徳島市水道の創設から続く第十の拠点
第十浄水場は徳島市外の石井町藍畑にあり、吉野川沿いの第十地区で徳島市水道の水源・浄水拠点として発展してきた。徳島市の近代水道は1926年に給水を開始し、この地域の地下水利用から出発した。
表流水・伏流水・地下水を組み合わせる
第十浄水場の特徴は、吉野川の表流水だけでなく伏流水と地下水も組み合わせる点にある。第4水源は10~15メートル程度の地下を流れる伏流水、第6水源は吉野川表流水、第5・第7水源などは地下水で、それぞれ水質特性に応じて処理する。
表流水系は1974年に本格整備
第3期拡張事業により、1974年2月に第十浄水場の表流水系浄水施設が完成した。第6水源は第十堰の上流側で表流水を取り入れ、沈砂などを経て浄水場へ導く。高低差を利用した導水も取り入れ、送水エネルギーの低減を図っている。
凝集沈でん・ろ過・消毒
表流水系では薬品を加えてフロックを形成し、沈でん池で濁りを除去してから砂ろ過し、次亜塩素酸ナトリウムで消毒する。第1・第4水源などでは鉄・マンガン除去設備を使うなど、水源に応じて処理工程を変える。
能力値は公式資料ごとに区分が異なる
2026年公表の施設ページは表流水94,050、伏流水40,000、地下水35,000立方メートル/日として合計169,050立方メートル/日を示す。一方、水質検査計画では表流水99,000、伏流水40,000、地下水28,200の合計167,200立方メートル/日とする。本ページでは両者を統合せず、公表資料ごとの値として併記する。
非常用発電と太陽光発電
浄水場には非常時の電源確保設備があり、停電時も基幹設備を運転できるよう備える。2014年には太陽光発電設備も導入され、売電用1.5メガワット、自家用500キロワットの設備を運用している。2026年度も発電量とCO2削減量を公表している。
水道週間の見学会と現在の水質管理
徳島市は水道週間に合わせて第十浄水場の施設見学会を実施してきた。2025年6月の見学会では普段見られない処理施設を公開した。2026年度も水質検査計画に基づき、給水区域内の検査地点で残留塩素・濁りなどを含む水質監視を継続している。
Deep research
徳島市上下水道局の浄水施設、水源施設、2026年度水質検査計画、太陽光発電資料を照合し、地下水から始まった水道、表流水・伏流水を加えた拡張、現在の処理、水質監視、施設公開まで整理しました。能力値の差は資料ごとに併記します。
最終確認:2026年9月4日
施設データを詳しく見る
- 創設水道給水開始
- 1926年
- 給水割合
- 市域の約95%
- 処理能力(検査計画)
- 167,200立方メートル/日
- 処理能力(施設ページ)
- 169,050立方メートル/日
- 敷地面積
- 90,744平方メートル
- 太陽光設備
- 売電1.5MW+自家用0.5MW
水質検査計画
吉野川水系から徳島市内までの水の流れ
- 1
複数水源から取水
吉野川の表流水・伏流水・地下水を水源ごとに取り入れます。
- 2
水源に応じて前処理
必要に応じて粉末活性炭や鉄・マンガン除去設備を使います。
- 3
混和・フロック形成
凝集剤で濁りを沈みやすい塊へまとめます。
- 4
沈でん
フロックを沈めて上澄みを得ます。
- 5
ろ過・消毒
砂ろ過と次亜塩素酸ナトリウム消毒で水道水にします。
- 6
配水施設から市内へ
複数の配水ブロックを通して徳島市の約95%の地区へ給水します。
第十浄水場と水源拡張の年表
創設水源を整備
第1水源など地下水系統の整備を進めました。
徳島市水道が給水開始
第十地区を水源拠点として近代水道が始まりました。
第4水源完成
吉野川伏流水の利用を拡大しました。
第3期拡張を開始
増加する需要へ対応する大規模拡張を進めました。
表流水系浄水施設完成
第6水源の表流水を本格的に処理する施設が整いました。
第3期拡張完成
複数水源を組み合わせる現在の基礎が整いました。
太陽光発電開始
売電用・自家用の大規模太陽光設備を導入しました。
水質監視・施設運用を継続
令和8年度水質検査計画と発電実績を継続公表しています。
見学・アクセス情報
第十浄水場は常時自由入場できる施設ではありませんが、水道週間などの機会に施設見学会が開催されています。
- 常時入場
- 不可
- 公開実績
- 水道週間の施設見学会
- 2025年開催
- 6月1日 10:00~15:00
- 見学ツアー
- 約40分の実施例あり
- 所在地
- 石井町藍畑字第十262-4
- 問い合わせ
- 徳島市上下水道局 浄水課
見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。
第十浄水場の水質管理
令和8年度(2026年度)
水源・処理工程・給水区域の検査地点を設定し、水質基準項目と毎日検査項目を継続確認しています。
- 水源
- 表流水・伏流水・地下水
- 給水割合
- 約95%
- 毎日検査
- 残留塩素・濁りなど
- 異臭味対策
- 必要時に粉末活性炭
- 鉄・マンガン
- 対象水源で除去設備を使用
- 消毒
- 次亜塩素酸ナトリウム
能力値は施設ページと水質検査計画で異なるため、用途に応じて原資料を確認してください。
よくある質問
第十浄水場はいつからありますか?
徳島市水道は1926年に給水を開始し、第十地区は創設時から水源拠点です。
水源は何ですか?
吉野川水系の表流水・伏流水・地下水を組み合わせています。
処理能力はいくらですか?
公式資料に167,200と169,050立方メートル/日の異なる値があり、資料ごとの区分を併記しています。
どのくらいの地域へ給水しますか?
水質検査計画では徳島市の約95%の地区へ給水するとされています。
鉄やマンガンも処理しますか?
はい。対象となる地下水・伏流水系統には除去設備があります。
見学できますか?
常時自由入場ではありませんが、水道週間などに施設見学会が開催されます。
太陽光発電はありますか?
はい。売電用1.5MWと自家用0.5MWの設備があります。
現在も使われていますか?
はい。徳島市の中核浄水場として稼働しています。
徳島市第十浄水場を理解するための要点
本ページでは、徳島市第十浄水場を徳島県・石井町の浄水場として記録しています。以下は掲載資料から確認できる基本情報です。
- 記録上の所在地
- 徳島県名西郡石井町藍畑字第十262番地の4
- 施設種別
- 浄水場
- 年代・供用状況
- 1926年創設水道給水開始、1964年第4水源、1974年表流水系浄水施設完成
- 構造・浄水方式
- 複数水源・着水井・混和池・フロック形成池・沈でん池・ろ過池・消毒設備・浄水池・送水ポンプ
- 公表された浄水能力等
- 公式資料に167,200~169,050立方メートル/日の異なる公表値あり(資料・算定区分による)
施設の機能と地域での役割
浄水施設は、水源から取り入れた原水の濁りや不純物を取り除き、水道水へ処理する工程を担います。施設固有の処理方式・能力・水源は本文の出典に基づいて確認してください。 この一般的な役割と、上記の調査本文に記載したこの施設固有の歴史・構造を分けてご覧ください。
見学・現地確認について
掲載上の見学情報は「常時自由入場ではない。水道週間に合わせた施設見学会などで公開実績があり、開催時は徳島市上下水道局の案内に従う」です。公開日、受付方法、見学可能範囲は変更されることがあります。訪問前に管理者や自治体の最新案内を確認し、現地では指定された見学経路に従ってください。
掲載内容はページ末尾の出典・参考資料4件を基に整理しています。資料間で表記が異なる場合は、自治体・管理者の案内を優先してください。
所在地マップ
徳島県名西郡石井町藍畑字第十262番地の4
ピンは公開されている登録住所を基にした位置の目安です。施設の管理区域には立ち入らないでください。
座標確認:Mapion 施設地図 ↗関連タグ
年代・出典の扱いと現役施設を確認するときの注意はアーカイブの読み方・見学ガイドにまとめています。