第4期拡張事業の中核として1979年に完成
針木浄水場は、高知市の水需要増加に対応する第4期拡張事業の中核施設として針木北一丁目の高台に建設された。土木工事を経て1979年3月に浄水場が完成し、同年6月に高知分水を使った給水を開始した。現在も高知市の主要な浄水場として稼働している。
高知分水と仁淀川の二つの大きな水源
供用開始時は、吉野川水系から導く高知分水を主要水源とし、水利権上の日量63,000立方メートルを利用した。その後、仁淀川系水源を整備し、1997年4月に大渡ダムに関連する仁淀川伏流水を日量60,000立方メートル加えた。二つの水源を組み合わせることで、水需要と渇水リスクへの対応力を高めている。
凝集沈でんと急速ろ過で大量の河川水を処理
原水は着水後、凝集剤で細かな濁りをフロックにまとめ、凝集沈でん池で沈める。その後、急速ろ過池を通して残る濁りを除き、塩素消毒を経て総合配水池へ送る。場内には凝集沈でん池4池、急速ろ過池10池、塩素混和池、高架水槽、排水処理施設などが配置される。
116,000と123,000の能力値を区別する
高知市の令和7年度版事業年報は針木浄水場の公称施設能力を日量116,000立方メートルとする。一方、市の施設紹介資料には「ろ過能力123,000立方メートル/日」と記載するものがある。前者は現在の公称施設能力、後者はろ過設備側の能力を示す資料値として、同じ数字のように混同しない。
水質管理センターを併設
水質管理センターは針木浄水場内に置かれ、水源から浄水場出口、給水栓まで水質を追跡する。2026年度も鏡川第2取水所、仁淀川原水、着水井、針木浄水場配水池、複数の給水栓を検査地点として結果を公表しており、高知市は水道水が水質基準に全て適合していると案内している。
高知市の水需要の大きな割合を担う
高知市の施設紹介では、仁淀川系統の増設後、針木浄水場が市内水需要の約6割を賄う規模になったと説明している。旭浄水場や複数の地下水・簡易水道系施設と役割を分担しながら、市域の広い配水系統を支える。
学校を対象に予約見学を受け入れる
高知市は旭浄水場と針木浄水場で学校対象の見学を受け入れている。月・水・木・金曜日の午前・午後枠で、所要時間は約1時間30分。事前に電話で仮予約し、申込書をファクスまたは電子メールで提出する。一般の自由入場施設ではない。
Deep research
高知市上下水道局の施設紹介、事業年報、水質検査結果、見学案内を照合し、1979年の完成・給水開始、1997年の仁淀川系追加、現在の公称施設能力、水質管理センター、学校見学まで整理しました。116,000と123,000立方メートル/日の能力表記は指標の違いとして分けています。
最終確認:2026年9月4日
施設データを詳しく見る
- 供用開始
- 1979年6月
- 現行公称施設能力
- 116,000立方メートル/日
- ろ過能力表記
- 123,000立方メートル/日
- 高知分水
- 63,000立方メートル/日
- 仁淀川伏流水
- 60,000立方メートル/日
- 主な役割
- 高知市水需要の約6割
同年3月竣工
施設紹介資料の値
水利権上の取水可能量
水利権上の取水可能量
市の施設紹介による概算
高知分水・仁淀川から高知市内までの水の流れ
- 1
高知分水と仁淀川から原水を確保
吉野川水系からの高知分水と、大渡ダムに関連する仁淀川伏流水を主要水源として利用します。
- 2
着水井へ原水を集める
複数水源から届いた原水を着水井で受け、水質を確認しながら処理工程へ送ります。
- 3
凝集してフロックを形成
凝集剤を加え、細かな濁りを大きなフロックへまとめます。
- 4
4池で沈でん
凝集沈でん池4池でフロックを沈め、上澄みを急速ろ過へ送ります。
- 5
10池で急速ろ過・消毒
急速ろ過池10池で残る濁りを除去し、塩素消毒を行います。
- 6
総合配水池から市内へ
浄水を総合配水池などで調整し、高知市の複数給水区域へ送り出します。
針木浄水場の年表
高知分水の試験通水
第4期拡張事業で整備した新水源系統の試験通水が進みました。
針木浄水場が完成
第4期拡張事業の中核施設として竣工しました。
高知分水で給水開始
先行通水した高知分水を原水として本格的な給水を始めました。
場内運動公園を整備
水道施設と周辺空間の整備が進められました。
仁淀川伏流水を追加
仁淀川系水源と浄水処理施設を増設し、供給力を大きく高めました。
針木系の水質平均値を公表
硬度39mg/Lなど、水のおいしさに関わる代表値が公表されました。
学校見学の受付を再開
旭・針木浄水場の学校見学申込受付が再開されました。
原水から給水栓まで検査
高知市は針木系の複数地点で水質検査結果を継続公表しています。
管理本館等の更新を継続
空調設備改修設計など、現役施設として設備更新が続いています。
見学・アクセス情報
針木浄水場は学校を対象とする予約見学を受け入れています。一般の自由入場施設ではありません。
- 対象
- 学校
- 曜日
- 月・水・木・金
- 午前
- 9:30~12:00
- 午後
- 13:30~17:15
- 所要時間
- 約1時間30分
- 申込
- 088-843-8630へ仮予約後、申込書提出
祝日・年末年始除く
見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。
針木浄水場系の水質データ
2021年度平均値と2026年度検査体制
高知市が公開する「高知のうまい水」の針木系平均値と、2026年度の原水・浄水場出口・給水栓の検査体制を組み合わせて示します。
- 蒸発残留物
- 57mg/L
- 硬度
- 39mg/L
- 遊離炭酸
- 4.3mg/L
- 残留塩素
- 0.29mg/L
- 水温
- 19.5℃
- TOC
- 0.1mg/L
- 2026年度基準適合
- 全て適合
- 検査範囲
- 原水・着水井・配水池・複数給水栓
2021年度平均
2021年度平均
2021年度平均
2021年度平均
2021年度平均
2021年度平均
高知市公表
2021年度平均値は長期比較用の参考値です。最新の飲用判断には2026年度の月別検査結果を優先してください。
よくある質問
針木浄水場はいつできましたか?
1979年3月に竣工し、同年6月に高知分水を使って給水を開始しました。
水源はどこですか?
高知分水と仁淀川伏流水が主要水源です。仁淀川系は1997年4月に加わりました。
処理能力はどのくらいですか?
現行事業年報の公称施設能力は日量116,000立方メートルです。別資料のろ過能力123,000立方メートル/日とは指標が異なります。
どのような処理方式ですか?
凝集沈でんと急速ろ過、塩素消毒を行う急速ろ過方式です。
高知市のどのくらいの水を担っていますか?
市の施設紹介では、仁淀川系増設後に市内水需要のおよそ6割を担う規模と説明されています。
見学できますか?
学校を対象に予約見学を受け入れています。電話で仮予約後、申込書を提出します。
水質管理センターはどこにありますか?
針木浄水場内にあり、水源から給水栓までの検査を担当しています。
現在も使われていますか?
はい。2026年度も水質検査や設備改修が続く現役の基幹浄水場です。
高知市針木浄水場を理解するための要点
本ページでは、高知市針木浄水場を高知県・高知市の浄水場として記録しています。以下は掲載資料から確認できる基本情報です。
- 記録上の所在地
- 高知県高知市針木北一丁目15番15号
- 施設種別
- 浄水場
- 年代・供用状況
- 1979年(昭和54年)3月竣工・同年6月給水開始、1997年(平成9年)4月に仁淀川伏流水を追加
- 構造・浄水方式
- 凝集沈でん池4池・急速ろ過池10池・塩素混和池・総合配水池・高架水槽・排水処理施設
- 公表された浄水能力等
- 現行公称施設能力116,000立方メートル/日(資料によりろ過能力123,000立方メートル/日の表記あり)
施設の機能と地域での役割
浄水施設は、水源から取り入れた原水の濁りや不純物を取り除き、水道水へ処理する工程を担います。施設固有の処理方式・能力・水源は本文の出典に基づいて確認してください。 この一般的な役割と、上記の調査本文に記載したこの施設固有の歴史・構造を分けてご覧ください。
見学・現地確認について
掲載上の見学情報は「学校を対象に月・水・木・金曜日(祝日・年末年始除く)の予約見学を受付。午前9:30~12:00または午後13:30~17:15の枠で、所要約1時間30分。電話で仮予約後、申込書を提出する」です。公開日、受付方法、見学可能範囲は変更されることがあります。訪問前に管理者や自治体の最新案内を確認し、現地では指定された見学経路に従ってください。
掲載内容はページ末尾の出典・参考資料8件を基に整理しています。資料間で表記が異なる場合は、自治体・管理者の案内を優先してください。
所在地マップ
高知県高知市針木北一丁目15番15号
ピンは公開されている登録住所を基にした位置の目安です。施設の管理区域には立ち入らないでください。
座標確認:高知市 公開施設座標 ↗関連タグ
出典・参考資料
年代・出典の扱いと現役施設を確認するときの注意はアーカイブの読み方・見学ガイドにまとめています。