福井市の約8割の配水を担う基幹施設
九頭竜浄水場は九頭竜川左岸の福井市北野下町にあり、市内配水量のおよそ80%を担う福井市最大の浄水拠点である。福井市の水道100周年資料では、1963年に九頭竜水源からポンプ圧送による給水を開始し、1972年に九頭竜管理センターが完成、1973年に九頭竜浄水場が完成した流れが整理されている。
26井の地下水と九頭竜川の表流水
場内16井・場外10井の計26井を備え、地下水を重要な水源として利用する。さらに第四次拡張事業で表流水の水源開発が進められ、1980年8月から九頭竜川表流水の使用を開始した。地下水と表流水を組み合わせることで、福井市の大きな水需要を支えてきた。
沈澱池5池・ろ過池10池の処理系統
主要設備は沈澱池5池、ろ過池10池、配水ポンプ6台、送水ポンプ4台で構成される。浄水は送水ポンプから原目配水池へ送り、標高差を利用して自然流下で市内へ配る一方、配水ポンプから圧力を制御して直接送る系統も持つ。地形と需要に応じて二つの配水方式を使い分ける点が特徴である。
水質基準52項目とPFASを監視
福井市は水道GLPに基づく品質管理、水質基準52項目、PFOS・PFOAなどの監視を実施している。令和8年度は市内15地点の給水栓、表流水原水、浄水場出口水、利用中の水源井を対象にPFOS・PFOAを測定し、2026年8月公表時点で全て水質基準を満たしている。
約50年を経て大規模更新へ
市は九頭竜浄水場を全浄水施設能力の7割超を占める最重要施設と位置付けている。建設後50年近くが経過し、老朽化と耐震性能が課題になったため、南側の取得用地を使い、着水井から浄水池までを更新する事業を進めている。2026年4月に入札公告を行い、設計・施工一括発注方式で2027年度から2032年度を中心に整備する計画である。
監視システムも継続更新
浄水処理設備だけでなく、市内水道施設を監視制御する中央監視システムも更新対象となっている。2011年更新の機器が耐用年数を超え、部品供給停止による故障対応リスクもあることから、福井市は安定給水を守るため設備を段階的に更新している。
予約すれば施設内部を見学できる
九頭竜浄水場は現役の重要施設だが、平日に事前予約制で施設見学を受け入れている。見学時間は9時〜12時、13時〜16時30分、所要は約1時間30分。電話で日時・人数を連絡した後、申込書をメールまたはFAXで提出する。場内では職員の指示に従い、許可のない区域へ立ち入らないことが必要である。
Deep research
福井市の施設案内、水道事業年表、PFAS検査結果、施設更新事業、見学案内を照合し、26井の地下水と九頭竜川表流水、浄水・送配水設備、市内約8割を担う役割、大規模更新計画まで整理しました。
最終確認:2026年9月4日
施設データを詳しく見る
- 所在地
- 福井市北野下町21-35
- 水源井
- 26井
- 沈澱池
- 5池
- ろ過池
- 10池
- 主な役割
- 市内配水量の約80%
- 見学時間
- 約1時間30分
場内16井・場外10井
平日の事前申込制
九頭竜川・地下水から福井市内までの水の流れ
- 1
地下水を26井から取水
場内16井と場外10井の水源井から地下水をくみ上げ、九頭竜浄水場へ集めます。
- 2
九頭竜川の表流水も取り入れる
第四次拡張事業で開発した九頭竜川表流水を1980年から利用し、地下水と組み合わせて水源を確保します。
- 3
沈澱池で濁りを除く
表流水などを薬品処理し、5池の沈澱設備で大きな濁りを沈めます。
- 4
10池でろ過・消毒
沈澱後の水を10池のろ過設備で処理し、消毒して水道水へ仕上げます。
- 5
ポンプで原目配水池などへ送る
送水ポンプ4台や配水ポンプ6台を使い、需要や地形に応じて送水・配水します。
- 6
自然流下と直接配水で市内へ
原目配水池などからの自然流下と、浄水場からのポンプ直接配水を組み合わせて福井市内へ届けます。
九頭竜浄水場の整備・更新年表
九頭竜水源から給水開始
福井市の水道年表では、九頭竜水源からポンプ圧送による給水を開始したと記録されています。
九頭竜管理センター完成
九頭竜系統の運転・管理を担う拠点が整備されました。
九頭竜浄水場完成
現在の基幹浄水場へつながる施設整備が完了しました。
九頭竜川表流水の使用開始
地下水に加え、九頭竜川表流水を利用する水源構成へ拡張しました。
中央監視設備を更新
市内水道施設を監視制御するシステムが更新されました。
大規模更新事業を本格化
老朽化・耐震化へ対応するため、着水井から浄水池までを対象とする更新事業の入札手続が進められています。
新しい浄水施設を段階整備
南側取得用地を活用し、基幹機能を維持しながら新施設へ更新する計画です。
PFASを含む水質監視を継続
表流水、浄水、給水栓、水源井でPFOS・PFOA等の検査を継続しています。
見学・アクセス情報
九頭竜浄水場は現役の基幹施設ですが、福井市は事前申込みによる施設見学を受け入れています。
- 見学日
- 平日
- 午前
- 9:00〜12:00
- 午後
- 13:00〜16:30
- 所要時間
- 約1時間30分
- 申込方法
- 電話で仮申込み後、申込書をメールまたはFAXで提出
- 注意
- 工事・運転状況により見学範囲が変わる場合あり
土日祝日・年末年始等を除く
見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。
令和8年度の水質・PFAS監視
2026年度公表状況
福井市は水道GLPに基づき、水質基準項目に加えてPFOS・PFOAを給水栓、表流水、浄水場出口、水源井で監視しています。
- 水質基準項目
- 52項目
- 給水栓PFAS
- 市内15地点で検査
- 表流水原水
- PFOS・PFOAを検査
- 浄水場出口水
- PFOS・PFOAを検査
- 利用中の水源井
- PFOS・PFOAを検査
- 2026年8月公表
- 公表済み結果は水質基準に適合
採水地点や時期で数値は変化するため、個別値は福井市が公表する最新の検査結果を確認してください。
よくある質問
九頭竜浄水場は福井市でどのくらい重要ですか?
福井市内の配水量のおよそ80%を担う、市内最大の基幹浄水場です。
水源は九頭竜川だけですか?
いいえ。26井の地下水と九頭竜川の表流水を組み合わせています。
井戸はいくつありますか?
場内16井、場外10井の計26井です。
どんな設備がありますか?
沈澱池5池、ろ過池10池、配水ポンプ6台、送水ポンプ4台などがあります。
なぜ大規模更新をするのですか?
建設から約50年が経過し、老朽化対策と耐震性能の向上が必要になっているためです。
PFASは検査していますか?
はい。令和8年度も原水、浄水、給水栓、水源井などでPFOS・PFOAを検査しています。
見学できますか?
はい。平日に事前申込み制で見学を受け入れています。
現在も稼働していますか?
はい。更新工事を計画しながら、福井市の基幹浄水場として運転を続けています。
福井市九頭竜浄水場を理解するための要点
本ページでは、福井市九頭竜浄水場を福井県・福井市の浄水場として記録しています。以下は掲載資料から確認できる基本情報です。
- 記録上の所在地
- 福井県福井市北野下町21-35
- 施設種別
- 浄水場
- 年代・供用状況
- 1972年九頭竜管理センター完成、1973年九頭竜浄水場完成、1980年九頭竜川表流水使用開始
- 構造・浄水方式
- 井戸26井・沈澱池5池・ろ過池10池・配水ポンプ6台・送水ポンプ4台
- 公表された浄水能力等
- 福井市内の浄水施設能力の7割超、市内配水の約80%を担う
施設の機能と地域での役割
浄水施設は、水源から取り入れた原水の濁りや不純物を取り除き、水道水へ処理する工程を担います。施設固有の処理方式・能力・水源は本文の出典に基づいて確認してください。 この一般的な役割と、上記の調査本文に記載したこの施設固有の歴史・構造を分けてご覧ください。
見学・現地確認について
掲載上の見学情報は「平日の9時〜12時、13時〜16時30分に事前申込制で見学可。所要約1時間30分。電話で仮申込み後、申込書をメールまたはFAXで提出する」です。公開日、受付方法、見学可能範囲は変更されることがあります。訪問前に管理者や自治体の最新案内を確認し、現地では指定された見学経路に従ってください。
掲載内容はページ末尾の出典・参考資料6件を基に整理しています。資料間で表記が異なる場合は、自治体・管理者の案内を優先してください。
所在地マップ
福井県福井市北野下町21-35
ピンは公開されている登録住所を基にした位置の目安です。施設の管理区域には立ち入らないでください。
座標確認:福井市オープンデータ 公共施設一覧 ↗関連タグ
出典・参考資料
年代・出典の扱いと現役施設を確認するときの注意はアーカイブの読み方・見学ガイドにまとめています。