浄水場現存

小松島市田浦浄水場

5つの深井戸からくみ上げた地下水を田浦配水池へ送る小松島市唯一の浄水場

1973年6月に給水を開始した小松島市唯一の浄水場。5つの深井戸から地下水をくみ上げ、次亜塩素酸ナトリウムで消毒して浄水池に蓄え、送水ポンプで容量6,000立方メートルの田浦配水池へ送る。配水池からは市内のほぼ全給水区域へ自然流下で配る。

年代・現況1971年建設着手、1973年6月給水開始、2008〜2012年度に基幹施設を耐震整備
所在地小松島市
構造・浄水方式深井戸5井・消毒設備・浄水池2池・送水ポンプ・非常用発電設備・中央監視設備
見学2026年9月時点で常設の一般見学制度を…

1973年から小松島市の給水を担う浄水場

小松島市は1952年に水道事業の創設認可を受け、1957年に全域給水を始めた。その後の人口増加と産業発展に対応する第3期拡張事業として1970年に田浦浄水場、田浦配水池、配水管の整備を開始し、1971年に浄水場建設へ着手した。1973年6月2日に給水を開始すると、中田水源地と坂野水源地を休止し、田浦系統が市水道の中心となった。

5つの深井戸から約2万立方メートルを取水

最新の小松島市新水道事業ビジョンでは、田浦浄水場の水源として第1〜第5の5つの深井戸を示し、合計の取水能力を一日20,000立方メートルとしている。古い施設紹介ページには4井と記載されているが、本ページでは2026年公表の新水道事業ビジョンを優先する。地下水を利用するため、河川水を沈でん・ろ過する一般的な表流水浄水場とは処理構成が異なる。

消毒・浄水池から田浦配水池へポンプ送水

取水した地下水は次亜塩素酸ナトリウムで消毒し、2つの浄水池に蓄える。そこから110キロワットの送水ポンプ4台で高所の田浦配水池へ送り、配水池からは地形の高低差を使って各家庭・学校・工場などへ自然流下で配水する。田浦配水池は円形二重構造で、容量は6,000立方メートルである。

停電時に備える発電機と24時間監視

浄水場には非常用ガスタービン発電機があり、停電時でも必要な機械・電気設備を動かせるよう備えている。監視室では水道施設全体をコンピューターで24時間管理する。地下水取水、消毒、送水、配水という比較的シンプルな処理系統であっても、ポンプや電気設備を止めないためのバックアップと連続監視が安定給水の要になる。

2008年度から基幹施設を耐震化

小松島市は2008年に基幹水道構造物耐震化事業へ着手し、2009年2月に浄水池、2011年2月に新管理棟を完成させた。2012年度には既設管理棟の耐震補強・改修と場内整備が完了し、一連の耐震整備事業を終えている。その後も送水ポンプ、計装設備、非常用発電設備などの保守・更新を継続している。

令和7年度も浄水水質を継続確認

小松島市は田浦浄水場の水質を年度計画に基づいて検査し、令和7年度の浄水水質検査地点では一般細菌が年間平均0、大腸菌が不検出、濁度は平均0.1度未満、pHは平均7.18だった。令和8年度計画では原水についてPFOS・PFOAを含む検査も位置付けている。年度や採水地点を区別し、最新結果を公式資料で確認することが重要である。

一般見学は水道課へ事前確認

現行の公式ページでは田浦浄水場を自由に見学できる常設制度は確認できない。稼働中の衛生管理施設であり、所在地が公開されていても自由入場を意味しない。施設に関する問い合わせは小松島市水道部水道課が受け付けているため、見学等の必要がある場合は事前に最新条件を確認したい。

Deep research

小松島市の2026年版新水道事業ビジョン、水道史、施設紹介、令和8年度水質検査計画、令和7年度水質検査結果を照合しました。古い施設紹介の「4井」と最新ビジョンの「5井」に差があるため、現行値は最新ビジョンを優先し、地下水取水、消毒、送水、配水、耐震化、水質管理までを整理しています。

最終確認:2026年9月4日

施設データを詳しく見る

水源
深井戸5井

2026年版新水道事業ビジョン

取水能力
20,000立方メートル/日
田浦配水池
6,000立方メートル

円形二重構造

送水ポンプ
110kW×4台
給水開始
1973年6月2日
主な配水方式
田浦配水池から自然流下

5つの深井戸から家庭までの水の流れ

  1. 1

    5つの深井戸から地下水を取水

    田浦浄水場周辺の第1〜第5水源から地下水をくみ上げます。最新ビジョンでは合計日量20,000立方メートルの能力です。

  2. 2

    原水の状態を監視

    井戸水を水質検査計画に基づいて監視し、地下水に由来する成分やPFOS・PFOAなどを確認します。

  3. 3

    次亜塩素酸ナトリウムで消毒

    取水した地下水を次亜塩素酸ナトリウムで消毒し、飲用に必要な衛生管理を行います。

  4. 4

    2つの浄水池へ貯留

    消毒した水を場内の浄水池へ蓄え、次の送水工程へ安定して送り出せるよう調整します。

  5. 5

    4台の送水ポンプで田浦配水池へ

    110kWの送水ポンプ4台を使って高所の田浦配水池へ送水します。停電時は非常用ガスタービン発電設備がバックアップします。

  6. 6

    6,000立方メートルの配水池から自然流下

    田浦配水池で需要変動を調整し、高低差を利用して市内のほぼ全給水区域へ配水します。

田浦浄水場と小松島市水道の年表

  1. 上水道事業の創設認可

    南海地震後の井戸水位低下を背景に、小松島市が水道事業を本格化しました。

  2. 創設事業が竣工し全域給水

    中田水源地などの整備を終え、市水道の基礎が整いました。

  3. 第3期拡張事業を開始

    水需要増加に対応し、田浦浄水場・田浦配水池・配水管の整備を始めました。

  4. 田浦浄水場の建設に着手

    現在の主要浄水拠点となる施設の本体整備が始まりました。

  5. 田浦浄水場が給水開始

    田浦系統へ移行し、中田水源地・坂野水源地を休止しました。

  6. 中央監視室が完成

    施設全体を集中監視する体制が整いました。

  7. 基幹水道構造物の耐震化に着手

    南海トラフ地震等を見据え、浄水場の耐震整備を進めました。

  8. 新しい浄水池が完成

    田浦浄水場の耐震整備の一環として浄水池を更新しました。

  9. 新管理棟が完成

    管理機能を更新し、太陽光発電設備も導入しました。

  10. 一連の耐震整備が完了

    既設管理棟の耐震補強・改修や場内整備を終えました。

  11. 新水道事業ビジョンと水質計画を更新

    5つの深井戸を含む現行施設構成と将来の更新方針、水質検査体制を公表しています。

見学・アクセス情報

田浦浄水場は小松島市の稼働中の水道施設です。2026年9月時点で、随時受け付ける常設の一般見学制度は公式サイトで確認できません。

一般見学
常設受付の現行公式案内なし
自由入場
不可

稼働中の衛生管理施設

所在地
小松島市田浦町字中西103番地
問い合わせ
小松島市水道部 水道課
電話
0885-32-6188
訪問前確認
見学の必要がある場合は日時・条件を事前確認

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

公表された水質データ

令和7年度(2025年度)浄水水質検査・和田島

小松島市が公表した令和7年度の浄水水質検査結果から、代表的な項目を整理しました。田浦浄水場系統の給水栓側を含む検査結果で、年度・採水地点により値は変動します。

一般細菌
平均0個/mL
大腸菌
不検出
硝酸態・亜硝酸態窒素
平均0.53mg/L
総トリハロメタン
平均0.0002mg/L
硬度
44.7mg/L

年度内測定値

pH値
平均7.18

7.12〜7.25

濁度
平均0.1度未満
残留塩素
平均0.31mg/L

0.28〜0.37mg/L

令和8年度計画ではPFOS・PFOAを原水検査項目に位置付けています。飲用判断には小松島市が公表する最新の月次・年度結果を優先してください。

よくある質問

田浦浄水場は現在も使われていますか?

はい。小松島市唯一の現役浄水場として、5つの深井戸を水源に市内へ給水しています。

田浦浄水場の水源はどこですか?

田浦浄水場周辺の深井戸です。2026年版の新水道事業ビジョンでは第1〜第5の5水源を示しています。

処理能力はどのくらいですか?

現行ビジョンでは5つの深井戸の合計取水能力を一日20,000立方メートルとしています。

なぜ古いページには井戸が4つと書かれていますか?

2012年公開の施設紹介は4井としていますが、2026年版の新水道事業ビジョンは5井を示します。本ページは基準時点の新しい公式資料を優先しています。

水はどうやって家庭まで届きますか?

地下水を消毒して浄水池に蓄え、送水ポンプで田浦配水池へ送り、そこから高低差を使った自然流下で配水します。

見学できますか?

常設の一般見学受付は現行公式サイトで確認できません。必要がある場合は小松島市水道部水道課へ事前確認してください。

停電すると送水できなくなりますか?

非常用ガスタービン発電設備を備え、停電時にも必要な設備を動かせるよう備えています。

現在の水質は確認できますか?

はい。小松島市は年度ごとの水質検査計画と結果を公開しており、令和7年度結果も公式サイトで確認できます。

小松島市田浦浄水場を理解するための要点

本ページでは、小松島市田浦浄水場徳島県・小松島市浄水場として記録しています。以下は掲載資料から確認できる基本情報です。

記録上の所在地
徳島県小松島市田浦町字中西103番地
施設種別
浄水場
年代・供用状況
1971年建設着手、1973年6月給水開始、2008〜2012年度に基幹施設を耐震整備
構造・浄水方式
深井戸5井・消毒設備・浄水池2池・送水ポンプ・非常用発電設備・中央監視設備
公表された浄水能力等
取水・給水能力 約20,000立方メートル/日、田浦配水池6,000立方メートル

施設の機能と地域での役割

浄水施設は、水源から取り入れた原水の濁りや不純物を取り除き、水道水へ処理する工程を担います。施設固有の処理方式・能力・水源は本文の出典に基づいて確認してください。 この一般的な役割と、上記の調査本文に記載したこの施設固有の歴史・構造を分けてご覧ください。

見学・現地確認について

掲載上の見学情報は「2026年9月時点で常設の一般見学制度を案内する現行公式ページは確認できない。稼働中の水道施設のため自由入場せず、見学の必要がある場合は小松島市水道部水道課へ事前確認する」です。公開日、受付方法、見学可能範囲は変更されることがあります。訪問前に管理者や自治体の最新案内を確認し、現地では指定された見学経路に従ってください。

掲載内容はページ末尾の出典・参考資料7件を基に整理しています。資料間で表記が異なる場合は、自治体・管理者の案内を優先してください。

所在地マップ

徳島県小松島市田浦町字中西103番地

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ピンは公開されている登録住所を基にした位置の目安です。施設の管理区域には立ち入らないでください。

座標確認徳島県オープンデータ

関連タグ

#現役施設#昭和後期#深井戸#地下水#田浦配水池#自然流下#耐震化#24時間監視

年代・出典の扱いと現役施設を確認するときの注意はアーカイブの読み方・見学ガイドにまとめています。

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