浄水場現存

いわき市上野原浄水場

1921年の初通水から続く、好間川を水源とするいわき市水道発祥の浄水場

旧平町水道の創設施設として1921年11月1日に給水を開始した、いわき市水道の原点となる浄水場。好間川表流水を大滝江筋から取り入れ、高速凝集沈でん・急速ろ過・消毒で処理する。1987年の拡張後の施設能力は1日35,900立方メートル。

年代・現況1917年創設工事着手、1921年11月1日給水開始、1987年拡張完成
所在地いわき市
構造・浄水方式高速凝集沈でん池4池・急速ろ過池12池・浄水池・送水ポンプ・非常用発電設備
見学2026年9月時点で常設の一般見学制度を…

いわき市水道の出発点

上野原浄水場の歴史は、現在のいわき市が成立する以前の旧平町水道に始まる。1906年の大火などを背景に近代水道の必要性が高まり、1917年に好間川を水源とする創設工事へ着手した。約4年の工事を経て1921年11月1日に給水を開始し、現在のいわき市域で最初の近代水道となった。

好間川の水を大滝江筋から取水

水源は好間川の表流水で、好間町上好間字東唐松にある取水地点から大滝江筋を利用して原水を取り入れる。河川から浄水場まで導水した水は、水質を確認しながら処理工程へ送られる。施設名の「上野原」は浄水場所在地に由来し、水源河川は好間川である。

高速凝集沈でんと12池の急速ろ過

現在の施設は高速凝集沈でん池4池と急速ろ過池12池を備える。凝集剤で原水中の濁りをまとめて沈め、急速ろ過で残る微細な濁りを除去し、消毒して水道水にする。処理した水は自然流下とポンプ送水を組み合わせ、好間・内郷を中心に平西部や常磐の一部へ送る。

1987年に現在規模へ拡張

水需要の増加に対応するため拡張を重ね、1980年代には大滝江筋の導水設備、導水管、沈でん池、送水ポンプなどを整備した。いわき市の水道史は1987年に上野原浄水場の拡張が完成したと記録しており、現在の施設能力は1日35,900立方メートルである。1921年の創設時施設と、1987年に整った現在規模を区別して見る必要がある。

複数地域を支える送配水拠点

浄水は好間・内郷地区へ送られるほか、平西部や常磐地区の一部にも供給される。浄水場単体だけで完結せず、配水池・送水管・地域間の連絡系統と組み合わせて運用される。需要や事故時の状況に応じて、自然流下とポンプ送水を使い分ける。

水質検査と停電対策

いわき市は浄水場出口や各配水系統の代表給水栓で水質検査を実施し、年度ごとの検査計画と結果を公表している。また、停電時にも給水機能を維持できるよう非常用自家発電設備を整備しており、2025年度末時点で上野原浄水場は自家発電設備を備える施設として整理されている。

現役施設としての訪問条件

所在地は好間町上好間字上野原73番地2。現役の水道施設であり、2026年9月時点で一般向けの常設見学制度を示す現行公式案内は確認できない。所在地が公開されていても自由入場を意味しないため、施設見学が必要な場合は水道局へ事前に確認する。

Deep research

いわき市水道局の施設紹介、水道100周年資料、沿革、水質検査計画、停電対策を照合し、1921年の創設給水と1987年の現行規模への拡張を区別して整理しました。

最終確認:2026年9月4日

施設データを詳しく見る

初給水
1921年11月1日
現行施設能力
35,900立方メートル/日
水源
好間川表流水
高速凝集沈でん池
4池
急速ろ過池
12池
敷地面積
23,031平方メートル

市水道年報掲載値

好間川から好間・内郷地区までの水の流れ

  1. 1

    好間川から取水

    好間町上好間字東唐松付近で好間川の表流水を取り入れます。

  2. 2

    大滝江筋を利用して導水

    取水した原水を大滝江筋と導水設備で上野原浄水場へ送ります。

  3. 3

    凝集してフロックを形成

    薬品を加え、原水中の細かな濁りを沈みやすいフロックへまとめます。

  4. 4

    4池で高速凝集沈でん

    形成したフロックを高速凝集沈でん池で除去します。

  5. 5

    12池で急速ろ過・消毒

    急速ろ過池を通して微細な濁りを取り除き、消毒して浄水へ仕上げます。

  6. 6

    自然流下とポンプで地域へ

    好間・内郷を中心に、平西部や常磐の一部へ自然流下とポンプ送水を組み合わせて配水します。

上野原浄水場といわき市水道の年表

  1. 大火を契機に水道整備の必要性が高まる

    衛生・防火の両面から旧平町で近代水道整備の機運が高まりました。

  2. 創設水道工事に着手

    好間川を水源とする上水道建設が始まりました。

  3. 給水開始

    上野原浄水場を起点として旧平町の近代水道が通水しました。

  4. 大滝江筋導水設備を整備

    拡張に向けた隧道・導水施設の整備が進みました。

  5. 浄水・送水設備を増強

    沈でん池や送水ポンプなど現行施設の基礎となる設備を整備しました。

  6. 上野原浄水場拡張完成

    現在の1日35,900立方メートル規模へ拡張されました。

  7. 通水100周年

    いわき市水道は上野原から始まった近代水道の100周年を迎えました。

  8. 非常用自家発電設備を整備済み

    停電時にも浄水・送水機能を維持するための設備が確保されています。

見学・アクセス情報

上野原浄水場は現役施設です。常設の一般見学制度は現行公式ページでは確認できません。

一般見学
常設案内を確認できません
所在地
いわき市好間町上好間字上野原73番地2
施設種別
稼働中の水道施設
問い合わせ
いわき市水道局
訪問時
管理区域へ無断で立ち入らない
見学希望
事前に水道局へ可否を確認

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

上野原系統の水質・災害対策

令和8年度水質検査計画・現行施設情報

浄水場出口と複数の給水地域で水質を確認し、停電時に備える自家発電設備も整備しています。

原水
好間川表流水
浄水
上野原浄水場で定期検査
代表給水地点
好間・常磐・小川など
検査計画
年度ごとに公表
施設能力
35,900立方メートル/日
停電対策
非常用自家発電設備あり

水質の具体値は採水地点・月で変わるため、いわき市水道局の最新検査結果を参照してください。

よくある質問

上野原浄水場はいつできましたか?

旧平町水道として1921年11月1日に給水を開始しました。現在規模への拡張は1987年に完成しています。

いわき市で最初の水道ですか?

現在のいわき市域で最初の近代水道は、上野原浄水場を起点とする旧平町水道です。

水源はどこですか?

好間川の表流水です。

処理能力はどのくらいですか?

現在の施設能力は1日35,900立方メートルです。

どのように浄水しますか?

高速凝集沈でん、急速ろ過、消毒を行います。

どの地域へ給水しますか?

好間・内郷を中心に、平西部や常磐の一部へも送水します。

見学できますか?

常設の一般見学制度は確認できません。必要な場合は水道局へ事前に問い合わせてください。

停電時の備えはありますか?

はい。非常用自家発電設備が整備されています。

いわき市上野原浄水場を理解するための要点

本ページでは、いわき市上野原浄水場福島県・いわき市浄水場として記録しています。以下は掲載資料から確認できる基本情報です。

記録上の所在地
福島県いわき市好間町上好間字上野原73番地2
施設種別
浄水場
年代・供用状況
1917年創設工事着手、1921年11月1日給水開始、1987年拡張完成
構造・浄水方式
高速凝集沈でん池4池・急速ろ過池12池・浄水池・送水ポンプ・非常用発電設備
公表された浄水能力等
施設能力35,900立方メートル/日

施設の機能と地域での役割

浄水施設は、水源から取り入れた原水の濁りや不純物を取り除き、水道水へ処理する工程を担います。施設固有の処理方式・能力・水源は本文の出典に基づいて確認してください。 この一般的な役割と、上記の調査本文に記載したこの施設固有の歴史・構造を分けてご覧ください。

見学・現地確認について

掲載上の見学情報は「2026年9月時点で常設の一般見学制度を案内する現行公式ページは確認できない。見学が必要な場合はいわき市水道局へ事前確認し、管理区域へ無断で立ち入らない」です。公開日、受付方法、見学可能範囲は変更されることがあります。訪問前に管理者や自治体の最新案内を確認し、現地では指定された見学経路に従ってください。

掲載内容はページ末尾の出典・参考資料5件を基に整理しています。資料間で表記が異なる場合は、自治体・管理者の案内を優先してください。

所在地マップ

福島県いわき市好間町上好間字上野原73番地2

地図を大きく見る ↗

ピンは公開されている登録住所を基にした位置の目安です。施設の管理区域には立ち入らないでください。

座標確認Yahoo!マップ 施設情報

関連タグ

#現役施設#大正期#好間川#急速ろ過#いわき市水道発祥#非常用発電

年代・出典の扱いと現役施設を確認するときの注意はアーカイブの読み方・見学ガイドにまとめています。

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