1961年と1977年を分けて読む
前橋市の水道史には、給水区域拡張の過程で1961年6月に田口浄水場が完成したと記録される。一方、近年の上下水道事業年報は田口町1373番3ほかにある現行施設の竣工年月を1977年1月としている。初期の田口系施設整備と、現在施設の竣工時点を同じ出来事として扱わないことが重要である。
7水源の井戸群から地下水を取水
事業年報には田口1号から7号までの水源が掲載され、井戸深さは60〜100メートル級である。前橋市の地下水系浄水場は、井戸からくみ上げた水に次亜塩素酸ナトリウムを注入して消毒し、配水池へ送る。河川表流水を凝集沈でん・ろ過する大規模浄水場とは異なる、地下水の特性を生かした処理系統である。
取水能力9,940立方メートル/日
前橋市の事業年報が示す田口浄水場の取水能力は1日9,940立方メートルである。井戸ごとに口径、深さ、ポンプ出力が異なり、複数水源を組み合わせて必要な水量を確保する。1号水源は年報上で休止中とされるなど、水源ごとの運用状態も一律ではない。
4,750立方メートルを蓄える二つの配水池
場内には鉄筋コンクリート造2,250立方メートルと、プレストレストコンクリート造2,500立方メートルの配水池があり、合計4,750立方メートルを貯留できる。井戸からの取水量と時間帯ごとの使用量の差を吸収し、市北部への安定配水を支える。
敷島浄水場系の水源再編
前橋市の水道史では、敷島浄水場側の一部水源が田口浄水場へ移管され、田口5〜7号水源として再編された経緯が確認できる。前橋水道は施設を独立して運転するだけでなく、地下水源と導水系統を組み替えながら都市の拡大に対応してきた。
2026年度も水質検査を継続
前橋市は浄水場・受水場の月別水質検査結果を公表し、2026年度の公表分ではすべての検査地点が水質基準に適合している。市内40か所の給水栓では色・濁りと消毒の残留効果を確認し、残留塩素濃度0.1mg/L以上を維持する管理を行っている。
見学は敷島浄水場とは制度が異なる
前橋市には敷島浄水場の団体見学制度があるが、田口浄水場について同様の常設見学制度は確認できない。所在地が公表されていても自由入場を意味しないため、施設内部の見学が必要な場合は浄水課へ事前に確認する。
Deep research
前橋市の上下水道事業年報、水道史、現行施設一覧、水質検査結果を照合し、1961年の初期整備と1977年の現行施設竣工を区別しました。井戸群、取水能力、配水池、水質管理、見学条件までを現在確認できる公式情報の範囲で整理しています。
最終確認:2026年9月4日
施設データを詳しく見る
- 現行施設竣工
- 1977年1月
- 取水能力
- 9,940立方メートル/日
- 井戸群
- 田口1~7号水源
- 井戸深さ
- 60~100メートル級
- 配水池容量
- 合計4,750立方メートル
- 浄水処理
- 次亜塩素酸ナトリウム消毒
地下水井戸から市北部までの水の流れ
- 1
7水源から地下水を取水
田口1号から7号までの井戸群から地下水をくみ上げます。井戸ごとに深さやポンプ能力が異なります。
- 2
複数水源を導水
各井戸から取水した水を導水管で浄水場へ集め、需要と水源状態に応じて組み合わせて運用します。
- 3
塩素で消毒
地下を通る間に自然にろ過された地下水へ、次亜塩素酸ナトリウムを注入して衛生上必要な消毒を行います。
- 4
水質を確認
浄水施設で水質を検査し、前橋市が月別結果を公表します。
- 5
二つの配水池へ貯留
RC造2,250立方メートルとPC造2,500立方メートルの配水池で水量を調整します。
- 6
市北部へ配水
配水池から市北部の水道管網へ送り、時間帯による使用量の変化へ対応します。
田口浄水場と水源再編の年表
前橋市創設水道が給水開始
敷島浄水場を中心とする前橋市の近代水道が始まりました。
田口浄水場が水道史に登場
給水区域拡張に伴う田口浄水場完成が市の歴史資料に記録されています。
現行施設の竣工年月
現在の事業年報は田口町1373番3ほかの施設をこの年月の竣工として整理しています。
敷島系水源を田口へ再編
敷島浄水場側の一部水源が田口5~7号水源として移管されました。
現行施設諸元を事業年報で公表
井戸7水源、取水能力9,940立方メートル/日、配水池容量などが確認できます。
市内33浄水場の一つとして稼働
現行施設一覧で田口浄水場が地下水系浄水場として掲載されています。
水質検査を継続
浄水場・受水場の月別結果が公表されています。
最新公表分も基準適合
前橋市は公表済み検査地点が水質基準に適合していると案内しています。
見学・アクセス情報
田口浄水場は現役の地下水系水道施設です。敷島浄水場のような常設団体見学制度は確認できません。
- 一般見学
- 常設案内を確認できません
- 自由入場
- 不可と考えて訪問
- 問い合わせ
- 前橋市水道局 浄水課
- 電話
- 027-231-3075
- 見学制度
- 敷島浄水場とは別
- 訪問時
- 管理区域・井戸設備へ立ち入らない
所在地公開は入場許可を意味しません
敷島の団体制度を田口へ流用しない
見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。
令和8年度の水質管理
2026年度公表結果
前橋市は田口を含む浄水施設と市内給水栓で継続的に検査を行っています。
- 浄水施設検査
- 月別に公表
- 基準適合
- 公表済み全検査地点で適合
- 毎日検査地点
- 市内40か所の給水栓
- 色・濁り
- 異常がないことを確認
- 残留塩素
- 0.1mg/L以上を確認
- 浄水処理薬品
- 次亜塩素酸ナトリウム
測定値は月・地点ごとに異なるため、最新の数値は前橋市が公開する月別PDFを確認してください。
よくある質問
田口浄水場はいつできましたか?
市の水道史では1961年6月に田口浄水場完成、現行事業年報では現在施設の竣工を1977年1月としています。両者を区別して読む必要があります。
水源は何ですか?
田口1~7号水源の地下水です。井戸深さは60~100メートル級です。
取水能力はどのくらいですか?
現行事業年報では1日9,940立方メートルです。
どのように浄水しますか?
地下水をくみ上げ、次亜塩素酸ナトリウムで消毒して配水池へ送ります。
配水池はどのくらいありますか?
2,250立方メートルと2,500立方メートルの2系統で、合計4,750立方メートルです。
見学できますか?
田口浄水場を対象とする常設の一般見学制度は確認できません。必要な場合は前橋市水道局浄水課へ事前確認してください。
水質は確認されていますか?
はい。2026年度も浄水施設の月別検査を行い、公表済み検査地点は水質基準に適合しています。
現在も使われていますか?
はい。前橋市の現行浄水場一覧に掲載される現役施設です。
前橋市田口浄水場を理解するための要点
本ページでは、前橋市田口浄水場を群馬県・前橋市の浄水場として記録しています。以下は掲載資料から確認できる基本情報です。
- 記録上の所在地
- 群馬県前橋市田口町1373番3ほか
- 施設種別
- 浄水場
- 年代・供用状況
- 1961年(昭和36年)6月に田口浄水場完成、現行事業年報では現在施設を1977年(昭和52年)1月竣工と記載
- 構造・浄水方式
- 地下水井戸7水源・次亜塩素酸ナトリウム注入設備・RC造2,250立方メートル配水池・PC造2,500立方メートル配水池
- 公表された浄水能力等
- 取水能力9,940立方メートル/日、配水池容量合計4,750立方メートル
施設の機能と地域での役割
浄水施設は、水源から取り入れた原水の濁りや不純物を取り除き、水道水へ処理する工程を担います。施設固有の処理方式・能力・水源は本文の出典に基づいて確認してください。 この一般的な役割と、上記の調査本文に記載したこの施設固有の歴史・構造を分けてご覧ください。
見学・現地確認について
掲載上の見学情報は「稼働中の管理施設。田口浄水場を対象とする常設の一般見学制度は現行公式案内で確認できないため、見学・立入は浄水課へ事前確認が必要」です。公開日、受付方法、見学可能範囲は変更されることがあります。訪問前に管理者や自治体の最新案内を確認し、現地では指定された見学経路に従ってください。
掲載内容はページ末尾の出典・参考資料5件を基に整理しています。資料間で表記が異なる場合は、自治体・管理者の案内を優先してください。
所在地マップ
群馬県前橋市田口町1373番3ほか
ピンは公開されている登録住所を基にした位置の目安です。施設の管理区域には立ち入らないでください。
座標確認:前橋市事業年報の公開住所を基に位置確認 ↗関連タグ
年代・出典の扱いと現役施設を確認するときの注意はアーカイブの読み方・見学ガイドにまとめています。