流出地点の2024年6月20日測定) ↗
  13. 埼玉県「水質年報」(年度別年報の公開窓口) ↗
  14. 埼玉県「大久保浄水場のあらまし」(荒川水系の水源としての有間ダム) ↗
  15. 埼玉県「有間ダムと名栗湖探検隊について」(2025年11月14日の実施報告) ↗
  16. さわらびの湯「アクセス」(運営者による飯能駅からのバス案内・時刻表へのリンク) ↗

地域の施設を調べるときのよくある質問

この地域の施設をすべて掲載していますか?

埼玉県内の全施設を網羅した一覧ではありません。現在は当サイトに掲載済みのダム・貯水池6件を整理しています。関連設備を別記事として数えている場合もあります。

地図にピンのない施設は掲載されていないのですか?

一覧への掲載と登録座標の有無は別です。登録座標のない施設も、施設選択で公開住所による検索地図を表示できます。検索地図の位置は目安で、入口や正確な敷地位置を保証しません。

公開されている所在地へ自由に入れますか?

所在地の掲載や地図表示は入場許可を意味しません。施設別の「見学・公開条件」と詳細欄のアクセス情報を確認し、訪問前に出典に記載された管理者の最新案内を確認してください。

施設情報の根拠と時点はどこで確認できますか?

各施設の直下に出典・参考資料と、記録がある場合は個別記事の最終確認日を表示しています。工程、沿革、数値の年度・注記、FAQは詳細欄で読めます。地域一覧の更新日を資料自体の確認日として扱っていません。

確認できない数値・経路・公開条件は補完していません。資料の読み方は見学ガイドと掲載基準をご確認ください。

埼玉県のダム・貯水池の掲載傾向と探し方

施設種別・地域別の一覧へ進めます。地域と施設種別を組み合わせた専用一覧は、所在地・概要・出典がそろった掲載記事が5件以上ある場合に公開しています。リンクの件数は移動先の掲載記事数です。

掲載施設
6件
施設種別
1種
見学可
6件
記録年代
1961–2008年

年代や現況は各施設ページで確認できます。訪問前には公開条件と管理者の最新案内をご確認ください。 一覧の読み方 と 掲載基準 も公開しています。