楢俣川と湯ノ小屋沢川の水を蓄えるならまた湖
奈良俣ダムは、群馬県利根郡みなかみ町の利根川水系楢俣川にある水資源機構の多目的ダムです。ダム名は「奈良俣」、河川名は「楢俣川」、湖名は「ならまた湖」と表記されます。現地管理所の住所は藤原字洗ノ沢6322-24で、沼田市の利根川上流総合管理所とは別の場所です。所在地マップは現地管理所の公開住所による検索地図です。[1][2][9][10]
集水面積95.4km²のうち、楢俣川の直接流域が60.1km²、隣接する湯ノ小屋沢川の間接流域が35.3km²です。後者には取水堰と延長3,100mの導水路を設け、自然の地形だけでは湖に入らない別流域の水も取り込みます。総貯水容量9,000万m³は、有効貯水容量8,500万m³と堆砂容量500万m³に分かれます。これらは施設容量であり、日々変化する実際の貯水量ではありません。[1][2][3][5]
岩石を積むだけではない中央遮水壁型の堤体
堤高158m、堤頂長520m、堤頂幅14m、堤体積1,310万m³の堤体は、中央土質遮水壁型ロックフィルダムです。公式パンフレットの断面図には、中央のコア、その両側のフィルタ、外側のロック材、表面のリップラップ、基礎部のグラウトと通廊が描かれています。外から見える石の斜面だけでなく、内部で水を通しにくくする部分と、堤体を支える部分を組み合わせた構造です。[1][5]
建設では78トンダンプや44トン級ブルドーザなどを導入し、月間盛立量70万m³を記録したことがダムカードに記載されています。これは建設時の施工実績です。ダムカードVer.2.0のゲート構成はローラゲート1門、スライドゲート2門で、再生事業ではクレストゲートの改築も実施されました。ロックフィル堤体の斜面全体を放流路とみなすのではなく、洪水吐・取水設備・発電経路を区別して理解する必要があります。[7][9]
1974年の調査から1991年の管理開始へ
管理者の建設経緯によると、1974年4月に調査を開始し、1978年6月に建設へ着手しました。1982年5月に起工式、同年6月に仮排水トンネルへ川を転流し、1983年10月に堤体の盛立てが始まります。盛立ては1988年6月に完了し、同年10月から試験湛水を行いました。[4]
管理開始は1991年4月、試験湛水終了は同年6月です。また、奈良俣発電所は県の施設紹介では1989年8月に運転を開始しています。したがって、発電所の運転開始、ダムの管理開始、試験湛水終了は同じ出来事ではありません。2023年という年もダム本体の新設年ではなく、後年の再生事業の完成を示します。[4][8][9]
洪水調節・水道・農業・工業用水を分けて理解する
ダムは洪水の一部を一時的に貯留するとともに、水が少ない時期の河川流量や取水を支えます。公表された洪水調節計画では、ダム地点の流入量370m³/sのうち337m³/sを調節し、その時点の放流量を33m³/sとする計画図が示されています。これは想定洪水に対する計画であり、常に33m³/sを放流するという意味ではありません。[3][5][6]
水資源機構の都県別用水供給表では、水道用水は群馬・茨城・埼玉・千葉・東京の合計8.045m³/s、工業用水は群馬県の0.65m³/sです。両者を合わせた都市用水が8.695m³/sで、農業用水は千葉県東総用水への灌漑期平均0.69m³/sとされています。用途ごとに最大値と期間平均が混在するため、表の合計9.385m³/sを常時の実供給量や年間平均には置き換えません。下流の河川・取水施設を通じた水利用であり、ダムから各家庭へ直接送水する施設ではありません。[3][5][6]
2023年の容量振替は下流の藤原ダムとの組合せ
藤原・奈良俣再編ダム再生事業は2022年度末に完了しました。奈良俣ダムの洪水調節容量239万m³を利水容量に振り替え、藤原ダムでは同量の利水容量を洪水調節容量へ振り替える事業です。国土交通省は、より下流で広い流域の水を受ける藤原ダムの洪水調節容量を増やすことで、さまざまな洪水に対応する考え方を説明しています。[6][7][17]
再編後の奈良俣ダムは、洪水期の洪水調節容量1,061万m³、利水容量7,439万m³、非洪水期の利水容量8,500万m³です。以前の洪水調節容量1,300万m³・洪水期利水容量7,200万m³とは区別します。総貯水容量9,000万m³を新たに増やした話ではなく、既存施設の容量の用途と放流設備を見直した事業です。「奈良俣の洪水用の容量が減った」ことだけで、二つのダムを合わせた事業の目的を説明することはできません。[5][6][7][17]
放流水の発電利用と継続的な設備・水質管理
群馬県企業局の奈良俣発電所は、ダムの表面取水設備から取り入れた水を水圧鉄管で導くダム式発電所です。県の2024年5月9日更新の施設紹介では最大出力12,800kW、最大使用水量11m³/sです。一方、国土交通省のダム紹介には「新設する」発電所として12,400kWの記載が残っています。本記事では設備運営者である県の公表値を採用し、異なる資料の出力値を混ぜず、増出力の工事時期は確認できた資料からは断定しません。[6][8]
管理者は堤体の変化・漏水量、ゲートと通信設備、貯水池周辺の地すべり、堆砂を点検・観測し、水質調査や流木処理も行います。冬季の一般開放が終わっても、施設管理や積雪・気温の観測は続きます。水質結果は年度別の速報値として公表されており、貯水池の測定値を浄水処理後の飲料水の検査結果と混同しないことが必要です。[15][16]
防災館・堤体周辺・湖面の公開条件は別々
一般向けには堤体周辺や奈良俣ダム防災館(ヒルトップ奈良俣)が案内されていますが、ダム施設内部はイベント時などを除き通常非公開です。防災館は9:30~16:00、入館無料。開館期間は案内によって4月下旬から、または5月上旬からとされ、いずれも冬季閉鎖があります。雪や点検などで変わるため、2026年9月29日の調査では例年の目安と当年の開放・規制告知を区別して案内します。[10][11][13]
路線バスは「湯の小屋」行きの「洞元の滝」で下車する下部へのアクセスです。管理者は、路線バスがダム天端まで上がらないことを明記しています。遊歩道には約700段の階段があり、天端へ直接到着する車の経路とは条件が異なります。ダムカードは現地管理所のほか道の駅みなかみ水紀行館でも配布されますが、道の駅ではダム訪問を示す写真が必要です。[9][10][12]
湖面利用には別のルールがあり、エンジン付き船舶、水上バイク、遊泳などは利用対象外です。入湖届やライフジャケットなどの条件、立入禁止水域を確認してください。駐車場を含むダム管理用敷地内の宿泊・車中泊・キャンプは禁止で、指定キャンプ場の利用とは分けて案内されています。道路、資料館、湖面それぞれの利用時間を一つの「営業時間」にまとめないようにします。[12][14]
Deep research
水資源機構の諸元・建設史・見学案内、国土交通省の再編後の容量、群馬県の発電所資料を照合しました。1991年の管理開始と2023年の再生事業完了、施設容量と実際の貯水量、通常公開と施設内部への立入りを区別します。角括弧は記事末尾の出典番号です。
最終確認:2026-09-29
施設データを詳しく見る
- 堤高・堤頂長・堤頂幅
- 158m/520m/14m
- 堤体積
- 13,100,000m³
- 総貯水容量/有効貯水容量
- 90,000,000m³/85,000,000m³
- 集水面積
- 95.4km²
- 導水路延長
- 3,100m
- 管理開始/試験湛水終了
- 1991年4月/1991年6月
管理者の公開諸元。堤頂の標高は896.0mで、堤高とは異なります。[1]
ロック材などからなるダム本体の体積。水を貯める容量ではありません。[1][5]
堆砂容量5,000,000m³と区別。現在の貯水量ではなく施設諸元です。[2]
楢俣川の直接流域60.1km²と湯ノ小屋沢川の間接流域35.3km²。[2]
隣接する湯ノ小屋沢川から貯水池へ導水する施設。見学通路ではありません。[1][3][5]
本体盛立て完了は1988年6月、発電所の運転開始は1989年8月。[4][8]
二つの流域から治水・利水・発電につながる水の使い方
洪水時と平常時では使う経路と目的が異なります。全量が以下の設備を順番に通過する直列の工程ではありません。[3][5][6]
- 1
楢俣川の直接流域から集水
60.1km²の直接流域の雨や雪解け水がならまた湖へ流れ込みます。[2][3]
- 2
湯ノ小屋沢川から導水
35.3km²の間接流域の水を取水堰と3,100mの導水路で取り入れます。[1][2][3]
- 3
ならまた湖に貯留
有効貯水容量8,500万m³を、季節と目的に応じた配分で運用します。[2][5]
- 4
洪水の一部を一時的に貯める
再編後の洪水調節容量は1,061万m³。下流の藤原ダムなどとの関係も踏まえて洪水に備えます。[6][7]
- 5
河川流量と下流の取水を補う
水が少ないときに放流し、河川の流れ、水道・農業・工業用水を支えます。[3][6]
- 6
放流水の落差を発電にも利用
表面取水設備から水圧鉄管を経て県の奈良俣発電所へ導きます。公表最大使用水量は11m³/sです。[8]
- 7
利根川上流のダム群と連携
総合管理所が水文・気象情報と操作状況を把握し、国土交通省との連携を通じて運用します。[15]
奈良俣ダムの建設・管理・再生事業の年表
調査開始
管理者の建設経緯に記載された調査開始年月。[4]
建設着手
建設事業に着手。盛立て開始とは別の工程です。[4]
起工式
奈良俣ダムの起工式を実施。[4]
仮排水トンネルへ転流
本体工事に向けて川の流れを切り替え。[4]
本体盛立て開始
ロックフィル堤体の盛立てが始まりました。[4]
定礎式
建設中の節目として定礎式を実施。[4]
盛立量500万m³
本体の累計盛立量が500万m³に到達。[4]
盛立量1,000万m³
本体の累計盛立量が1,000万m³に到達。[4]
本体盛立て完了
試験湛水を開始する前に堤体の盛立てが完了。[4]
試験湛水開始
貯水による施設の状態を確認する段階へ移行。[4]
奈良俣発電所運転開始
群馬県の施設紹介による運転開始年月。[8]
ダム管理開始
管理者の年表における管理開始。[4]
試験湛水終了
管理開始とは区別して記録された試験の終了。[4]
奈良俣ダム関係の再生工事
容量振替に対応した放流設備改築などを実施。事業全体の着手年度と奈良俣関係の工期は区別します。[7][17]
再編ダム再生事業完了
藤原ダムと239万m³の容量を振り替える事業が完了。2023年5月12日の共同発表で確認できます。[17]
見学・アクセス情報
公開住所が分かることと、どこへでも入れることは別です。以下は2026年9月29日に確認した公式案内で、臨時の規制や当年の冬季閉鎖日は管理者の最新告知を優先してください。[9][10][11][13]
- 堤体周辺の一般見学
- 開放期間中の公開区域を見学
- 施設内部
- 通常は一般非公開
- 防災館の開館時間
- 9:30~16:00/入館無料
- 季節別の開放
- 春~11月下旬が例年の目安
- 現地管理所・所在地マップ
- みなかみ町藤原字洗ノ沢6322-24
- ダムカード(現地)
- 管理所8:30~17:00
- ダムカード(道の駅)
- みなかみ水紀行館9:00~17:00
- 車・駐車場
- 水上ICから約29km・約45分
- 公共交通
- 「湯の小屋」行き・「洞元の滝」下車
- 下部からの遊歩道
- 約700段の階段あり
- 湖面利用・宿泊
- 入湖条件を確認/管理敷地内の宿泊禁止
- 問い合わせ・当日情報
- 利根川上流総合管理所 0278-24-5711
天端周辺・広場などの案内。立入禁止区域や当日の規制に従います。[10][12][13]
公式案内ではダムイベント時等を除いて非公開。自由に監査廊へ入れるとは案内していません。[10]
ヒルトップ奈良俣。開館期間中は原則無休、冬季閉鎖。[11]
春の開始は資料により4月下旬または5月上旬。積雪等で変わるため固定日として案内しません。[9][10][11][13]
ダム近くの現地住所。沼田市の総合管理所を見学先に設定しないようにします。[9][10]
土日祝日を含む案内。冬季閉鎖中の現地配布はありません。[9]
所在地はみなかみ町湯原1681-1。ダムを写した写真による訪問確認が必要です。[9]
管理者の参考所要時間。無料駐車場は普通車約40台・大型約3台で、満空を保証する数ではありません。[10][11]
上毛高原駅からは水上駅で乗換え。バスはダム下部へのアクセスで、天端まで運行しません。[10]
公式Q&Aの案内。歩行条件が異なるため、車で天端へ行く経路と同一視しません。[12]
湖面利用は日の出~17:00という別の案内。入湖届・ライフジャケットなどの条件があります。車中泊やキャンプ場利用も区別します。[12][14]
防災館案内の電話受付は平日9:00~17:00。臨時規制は公式のお知らせを確認します。[11][13]
見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。
水質・堤体・貯水池を継続して管理する
2026年9月29日確認/水資源機構の管理業務と年度別水質速報値の公開案内
一般見学で確認できる外観とは別に、管理者は次の観測・点検を行います。ここでは計測方法と公表窓口を整理し、未確認の年間平均水質や現在の貯水率は補っていません。[15][16]
- 堤体の状態
- 変化・漏水量の計測
- 設備の状態
- ゲート・通信設備の点検整備
- 貯水池の状態
- 水質・地すべり・堆砂を監視
- 水質結果の位置付け
- 年度別の速報値
季節や水位による変化を測定し、異常の有無を点検。[15]
洪水時などに必要な操作ができるよう維持します。[15]
水質調査、流木処理、堆積土砂の測量等を行います。[15]
公表窓口には2026年度などの奈良俣ダム資料があります。貯水池の結果は飲料水の水質検査とは別です。[16]
再編前後と季節で異なる貯水容量の配分
2022年度末の再生事業完了後/国土交通省の現行施設解説を採用
洪水期と非洪水期は同時に存在する別の貯水池ではありません。同じ貯水池を季節で使い分けます。容量振替の前後も混ぜて合算しないようにします。[5][6][7][17]
- 総貯水容量
- 90,000,000m³
- 洪水期の洪水調節容量
- 10,610,000m³
- 洪水期の利水容量
- 74,390,000m³
- 非洪水期の利水容量
- 85,000,000m³
- 堆砂容量
- 5,000,000m³
有効貯水容量と堆砂容量を合わせた施設容量。[2]
再編前13,000,000m³から2,390,000m³を利水へ振替。[6][7][17]
再編前72,000,000m³から増加。洪水調節容量との合計は有効容量85,000,000m³。[5][6][7]
洪水期の容量をさらに加えるものではありません。[5][6]
現時点の堆砂量を示す測量値ではありません。[2]
公式の湖概要などには平常時最高貯水位888.00m、洪水貯留準備水位882.40mの表記があります。一方、再生事業資料は準備水位の変更を説明しています。ここでは容量の前後関係を明記し、表記だけから現在の操作水位や水位変更量を推算しません。[2][5][17]
都県・用途別の用水供給計画
2026年9月29日確認/水資源機構の用水供給一覧表・パンフレット
計画上の供給区分です。水道・工業用水の最大取水量と農業用水の灌漑期平均は、同一の実績指標ではありません。[3][5]
- 群馬県・水道用水
- 2.435m³/s
- 茨城県・水道用水
- 0.179m³/s
- 埼玉県・水道用水
- 0.951m³/s
- 千葉県・水道用水
- 2.410m³/s
- 東京都・水道用水
- 2.070m³/s
- 水道用水の計
- 8.045m³/s
- 群馬県・工業用水
- 0.650m³/s
- 千葉県・農業用水
- 灌漑期平均0.690m³/s
用水供給一覧表の値。[3]
用水供給一覧表の値。[3]
用水供給一覧表の値。[3]
用水供給一覧表の値。[3]
用水供給一覧表の値。[3]
5都県の計画値の合計。[3][5]
水道用水と合わせた都市用水は8.695m³/s。[3][5][6]
東総用水への供給。都市用水の最大値とは対象期間が異なります。[5][6]
堤体・導水路・再生設備の役割
- 1
中央のコアとフィルタ
公式断面図では中央のコアをフィルタとロック材が挟む構成。外観の岩石だけで止水する構造ではありません。[1][5]
- 2
ロック材と表面保護
堤体の広い部分をロック材が構成し、上流側表面にリップラップを配置。材料ごとの位置は断面図で区別されています。[5]
- 3
基礎と計測
基礎部のグラウトと通廊が断面図に描かれ、管理者は堤体の変化や漏水量を測定します。[5][15]
- 4
他流域からの導水
湯ノ小屋沢川の取水堰と導水路は集水範囲を補う設備。下流の藤原ダムとの容量振替とは別の仕組みです。[2][3][7]
- 5
クレストゲートの改築
再生事業で放流設備を改築。Ver.2.0ダムカードにはローラゲート1門とスライドゲート2門が記載されています。[7][9]
奈良俣発電所の設備と資料の読み分け
群馬県の施設紹介は2024年5月9日更新/2026年9月29日閲覧
- 発電形式
- ダム式
- 運転開始
- 1989年8月
- 最大出力
- 12,800kW
- 最大使用水量
- 11m³/s
表面取水設備から水圧鉄管を通して発電所へ導水。[8]
ダム管理開始の1991年4月とは区別。[4][8]
県の公表値。国土交通省のダム紹介に残る12,400kWと区別します。[6][8]
実際の毎時の使用水量や水道供給量の合計ではありません。[8]
最大出力を年間発電電力量へ換算して掲載したり、資料の差だけから設備更新年を決めたりはしていません。発電所内部の常設見学条件も、本資料では確認していません。[8]
よくある質問
奈良俣ダムとならまた湖は同じ場所ですか?
奈良俣ダムは水をせき止める施設、ならまた湖はその貯水池です。川の名前は漢字が異なる楢俣川で、湯ノ小屋沢川からも導水します。[1][2][3]
石が積まれた斜面だけで水を止めているのですか?
いいえ。中央土質遮水壁型ロックフィルダムで、内部のコア、フィルタ、ロック材などを組み合わせています。表面の石だけを堤体の全構造とみなすことはできません。[1][5]
1991年完成と2023年完成のどちらが正しいですか?
対象の事業が異なります。ダムは1991年4月に管理開始、同年6月に試験湛水終了。2023年は藤原ダムとの容量振替などを行った再生事業の完成年です。[4][9][17]
洪水調節容量は1,300万m³ですか、1,061万m³ですか?
本記事では再編後の1,061万m³を採用します。再編前の1,300万m³から239万m³を利水へ振り替え、下流の藤原ダムでは同量の洪水調節容量を増やしました。[6][7][17]
水はどの地域で使われますか?
水道用水は群馬・茨城・埼玉・千葉・東京、農業用水は千葉県東総用水、工業用水は群馬県向けの計画が公表されています。施設から各家庭へ直接送水するのではなく、下流の河川・取水系統を通じた利用です。[3][5][6]
予約なしで内部まで見学できますか?
ダム施設内部は通常非公開です。季節限定で案内される堤体周辺や防災館の見学とは別で、イベント等の特別公開には個別の条件があります。[10][11][13]
公共交通でダムの上まで行けますか?
管理者の案内では、路線バスはダム天端まで運行しません。「洞元の滝」下車は下部へのアクセスで、周辺の遊歩道には約700段の階段があります。[10][12]
ダムカードはどこでもらえますか?
開放期間中の現地管理所は8:30~17:00、道の駅みなかみ水紀行館は9:00~17:00の案内です。道の駅ではダム訪問の写真が必要で、冬季閉鎖中の現地配布はありません。訪問前に臨時のお知らせも確認してください。[9][13]
奈良俣ダムを理解するための要点
本ページでは、奈良俣ダムを群馬県・みなかみ町のダムとして記録しています。以下は掲載資料から確認できる基本情報です。
- 記録上の所在地
- 群馬県利根郡みなかみ町藤原字洗ノ沢6322-24
- 施設種別
- ダム
- 年代・供用状況
- 1991年4月管理開始/同年6月試験湛水終了/2022年度末に再生事業完了
- 形式・構造
- 中央土質遮水壁型ロックフィルダム
- 公表された貯水容量等
- 総貯水容量90,000,000m³/有効貯水容量85,000,000m³
ダム・貯水施設の目的と役割
ダム・貯水施設の目的は、治水、発電、農業用水、工業用水、上水道など施設によって異なります。用途を一律に上水道とせず、対象施設の目的・容量・管理者を出典で確認してください。 この一般的な役割と、上記の調査本文に記載したこの施設固有の歴史・構造を分けてご覧ください。
見学・現地確認について
掲載上の見学情報は「堤体周辺・防災館は季節限定で一般開放。防災館9:30~16:00、冬季閉鎖。施設内部は通常非公開。道路・湖面・ダムカードの利用条件は別々に確認」です。稼働中の施設や管理区域は、衛生・保安上の理由から通常非公開の場合があります。門や柵を越えず、公道など許可された場所から確認してください。
掲載内容はページ末尾の出典・参考資料17件を基に整理しています。資料間で表記が異なる場合は、自治体・管理者の案内を優先してください。
所在地マップ
群馬県利根郡みなかみ町藤原字洗ノ沢6322-24
地図は公開住所をもとに検索表示しています。施設の管理区域には立ち入らないでください。
地図検索:公開住所による地図検索 ↗関連タグ
出典・参考資料
- 1水資源機構「奈良俣ダムの諸元」(形式・堤高・堤体積・導水路)↗
- 2水資源機構「ならまた湖の概要」(直接・間接流域、総容量と有効容量)↗
- 3水資源機構「奈良俣ダムの概要」(役割・都県別用水供給表)↗
- 4水資源機構「奈良俣ダムの出来るまで」(調査・盛立て・試験湛水・管理開始)↗
- 5水資源機構「奈良俣ダムパンフレット」(断面図・導水路・再生後の容量配分図)↗
- 6国土交通省 利根川ダム統合管理事務所「奈良俣ダム」(再編後の容量・洪水調節計画。発電出力は県資料と照合)↗
- 7水資源機構「奈良俣ダム再生事業」(239万m³の容量振替・クレストゲート改築)↗
- 8群馬県「利根発電事務所管内の発電所(2)」(2024年5月9日更新、奈良俣発電所の運転開始・出力・使用水量)↗
- 9水資源機構「奈良俣ダム・ダムカードVer.2.0」(2023年4月作成、設備・施工技術・カード配布)↗
- 10水資源機構「奈良俣ダムのご案内」(現地住所・道路・公共交通・内部非公開)↗
- 11水資源機構「奈良俣ダム防災館(ヒルトップ奈良俣)」(開館時間・展示・無料駐車場)↗
- 12水資源機構「矢木沢ダム・奈良俣ダムQ&A」(階段・湖面進入・宿泊禁止。矢木沢固有の道路時間は適用しない)↗
- 13水資源機構 利根川上流総合管理所「お知らせ」(当年の臨時規制・イベント確認先)↗
- 14奥利根湖・ならまた湖利用協議会「奥利根湖・ならまた湖利用計画」(湖面の利用条件・禁止水域・安全管理)↗
- 15水資源機構「奈良俣ダム・管理所の仕事」(堤体計測・水質・堆砂・冬季管理)↗
- 16水資源機構「矢木沢ダム・奈良俣ダム 水質調査データ」(年度別速報値の公開窓口)↗
- 17国土交通省・水資源機構「藤原・奈良俣再編ダム再生事業完了式を開催します」(2023年5月12日発表、2022年度末の事業完了)↗
年代・出典の扱いと現役施設を確認するときの注意はアーカイブの読み方・見学ガイドにまとめています。