島内から届く水を中継した接合井
接合井は、島内第一水源地の旧喞筒室から城山へ揚げられた水をいったん受け、隣接する旧配水池へ送るための中継施設である。松本市の創設水道は、この旧配水池から標高差を利用して市街地へ自然流下させた。接合井は現在使用されていないが、創設期の送水経路を具体的に示す施設として城山配水地内に残る。
水槽を包む煉瓦造の円筒形覆屋
本体は内径約3.34メートル、壁厚約0.34メートルのコンクリート造円形水槽で、その外側を直径約4.91メートルの煉瓦造平屋建覆屋が包む。覆屋上部には松本市水道のエンブレムが置かれ、アール・デコ調の意匠を備える。建設年は断定できないものの、1923年8月に一部給水を始めた工事日誌から、市は同年頃の建設と推定している。2015年8月4日に国の登録有形文化財となった。
城山配水地の予約見学
松本市は城山配水地を現行の施設見学対象に掲げている。見学は出前講座から事前に申し込み、平日9時から16時30分まで、所要30分から1時間程度が目安となる。人数は個別相談で、施設運用や工事により受入れられない場合もある。接合井は稼働中の配水地内にあるため自由入場はできず、接近や内部確認の可否を含む見学範囲は当日の案内に従う。
松本市上下水道局城山配水地接合井を理解するための要点
本ページでは、松本市上下水道局城山配水地接合井を長野県・松本市の接合井として記録しています。以下は掲載資料から確認できる基本情報です。
- 記録上の所在地
- 長野県松本市蟻ヶ崎1133-1
- 施設種別
- 接合井
- 年代・供用状況
- 1923年(大正12年)頃(松本市所蔵の工事日誌から推定)
- 構造・形式
- コンクリート造円形水槽・煉瓦造平屋建円筒形覆屋、建築面積20平方メートル
- 文化財等
- 国登録有形文化財(建造物、2015年8月4日登録)
水道システムの中での役割
導水施設は、水源で確保した原水を浄水場などへ運ぶ水道システムの経路です。水路、隧道、水路橋などには、地形を越えて勾配と流量を保つための土木技術が表れます。 この一般的な役割と、上記の調査本文に記載したこの施設固有の歴史・構造を分けてご覧ください。
見学・現地確認について
掲載上の見学情報は「城山配水地の施設見学は出前講座を通じた事前申込み制。平日9時~16時30分、所要30分~1時間程度、人数は要相談。接合井の見学範囲は現地の案内に従う」です。公開日、受付方法、見学可能範囲は変更されることがあります。訪問前に管理者や自治体の最新案内を確認し、現地では指定された見学経路に従ってください。
掲載内容はページ末尾の出典・参考資料3件を基に整理しています。資料間で表記が異なる場合は、自治体・管理者の案内を優先してください。
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年代・出典の扱いと現役施設を確認するときの注意はアーカイブの読み方・見学ガイドにまとめています。