1977年に完成した市営水道の受水・配水拠点
千葉市平川浄水場は千葉市緑区平川町2210にある、千葉市水道局の浄水・配水施設です。千葉市は1969年に旧土気町の簡易水道を引き継ぎ、1974年12月に3地区の簡易水道を統合する第1次拡張事業の認可を取得しました。水需要の増加と配水管網整備に対応するため、1977年7月1日に平川浄水場が竣工し、水道局事務所も場内へ移転。同日に県営水道の誉田給水場からの受水を開始しました。市の年表に記される当初の受水量「1日最大1,000m³」は、現在の計画1日最大給水量7,000m³とは別の時点の数値です。[3][4][5]
その後、1986年に夜間運転等の管理業務を委託し、1992年1月9日に拡張整備工事を開始。1993年2月1日に管理棟増築、配水ポンプ、電気計装設備を含む改修が竣工しました。1994年6月30日には場内に渇水用井戸が設置されています。施設の竣工年、改修竣工年、井戸設置年を混同しないことが重要です。[4]
誉田給水場からの受水と緊急用井戸
2026年度の市水質検査計画によると、平川浄水場は千葉県営水道の誉田給水場から浄水済みの水を受け、平川1号井を緊急井戸として備えています。市の施設一覧の水源欄にある「表流水」を、平川浄水場が直接河川水を取水・浄水処理している意味に解釈してはいけません。土気浄水場については「平川浄水場受水経由」、大木戸浄水場についても平川受水経由の系統が2026年度計画に掲載されています。ただし、各系統の瞬間流量や日々の配水比率までは示されていません。[1][5]
平川1号井は場内の平川町2210に位置し、1993年11月1日に掘削、1994年1月5日に許可と記録されています。井戸の深度は130m、口径250mm、計画取水量1,000m³/日。井戸用の取水ポンプは1台で、出力15kW・揚水量0.65m³/分・揚程76m・口径100mmです。市の2026年度計画では、緊急井戸を夏季に稼働させ、急速砂ろ過と塩素滅菌処理を行うと説明しています。通常受水の給水能力と緊急井戸の計画取水量を合算して施設能力と表現しません。[2][5]
配水池2池、配水ポンプ5台、塩素再調整設備
2021年9月更新の千葉市の施設資料では、配水池は鉄筋コンクリート造で各1,700m³の2池、全体容量は3,400m³です。公表寸法は長さ25.2m・幅16.0m・高さ4.35m、H.W.L.はT.P.69.950m、L.W.L.はT.P.65.600m。これらは配水池の諸元であり、施設の計画1日最大給水量7,000m³/日とは単位も意味も異なります。[1][5]
配水ポンプは両吸込渦巻形5台で、設備表では口径200mm×150mm、出力55kW、吐出量3.2m³/分、揚程55mと記載されています。ポンプ1台の諸元を5台の実際の同時運転量と混同しません。次亜塩素酸注入設備は電磁式ダイヤフラムポンプ2台、注入能力7,700cc/時、処理能力21,622m³/日です。これは消毒薬品の注入設備の仕様値であって、浄水場の処理能力や1日配水実績を意味しません。[1]
県営浄水受水の水質管理と夏季の井戸処理
市の2026年度水質検査計画は、平川・大木戸浄水場について県営水道から受けた浄水の塩素滅菌処理を再調整する方式を説明しています。緊急井戸を夏季に使用する場合は、急速砂ろ過処理と塩素滅菌処理を行います。県営水道からの受水と緊急井戸の処理経路は区別され、井戸が年間を通して常時取水・混合されていると断定できません。[5]
2026年度の計画では、浄水場出口や末端給水栓で色度・濁度・残留塩素を毎日確認し、pHと臭気も調べます。県営水道からの受水について供給元の検査結果を照会するとともに、市側でも検査を行います。緊急井戸は夏季を中心にPFOS・PFOA等を含む水質基準項目を検査し、平川1号井では味と臭気も測定します。千葉市は平川浄水場の年度別水質検査結果PDFも公開していますが、原水・受水・出口・末端給水栓の検査地点は同じではありません。結果PDFの個々の数値を完全照合できていないため、数値を施設の最新測定値として転載しません。[5][6]
送水管二系統化と地震対策
平川系統の供給継続のため、千葉市は大野台送水ポンプ場から平川浄水場へ水を送る二系統化を進めました。市の中期経営計画の事業評価には、送水管990mの布設実績(990m/990m)が記録されています。ただし、過去の計画ではポンプ設備等の改良も別工程としており、布設済みという事実だけで全系統の供用開始が完了したとは断定しません。[7][10]
2026年公表の千葉市水道事業中長期経営計画は、2017年度の簡易耐震診断について、平川浄水場のレベル1地震動に対する耐震性能を「有」、レベル2を「未確認」としています。「未確認」は耐震性能の不足が確定したという意味ではありません。同計画では今後の更新対象として自家用発電設備、ポンプ設備、計装設備、通信設備などが挙げられていますが、計画上の更新を実施済みとは扱いません。[7]
災害時の運用・保守と一般見学の扱い
千葉市の震災対策では、浄水場等の被害調査と必要に応じた拠点給水を方針としています。平川浄水場には3,400m³の配水池と緊急用井戸がありますが、災害発生時の給水所の開設条件、通常の敷地内への入場可否、施設内全設備の最新運転状態とは区別する必要があります。[1][2][8]
2026年度には平川浄水場を含む7施設の電気工作物保安管理業務が発注されており、月次・年次の設備点検が対象です。ただし、契約で示される7施設全体の需要設備・非常用発電設備容量を平川浄水場単独の容量に転記しません。また市の公式FAQは、水道施設の安全確保と衛生管理のため市水道局の浄水場等の見学を実施していないと明記しています。平川浄水場も常設の一般見学や自由入場はできません。[9][11]
Deep research
千葉市の施設諸元、緊急用井戸一覧、事業沿革、2026年度水質検査計画、2026年改定経営計画、見学FAQと防災・保守情報を照合。1977年竣工、1993年改修、県営誉田給水場の浄水受水、緊急用1号井、配水設備、耐震診断を施設固有の事実として整理しました。計画能力・配水池容量・井戸取水能力・初期受水量を混同せず、年度別水質表の測定値は完全照合できないため転載しません。
最終確認:2026-11-02
施設データを詳しく見る
- 竣工・受水開始
- 1977年7月1日
- 計画1日最大給水量
- 7,000m³/日
- 配水池の容量
- 1,700m³×2池=3,400m³
- 配水池の構造・寸法
- RC造・L25.2m×W16.0m×H4.35m
- 配水池の水位
- H.W.L. T.P.69.950m/L.W.L. T.P.65.600m
- 配水ポンプ
- 両吸込渦巻形5台
- 次亜塩素酸注入設備
- 2台・注入能力7,700cc/時
- 緊急用井戸(平川1号井)
- 深度130m・1,000m³/日(計画取水量)
- 緊急用井戸取水ポンプ
- 1台・15kW・0.65m³/分
- 浄水受水元
- 千葉県営水道 誉田給水場
- 耐震性能(2017年度簡易診断)
- レベル1 有/レベル2 未確認
市水道事業年表。[4]
2026年度計画値。年間・日量実績ではない。[5]
2021年施設資料。[1]
2021年施設諸元。[1]
2021年公表値。[1]
1台55kW、3.2m³/分、揚程55m。[1]
薬品注入設備の処理能力21,622m³/日は施設給水量とは別。[1]
井戸口径250mm。[2]
揚程76m、口径100mm。[2]
2026年度計画。[5]
2026年改定計画。[7]
誉田給水場・平川1号井から配水まで
常用の浄水受水と夏季利用の緊急用地下水を分け、公式資料にある接続関係のみ記載します。
- 1
県営水道の誉田給水場から浄水を受ける
県営水道で処理した水を平川浄水場が受水します。[3][5]
- 2
緊急用の平川1号井を保持する
場内に深度130m・計画取水量1,000m³/日の緊急井戸を備えます。[2]
- 3
井戸を夏季に使う際は急速砂ろ過・塩素滅菌
2026年度検査計画は緊急井戸の夏季使用を説明。常時混合は確認できません。[5]
- 4
浄水受水の塩素滅菌を再調整
市の施設は県営水道から受けた水の塩素処理を再調整します。[1][5]
- 5
配水池2池に貯める
鉄筋コンクリート造2池で全体容量3,400m³。[1]
- 6
配水ポンプで圧送する
両吸込渦巻ポンプ5台を備えます。稼働台数や実配水量は未確認。[1]
- 7
千葉市営水道の給水系統へ
土気浄水場等には平川受水を経由する系統が公式計画に記載されています。[5]
平川浄水場の建設・改修・緊急水源整備の年表
第1次拡張事業の認可
旧簡易水道を統合して上水道を拡張する事業が認可。平川浄水場建設の背景。[3][4]
平川浄水場竣工・受水開始
誉田給水場から受水開始、水道局事務所も移転。年表の当初受水規模は1日最大1,000m³。[4]
第1次拡張事業が完了
水道事業全体の完了であり、施設竣工年1977年とは区別。[4]
夜間運転等の委託開始
平川浄水場の夜間運転等の管理業務の委託開始。[4]
拡張整備工事着手
千葉市年表に平川浄水場の拡張整備工事着手を記録。[4]
改修工事竣工
管理棟増築、配水ポンプ、電気計装設備の改修工事が竣工。[4]
平川1号井掘削
緊急用水源一覧の掘削年月日。[2]
1号井の許可・渇水用井戸設置
1月5日は井戸許可、6月30日は年表の場内渇水用井戸設置日。[2][4]
二系統化送水管990mの布設を確認
市の中期経営計画評価資料で990m/990mの布設実績を確認。ポンプ等の供用状況は別途確認が必要。[10]
簡易耐震診断
2026年改定の市計画によると、平川浄水場はレベル1「有」、レベル2「未確認」。[7]
水質計画・更新方針を公表
令和8年度水質検査計画で受水系統・緊急井戸・検査計画を確認。市計画は設備更新の方針を示すが完成とは別。[5][7]
見学・アクセス情報
千葉市の公式FAQは衛生管理・安全確保のため市水道局の浄水場等の施設見学を実施していないと説明しています。
- 施設所在地
- 千葉県千葉市緑区平川町2210
- 管理者
- 千葉市水道局
- 一般見学
- 実施していない
- 自由入場
- 不可
- 問い合わせ
- 千葉市水道局 水道事業事務所 043-291-5462
- 災害時の給水
- 発災時の市の案内に従う
市公式FAQ。[9]
施設管理区域へ許可なく立ち入らない。[9]
施設案内・FAQ。[1][9]
災害時の拠点給水と通常見学は別。[8]
見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。
2026年度水質検査計画と検査結果の見方
令和8年度計画(2026年4月~2027年3月)
県営水道からの受水、平川1号井の原水、浄水場出口、末端給水栓は採水地点が異なります。市が公開する年度別検査結果PDFの個別数値を原表で十分照合できていないため、値を施設固有の現在の実測と断定しません。[5][6]
- 受水元
- 県営水道誉田給水場
- 毎日検査
- 色度・濁度・残留塩素、pH・臭気
- 緊急井戸の検査
- 夏季6~8月を中心
- 平川1号井
- 味・臭気も検査
- 年度別結果
- 千葉市が平川浄水場のPDFを公開
供給元の水質検査結果を照会。[5]
市の2026年度計画。[5]
PFOS・PFOA等、水質基準項目を検査。[5]
緊急井戸の個別計画。[5]
地点・期間・単位を確認して利用。[6]
数値が確認できない項目を架空の測定値で埋めない。
耐震・送水管二系統化と設備更新
送水管の布設済み区間、耐震診断、将来の設備更新は時点と実施状態を分離します。[7][10]
- 送水管の布設実績
- 990m/990m
- 耐震・レベル1
- 有
- 耐震・レベル2
- 未確認
- 設備更新対象例
- 自家用発電・ポンプ・計装・通信
中期経営計画の評価。全系統供用は別途確認。[10]
2017年度簡易診断を2026年計画で整理。[7]
不適合が確定したわけではない。[7]
2026年改定計画。予定を完成扱いしない。[7]
よくある質問
いつ完成しましたか?
1977年7月1日竣工です。1993年2月1日は改修工事の竣工日です。[4]
水源はどこですか?
県営水道の誉田給水場から浄水を受け、平川1号井を緊急井戸として備えます。[5]
直接河川水を浄水しますか?
主要系統は浄水受水で、平川では塩素処理の再調整を行います。緊急井戸使用時は急速砂ろ過も行います。[5]
給水能力は?
計画1日最大給水量は7,000m³/日です。1977年受水開始時の1,000m³/日とは別の数値です。[4][5]
配水池の数と容量は?
各1,700m³の2池、合計3,400m³です。[1]
配水ポンプは何台ありますか?
両吸込渦巻形5台、1台55kW・3.2m³/分・揚程55mと公表されています。[1]
緊急井戸はいつ整備されましたか?
平川1号井は1993年11月1日掘削・1994年1月5日許可です。市年表は1994年6月30日を渇水用井戸設置日とします。[2][4]
土気浄水場にも水を送りますか?
市の2026年度計画に「平川浄水場受水経由」の系統が掲載されています。[5]
大野台からのバックアップ送水は完成していますか?
送水管990mの布設は市の評価資料で確認できますが、ポンプ改良を含む全工程の完了はこの情報のみで断定できません。[7][10]
耐震性能はどうですか?
2017年度簡易診断について市の2026年改定計画はレベル1「有」、レベル2「未確認」と記載しています。[7]
水質検査結果は確認できますか?
千葉市が平川浄水場の年度別検査結果をPDFで公開しています。採水地点と測定年月に注意が必要です。[5][6]
一般見学できますか?
千葉市は安全確保・衛生管理上、市水道局の浄水場等の施設見学を実施していないと案内しています。[9]
千葉市平川浄水場を理解するための要点
本ページでは、千葉市平川浄水場を千葉県・千葉市緑区の浄水場として記録しています。以下は掲載資料から確認できる基本情報です。
- 記録上の所在地
- 千葉県千葉市緑区平川町2210
- 施設種別
- 浄水場
- 年代・供用状況
- 1977年7月1日竣工・受水開始/1993年2月1日改修工事竣工
- 構造・浄水方式
- RC造配水池2池(各1,700m³)、両吸込渦巻ポンプ5台、次亜塩素酸注入設備2台、緊急井戸1号
- 公表された浄水能力等
- 計画1日最大給水量7,000m³/日(2026年度計画)、配水池容量3,400m³(2021年施設資料)
施設の機能と地域での役割
浄水施設は、水源から取り入れた原水の濁りや不純物を取り除き、水道水へ処理する工程を担います。施設固有の処理方式・能力・水源は本文の出典に基づいて確認してください。 この一般的な役割と、上記の調査本文に記載したこの施設固有の歴史・構造を分けてご覧ください。
見学・現地確認について
掲載上の見学情報は「千葉市水道局は安全確保・衛生管理のため浄水場等の施設見学を実施していないと案内している。常設一般見学・自由入場不可。」です。公開日、受付方法、見学可能範囲は変更されることがあります。訪問前に管理者や自治体の最新案内を確認し、現地では指定された見学経路に従ってください。
掲載内容はページ末尾の出典・参考資料11件を基に整理しています。資料間で表記が異なる場合は、自治体・管理者の案内を優先してください。
所在地マップ
千葉県千葉市緑区平川町2210
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地図は公開住所をもとに検索表示しています。施設の管理区域には立ち入らないでください。
地図検索:公開住所による地図検索 ↗関連タグ
出典・参考資料
- 1千葉市水道局「浄水場」2021年9月(配水池・ポンプ設備諸元)↗本文に戻る ↑
- 2千葉市水道局「緊急用水源」2021年9月(平川1号井)↗本文に戻る ↑
- 3千葉市水道局「千葉市営水道の事業概要」2026年3月↗本文に戻る ↑
- 4千葉市水道局「水道事業年表」2026年2月↗本文に戻る ↑
- 5千葉市水道局「令和8年度水質検査計画 本文」↗本文に戻る ↑
- 6千葉市水道局「水道水の水質状況」2026年7月(年度別結果一覧)↗本文に戻る ↑
- 7千葉市水道局「千葉市水道事業中長期経営計画」令和7年度改定↗本文に戻る ↑
- 8千葉市水道局「震災対策計画・応急給水」↗本文に戻る ↑
- 9千葉市FAQ「水道局の施設を見学したいのですが」↗本文に戻る ↑
- 10千葉市水道事業運営協議会「中期経営計画の評価について」↗本文に戻る ↑
- 11千葉市「平川浄水場外6施設自家用電気工作物保安管理業務委託」2026年3月↗本文に戻る ↑
年代・出典の扱いと現役施設を確認するときの注意はアーカイブの読み方・見学ガイドにまとめています。