浄水場廃止

福井市丸山浄水場

戦後に開発された丸山水源の地下水を処理した平成期の浄水場

1992年3月に完成し、1993年3月から地下水の除鉄・除マンガン処理を行った福井市丸山水系の浄水場。戦後の第一次拡張で整備された丸山水源・配水池系統を引き継ぎ、2019年5月に取水施設・配水池とともに廃止された。

年代・現況1991年5月着工、1992年3月完成、1993年3月除鉄・除マンガン設備稼働、2019年5月廃止
所在地福井市
構造・浄水方式地下水の除鉄・除マンガン処理施設
見学2019年5月に丸山水系の取水施設・浄水…

戦災・震災復興後に生まれた丸山水系

丸山水系の起点は、1992年の浄水場建設より約40年前にさかのぼる。福井市の水道は1945年の空襲と1948年の福井地震で大きな被害を受け、復旧後の人口増加と市街地拡大に対応するため1950年8月に第一次拡張事業へ着手した。新たな水源を市東部の開発・新保・丸山地区に求め、丸山第1・第2水源井と丸山配水池を整備したことが、その後の丸山系統の基礎になった。

1992年に地下水処理の浄水場を新設

福井市水道事業年表では、丸山浄水場は1991年5月に着工し、1992年3月に完成したと記録されている。翌1993年3月には除鉄・除マンガン設備が稼働した。深井戸から得る地下水に含まれる鉄やマンガンを処理し、丸山配水池へ送る系統の水質を安定させるための施設であった。

深さ120メートル級の井戸から始まった水源

第一次拡張事業で整備された丸山第1・第2水源井は、口径300ミリメートル、深さ120メートルの深井戸だった。1952年にはこの拡張事業によるポンプ直送配水が始まり、1954年10月に丸山第2水源井と容量1,150立方メートルの丸山配水池が完成した。浄水場は、この戦後拡張で確立した地下水系統に後から加わった処理施設として位置付けられる。

鉄とマンガンを取り除く役割

地下水は河川表流水と比べて濁りが少ない一方、地質条件によって鉄やマンガンを含むことがある。丸山浄水場では1993年から除鉄・除マンガン処理を行い、地下水を配水に適した状態へ整えた。福井市の年表は設備の稼働時期を明示しているが、現在公開されている資料では浄水場単独の日量処理能力までは確認できないため、本ページでは第一次拡張全体の計画給水量と浄水場単独能力を混同しない。

丸山水源・浄水場・配水池で一つの系統

丸山水系は、井戸から地下水をくみ上げ、必要な処理を行い、丸山配水池で一時貯留して需要に応じて配る構成だった。第一次拡張事業の計画値は一日最大21,000立方メートル、一日平均14,500立方メートル、計画給水人口10万人である。ただし、これらは1950年代の拡張事業全体の計画値であり、1992年完成の丸山浄水場そのものの処理能力ではない。

2019年に丸山水系を一括廃止

福井市水道事業年表は、2019年5月に丸山水系の取水施設、浄水場、配水池を廃止したと記録している。丸山浄水場は完成から約27年、除鉄・除マンガン設備の稼働から約26年で水道施設としての役割を終えた。戦後復興期に始まった丸山水源の歴史は、地下水処理施設の新設を経て、給水系統の再編によって一区切りを迎えた。

廃止後の現況は公式情報を優先

水道施設としての廃止は確認できるが、2026年9月時点で建物や設備の現存範囲、敷地の公開状況、見学方法を具体的に示す福井市の現行公式案内は確認できない。現地の状態を推測で補わず、訪問を検討する場合は公道からの確認にとどめ、管理者の表示や立入規制を優先したい。

Deep research

福井市の水道事業年表、水道事業のあゆみ、水道事業年報を照合し、戦災・福井地震後の第一次拡張から丸山水源の整備、1992年の浄水場完成、1993年の除鉄・除マンガン処理開始、2019年の系統廃止までを整理しました。1950年代の拡張事業全体の計画値と、1992年完成の浄水場単独能力は別の数値として扱っています。

最終確認:2026年9月4日

施設データを詳しく見る

浄水場完成
1992年3月
除鉄・除マンガン稼働
1993年3月
丸山水系廃止
2019年5月
第一次拡張 計画給水人口
100,000人

1950〜1955年の拡張事業全体

第一次拡張 一日最大給水量
21,000立方メートル/日

丸山浄水場単独能力ではない

丸山第1・第2水源井
2井・深さ120メートル

口径300ミリメートル

丸山水源から配水までの歴史的な水の流れ

  1. 1

    丸山地区の深井戸で地下水を取水

    第一次拡張で整備された丸山第1・第2水源井などから地下水をくみ上げ、東部系統の水源として利用しました。

  2. 2

    地下水を丸山系統へ送る

    1952年には第一次拡張事業によるポンプ直送配水が始まり、丸山水源を市街地給水へ組み込みました。

  3. 3

    浄水場で鉄・マンガンを除去

    1993年から丸山浄水場の除鉄・除マンガン設備が稼働し、地下水に含まれる鉄・マンガンを処理しました。

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    丸山配水池で貯留

    処理した水を丸山配水池へ送り、使用量の変化に対応できるよう一時貯留しました。

  5. 5

    東部側の配水系統へ供給

    配水池から管路を通じて需要地へ送り、丸山水源・浄水場・配水池を一体の給水系統として運用しました。

  6. 6

    2019年に系統運用を終了

    2019年5月に取水施設、浄水場、配水池が一括して廃止され、水道施設としての水の流れは終了しました。

丸山水系と丸山浄水場の年表

  1. 福井空襲で水道施設が被災

    空襲で水道施設が破壊され、福井市は戦災復旧を進めました。

  2. 福井地震で再び大被害

    水源地、揚水場、配水池、管路が被災し、給水機能が麻痺しました。

  3. 第一次拡張事業を開始

    復興と市街地拡大に対応し、開発・新保・丸山地区に新しい水源を求めました。

  4. 丸山水源からポンプ直送を開始

    第一次拡張事業による新水源を利用した配水が始まりました。

  5. 丸山第2水源井・丸山配水池が完成

    丸山水源と容量1,150立方メートルの配水池がそろい、第一次拡張の主要施設が整いました。

  6. 丸山浄水場を着工

    地下水の水質処理機能を強化する浄水場建設が始まりました。

  7. 丸山浄水場が完成

    平成期の丸山水系を担う浄水処理施設が完成しました。

  8. 除鉄・除マンガン設備が稼働

    地下水中の鉄・マンガンを除去する設備が本格運転を開始しました。

  9. 丸山水系を廃止

    取水施設、丸山浄水場、丸山配水池が水道施設としての運用を終えました。

見学・アクセス情報

丸山浄水場は2019年に廃止された水道施設です。廃止後の敷地や構造物が見学施設として公開されているという現行の公式案内は確認できません。

水道施設としての状態
2019年5月に廃止
一般公開
現行の公式案内を確認できません
内部見学
常設の見学制度を確認できません
現存状況
公式資料で確認できる範囲が限定的

廃止と解体は同義ではありません

訪問時の注意
公道・現地表示を優先し、管理区域へ立ち入らない
問い合わせ
福井市上下水道局の最新窓口を確認

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

丸山水系で公表されている歴史データ

1950年の第一次拡張〜2019年の丸山水系廃止

廃止施設のため現在の浄水水質データではなく、福井市が公表する丸山水系の計画・施設データを整理します。数値は時代の異なる計画値・施設値であり、現行施設の能力とは比較しません。

第一次拡張 着工
1950年8月
第一次拡張 竣工
1955年3月
計画給水人口
100,000人
一日最大給水量
21,000立方メートル/日
一日平均給水量
14,500立方メートル/日
丸山配水池
1,150立方メートル
第1・第2水源井
口径300ミリ・深さ120メートル・2井
浄水場運用期間
1992年3月〜2019年5月

丸山浄水場は廃止済みのため、現行の飲用水質を示す欄ではありません。現在の福井市水道の水質は、上下水道局が公表する最新の水質検査結果を確認してください。

よくある質問

丸山浄水場は現在も使われていますか?

いいえ。福井市水道事業年表では、2019年5月に丸山水系の取水施設・浄水場・配水池を廃止したと記録しています。

丸山浄水場はいつできましたか?

1991年5月に着工し、1992年3月に完成しました。除鉄・除マンガン設備は翌1993年3月に稼働しています。

どんな水を処理していましたか?

丸山地区の深井戸からくみ上げる地下水です。地下水中の鉄やマンガンを除去する処理を行いました。

日量21,000立方メートルは丸山浄水場の能力ですか?

いいえ。21,000立方メートル/日は1950年代の第一次拡張事業全体の一日最大給水量です。1992年完成の丸山浄水場単独能力とは区別しています。

丸山水源はいつから使われていましたか?

第一次拡張事業は1950年に始まり、1952年にポンプ直送配水、1954年に丸山第2水源井と丸山配水池が完成しました。

見学できますか?

廃止後の一般公開や内部見学を示す現行公式案内は確認できません。管理区域への立入りは避け、現地表示に従ってください。

廃止されたということは解体済みですか?

廃止と解体は同じ意味ではありません。福井市の公式資料から確認できるのは水道施設としての廃止であり、構造物の現存範囲は別途確認が必要です。

福井市丸山浄水場を理解するための要点

本ページでは、福井市丸山浄水場福井県・福井市浄水場として記録しています。以下は掲載資料から確認できる基本情報です。

記録上の所在地
福井県福井市丸山地内
施設種別
浄水場
年代・供用状況
1991年5月着工、1992年3月完成、1993年3月除鉄・除マンガン設備稼働、2019年5月廃止
構造・浄水方式
地下水の除鉄・除マンガン処理施設

施設の機能と地域での役割

浄水施設は、水源から取り入れた原水の濁りや不純物を取り除き、水道水へ処理する工程を担います。施設固有の処理方式・能力・水源は本文の出典に基づいて確認してください。 この一般的な役割と、上記の調査本文に記載したこの施設固有の歴史・構造を分けてご覧ください。

見学・現地確認について

掲載上の見学情報は「2019年5月に丸山水系の取水施設・浄水場・配水池は水道施設として廃止された。2026年9月時点で施設跡の一般公開や現存構造物の見学条件を示す福井市の公式案内は確認できない」です。公開日、受付方法、見学可能範囲は変更されることがあります。訪問前に管理者や自治体の最新案内を確認し、現地では指定された見学経路に従ってください。

掲載内容はページ末尾の出典・参考資料4件を基に整理しています。資料間で表記が異なる場合は、自治体・管理者の案内を優先してください。

所在地マップ

福井県福井市丸山地内

地図を大きく見る ↗

ピンは公開されている登録住所を基にした位置の目安です。施設の管理区域には立ち入らないでください。

座標確認旧丸山浄水場管理所の地図掲載位置を基に確認

関連タグ

#廃止施設#平成期#地下水#除鉄#除マンガン#丸山水源#第一次拡張事業

年代・出典の扱いと現役施設を確認するときの注意はアーカイブの読み方・見学ガイドにまとめています。

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