ダム見学可

五十里ダム

男鹿川の五十里湖に水を蓄え、川治ダムとの連携と選択取水・維持放流水の発電で治水と河川環境を支える重力式ダム

栃木県日光市の男鹿川にある国土交通省の多目的ダム。1956年完成、堤高112mの堤体が五十里湖を形成し、洪水調節・農業用水補給・発電を担う。川治ダムとの条件付き導水に加え、選択取水設備と維持放流水を利用する発電所を整備した。

年代・現況1956年完成/2006年度にダム群連携事業完成/2020年度に堰堤改良事業完成
所在地日光市
形式・構造重力式コンクリートダム
見学資料室は8:30~17:15、年末年始休…

男鹿川をせき止め、五十里湖をつくるダム

五十里(いかり)ダムは、栃木県日光市の男鹿川にある国土交通省の多目的ダムです。男鹿川は鬼怒川の支川で、ダムによる貯水池は五十里湖と呼ばれます。管理者の紹介では、洪水調節・農業用水の供給・発電を目的としています。近接する川治ダムは鬼怒川本川にある別施設であり、同じダムの別名ではありません。[1][2][4][17]

堤高112m、堤頂長267m、堤体積468,000m³の重力式コンクリートダムで、地質は花崗岩です。総貯水容量5,500万m³と有効貯水容量4,600万m³は異なる指標です。管理者の施設紹介は集水面積271.2km²、湛水面積3.1km²を示しています。ここでの面積は同ページの諸元で、上流ダムを除外した運用上の流域区分へ読み替えてはいません。[1][6]

現地の五十里ダム管理支所は「日光市川治温泉川治295-1」です。所在地マップはこの公開住所を使った検索地図です。宇都宮市の鬼怒川ダム統合管理事務所を見学先に指定しないよう、現地支所と本所を区別しています。[11][12]

1956年の完成と、その後の二つの改良事業

国の事業年表は1950年度の建設工事着手、1956年度の完成を記録しています。県の川治第一発電所紹介は1950年をダム建設の再開と説明し、発電所は1954年5月着工、1956年5月運転開始としています。「ダム建設再開」「発電所運転開始」「ダム完成」は別の工程です。112mという高さは、1956年の完成当時に日本一だったという説明であり、現在の国内順位を示すものではありません。[1][3][6][8]

2000年度には五十里ダム施設改良本体工事と鬼怒川上流ダム群連携本体工事に着手し、前者は2002年度、後者は2006年度に完成しました。さらに2015年度に選択取水設備等の設置工事へ着手し、2020年度に堰堤改良事業を完了しています。2002年度の施設改良と、2020年度の選択取水設備を含む堰堤改良は同じ工事の完成年違いではありません。[3]

洪水のピークを抑える計画と、時期によって異なる水位

公表された洪水調節計画では、ダム地点の計画高水流量1,500m³/sに対し、治水容量3,480万m³を用いて1,050m³/sを調節し、450m³/sへ低減します。これは計画上の洪水を対象とする説明で、毎日450m³/sを放流することや、あらゆる洪水で同じ割合の調節ができることを意味しません。[2]

水面利用ルールには、6月15日~8月14日の夏期制限水位を標高578.0m、8月15日~9月30日を575.0m、10月1日~翌年6月14日の常時満水位を586.0mとする記載があります。水位は標高であり、堤高112mとは測る基準が異なります。洪水期を一つの制限水位にまとめず、湖面利用の条件にも二つの期間があることを示しています。[17]

国の貯水状況ページにある貯水率は、表示時点の有効容量(夏期制限容量)に対する貯水量の割合です。施設全体の有効容量4,600万m³を一年中同じ分母として計算するわけではありません。日々の貯水量は速報値として扱い、本記事の固定的な諸元や過去の出水記録とは分けています。[1][20]

川俣ダムとの農業用水補給と川治ダムへの条件付き導水

かんがい用水の補給計画は、下流の佐貫頭首工において川俣ダムと合わせて最大42.0m³/s、補給対象面積約8,941haです。これは二つのダムを組み合わせた計画値で、五十里ダムだけの常時供給量ではありません。ダムは河川を通じて取水を支える水源施設で、浄水処理した水を家庭へ直接送る施設でもありません。[2]

川治ダムとの連携では、五十里ダムが満水で貯留できない流入があり、川治ダムに空き容量がある場合に、最大20m³/sの範囲で導水します。水が少ないときには、五十里ダム直下や鬼怒川の佐貫下流の維持流量を補うため、川治ダムに貯めておいた水を利用します。導水は条件付きであり、一年中一定量を送り続けるという説明にはできません。[4]

国は、連携施設完成前の五十里ダム直下の平常時放流0.7m³/sに対し、連携施設により1.0m³/s、湯西川ダム完成後は1.5m³/sへ改善したと説明しています。これらは平常時の河川流量確保の説明で、洪水時を含めた全放流量や、その日の実測値ではありません。[5]

川治第一発電所と、2020年運転開始の五十里発電所

川治第一発電所は名称に「川治」を含みますが、取水元は五十里ダムの上流130mにある取水口です。県の2023年3月30日更新の紹介では、最大使用水量16.60m³/s、2台の発電機を合わせた最大出力15,300kWです。導水路・調圧水槽・水圧鉄管を経て発電し、使用した水を男鹿川と鬼怒川の合流点へ戻します。[6]

これとは別に、2020年5月22日に運転を開始した県営の五十里発電所があります。ダムからの維持放流水1.5~2.0m³/sと約72mの落差を利用し、最大出力は1,200kW、横軸フランシス水車1台です。最大使用水量2.00m³/sと最大出力は設備能力で、毎時必ずその能力で運転しているという意味ではありません。[7][8]

新設発電所の電力の一部はダム管理用に使い、維持管理費の低減と非常時の管理用電源の強化を図っています。「一部を利用する」ことと「管理電力の全量を常に自給できる」ことは別です。また、kWで示す最大出力を、年間に発電した電力量と混同しないようにしています。[1][7]

選択取水設備・26mの削孔と、水質の確かめ方

堰堤改良では、濁水や冷水の影響に対応するため、取水する水深を調節できる選択取水設備を新設し、老朽化した利水放流設備を更新しました。施工記録によると、選択取水設備は軽量なゴム製遮水式で、上流側の傾斜面に設けた基礎コンクリートによって遮水膜を鉛直方向へ安定して昇降させる構造です。[1][9]

既設堤体への26mの削孔では、小型コアドリルとワイヤーソーで切り離す範囲を区切り、油圧くさびで割裂したブロックを孔外へ引き出す工法を採用しました。ダムを運用しながら、既設構造への影響と限られた作業空間に配慮した施工です。26mは削孔の長さであり、一般見学者が歩く監査廊の長さではありません。[9]

選択取水は取水水深を選ぶ設備で、飲料水の浄水処理や消毒をする装置ではありません。国の水質・底質情報ページは、2013年以降の結果を水文水質データベースで確認するよう案内しています。本記事では確認していない最新年度の水質平均値を補わず、設備の目的と検査結果の公開先を示します。[1][19]

資料室・内部見学・記念カード・湖面利用の条件

わくわくダムダム資料室の案内は8:30~17:15、年末年始休館です。一般開放区域の見学と職員が案内する内部見学は別で、職員案内は原則10人以上の学習・研修等の団体が、希望日の3週間前までに申し込みます。予約は2か月先まで、通常の実施期間は4月1日~11月30日の平日9:00~16:00で、12:00~13:00を除きます。冬季の団体見学休止を、資料室も同じ期間ずっと閉まるという意味にはしていません。[10][11]

2026年には五十里ダム70周年と連携施設20周年の記念カードが案内されています。連携施設のカードには五十里・川治両ダムを訪れる条件があります。一時休止後、6月2日に6月6日からの再開が告知されましたが、数量限定であるため、訪問時の在庫や継続配布を保証しません。通常の公開案内より、新しい臨時規制・配布案内が優先されます。[13][14][15]

五十里湖の水面利用は別のルールに基づきます。時間は日の出から日没までですが、水位・気象・禁止区域・進入路の条件も満たす必要があります。管理者は公道と湖面の高低差などから、個人がカヌーや手漕ぎボートを持ち込んで利用することは現状難しいと案内しています。「ルール上に利用時間がある」ことを、「誰でもすぐに湖面へ下りられる」ことと同一視しない案内です。[16][17]

Deep research

国土交通省の施設紹介・事業年表・連携運用・見学案内を、栃木県の発電所資料と施工者による技術記録で照合しました。1956年のダム完成と後年の改良、川俣ダムと合わせた用水補給、川治第一発電所と五十里発電所の設備能力を区別しています。角括弧は記事末尾の出典番号です。

最終確認:2026-09-30

施設データを詳しく見る

堤高・堤頂長
112m/267m

国土交通省の施設諸元。完成当時の最高堤高という説明を現在の順位とは扱いません。[1]

堤体積
468,000m³

コンクリートで構成されるダム本体の体積。貯水池の容量とは別です。[1]

総貯水容量
55,000,000m³

栃木県の施設紹介にある総貯水量。日々の実貯水量ではありません。[6][7]

有効貯水容量
46,000,000m³

管理者の施設諸元。貯水率表示に用いる夏期制限容量と区別します。[1][20]

集水面積・湛水面積
271.2km²/3.1km²

国土交通省の施設紹介に記載された範囲と値。運用上の別の流域区分を混在させません。[1]

ダム完成・堰堤改良完成
1956年/2020年度

国の事業年表ではダム完成は1956年度。五十里発電所は2020年5月22日運転開始。[1][3][8]

男鹿川・五十里湖から治水・農業・発電につながる水の使い方

洪水調節、連携導水、発電は役割と経路が異なり、すべての水が以下を順番に通る直列の処理工程ではありません。[1][2][4][6][7]

  1. 1

    男鹿川流域の水を五十里湖に蓄える

    五十里ダムが男鹿川をせき止め、有効容量4,600万m³の貯水池を形成します。[1][17]

  2. 2

    洪水の一部を一時的に貯留する

    公表計画は流入1,500m³/sに対して1,050m³/sを調節。実際の出水は別に記録されます。[2][18]

  3. 3

    水深を選んで取水する

    濁りや水温の状況に合わせ、選択取水設備で取り入れる深さを調節します。[1][9]

  4. 4

    農業用水と河川流量を支える

    佐貫頭首工で川俣ダムと合わせた補給を行い、五十里直下や佐貫下流の流況改善も図ります。[2][5]

  5. 5

    条件が合うとき川治ダムへ導水する

    五十里側が満水で川治側に空き容量がある場合、最大20m³/sの範囲で水を移します。[4]

  6. 6

    蓄えた連携水を流量確保に使う

    五十里直下や佐貫下流で維持流量が不足する場合、川治側に貯めた水を補給します。[4]

  7. 7

    異なる取水系統で水力発電にも利用する

    川治第一発電所のダム水路式と、五十里発電所の維持放流水利用を分けて理解します。[6][7][8]

五十里ダムの建設・連携・設備改良の年表

  1. ダム建設工事へ着手・再開

    国の年表は工事着手、県の発電所紹介は1950年にダム建設再開と説明しています。[3][6]

  2. 川治第一発電所の建設開始

    ダムの水を利用する県営発電所の工事開始。ダム本体の完成年とは別です。[6]

  3. 川治第一発電所運転開始

    運転開始日は県営発電所一覧によります。[8]

  4. 五十里ダム完成

    堤高112mは完成当時の国内最高。後年の設備改良と区別します。[1][3]

  5. 施設改良・連携の本体工事着手

    五十里ダム施設改良と鬼怒川上流ダム群連携の本体工事に着手。[3]

  6. 五十里ダム施設改良事業完成

    2020年度完成の堰堤改良より前の、別の施設改良です。[3]

  7. 鬼怒川上流ダム群連携事業完成

    五十里・川治間で貯留水を有効利用する事業が完成。[3][4]

  8. 上流の湯西川ダム完成

    五十里ダムそのものの完成ではありません。直下の流況改善にも関係します。[3][5]

  9. 選択取水設備等設置工事着手

    取水水深の調節と利水放流設備更新につながる工事。[1][3]

  10. 東日本台風時に洪水調節

    最大流入約799m³/sに対する貯留と予備放流が国の効果資料に記録されています。[18]

  11. 五十里発電所運転開始

    維持放流水を利用する最大出力1,200kWの県営発電所。[7][8]

  12. 五十里ダム堰堤改良事業完成

    選択取水設備等の設置事業の完成年度。施工記録の個別契約工期とは区別します。[3][9]

  13. ダム70周年・連携施設20周年の案内

    国が記念カード等を告知。6月2日には一時休止後の配布再開を発表しました。[13][14]

見学・アクセス情報

2026年9月30日調査。資料室の一般開放、職員案内、記念カード、湖面利用は条件が異なります。積雪・工事・災害対応などの臨時規制は訪問前に公式案内を確認してください。[10][11][15]

資料室
わくわくダムダム資料室/8:30~17:15

現地管理支所庁舎内。公式の施設案内では年末年始休館です。[11]

一般開放区域
資料室・ダム天端の自由見学

国の見学案内は8:30~17:15、事前申込不要としています。監査廊へ自由に入れるという意味ではありません。[10]

職員案内の対象
原則10人以上の学習・研修等の団体

学校・社会教育・職場研修・学術研究等。個人での申込みは対象外です。[10]

団体見学の申込み
希望日の3週間前まで/予約は2か月先まで

公式申込書の必要事項を提出し、担当者の回答を待ちます。連絡だけで実施確定ではありません。[10]

職員案内の実施時間
4月1日~11月30日の平日9:00~16:00

12:00~13:00と土日祝日を除く案内。12~3月は職員案内が冬季休止となります。[10]

内部見学の内容
監査廊を含む約60分の案内

標準20人以下の堤体内等コース。人数・管理状況により順路や実施可否が変わります。[10]

現地所在地・マップ
日光市川治温泉川治295-1

五十里ダム管理支所の住所を使います。宇都宮市の本所とは別です。[11][12]

車・冬季の駐車
今市ICから約26km・約50分

国の資料室案内の参考値。積雪状況により駐車場等が閉鎖される場合があります。[10][11]

見学時の装備
歩きやすい靴/内部は貸与ヘルメット着用

急な階段や濡れた箇所があります。サンダル・ヒールは避け、案内者の指示に従ってください。[10]

2026年記念カード
五十里ダム管理支所8:30~17:15

連携施設20周年版は五十里・川治両ダムへの訪問が条件。各カード1人1枚、数量限定です。[13][14]

五十里湖の水面利用
日の出~日没/水位・進入路等の条件あり

個人持込みは高低差等で難しいとの管理者案内があります。閉鎖された門扉からの進入はできません。[16][17]

問い合わせ先
現地0288-78-0071/見学担当028-661-7764

現地管理支所と本所調査課の窓口を区別。当日の規制や案内変更は公式のお知らせを確認します。[10][12][15]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

2019年東日本台風の洪水調節記録

2019年10月・台風第19号/国土交通省の洪水調節効果資料に記載された概数

過去の出水について、最大流入時の流量と操作の内容を整理します。現在の貯水状況・今後の洪水への保証ではなく、鬼怒川上流4ダム全体の貯留量とも区別します。[18]

最大流入量
約799m³/s

五十里ダムへの流入が最大となった時点。[18]

最大流入時の放流量
約441m³/s

同時点の放流量。期間を通じた最大放流量と同義ではありません。[18]

同時点の調節量
約358m³/s

流入と放流の差を流量で表した値。総貯留体積のm³とは異なります。[18]

流入に対する貯留側の割合
約4.5割

国の資料本文による概数。年間の洪水調節率ではありません。[18]

流入に対する放流側の割合
約5.5割

同じ最大流入時点についての概数です。[18]

事前の操作
予備放流を実施

貯水位を下げ、異常洪水時防災操作への移行回避に努めた記録です。[18]

施設容量・季節別水位・貯水率の読み分け

2020年2月5日適用の五十里湖水面利用ルールと国の貯水状況ページ/2026年9月30日調査

総容量と有効容量
5,500万m³/4,600万m³

施設全体の諸元。季節別水位の標高を容量に換算した値ではありません。[1][6]

6月15日~8月14日
夏期制限水位 標高578.0m

水面利用ルールが、この水位以下を利用条件として示す期間。[17]

8月15日~9月30日
夏期制限水位 標高575.0m

前半の期間とは異なります。実際の水位が常にこの値という意味ではありません。[17]

10月1日~翌年6月14日
常時満水位 標高586.0m

同ルールの非洪水期の条件。天候など他の利用条件も必要です。[17]

公表貯水率の分母
当該時点の有効容量(夏期制限容量)

国の状況表の定義。全施設有効容量4,600万m³を固定分母にしません。[20]

貯水量は速報値で、前日補給量は前日0時と当日0時の貯水量の差です。マイナスは貯留、プラスは補給を示します。放流設備からの毎秒の放流量そのものではありません。[20]

川治ダムとの連携と、用水補給の対象範囲

連携導水の上限
最大20m³/s

五十里側の満水と川治側の空き容量など、管理者が示す条件付きの上限。[4]

川俣ダムとの農業用水補給
佐貫頭首工で最大42.0m³/s

約8,941haを対象とする補給計画。五十里単独の値ではありません。[2]

五十里直下の流況改善
平常時0.7→1.0→1.5m³/s

連携施設の前後、さらに湯西川ダム完成後という段階の説明です。[5]

佐貫頭首工下流の流量確保
1m³/s

連携施設の役割として公表。農業用水の最大42.0m³/sと同じ指標ではありません。[2][5]

選択取水設備と既設堤体を改良する施工技術

2020年度までの堰堤改良/2023年土木賞の施工記録

  1. 1

    取水する水深を調節

    濁水・冷水への対応として取水位置を選びます。浄水場のろ過・消毒ではありません。[1][9]

  2. 2

    軽量な遮水膜を昇降

    ゴム製遮水式を採用し、堤体上流側の基礎で鉛直方向に安定して動かす構造です。[9]

  3. 3

    堤体に新たな通水経路を設ける

    26mの削孔でコアドリル・ワイヤーソー・油圧くさびとブロック引出しを組み合わせました。[9]

  4. 4

    利水放流設備を更新

    老朽化した設備を更新し、取水深の調節とあわせて下流の水環境改善を図りました。[1]

施工記録の個別工事竣工日は2020年2月27日、国の年表の堰堤改良事業完成は2020年度です。個別契約と事業全体の完了を同一の日付にそろえてはいません。[3][9]

二つの発電所と水質資料を読み分ける

発電所資料は2023年3月30日更新/水質情報の公開先は2026年9月30日調査

川治第一発電所
15,300kW/最大使用水量16.60m³/s

取水口は五十里ダム上流130m。2台合計の最大出力。[6]

五十里発電所
1,200kW/最大使用水量2.00m³/s

ダムの維持放流水を利用する別の県営発電所。[7][8]

五十里発電所の水車
横軸フランシス水車1台

県は約72mの落差を利用すると説明しています。[7]

管理用電力への活用
発電電力の一部を利用

平常時の管理費低減と非常時の管理電源強化。常時全量自給とは説明していません。[1][7]

水質・底質の公表先
国の水文水質データベース

2013年以降の水質は同データベースを参照する案内。未確認の最新年度平均値は掲載していません。[19]

よくある質問

五十里ダムは何と読み、川治ダムとはどう違いますか?

「いかりダム」と読みます。五十里ダムは男鹿川、川治ダムは鬼怒川本川の別施設で、連携施設を通じて水を有効利用しています。[1][4][6]

高さ112mは現在も日本一ですか?

現在の順位を示す数字ではありません。管理者は1956年の完成当時に日本で最も高かったと説明しています。記事では当時の位置付けとして掲載しています。[1]

最大42.0m³/sは五十里ダムだけの給水能力ですか?

違います。川俣ダムと合わせて佐貫頭首工で補給する農業用水の計画値です。五十里単独の毎日の実供給量や、水道水の直接給水能力にはできません。[2]

川治ダムへはいつでも20m³/sを送っていますか?

いいえ。五十里ダムが満水で貯留できない流入があり、川治ダムに空き容量がある場合に最大20m³/sの範囲で導水する条件付きの運用です。[4]

川治第一発電所と五十里発電所は同じですか?

別の発電所です。前者は五十里ダム上流の取水口から導水し最大15,300kW、後者は2020年運転開始で維持放流水を利用し最大1,200kWです。発電所名だけで川治ダムからの取水と判断しないようにします。[6][7][8]

予約なしで監査廊まで見学できますか?

通常の自由見学は資料室やダム天端などの一般開放区域です。監査廊を含む職員案内は原則10人以上の学習・研修等の団体向けで、3週間前までの申込みが必要です。特別イベントの条件とは分けて確認してください。[10][15]

2026年の記念カードは配布休止中ですか?

一時休止後、2026年6月2日に6月6日からの再開が告知されています。ただし数量限定であり、訪問時の在庫は保証できません。連携施設20周年版には五十里・川治両ダムへの訪問条件があります。[13][14][15]

カヌーを持ち込めば五十里湖に入れますか?

利用時間だけでは判断できません。管理者は進入路の高低差などから個人持込みは現状難しいと案内しています。水位・天候・禁止区域・門扉の開閉や手続を確認し、閉鎖された進入路や指定外の場所から入らないでください。[16][17]

五十里ダムを理解するための要点

本ページでは、五十里ダムを栃木県・日光市のダムとして記録しています。以下は掲載資料から確認できる基本情報です。

記録上の所在地
栃木県日光市川治温泉川治295-1(五十里ダム管理支所)
施設種別
ダム
年代・供用状況
1956年完成/2006年度にダム群連携事業完成/2020年度に堰堤改良事業完成
形式・構造
重力式コンクリートダム
公表された貯水容量等
総貯水容量55,000,000m³/有効貯水容量46,000,000m³

ダム・貯水施設の目的と役割

ダム・貯水施設の目的は、治水、発電、農業用水、工業用水、上水道など施設によって異なります。用途を一律に上水道とせず、対象施設の目的・容量・管理者を出典で確認してください。 この一般的な役割と、上記の調査本文に記載したこの施設固有の歴史・構造を分けてご覧ください。

見学・現地確認について

掲載上の見学情報は「資料室は8:30~17:15、年末年始休館。職員案内は原則10人以上の団体が3週間前までに予約。内部見学・一般開放・湖面利用の条件は別。冬季は積雪による規制に注意」です。公開日、受付方法、見学可能範囲は変更されることがあります。訪問前に管理者や自治体の最新案内を確認し、現地では指定された見学経路に従ってください。

掲載内容はページ末尾の出典・参考資料20件を基に整理しています。資料間で表記が異なる場合は、自治体・管理者の案内を優先してください。

所在地マップ

栃木県日光市川治温泉川治295-1(五十里ダム管理支所)

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地図は公開住所をもとに検索表示しています。施設の管理区域には立ち入らないでください。

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関連タグ

#現役施設#五十里湖#男鹿川#鬼怒川#重力式コンクリートダム#洪水調節#農業用水#ダム群連携#選択取水#水力発電#ダムカード

出典・参考資料

  1. 1国土交通省「五十里ダム」(構造・諸元・目的・堰堤改良)↗
  2. 2国土交通省「五十里ダムのはたらき」(洪水調節計画・川俣ダムとの農業用水補給)↗
  3. 3国土交通省「事業のあゆみ」(1956年度完成、2002年度・2020年度の別の改良事業)↗
  4. 4国土交通省「水の有効利用」(五十里・川治間の導水条件と維持流量の補給)↗
  5. 5国土交通省「鬼怒川上流ダム群連携施設・事業の効果」(五十里直下と佐貫下流の流況)↗
  6. 6栃木県「川治第一発電所」(2023年3月30日更新、取水元・設備・総貯水量)↗
  7. 7栃木県「五十里発電所」(2023年3月30日更新、2020年新設の維持放流水利用)↗
  8. 8栃木県「栃木県営発電所施設案内」(発電所別の運転開始日・最大出力・使用水量)↗
  9. 9日本建設業連合会「五十里ダム施設改良工事・五十里ダム取水放流設備新設工事」(2023年土木賞、選択取水・26m削孔の施工記録)↗
  10. 10国土交通省「国土交通省が管理する鬼怒川上流のダム見学のご案内」(団体条件・予約・一般開放・安全上の注意)↗
  11. 11国土交通省「五十里ダム わくわくダムダム資料室」(開室時間・休館日・今市ICからのアクセス)↗
  12. 12国土交通省「交通アクセス」(五十里ダム管理支所の現地住所・電話)↗
  13. 13国土交通省「五十里ダム70周年・川俣ダム60周年・連携施設20周年」(2026年記念カードの配布条件)↗
  14. 14国土交通省「アニバーサリーダムカードおよびダムカードホルダー 配布再開のお知らせ」(2026年6月2日、6月6日からの再開告知)↗
  15. 15国土交通省 鬼怒川ダム統合管理事務所「お知らせ」(当年の臨時規制・イベント・カード案内の確認先)↗
  16. 16国土交通省「ダム湖の水面利用について」(各湖のルールと個人持込みの進入条件)↗
  17. 17鬼怒川上流ダム群水源地域ビジョン推進協議会「五十里湖水面利用ルール」(2020年2月5日適用、水位・時間・禁止区域・安全条件)↗
  18. 18国土交通省「令和元年10月(台風第19号)における洪水調節効果」(五十里ダムの最大流入時の流量・予備放流)↗
  19. 19国土交通省「ダム及び周辺河川水質底質情報」(年度別資料と2013年以降の水文水質データベース案内)↗
  20. 20国土交通省「利根川水系鬼怒川流域」(貯水率の分母・速報値・前日補給量の定義)↗

年代・出典の扱いと現役施設を確認するときの注意はアーカイブの読み方・見学ガイドにまとめています。

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