1968年給水開始のさいたま市西部の配水拠点
西部配水場は、さいたま市桜区神田646にある現役の配水場である。令和6年度水道事業年報では1968年3月31日竣工、さいたま市の現行施設案内では同年に給水を開始したとされる。県営大久保浄水場から受ける浄水と、市水道局が保有する深井戸地下水の両方を利用する。
県営水道受水と深井戸5井を併用
水源は、埼玉県営大久保浄水場からの浄水受水と、場内系統の深井戸地下水である。現行施設ページでは、口径350ミリメートル・深度300メートルの深井戸1井と、同口径・深度250メートルの深井戸4井、合計5井を掲載している。令和8年度水質検査計画でも、西部配水場の井戸5本を原水検査対象としている。
地下水はろ水機で処理
令和6年度年報では、着水井25立方メートル、混和池420立方メートルを備え、ろ水機は5,000立方メートル/日1基と8,000立方メートル/日1基の合計13,000立方メートル/日。地下水を処理し、県営水道から受けた浄水とともに配水系統へ送る。滅菌設備として薬液注入ポンプと薬液タンクも設置されている。
配水池は3池・合計35,000立方メートル
配水池は、15,000立方メートル1池と10,000立方メートル2池で構成され、合計容量は35,000立方メートルとなる。令和6年度年報では、円形配水池として内径43メートル・有効水深10.5メートルの15,000立方メートル池と、内径35メートル・有効水深10.5メートルの10,000立方メートル池2池を掲載している。
1日84,400立方メートルを配水
西部配水場の施設能力は1日84,400立方メートル。配水ポンプは8台を備え、さいたま市の西部配水場系統へ水を送る。現行施設ページでは、省エネルギー対策として高効率な配水ポンプを設置し、電力コストの低減を図っていると説明している。
1,500kVA非常用発電設備を備える
停電時に備え、令和6年度年報では1,493kWの自家発電設備用エンジンと、1,500kVAの発電機を掲載している。受電電圧は6,600Vで、停電時にも取水・処理・配水機能を維持するための電源設備を備える。
3基の緊急遮断弁で貯留水を確保
西部配水場には緊急遮断弁3基が設置されている。令和6年度年報では、口径800ミリメートル2基と口径1,000ミリメートル1基、設定加速度250ガルとしている。大きな地震を検知した際に配水池からの水の流出を抑え、応急給水に利用できる水を確保するための設備である。
市内19施設を中央管理室から集中監視
さいたま市は、市内13配水場・6浄水場、合計19施設を配水管理事務所中央管理室から集中コントロールしている。西部配水場もこの遠隔運転管理の対象で、取水・受水・浄水・配水の状態や水量・水圧を継続的に管理している。
令和8年度も出口水・井戸・給水栓を検査
令和8年度水質検査計画では、西部配水場の出口水を定期検査し、5本の深井戸も原水検査対象としている。西部配水場系統の代表給水栓は桜区大字五関地内の千貫樋水郷公園である。さいたま市が2026年9月25日に更新した令和8年度結果ページでは、全ての浄・配水場出口水と系統給水栓水が水質基準に適合していると公表している。
応急給水場所として整備
西部配水場は、さいたま市の応急給水場所に位置付けられている。住民用給水栓の開設マニュアルも市が公開しており、災害による断水時には地域の給水拠点として利用する仕組みが整備されている。
2026年10月末まで応急給水利用を一時休止予定
2026年10月2日現在、西部配水場は配水池の防水工事に伴い、応急給水場所としての利用を2026年10月末まで一時休止する予定と案内されている。さいたま市は再開時に改めてホームページで知らせるとしている。通常の施設見学制度も現行公式ページでは案内されていないため、訪問目的の場合は水道局へ事前確認する必要がある。
Deep research
さいたま市の現行施設案内、令和6年度水道事業年報、令和8年度水質検査計画、防災・応急給水資料を照合し、県営大久保浄水場からの受水、深井戸5井、ろ水能力13,000立方メートル/日、配水池35,000立方メートル、1,500kVA非常用発電、3基の緊急遮断弁、中央監視、水質検査、応急給水場所としての役割と2026年10月の一時休止まで整理しました。
最終確認:2026年10月2日
施設データを詳しく見る
- 竣工
- 1968年3月31日
- 配水能力
- 84,400立方メートル/日
- 深井戸
- 5井
- ろ水能力
- 13,000立方メートル/日
- 配水池
- 35,000立方メートル
- 非常用発電
- 1,500kVA
- 緊急遮断弁
- 3基
- 所在地
- さいたま市桜区神田646
15,000×1池+10,000×2池
県営大久保浄水場と深井戸から西部配水場系統へ届く水の流れ
- 1
県営大久保浄水場から浄水を受水
埼玉県営大久保浄水場で浄水された水道水を西部配水場で受け入れます。
- 2
深井戸5井から地下水を取水
口径350ミリメートルの深井戸5井から地下水を取水します。1井は深度300メートル、4井は深度250メートルです。
- 3
地下水をろ水機で処理
着水井と混和池を経て、5,000立方メートル/日と8,000立方メートル/日のろ水機2基で地下水を処理します。
- 4
配水池3池へ貯留
15,000立方メートル1池と10,000立方メートル2池、合計35,000立方メートルの配水池へ水を蓄えます。
- 5
配水ポンプで西部系統へ送る
8台の配水ポンプを使い、需要に応じた水量・水圧で西部配水場系統へ送ります。
- 6
中央管理室から遠隔監視
配水管理事務所中央管理室が、市内19か所の浄・配水場とともに西部配水場の運転状態を集中管理します。
西部配水場の運用・防災・更新年表
西部配水場竣工
令和6年度水道事業年報に昭和43年3月31日竣工と記録されています。同年に給水を開始しました。
応急給水施設整備工事を実施
さいたま市は西部配水場応急給水施設設置工事を発注し、その後、応急給水場所として運用しています。
2号配水池防水改修を計画
令和7年度当初の発注見通しに、西部配水場2号配水池の屋上・内部防水改修と内部階段手すり更新が掲載されました。
3号配水池屋上防水改修を公告
さいたま市水道局は西部3号配水池と尾間木2号配水池の屋上防水改修工事を公告しました。
応急給水場所を一時休止
配水池防水工事のため、西部配水場の応急給水場所としての利用は2026年10月末まで一時休止予定と案内されています。
出口水・5井・系統給水栓を水質管理
西部配水場出口、深井戸5本、西部配水場系統の代表給水栓を令和8年度水質検査計画に基づいて検査しています。
見学・アクセス情報
西部配水場は稼働中の水道施設で、常設の一般施設見学は現行公式ページで案内されていません。災害時の応急給水場所ですが、2026年10月2日現在は工事により一時休止中です。
- 常設一般見学
- 案内を確認できない
- 所在地
- さいたま市桜区神田646
- 応急給水場所
- 指定あり
- 現在の応急給水利用
- 一時休止中
- 再開案内
- さいたま市水道局ホームページで告知予定
- 施設問い合わせ
- さいたま市水道局 給水部 配水課
2026年10月末まで予定・配水池防水工事のため
見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。
令和8年度 西部配水場系統の水質管理
2026年度水質検査計画・2026年9月25日更新結果
西部配水場では、配水場出口の浄水、5本の深井戸原水、西部配水場系統の給水栓を検査しています。令和8年度の代表給水栓は桜区大字五関地内の千貫樋水郷公園です。
- 配水場出口
- 定期検査対象
- 深井戸
- 5本を原水検査
- 代表給水栓
- 千貫樋水郷公園
- 毎日検査
- 色・濁り・遊離残留塩素
- 水質基準項目
- 計画に基づき検査
- 令和8年度公表状況
- 全浄・配水場出口・系統給水栓で基準適合
測定値は月ごとに更新されるため、個別の最新値はさいたま市の令和8年度月別水質検査結果を確認してください。
よくある質問
西部配水場はどこから水を受けていますか?
埼玉県営大久保浄水場からの浄水と、深井戸5井から取水する地下水を利用しています。
配水能力はどのくらいですか?
1日84,400立方メートルです。
配水池にはどのくらい貯められますか?
15,000立方メートル1池と10,000立方メートル2池で、合計35,000立方メートルです。
地下水はそのまま配水しますか?
いいえ。着水井・混和池を経て、合計13,000立方メートル/日のろ水機で処理し、滅菌設備も用いて水質を管理します。
災害対策はありますか?
口径800ミリメートル2基と1,000ミリメートル1基の緊急遮断弁、1,500kVAの非常用発電設備を備えています。
応急給水場所ですか?
はい。さいたま市の応急給水場所に指定されています。ただし2026年10月2日現在は配水池防水工事のため一時休止中です。
水質検査はどこで行われますか?
西部配水場出口、深井戸5本、代表給水栓の千貫樋水郷公園などで検査します。
通常見学できますか?
常設の一般見学案内は確認できません。見学を希望する場合はさいたま市水道局配水課へ事前確認してください。
さいたま市西部配水場を理解するための要点
本ページでは、さいたま市西部配水場を埼玉県・さいたま市の配水場として記録しています。以下は掲載資料から確認できる基本情報です。
- 記録上の所在地
- 埼玉県さいたま市桜区神田646
- 施設種別
- 配水場
- 年代・供用状況
- 1968年(昭和43年)3月31日竣工・同年給水開始
- 構造・形式
- 深井戸5井、着水井25立方メートル、混和池420立方メートル、ろ水機2基(計13,000立方メートル/日)、配水池3池(15,000立方メートル×1池、10,000立方メートル×2池)、配水ポンプ8台、緊急遮断弁3基、非常用発電設備
- 公表された配水能力・容量等
- 配水能力84,400立方メートル/日、配水池総容量35,000立方メートル、ろ水能力13,000立方メートル/日
施設の機能と地域での役割
配水・給水施設は、水を一時的に蓄え、需要や水圧を調整しながら地域へ届ける役割を担います。用途、対象区域、構造は施設ごとの資料で確認してください。 この一般的な役割と、上記の調査本文に記載したこの施設固有の歴史・構造を分けてご覧ください。
見学・現地確認について
掲載上の見学情報は「常設の一般施設見学案内は確認できない。応急給水場所に指定されているが、2026年10月2日現在は配水池防水工事のため2026年10月末まで一時休止予定。見学希望時はさいたま市水道局配水課へ事前確認」です。公開日、受付方法、見学可能範囲は変更されることがあります。訪問前に管理者や自治体の最新案内を確認し、現地では指定された見学経路に従ってください。
掲載内容はページ末尾の出典・参考資料8件を基に整理しています。資料間で表記が異なる場合は、自治体・管理者の案内を優先してください。
所在地マップ
埼玉県さいたま市桜区神田646
地図を読み込むとGoogle マップへ通信します。
地図は公開住所をもとに検索表示しています。施設の管理区域には立ち入らないでください。
地図検索:公開住所による地図検索 ↗関連タグ
出典・参考資料
年代・出典の扱いと現役施設を確認するときの注意はアーカイブの読み方・見学ガイドにまとめています。