群馬県の水道施設・水道遺産一覧
群馬県で記録している浄水場・水源地・取水施設・配水池・給水塔・配水塔・ポンプ場などの一覧です。各ページで施設の役割、現況、見学時の注意と公式出典を確認できます。
33 件掲載
件数は当サイトで公開中の記事数であり、県内のすべての水道施設を網羅するものではありません。取水・浄水・配水などの設備を別記事として数える場合があります。
掲載種別:浄水場 5件、配水場 1件、資料館 1件、記念館 1件、ダム 25件
前橋市敷島浄水場
1929年3月21日に竣工・給水を開始した前橋市創設水道の浄水場。地下水と緩速ろ過を利用し、現在の取水能力は日量約2.8万立方メートル。旧管理事務所と旧配水塔は国登録有形文化財で、学習・研修目的の団体見学では新配水塔の中間歩廊まで案内される。
前橋市田口浄水場
前橋市田口町の現役浄水場。市の水道史では1961年に田口浄水場が完成した一方、現行事業年報は現在施設の竣工を1977年1月とする。7水源の井戸群から地下水を取り入れ、次亜塩素酸ナトリウムで消毒し、合計4,750立方メートルの配水池を通じて市北部へ送る。
高崎市若田浄水場
1964年創設の高崎市若田町の現役浄水場。上里見町の春日堰から烏川表流水を6.5キロメートル導水し、薬品に頼らず緩速ろ過で約20時間かけて浄水する。計画浄水量は日量38,950立方メートルで、市内へ約35,000立方メートルを自然流下で送る。
高崎市正観寺配水場
群馬県企業局の県央第一水道から浄水を受け、高崎地域北部・東部を中心に自然流下で給水する現役配水場。2000年と2001年に完成した2基の配水塔は総貯水量52,000立方メートルで、うち25,000立方メートルを緊急貯水量として確保する。高崎市は2基合計の貯水量を関東最大規模と案内している。
水道資料館(元宿浄水場旧事務所)
1932年に元宿浄水場の事務所として竣工した、鉄筋コンクリート造平屋建・建築面積122平方メートルの水道資料館。桐生市創設水道を伝える国登録有形文化財だが、浄水場内にあるため通常は非公開である。
桐生市水道山記念館(旧配水事務所)
1932年に桐生市創設水道の配水事務所として建てられた木造平屋建の近代水道建築。1972年に事務所機能を終え、1985~1986年の改修後は水道山記念館として会議・研修等に利用される。1997年に国登録有形文化財となり、現在は9時~17時に無料で見学できる。
桐生市梅田浄水場
老朽化した上菱浄水場などの代替施設として2016〜2020年度に第1期整備され、2021年4月に供用開始した浄水場。桐生川ダム湖を水源とし、約25mの高低差を利用して無動力で取水する。施設能力は11,500立方メートル/日。
八ッ場ダム
群馬県長野原町の吾妻川にある国土交通省の多目的ダム。2020年に運用を開始し、八ッ場あがつま湖に最大1億750万m³を蓄える。洪水期と非洪水期で容量配分を変え、下流の洪水軽減、河川流量の確保、首都圏の都市用水、群馬県営発電所への送水を担う。
品木ダム
群馬県中之条町の湯川にある国土交通省管理のダム。洪水調節を目的とせず、酸性河川の中和で生じる生成物を貯留する特殊な役割を持つ。貯水池は上州湯の湖と呼ばれ、中和後の水は発電にも利用される。
四万川ダム
群馬県中之条町の四万川にある県営多目的ダム。1999年完成、堤高89.5mの重力式堤体が奥四万湖を形成する。自然調節方式による洪水調節、中之条町・群馬東部水道企業団への水道用水、既得用水と河川環境のための流量確保、日向見発電所での発電を担う。
中之条ダム
群馬県中之条町の四万川にある群馬県企業局管理のアーチ式コンクリートダム。1960年度完成、堤高42m。現行の施設目的は農業用水・発電で、中之条発電所と、河川維持流量を利用する中之条ダム発電所の二つを区別して理解する必要がある。
桐生川ダム
群馬県桐生市の桐生川にある県営多目的ダム。梅田湖を形成し、自然調節方式による洪水調節、既得用水と河川環境のための流量確保、桐生市の水道用水、桐生川発電所での発電を担う。
霧積ダム
群馬県安中市の霧積川にある県営多目的ダム。1975年度完成、堤高59mの重力式堤体が霧積湖を形成する。自然調節方式による洪水調節と、既得取水の安定化・河川環境の保全を担い、新規の上水道開発は目的としていない。
坂本ダム
群馬県安中市の碓氷川にある県管理ダム。1950年代に砂防ダムとして造られ、嵩上げ・管理移管・堰堤改良を経て1994年度に現在の姿となった。洪水調節容量は持たず、50万m³の利水容量で既得取水の安定化と河川環境の保全を支える。
道平川ダム
群馬県下仁田町の道平川にある県営多目的ダム。屋敷川・市野萱川・相沢川の3取水ダムから約3kmの導水トンネルで水を集め、自然調節方式による洪水調節、既得用水・河川環境の保全、上水道用水を担う。関東地方でRCD工法を初めて採用したダムとして県が紹介している。
塩沢ダム
群馬県神流町の塩沢川にある県営多目的ダム。堤高38mの重力式堤体が蛇神湖を形成し、自然調節方式による洪水調節、既得用水と河川環境の保全、神流町への水道用水1,000m³/日を担う。
大仁田ダム
群馬県南牧村の大仁田川にある県営多目的ダム。2002年3月完成、堤高54.4m。群馬県最初の「生活貯水池」として、自然調節方式による洪水調節、既得用水と河川環境の保全、南牧村の水道用水740m³/日を担う。
中木ダム
群馬県安中市の中木川にある安中市管理の水道専用利水ダム。1950年代に群馬県が灌漑用として建設し、1979年に碓氷上水道企業団が取得した。妙義湖に蓄えた水は中木ダム系第3水源として久保井戸浄水場の水源を支え、大雨時には貯留・放流調節による下流被害軽減にも用いられる。
平出ダム
群馬県沼田市の片品川にある群馬県企業局管理の発電専用ダム。1964年度完成。白沢発電所のピーク発電流量を調整して利南発電所へつなぎ、平出ダムの水は新利南発電所でも利用される。洪水吐を備えるが、県の正式目的はP(発電)のみ。
丸沼ダム
群馬県片品村の丸沼と大尻沼の狭窄部にある東京電力リニューアブルパワー管理の発電用ダム。1931年竣工、堤高32.1m。昭和初期に全国で8基のみ建設されたバットレスダムの一つで、現存6基では最大規模とされ、2001年に土木学会選奨土木遺産、2003年に国の重要文化財に指定された。
神水ダム
群馬県藤岡市鬼石の神流川にある群馬県企業局管理の発電専用ダム。1968年度完成、堤高20.5m。下久保発電所の逆調整ダムとして建設され、現在は神水ダムからの責任放流水を利用する鬼石発電所とも一体的な発電系統を形成する。
高津戸ダム
群馬県みどり市の渡良瀬川にある群馬県企業局管理の発電専用ダム。1973年度完成、堤高29m。東発電所・小平発電所のピーク発電流量を高津戸調整池で調整し、渡良瀬川水系最下流の高津戸発電所を流量一定で運転する役割を担う。
玉原ダム
群馬県沼田市の発知川上流にある東京電力リニューアブルパワー管理の発電専用ダム。玉原発電所の上部調整池を形成し、国土交通省の藤原ダムを下部調整池として最大120万kWの純揚水発電を行う。玉原湿原の植生への影響を抑える設計配慮も公式に説明されている。
上野ダム
群馬県上野村の神流川にある東京電力リニューアブルパワー管理の発電専用ダム。長野県の南相木ダムを上部ダム、上野ダムを下部ダムとして有効落差653mを利用する神流川発電所を構成する。計画最大282万kWのうち、現在は1・2号機合計94万kWが運転中。
須田貝ダム
群馬県みなかみ町藤原の利根川にある東京電力リニューアブルパワー管理の発電専用ダム。1955年完成、堤高72m。東京電力RP初の地下式・須田貝発電所へ取水するとともに、矢木沢ダムを上池とする揚水発電の下池として機能する。ダムコンクリートへのフライアッシュ使用は日本初と現行管理者が説明している。
野反ダム
群馬県中之条町の信濃川水系中津川にある東京電力リニューアブルパワー管理の発電専用ダム。1956年完成、堤高44m。投石時の衝撃を締固めに利用する珍しい工法で築かれ、野反湖を形成する。水は切明発電所を経て中津川第一発電所へつながる発電系統に利用される。
県央第一水道事務所
群馬県榛東村にある県営の水道用水供給施設。利根川表流水を群馬用水榛名幹線から取り入れ、急速ろ過などで浄水し、前橋市・高崎市・榛東村・吉岡町へ最大日量16万m³を供給する。家庭へ直接給水するのではなく、市町村水道へ水道用水を卸す広域水道の上流施設。
矢木沢ダム
群馬県みなかみ町の利根川最上流部にある水資源機構の多目的ダム。1967年管理開始、堤高131m、総貯水容量2億430万m³の奥利根湖を形成する。洪水調節、農業・水道用水の確保、須田貝ダムと組み合わせた揚水発電を担い、雪解け水を活用する試行運用も行われている。
奈良俣ダム
群馬県みなかみ町の楢俣川にある水資源機構の多目的ダム。堤高158mのロックフィル堤体がならまた湖を形成し、湯ノ小屋沢川からも導水する。1991年管理開始。水道・農業・工業用水と発電を支え、2023年には藤原ダムとの容量振替を完了した。
藤原ダム
群馬県みなかみ町の利根川にある国土交通省の多目的ダム。1958年竣工、堤高95mの堤体が藤原湖をつくり、洪水調節・河川流量の確保・発電を担う。2022年度末に奈良俣ダムとの容量振替と放流設備の改良を完了した。
相俣ダム
群馬県みなかみ町の赤谷川にある国土交通省管理の多目的ダム。堤高67m、堤頂長80mの堤体が赤谷湖を形成する。漏水対策を経て1959年に完成し、洪水調節、河川流量の確保、県営発電所の発電を担う。放流能力を高める堰堤改良事業も進められている。
薗原ダム
群馬県沼田市の片品川にある国土交通省の多目的ダム。1966年2月完成、堤高76.5mの堤体が薗原湖をつくる。予備放流で有効容量を洪水調節に活用し、河川流量の確保と県営発電を支える。ガントリークレーンで操作する予備ゲートも特徴。
草木ダム
群馬県みどり市の渡良瀬川にある水資源機構の多目的ダム。堤高140m、総貯水容量6,050万m³の草木湖を形成し、1977年に管理を開始した。洪水調節や農業・水道・工業用水を支え、下流の発電利用と維持流量放流、水質監視を組み合わせて運用されている。