雌滝から水を取り入れる創設期施設
雌滝取水堰堤は五本松堰堤、布引水路橋と同じ1900年に竣工し、神戸市の創設水道を構成した。生田川の雌滝付近で水を取り入れ、下流の水路・送水系統へ導く施設である。神戸市中央区の現行案内は、完成から100年以上を経た現在も雌滝の水を兵庫区の奥平野浄水場へ送っていると説明しており、保存物ではなく稼働を続ける取水施設である。
アーチ堰堤と取水井の一体構成
文化財台帳では、アーチ式コンクリート造、堤長19.3メートル、堤高7.7メートルで、保護堰堤、取水井、階段を付属する。取水機能に必要な構造を小規模な渓谷内へまとめた創設期の施設で、吉村長策・佐野藤次郎らを中心とする神戸水道事務所が整備した布引水源地の一部である。2006年7月5日に施設群として国の重要文化財に指定された。
布引の滝への道から外観確認
神戸市交通局と中央区は、新神戸駅から布引の滝へ向かうハイキングルートを一般向けに案内している。駅から滝までは徒歩約5分から15分で、雌滝のそばに円筒形の取水井を含む施設の外観が見える。公開対象は遊歩道からの景観であり、取水井や階段へ自由に入る施設公開ではない。柵を越えず、滝や増水、濡れた路面にも注意して見学する。
布引水源地水道施設 雌滝取水堰堤を理解するための要点
本ページでは、布引水源地水道施設 雌滝取水堰堤を兵庫県・神戸市の取水堰堤として記録しています。以下は掲載資料から確認できる基本情報です。
- 記録上の所在地
- 兵庫県神戸市中央区葺合町
- 施設種別
- 取水堰堤
- 年代・供用状況
- 1900年(明治33年)竣工
- 構造・形式
- アーチ式コンクリート造堰堤、堤長19.3メートル・堤高7.7メートル、保護堰堤・取水井・階段付
- 文化財等
- 国指定重要文化財「布引水源地水道施設」(2006年7月5日指定)
水道システムの中での役割
水源・取水施設は、河川、地下水、湧水などから水道の原水を確保する出発点です。水量を安定させ、水質を確認しながら次の浄水工程へ送ります。 この一般的な役割と、上記の調査本文に記載したこの施設固有の歴史・構造を分けてご覧ください。
見学・現地確認について
掲載上の見学情報は「新神戸駅から布引公園・雌滝へ続く公設ハイキングルートで外観見学可。駅から布引の滝までは徒歩約5~15分。取水井など柵内の水道管理区域には立入不可」です。稼働中の水道施設や管理区域は、衛生・保安上の理由から通常非公開の場合があります。門や柵を越えず、公道など許可された場所から確認してください。
掲載内容はページ末尾の出典・参考資料3件を基に整理しています。資料間で表記が異なる場合は、自治体・管理者の案内を優先してください。
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年代・出典の扱いと現役施設を確認するときの注意はアーカイブの読み方・見学ガイドにまとめています。