配水池見学可国登録有形文化財(建造物、2013年3月29日登録)

福山市旧佐波浄水場配水池

福山近代水道の浄水を蓄えた煉瓦造りの地下配水池

1925年9月に旧佐波浄水場の施設として完成した地下配水池。幅15.2メートル、長さ27.3メートル、深さ3.8メートルの2池で、当時約8時間分の浄水を貯留した。側壁をイギリス積の煉瓦で覆い、2013年に浄水井上屋・門とともに国登録有形文化財となった。現在は佐波城山公園内で外観を見学できる。

年代・現況1923年1月着工、1925年9月30日竣工、1925年11月15日給水開始、1989年浄水場廃止
所在地福山市
構造・形式地下配水池2池・コンクリート造側壁をイギリス積煉瓦で被覆・上部覆土
見学佐波城山公園は一般公開。配水池・浄水井上…

福山市最初の近代水道を支えた配水池

旧佐波浄水場は1923年1月に着工し、1925年9月に竣工、同年11月15日に福山市の近代水道として給水を開始した。熊野町渓谷の貯水池から自然流下で原水を導き、佐波町城山の浄水場で処理した水を旧市街へ送った。

幅15.2メートル・長さ27.3メートルの2池

配水池は幅15.2メートル、長さ27.3メートル、深さ3.8メートルの池を2つ備える。ろ過後の水を一時的に蓄え、当時の約8時間分の浄水を確保する役割を持った。

コンクリートとイギリス積煉瓦

池底は粘土を敷き均した上にコンクリートを設け、側壁はコンクリート表面を煉瓦で覆う。煉瓦は長手と小口の列を交互に積むイギリス積で、内部には水が停滞しないよう導流壁も設けられている。

覆土で温度変化と汚染を防ぐ

配水池の上部は土で覆って芝生を張り、外気温による水温変化を抑えるとともに外部からの汚染を防いだ。換気孔も設けられ、衛生的に浄水を貯留する工夫が盛り込まれている。

1977年休止・1989年廃止

旧佐波浄水場は老朽化により1977年に休止し、1989年に廃止された。配水池、浄水井上屋、門は建設当時の姿を残し、2013年3月29日に国登録有形文化財となった。

佐波城山公園として保存・公開

跡地は2011~2013年度に整備され、2014年3月31日に佐波城山公園として開園した。文化財3施設は公園内から鑑賞できる。2025年の水道通水100周年には12年ぶりに内部を含む施設見学会が行われたが、内部公開は常設ではない。

Deep research

福山市の旧佐波浄水場資料と通水100周年資料を照合し、1925年創設水道での配水池の役割、2池の寸法、煉瓦構造、自然流下、廃止、文化財登録、佐波城山公園での現在の公開状況まで整理しました。

最終確認:2026年9月5日

施設データを詳しく見る

竣工
1925年9月30日
給水開始
1925年11月15日
配水池
2池
1池寸法
15.2m×27.3m×深さ3.8m
旧浄水場最大給水量
6,250立方メートル/日
文化財
国登録有形文化財

2013年3月29日登録

熊野町の水源から旧福山市街までの創設水道の流れ

  1. 1

    熊野町渓谷の貯水池で水源確保

    福山創設水道では熊野町渓谷に築造した貯水池を水源としました。

  2. 2

    自然流下で佐波へ導水

    高低差を利用し、原水を佐波町城山の浄水場へ送りました。

  3. 3

    ろ過池で浄水

    4池のろ過池で原水をろ過し、浄水井へ集めました。

  4. 4

    浄水井から配水池へ

    ろ過した水を浄水井上屋の下にある浄水井から配水池へ送ります。

  5. 5

    2池に一時貯留

    幅15.2m、長さ27.3m、深さ3.8mの2池で当時約8時間分の浄水を貯留しました。

  6. 6

    旧福山市街へ自然流下

    配水池から市街地へ重力を利用して水道水を供給しました。

旧佐波浄水場配水池の保存・活用年表

  1. 旧佐波浄水場着工

    福山市初の近代水道建設が本格化しました。

  2. 旧佐波浄水場竣工

    配水池、ろ過池、浄水井などの創設水道施設が完成しました。

  3. 給水開始

    福山市の近代水道が通水し、市街地へ給水を始めました。

  4. 旧佐波浄水場休止

    老朽化と水道施設再編により浄水場としての運転を休止しました。

  5. 旧佐波浄水場廃止

    水道施設としての役割を終えました。

  6. 国登録有形文化財

    配水池、浄水井上屋、門の3施設が登録されました。

  7. 佐波城山公園開園

    跡地を公園として整備し、文化財の外観を一般に公開しました。

  8. 水道通水100周年

    12年ぶりの旧佐波浄水場施設見学会が実施されました。

見学・アクセス情報

旧佐波浄水場跡地は佐波城山公園として一般公開され、配水池・浄水井上屋・門の外観を見学できます。配水池内部は常設公開ではありません。

公園
一般公開
入場料
無料
見学できるもの
配水池・浄水井上屋・門の外観
配水池内部
通常非公開
特別公開
見学会実施例あり

2025年に100周年記念見学会

所在地
佐波城山公園・佐波町202番7

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

保存・公開状況

2026年確認

旧浄水場廃止後、配水池・浄水井上屋・門を文化財として保存し、跡地を公園化して近代水道史を伝えています。

現存文化財
配水池・浄水井上屋・門
文化財登録
2013年3月29日
公園開園
2014年3月31日
外観見学
可能
内部見学
特別公開時のみ

公園の通常利用と文化財内部の公開条件は異なります。内部見学はその都度の公式案内を確認してください。

よくある質問

旧佐波浄水場はいつ給水を始めましたか?

1925年11月15日です。

配水池はいくつありますか?

幅15.2m、長さ27.3m、深さ3.8mの池が2つあります。

煉瓦はどのように積まれていますか?

長手と小口の列を交互に積むイギリス積です。

現在も浄水場として使っていますか?

いいえ。1977年に休止し、1989年に廃止されました。

見学できますか?

佐波城山公園から文化財の外観を見学できます。内部は通常非公開で、特別見学会時のみ公開されます。

福山市旧佐波浄水場配水池を理解するための要点

本ページでは、福山市旧佐波浄水場配水池広島県・福山市配水池として記録しています。以下は掲載資料から確認できる基本情報です。

記録上の所在地
広島県福山市佐波町202番7(佐波城山公園)
施設種別
配水池
年代・供用状況
1923年1月着工、1925年9月30日竣工、1925年11月15日給水開始、1989年浄水場廃止
構造・形式
地下配水池2池・コンクリート造側壁をイギリス積煉瓦で被覆・上部覆土
公表された配水能力・容量等
幅15.2m×長さ27.3m×深さ3.8mの2池。当時約8時間分の浄水を貯留
文化財等
国登録有形文化財(建造物、2013年3月29日登録)

施設の機能と地域での役割

配水・給水施設は、水を一時的に蓄え、需要や水圧を調整しながら地域へ届ける役割を担います。用途、対象区域、構造は施設ごとの資料で確認してください。 この一般的な役割と、上記の調査本文に記載したこの施設固有の歴史・構造を分けてご覧ください。

見学・現地確認について

掲載上の見学情報は「佐波城山公園は一般公開。配水池・浄水井上屋・門の外観を見学できる。配水池内部は常設公開ではなく、特別見学会等の案内がある場合に条件へ従う」です。公開日、受付方法、見学可能範囲は変更されることがあります。訪問前に管理者や自治体の最新案内を確認し、現地では指定された見学経路に従ってください。

掲載内容はページ末尾の出典・参考資料3件を基に整理しています。資料間で表記が異なる場合は、自治体・管理者の案内を優先してください。

所在地マップ

広島県福山市佐波町202番7(佐波城山公園)

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地図は公開住所をもとに検索表示しています。施設の管理区域には立ち入らないでください。

地図検索公開住所による地図検索

関連タグ

#国登録有形文化財#大正期#創設水道#煉瓦造#配水池#佐波城山公園#見学可

年代・出典の扱いと現役施設を確認するときの注意はアーカイブの読み方・見学ガイドにまとめています。

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