1970年に通水した水戸市の基幹浄水場
開江浄水場は水戸市開江町465にある現役浄水場で、第三期拡張事業により整備され、1970年に通水を開始した。施設台帳では1969年度完成とされ、第四期拡張事業で増設された。水戸市の近代水道が拡大する中で、那珂川を水源とする主要な浄水拠点として整備された施設である。
枝内取水口から那珂川の水を導く
開江系の原水は那珂川表流水で、開江浄水場専用の枝内取水口から取り入れる。枝内取水場の施設能力は日量68,300立方メートル、開江浄水場の施設能力は日量64,750立方メートルである。楮川ダムを水源とする楮川浄水場とは水源構成が異なるが、配水区域はバックアップのため連結され、運用状況によって境界が変わる。
薬品凝集沈でんと急速ろ過
2026年度の水質検査計画では、開江浄水場の処理方式を薬品凝集沈でんの傾斜板式と急速ろ過としている。原水中の濁りを薬品でフロック化して沈でんさせ、その後に急速ろ過と消毒を行い、水道水へ仕上げる。市の施設紹介では「高速沈でん急速ろ過法」と説明されている。
4池で合計21,200立方メートルを貯留
場内には開江1号から4号までの配水池があり、1池5,300立方メートル、合計21,200立方メートルを貯留できる。浄水後の水をいったん蓄え、自然の圧力を利用して給水する構成が開江浄水場の特徴である。
ろ過池や送水設備の更新を継続
供用開始から半世紀を超え、設備更新も継続している。2025年には開江浄水場ろ過池機械設備取替工事が実施され、同年には最高区1号送水ポンプ盤の取替工事も行われた。既存施設を運転しながら、浄水・送水機能を段階的に更新している。
2026年のかび臭へ活性炭で対応
2026年1月、開江浄水場でかび臭原因物質2-MIBが一時的に水質基準値を上回った。水戸市は浄水場と枝内取水場で粉末活性炭の投入量を増やして低減対策を強化し、3月27日以降は基準値を下回った。4月13日の開江浄水場では2ng/Lまで低下したと公表している。
現役施設として水質監視を継続
水戸市は2026年度も開江浄水場の原水、浄水、配水系統を含む水質検査を継続している。所在地は施設を特定するための情報であり、常設の一般見学案内は確認できないため、無断で管理区域へ立ち入らず、見学の可否は上下水道局へ事前に確認する必要がある。
Deep research
水戸市上下水道局の施設紹介、水道施設資料、2026年度水質検査計画、2026年のかび臭対応資料を照合し、那珂川からの取水、日量64,750立方メートルの処理能力、4池の配水池、設備更新、水質管理まで整理しました。
最終確認:2026年9月5日
施設データを詳しく見る
- 所在地
- 水戸市開江町465
- 水源
- 那珂川表流水
- 枝内取水場能力
- 68,300立方メートル/日
- 浄水施設能力
- 64,750立方メートル/日
- 配水池容量
- 21,200立方メートル
- 通水開始
- 1970年
5,300立方メートル×4池
那珂川・枝内取水口から水戸市内までの水の流れ
- 1
枝内取水口で那珂川から取水
開江浄水場専用の枝内取水口から那珂川表流水を取り入れます。枝内取水場の施設能力は1日68,300立方メートルです。
- 2
水質に応じて粉末活性炭を使用
通常処理に加え、かび臭物質などが増加した場合は粉末活性炭を投入して低減します。2026年の2-MIB上昇時には枝内取水場と開江浄水場で投入量を増やしました。
- 3
薬品凝集で濁りを集める
凝集剤を加えて細かな濁りをフロックにまとめ、傾斜板を用いた沈でん工程で取り除きます。
- 4
急速ろ過で仕上げる
沈でん後の水を急速ろ過し、残った細かな濁りを除去したうえで消毒して水道水に仕上げます。
- 5
4池の配水池へ貯留
処理した水は開江1号から4号までの配水池へ送られます。各5,300立方メートル、合計21,200立方メートルを貯留できます。
- 6
自然の圧力を利用して市内へ給水
配水池の標高差を利用して給水します。楮川浄水場系とも連結され、事故や運用状況に応じて相互に補完できる配水系統を構成しています。
開江浄水場の整備・水質管理年表
開江浄水場の施設を整備
水戸市の水道施設資料では開江浄水場の完成を1969年度としており、第三期拡張事業の主要施設として整備されました。
通水を開始
水戸市の施設紹介と水道史は、枝内取水口・開江浄水場がこの年に通水を開始したことを記録しています。
第四期拡張事業で増設
水需要の増加へ対応するため施設を増設し、開江1号から4号までの配水池を備える現在の系統へ拡張されました。
ろ過池・送水設備を更新
開江浄水場ろ過池機械設備取替工事や最高区1号送水ポンプ盤取替工事が進められ、供用を続けながら設備更新が行われました。
2-MIBが水質基準値を一時超過
1月19日の開江浄水場採水で、かび臭原因物質2-MIBを14ng/L検出しました。水質基準値10ng/Lを上回りましたが、健康影響はないとして給水を継続しました。
かび臭物質が基準値未満へ低下
3月27日以降は水質基準値を下回り、4月13日の開江浄水場では2-MIBが2ng/Lまで低下したと公表されました。
最新の水質検査計画で監視を継続
原水、浄水、給水栓などの採水地点と検査項目・頻度を定め、那珂川の水質変化を含めて継続的に監視しています。
見学・アクセス情報
開江浄水場は稼働中の水道施設です。所在地は公開されていますが、常設の一般見学制度は現行公式案内で確認できません。
- 一般見学
- 常設案内を確認できません
- 自由入場
- 不可
- 見学希望
- 水戸市上下水道局へ事前確認
- 施設問い合わせ
- 浄水管理事務所
- 所在地
- 水戸市開江町465
- 注意
- 管理区域へ無断で立ち入らない
現役の水道管理施設です
見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。
2026年度の水質管理とかび臭対応
2026年度公表状況
水戸市は2026年度水質検査計画に基づき、開江浄水場系の原水から給水栓まで水質を監視しています。2026年初頭には那珂川の低流量に伴う2-MIB上昇へ活性炭処理を強化しました。
- 水源
- 那珂川表流水
- 主な処理
- 薬品凝集沈でん・急速ろ過・消毒
- 2026年1月19日 2-MIB
- 14ng/L
- 2026年4月13日 2-MIB
- 2ng/L
- 追加対策
- 粉末活性炭の投入量を増加
- 給水
- 健康影響はないとして継続
基準値10ng/Lを一時超過
水質値は採水日や河川状況で変化します。最新値は水戸市上下水道局が公表する検査結果・お知らせを確認してください。
よくある質問
開江浄水場の水源はどこですか?
那珂川の表流水です。開江浄水場専用の枝内取水口から原水を取り入れます。
開江浄水場の処理能力はどのくらいですか?
施設能力は1日64,750立方メートルです。枝内取水場の施設能力は1日68,300立方メートルです。
どのように水をきれいにしますか?
薬品凝集沈でん、急速ろ過、消毒を基本とし、水質状況に応じて粉末活性炭も使用します。
配水池はどのくらいありますか?
5,300立方メートルの配水池が4池あり、合計21,200立方メートルを貯留できます。
2026年のかび臭はどうなりましたか?
1月に2-MIBが一時14ng/Lまで上昇しましたが、活性炭処理を強化し、3月27日以降は基準値未満となり、4月13日は2ng/Lでした。
楮川浄水場と同じ水源ですか?
主水源は異なります。開江浄水場は那珂川表流水を枝内取水口から取り入れますが、配水系統はバックアップのため連結されています。
開江浄水場は見学できますか?
常設の一般見学制度は確認できません。見学を希望する場合は水戸市上下水道局へ事前に確認してください。
水戸市開江浄水場を理解するための要点
本ページでは、水戸市開江浄水場を茨城県・水戸市の浄水場として記録しています。以下は掲載資料から確認できる基本情報です。
- 記録上の所在地
- 茨城県水戸市開江町465
- 施設種別
- 浄水場
- 年代・供用状況
- 1969年度施設完成、1970年(昭和45年)通水開始
- 構造・浄水方式
- 那珂川表流水・薬品凝集沈でん(傾斜板式)・急速ろ過・配水池4池
- 公表された浄水能力等
- 施設能力64,750立方メートル/日、配水池21,200立方メートル
施設の機能と地域での役割
浄水施設は、水源から取り入れた原水の濁りや不純物を取り除き、水道水へ処理する工程を担います。施設固有の処理方式・能力・水源は本文の出典に基づいて確認してください。 この一般的な役割と、上記の調査本文に記載したこの施設固有の歴史・構造を分けてご覧ください。
見学・現地確認について
掲載上の見学情報は「常設の一般見学案内は確認できない。現役の水道施設のため、見学を希望する場合は水戸市上下水道局へ事前確認が必要」です。公開日、受付方法、見学可能範囲は変更されることがあります。訪問前に管理者や自治体の最新案内を確認し、現地では指定された見学経路に従ってください。
掲載内容はページ末尾の出典・参考資料7件を基に整理しています。資料間で表記が異なる場合は、自治体・管理者の案内を優先してください。
所在地マップ
茨城県水戸市開江町465
地図は公開住所をもとに検索表示しています。施設の管理区域には立ち入らないでください。
地図検索:公開住所による地図検索 ↗関連タグ
出典・参考資料
年代・出典の扱いと現役施設を確認するときの注意はアーカイブの読み方・見学ガイドにまとめています。