配水池がなかった三里地区に新設した基幹施設
三里配水池は高知市池2056番地5、高知医療センターの北東側にある現役の配水施設です。以前の三里地区は、約11km離れた市西部の針木浄水場から、東部の仁井田減圧所方面に送水する管路に頼り、地区内に大きな配水池がありませんでした。このため送水管が事故等で断絶すると給水継続が難しいという課題があり、需要変動への対応と南海トラフ地震に備えた応急給水拠点の確保を目的に三里配水池が整備されました。[1][2][9]
建設・完成・通水の時点を分ける
2017年度に実施設計、2019年度から築造工事へ着手したと高知市の事業進捗資料は記録しています。同資料は2021年度にプレストレストコンクリート造の2池が完成したと説明する一方、市の「広報すいどう」第212号は2022年7月の完成を掲げ、事業進捗資料は試験運用を経て同年8月に供用を開始したと記載します。前者は池体の工事時点、後者は施設全体の完成と読む余地がありますが、差の理由を一次資料で厳密に確認できないため、二つの完成表記を区別して併記します。[1][2][9][10]
2池の容量・構造・寸法は市広報と工事決算で確認
市の2022年10月広報は、1号池2,000m³・直径約21m、2号池1,000m³・直径約15m、いずれも高さ約7mと説明しています。施設全体の公称貯水容量は合計3,000m³です。水槽は地震に強いプレストレストコンクリート(PC)製で、2池構成となっています。令和3年度の水道事業会計決算書にも、1号池PC造2,000m³ 1池と2号池PC造1,000m³ 1池を対象にした工事が記載されています。高さ・直径はいずれも水槽の諸元であり、敷地全体の規模ではありません。[1][3]
針木浄水場と三里地区の約11kmの送水経路
高知市は三里配水池を整備する前、針木浄水場から仁井田減圧所に至る約11kmの送水管を通して三里地区へ給水していたと説明しています。新たな貯留拠点により、針木浄水場側での事故や緊急事態に備えた給水の安定性が向上しました。ただし現在の場内配管の接続順序、三里配水池への1日当たり送水量や他系統との配合割合は公式資料で確認できず、浄水場側の浄水工程を配水池自身の設備として記載しません。[1][2]
三里地区約11,000人の水需要を支える
2022年の市広報によれば、三里配水池の整備により、三里地区の約11,000人が1日に使う水量の半分以上を貯留できるようになりました。この約11,000人は完成時の三里地区に関する説明で、2026年の最新人口とは断定しません。貯水量3,000m³を地域の利用者数で割って飲用水の供給可能日数を推定することも行いません。[1][2]
高知医療センターと指定避難所への配水
事業進捗資料は、広域災害拠点病院の高知医療センターへの配水ルートの確保を三里配水池整備の効果の一つとして挙げ、地図には十津小学校、三里小学校などの避難所も示されています。災害医療への給水継続は重要な目的ですが、すべての災害時に断水しない保証や、病院専用に水量を割り当てていることを示す資料ではありません。[2]
1号配水池の緊急遮断弁で貯留水を確保
高知市の2022年広報は、地震などを検知して自動的に流出を止める緊急遮断弁を1号配水池に設け、作動時にはその貯水を応急給水のために確保すると説明します。2号配水池は消火用水等を供給するイメージで案内しています。令和3年度工事決算書は緊急遮断弁φ400mm 1基と水位調整弁φ300mm 1基の設置工事を記載しており、弁の口径や基数を他施設から推測する必要はありません。[1][3]
県の緊急遮断弁台帳の「容量1,700m³」は総貯水量と別
高知県の令和5年度「高知県の水道」(令和6年3月31日時点)は、三里配水池の緊急遮断弁を「容量1,700m³・口径400mm・設置年度R3・地震/流量併用」と記載しています。一方、市の施設広報には1号池2,000m³・2号池1,000m³の合計3,000m³が明示されています。県台帳の1,700m³と市の1号池2,000m³の差が有効水量や非常時の確保水量によるものかは資料から確定できません。公称貯水容量3,000m³、遮断弁台帳の容量1,700m³を意味の異なる出典値としてそのまま区別します。[1][4]
緊急遮断弁の作動条件の出典の範囲
県の設備一覧は緊急遮断弁の方式を「地震・流量併用」としていますが、併記された地震計と流量計のしきい値は市内複数の配水池に共通の記載です。三里配水池だけの具体的なガル数や流量の個別設定は確認できないため、他の弁や共通欄から勝手に数値を割り当てません。また、県台帳の「R3(2021年度)」は設置年度の記録で、2022年8月の供用開始日を置き換えるものではありません。[4]
応急給水拠点と発災時の開設
高知市の「災害時応急給水施設」では三里配水池を、所在地池2056-5の応急給水拠点に掲載しています。応急給水拠点は災害時に市民へ水を供給し、給水車の充水基地にもなる施設です。同ページには災害発生後に順次開設するとあり、「未開設」は平時の表示であって設備が未完成という意味ではありません。三里配水池の一般開放日時や災害時の必ず開設される時刻は公式資料から確認できません。[5][11]
2017~2022年度の事業費と2021年度の工事出来高
2021年度決算書は三里配水池築造工事の工事内容とともに、出来高383,002,400円を掲載しています。これは当該年度の出来高として表に記載された値であり、整備事業全体の事業費とみなしてはいけません。別の高知市上下水道事業経営戦略の改定資料は、2017~2022年度の三里配水池整備等の全体事業費を9.6億円と記載しています。年度の出来高と複数年度にわたる事業の全体事業費は異なる集計対象なので、併記します。[3][8]
最新の水質検査は2026年度計画の系統区分で確認
高知市の2026年度水質検査計画は2026年9月25日に更新され、水質基準52項目と、色・濁り・消毒の残留効果の毎日検査3項目を掲げています。針木浄水場系の代表給水栓として浦戸・介良・一宮・種崎などを挙げ、浄水場出口や原水・河川の採水地点も別に指定します。毎日検査は市内20か所の給水栓と6か所の自動監視装置で監視します。これらの給水栓・浄水場の測定値を三里配水池の池別内部水質として転用しません。[6][7]
現在の見学条件は確認できない
高知市の応急給水施設案内と広報は、施設の所在地・構造・災害対策機能を紹介していますが、三里配水池そのものの常設見学・予約窓口・一般に立ち入れる区域を明示していません。配水池が完成済みであること、災害時応急給水拠点として登録されていることをもって、平時の自由入場や敷地内撮影を認める根拠にはしません。[1][5]
Deep research
高知市の2022年広報すいどう、上下水道事業基本計画の中間達成状況、令和3年度事業会計決算、2024年高知県緊急遮断弁台帳、2026年水質検査計画と応急給水拠点一覧を照合。PC造の1号池2,000m³と2号池1,000m³の構造・寸法、地震・流量併用型遮断弁φ400mm、2022年8月の給水開始、高知医療センターと三里地区への供給、県台帳の1,700m³と総貯水量3,000m³の定義差を整理しました。
最終確認:2026年10月19日
施設データを詳しく見る
- 所在地
- 高知市池2056番地5
- 市広報の完成時期
- 2022年7月
- 供用開始
- 2022年8月
- 構造・池数
- プレストレストコンクリート造2池
- 公称総貯水量
- 3,000m³
- 1号池
- 2,000m³・直径約21m
- 2号池
- 1,000m³・直径約15m
- 水槽高さ
- 約7m
- 緊急遮断弁
- φ400mm・1基(1号池)
- 遮断弁台帳の容量
- 1,700m³
- 地区への送水経路
- 針木浄水場から約11km
- 関連病院
- 高知医療センター(広域災害拠点病院)
事業進捗資料は2021年度に池体完成と表記
県・2024年3月末時点。市の公称貯水量と別
針木浄水場系の浄水から三里配水池・高知医療センター方面まで
- 1
針木浄水場が浄水を供給
高知市は三里地区が市西部の針木浄水場から送水を受ける水系と説明しています。浄水場側の原水処理設備を三里配水池固有の設備とは書きません。
- 2
約11kmの送水管で三里方面へ
整備前は仁井田減圧所へ至る送水管に依存していました。地区内に大きな貯留拠点を新設する理由となった管路です。
- 3
三里配水池の二つのPC製水槽に貯める
高知市広報と市工事決算では1号池2,000m³と2号池1,000m³。どちらも高さ約7mのPC造で合計3,000m³です。
- 4
平時は三里地区の配水需要を調整
時間帯で変わる使用量の変動を吸収し、三里地区約11,000人の当時の1日使用量の半分以上を貯留可能と市は説明します。最新人口・配水実績ではありません。
- 5
病院・避難所へつながる重要な配水ルート
高知医療センターへの配水経路確保は公式事業効果です。十津小学校・三里小学校が周辺地図に示されます。
- 6
地震時は1号池の緊急遮断弁で水を確保
1号池に緊急遮断弁φ400mm 1基が設置され、地震・流量併用型として県台帳に載ります。1号池の公称容量2,000m³と県台帳容量1,700m³は異なる表記です。
- 7
発災後は応急給水拠点として順次開設
三里配水池は高知市の応急給水拠点一覧に登録され、給水車への充水基地としても位置付けられています。平時の自由入場施設ではありません。
三里配水池の設計・築造・供用開始と応急給水の年表
三里配水池の実施設計
上下水道事業基本計画の中間達成状況報告書に実施設計年度として記載。
配水池築造工事に着手
災害時応急給水拠点の整備を目指して工事を開始。
市長が市議会で新設方針を説明
安定給水と緊急遮断弁を備えた配水池の整備・2022年度供用開始目標を説明しました。
PC造2池の完成と遮断弁工事
基本計画の進捗報告はPC造2池の完成を記載。令和3年度決算にはφ400mm緊急遮断弁1基、φ300mm水位調整弁1基などを掲載。
高知市広報では三里配水池完成
広報すいどう第212号が施設完成をこの年月と紹介。2021年度完成という報告との差の詳細は未確認。
試験運用を経て供用開始
市基本計画の中間達成状況はこの月に三里地区への配水を開始したと記載。
広報すいどう第212号で一般へ施設紹介
水槽寸法・容量・緊急遮断弁・応急給水の役割を公式に広報。
基本計画中間達成報告で安定給水効果を説明
配水池建設により地域の1日使用量の半分以上の水を貯め、高知医療センターへの給水経路を確保したと説明。
県の設備台帳が緊急遮断弁を掲載
三里配水池、容量1,700m³、弁口径400mm、設置R3年度、作動方式地震・流量併用と記載。
高知市が応急給水拠点情報を公表
三里配水池を池2056-5の応急給水拠点として掲載し、断水時に順次開設する方針を示しました。
令和8年度水質検査計画を更新
針木浄水場系などの採水地点と市内の毎日検査地点数を公表。三里配水池の池内直接採水値とは異なります。
見学・アクセス情報
三里配水池は現役の水道施設・災害時応急給水拠点です。高知市は災害発生後に順次開設する施設として紹介しますが、平常時の常設一般見学や自由立入は案内していません。
- 所在地
- 高知県高知市池2056-5
- 管理者
- 高知市上下水道局
- 応急給水拠点
- 発災後、状況に応じて順次開設
- 一般見学・公開日
- 常設の個別案内を確認できません
- 池体内部の見学
- 予約対象・立入範囲を確認できません
- 市の給水拠点情報
- 高知市上下水道局 管路管理課の公式一覧
平時の開放時間ではない
開設状況は発災時の市の最新発信で確認
見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。
2026年度 針木浄水場系と三里地区の水質管理
令和8年度(2026年度)水質検査計画(2026年9月25日更新)
2026年度高知市水質検査計画では、検査地点を給水栓14か所、浄水場出口3か所、原水13か所、河川6か所として整理します。針木浄水場系の給水栓には浦戸・介良・一宮・種崎などがあり、針木浄水場とその水源の原水検査は別の地点です。毎日検査は市内給水栓20か所の委託検査と6か所の自動水質監視で実施し、水質基準52項目を対象とします。これは市全体・水系別の検査計画であり、三里配水池の1号・2号池から直接測定した水質を示しません。
- 水質基準項目
- 52項目
- 計画上の検査地点
- 給水栓14・浄水場出口3・原水13・河川6
- 毎日の給水栓検査
- 20地点
- 自動監視装置
- 6地点
- 針木系の検査地点
- 浦戸・介良・一宮・種崎など
- 三里配水池の池内実測
- 個別の公式値を確認できません
2026年度の市全体の検査
市民への検査委託
市全体
市が水質検査を実施していることと、三里配水池内の2池を採水していることは別の事柄です。最新の測定結果は採水地点・年度ごとに市の公表を確認してください。
よくある質問
三里配水池はどこにありますか?
高知市池2056番地5、高知医療センターの北東側です。
いつ完成・供用開始しましたか?
市広報は2022年7月完成、基本計画進捗は同年8月供用開始とします。ただし同進捗資料は2021年度にPC造2池完成とも記すため工事完成表記の違いを残します。
三里配水池は何池で、総容量はいくらですか?
1号池2,000m³と2号池1,000m³のPC造2池で、公称貯水量は計3,000m³です。
三里配水池の高さと直径は?
両方の高さは約7m、1号池の直径は約21m、2号池は約15mです。
どこから水が送られますか?
針木浄水場から三里地区へ約11kmの送水管を通じて給水してきたと高知市は説明します。池の個別流入量は未公表です。
高知医療センターにも給水しますか?
広域災害拠点病院である高知医療センターへの配水ルート確保が配水池整備の効果として市資料に明記されています。停電や災害時の無条件の供給保証ではありません。
緊急遮断弁は何基ありますか?
高知市広報は1号池への設置を記載し、2021年度工事決算は口径400mmの弁1基と水位調整弁300mm 1基を記録しています。
県資料に1,700m³、市資料に3,000m³とあるのは誤記ですか?
県の1,700m³は緊急遮断弁設置状況の台帳にある容量で、市の1号池2,000m³・2号池1,000m³の公称総貯水量と異なります。定義の差が確認できないので、両方を用途・資料時点とともに併記します。
三里配水池の応急給水拠点は自由に入れますか?
災害発生後に順次開設される応急給水拠点です。平時の自由入場や、災害時の開設時刻を保証する案内ではありません。
災害時に1号池と2号池はどう使いますか?
市広報は緊急遮断弁を設けた1号池の貯留水を応急給水に確保し、2号池は消火用水などにも使用すると説明しています。
見学できますか?
三里配水池の個別の常設見学・予約窓口は公式公開資料で確認できません。所在地の公表は自由立入を許すものではありません。
高知市三里配水池を理解するための要点
本ページでは、高知市三里配水池を高知県・高知市の配水池として記録しています。以下は掲載資料から確認できる基本情報です。
- 記録上の所在地
- 高知県高知市池2056番地5
- 施設種別
- 配水池
- 年代・供用状況
- 事業進捗資料では2021年度中にPC造2池完成、広報では2022年7月に施設完成、同年8月に試験運用を経て供用開始。完成表記の範囲差は未解明のため区別
- 構造・形式
- PC(プレストレストコンクリート)造・2池。1号池2,000m³・直径約21m、2号池1,000m³・直径約15m、ともに高さ約7m(2022年市広報)。緊急遮断弁φ400mm 1基、水位調整弁φ300mm 1基(2021年度工事記録)
- 公表された配水能力・容量等
- 公称貯水量 1号池2,000m³+2号池1,000m³=計3,000m³。県の2024年3月末時点の緊急遮断弁台帳は別途「容量1,700m³」と記載するが、差異の定義は未確認
施設の機能と地域での役割
配水・給水施設は、水を一時的に蓄え、需要や水圧を調整しながら地域へ届ける役割を担います。用途、対象区域、構造は施設ごとの資料で確認してください。 この一般的な役割と、上記の調査本文に記載したこの施設固有の歴史・構造を分けてご覧ください。
見学・現地確認について
掲載上の見学情報は「現役水道施設。高知市の応急給水拠点一覧に掲載されるが、発災時に順次開設する施設で、平常時の見学・自由入場案内は確認できない。施設内への無断立入りを前提としない。」です。公開日、受付方法、見学可能範囲は変更されることがあります。訪問前に管理者や自治体の最新案内を確認し、現地では指定された見学経路に従ってください。
掲載内容はページ末尾の出典・参考資料12件を基に整理しています。資料間で表記が異なる場合は、自治体・管理者の案内を優先してください。
所在地マップ
高知県高知市池2056番地5
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地図検索:公開住所による地図検索 ↗関連タグ
出典・参考資料
- 1高知市上下水道局「広報すいどう 第212号」(2022年10月、三里配水池の完成と池別構造・容量)↗本文に戻る ↑
- 2高知市上下水道局「上下水道事業基本計画中間達成状況・三里配水池の築造」(2022年)↗本文に戻る ↑
- 3高知市「令和3年度 高知市水道事業会計決算書」(三里配水池築造工事と遮断弁仕様)↗本文に戻る ↑
- 4高知県「令和5年度 高知県の水道」(2024年3月31日現在、緊急遮断弁設置台帳)↗本文に戻る ↑
- 5高知市上下水道局「災害時応急給水施設」(三里配水池の住所・拠点登録)↗本文に戻る ↑
- 6高知市上下水道局「令和8年度水質検査計画」(2026年9月25日更新)↗本文に戻る ↑
- 7高知市上下水道局「2026年度水質検査計画 本文」(水源・採水地点と頻度)↗本文に戻る ↑
- 8高知市「高知市上下水道事業経営戦略 改定版」(三里配水池の全事業費9.6億円)↗本文に戻る ↑
- 9高知市「第474回高知市議会定例会 市長説明要旨」(2020年、三里配水池の着工方針)↗本文に戻る ↑
- 10高知市上下水道局「広報すいどう」一覧(第212号の発行時点・更新公表)↗本文に戻る ↑
- 11高知市「水道事業基本計画(応急給水拠点整備計画・三里配水池)」(2023年)↗本文に戻る ↑
- 12高知市上下水道局「針木浄水場」(2026年の水源と浄水工程を確認する際の補助参照)↗
年代・出典の扱いと現役施設を確認するときの注意はアーカイブの読み方・見学ガイドにまとめています。