倉吉最初の上水道を動かした建物
旧倉吉町水源地ポンプ室は、倉吉市余戸谷町3078-1の余戸谷町水源地内にある。倉吉町が1931年4月から1932年3月に進めた創設水道事業の施設で、1932年に建築・開設された。市の水道史では同年7月に給水を開始しており、井戸に頼っていた市街地へ近代上水道を届けた出発点に位置づけられる。
水道標章と「萬斛泉」の洋風意匠
建物は鉄筋コンクリート造平屋建、スレート葺、建築面積77平方メートルである。切妻屋根の正面中央に水道を示すレリーフ付き三角ペディメントを置き、側面には櫛形の欄間窓、腰部には瘤出し仕上げの切石を用いる。ベランダ壁面の「萬斛泉」は、くめども尽きない泉への願いを伝える石額である。
登録文化財として保存
2003年3月18日に国の登録有形文化財となった。倉吉市の2024年12月改訂計画は、市上水道発祥の地として必要な施設と評価し、直営で継続するとしている。文化財案内上の公開状況は内部非公開であるため、通常見学できる施設とは扱わず、水源地の門扉や管理区域へ入らない。
旧倉吉町水源地ポンプ室(萬斛泉)を理解するための要点
本ページでは、旧倉吉町水源地ポンプ室(萬斛泉)を鳥取県・倉吉市のポンプ室として記録しています。以下は掲載資料から確認できる基本情報です。
- 記録上の所在地
- 鳥取県倉吉市余戸谷町3078-1
- 施設種別
- ポンプ室
- 年代・供用状況
- 1932年(昭和7年)建築・開設
- 構造・形式
- 鉄筋コンクリート造平屋建、スレート葺、建築面積77平方メートル
- 文化財等
- 国登録有形文化財(建造物、2003年3月18日登録)
水道システムの中での役割
ポンプ・送水施設は、取水地点、浄水場、配水拠点の間で水を移動させる役割を担います。地形の高低差だけでは送れない区域への安定給水を支える設備です。 この一般的な役割と、上記の調査本文に記載したこの施設固有の歴史・構造を分けてご覧ください。
見学・現地確認について
掲載上の見学情報は「内部非公開。水源地の管理区域へ無断で立ち入らず、特別公開の有無は倉吉市の案内を確認する」です。稼働中の水道施設や管理区域は、衛生・保安上の理由から通常非公開の場合があります。門や柵を越えず、公道など許可された場所から確認してください。
掲載内容はページ末尾の出典・参考資料4件を基に整理しています。資料間で表記が異なる場合は、自治体・管理者の案内を優先してください。
関連タグ
出典・参考資料
年代・出典の扱いと現役施設を確認するときの注意はアーカイブの読み方・見学ガイドにまとめています。