山陰地方最初の近代水道
旧美歎水源地水道施設は、鳥取市が1913年に着工し、1915年に完成させた山陰地方最初の近代水道施設である。貯水、緩速濾過、送水を一つの系統として整え、市街地へ安全な飲料水を送った。1918年の台風で貯水ダムが決壊した後、佐野藤次郎の指導を受けて重力式コンクリート堰堤などを復旧し、1922年に給水を再開した。
水づくりの全工程を残す施設群
施設は美歎川上流・通リ谷の量水堰、堤長103メートル・堤高19.5メートルの貯水池堰堤、5基の緩速濾過池、接合井、管理橋、量水器室などで構成される。一号から四号濾過池の制水井上屋は鉄骨鉄網モルタル造、後に増設された五号は鉄骨鉄網コンクリート造である。濾過水は約7キロメートル先の長田山配水池へ自然流下で送られた。
重要文化財としての保存と公開
施設は1978年に休止し、1992年に水道施設としての機能を完全に終えたが、堰堤は現在も砂防堰堤として使われる。施設群は2007年6月18日に国の重要文化財となり、保存修理を経て2018年に一般公開を開始した。公開期間は4月1日から11月30日、時間は9時から17時。冬季は展示施設と貯水池見学路の扱いが異なるため、鳥取市の最新案内を確認して訪れたい。
旧美歎水源地水道施設を理解するための要点
本ページでは、旧美歎水源地水道施設を鳥取県・鳥取市の水源地・浄水施設として記録しています。以下は掲載資料から確認できる基本情報です。
- 記録上の所在地
- 鳥取県鳥取市国府町美歎(附指定の鳥取水道記功碑は上町87番2)
- 施設種別
- 水源地・浄水施設
- 年代・供用状況
- 1915年(大正4年)完成・1922年(大正11年)復旧・1929年(昭和4年)濾過池増設
- 構造・形式
- 貯水池堰堤、量水堰2所、緩速濾過池5所、接合井、量水器室ほか。堰堤は重力式コンクリート造、初期濾過池制水井上屋は鉄骨鉄網モルタル造
- 文化財等
- 国指定重要文化財(建造物、2007年6月18日指定)
水道システムの中での役割
浄水施設は、水源から取り入れた原水の濁りや不純物を取り除き、安全な水道水へ処理する工程を担います。処理方式や能力は水源の性質、給水人口、整備された年代によって異なります。 この一般的な役割と、上記の調査本文に記載したこの施設固有の歴史・構造を分けてご覧ください。
見学・現地確認について
掲載上の見学情報は「4月1日~11月30日は無休で9時~17時に公開。12月1日~3月31日は展示施設を休止するが濾過池周辺と芝生広場は利用可。貯水池見学路は11月1日~3月31日閉鎖。有料ガイドは保存会へ事前連絡」です。公開日、受付方法、見学可能範囲は変更されることがあります。訪問前に管理者や自治体の最新案内を確認し、現地では指定された見学経路に従ってください。
掲載内容はページ末尾の出典・参考資料2件を基に整理しています。資料間で表記が異なる場合は、自治体・管理者の案内を優先してください。
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年代・出典の扱いと現役施設を確認するときの注意はアーカイブの読み方・見学ガイドにまとめています。