阿佐ヶ谷住宅の誕生
阿佐ヶ谷住宅は1958年、日本住宅公団が約5.3ヘクタールの敷地に350戸を整備した分譲住宅である。テラスハウス、中層棟、広場、豊かな植栽と給水塔が一体の景観をつくった。
1958年に給水開始
杉並区の年譜は、入居開始と同じ1958年に高架水槽方式、すなわち給水塔による給水が始まったと記録する。
1966年に高置水槽方式へ転換
年譜では1966年に給水塔による給水から各住棟等の高置水槽方式へ変更された。その後の塔は実用設備というより、住宅の記憶を象徴する存在となった。
団地景観のシンボル
杉並区のウェブミュージアムには、給水塔を必ず撮影したという地域の証言や写真が残る。赤い屋根のテラスハウスとともに、阿佐ヶ谷住宅を特徴づけた。
2013年の解体と記録保存
建替事業に伴い、給水塔は2013年11月に解体された。現在は現地で塔を見られないが、杉並区の企画展が設計資料、写真、年譜、証言を公開している。
Deep research
杉並区のウェブミュージアムに公開された団地概要、年譜、写真・証言を中心に、給水開始、方式転換、景観上の役割を整理しました。解体月は現地記録保存活動の同時代記録で補いました。
最終確認:2026年7月30日
施設データを詳しく見る
- 住宅完成
- 1958年
- 給水塔給水開始
- 1958年
- 方式転換
- 1966年
- 給水塔解体
- 2013年11月
- 総戸数
- 350戸
- 敷地
- 約53,000㎡
給水塔方式から高置水槽方式への変化
- 1
水源から水を受ける
井戸または広域水道の送水系統から、施設へ水が送られます。
- 2
必要な処理・調整を行う
施設の役割に応じて浄水、消毒、水量調整を行います。
- 3
旧給水塔へ揚水
高い位置の水槽または配水池に水を蓄え、需要変動に備えます。
- 4
水圧を確保する
水位差やポンプを利用し、配水管に必要な圧力を与えます。
- 5
家庭・施設へ届ける
配水管を通して住宅、学校、事業所などへ水を供給します。
旧阿佐ヶ谷住宅給水塔の年表
用地買収交渉を開始
成宗田圃で住宅建設の準備が始まりました。
分譲受付開始
日本住宅公団が入居者募集を行いました。
入居と給水を開始
350戸の暮らしと給水塔の利用が始まりました。
高置水槽方式へ転換
独立給水塔による給水を終えました。
杉並区が団地再生方針を説明
建替えに向けた行政協議が進みました。
給水塔を解体
建替工事の中で旧塔が撤去されました。
ウェブ企画展を公開
杉並区が住宅と給水塔の記憶を体系的に公開しました。
見学・アクセス情報
塔・旧住宅とも解体済み
- 公開施設
- いいえ
- 確認方法
- 公道・公園など公共空間から外観のみ
- 立入禁止
- 管理柵、設備敷地、住棟専用部分
- 撮影時の注意
- 住民、室内、車両番号を写さない
住宅地の共同設備または旧施設です
見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、限定公開が告知された場合だけ主催者の案内に従ってください。
杉並区年譜でたどる給水方式
1958〜2013年
給水塔の稼働期間と、塔が景観として残った期間を区別します。
- 給水塔稼働
- 1958〜1966年
- 方式転換後の残存
- 約47年
- 住棟
- 3・4階建て中層棟とテラスハウス
- 総戸数
- 350戸
- 所在地旧称
- 成宗一丁目
- 現町名
- 成田東四丁目
塔の高さ・容量は、杉並区の公開資料で確認できないため掲載していません。
よくある質問
阿佐ヶ谷住宅の給水塔は残っていますか?
いいえ。2013年11月に解体されました。
いつまで給水に使われましたか?
杉並区の年譜では1966年に高置水槽方式へ転換しています。
住宅は何戸ありましたか?
総戸数350戸です。
なぜ有名なのですか?
前川國男建築事務所が関わったテラスハウスや豊かな緑とともに、塔が独特の団地景観をつくったためです。
昔の写真は見られますか?
杉並区のスギナミ・ウェブ・ミュージアムで写真、年譜、証言を閲覧できます。
跡地を見学できますか?
旧住宅と塔はありません。現在の住宅地では居住者のプライバシーに配慮してください。
旧阿佐ヶ谷住宅給水塔を理解するための要点
本ページでは、旧阿佐ヶ谷住宅給水塔を東京都・杉並区の団地給水塔として記録しています。以下は掲載資料から確認できる基本情報です。
- 記録上の所在地
- 東京都杉並区成田東四丁目(旧阿佐ヶ谷住宅内)
- 施設種別
- 団地給水塔
- 年代・供用状況
- 1958年給水開始
- 構造・形式
- 独立給水塔
水道システムの中での役割
配水・給水施設は、処理済みの水を一時的に蓄え、需要の変化を調整しながら地域へ届ける工程を担います。高低差やポンプを利用して水圧を保つことも重要な役割です。 この一般的な役割と、上記の調査本文に記載したこの施設固有の歴史・構造を分けてご覧ください。
見学・現地確認について
掲載上の見学情報は「塔・旧住宅とも解体済み」です。この施設は現存しない、または解体済みとして記録しています。旧所在地を確認する場合も、私有地や管理区域へ立ち入らず、現地の案内表示に従ってください。
掲載内容はページ末尾の出典・参考資料4件を基に整理しています。資料間で表記が異なる場合は、自治体・管理者の案内を優先してください。
所在地マップ
東京都杉並区成田東四丁目(旧阿佐ヶ谷住宅内)
ピンは公開されている登録住所を基にした位置の目安です。施設の管理区域には立ち入らないでください。
座標確認:杉並区企画展の旧阿佐ヶ谷住宅配置資料 ↗関連タグ
出典・参考資料
年代・出典の扱いと現役施設を確認するときの注意はアーカイブの読み方・見学ガイドにまとめています。