羽村から江戸へ延びた約43キロメートル
玉川上水は、多摩川の水を江戸市中へ送るため1654年に完成した上水道である。羽村取水口から四谷大木戸までの約43キロメートルは素掘りの開渠として築かれ、江戸市中では石樋や木樋による暗渠へ接続した。自然の高低差を利用して長距離を導水した、江戸の都市給水を支えた水路である。
約12キロメートルは現在も現役
上水としての役割は時代とともに変わったが、羽村取水口から小平監視所までの約12キロメートルは廃止された遺構ではない。現在も東村山浄水場へ水道原水を供給する導水路として利用され、江戸時代に始まった水路が東京水道の運用に組み込まれている。
国史跡を散策する
玉川上水は江戸・東京の発展を支えた歴史的な土木施設として、2003年8月に国の史跡に指定された。東京都水道局は散策者向けの案内と沿線自治体のマップを公開している。散策できる場所や通行条件は区間によって異なるため、訪問時は水道局と各自治体の最新案内に従う。
玉川上水を理解するための要点
本ページでは、玉川上水を東京都・羽村市から新宿区までの上水路・導水路として記録しています。以下は掲載資料から確認できる基本情報です。
- 記録上の所在地
- 東京都羽村市の羽村取水口から新宿区の四谷大木戸まで
- 施設種別
- 上水路・導水路
- 年代・供用状況
- 1654年(承応3年)完成
- 構造・形式
- 羽村取水口から四谷大木戸まで素掘り開渠、江戸市中は暗渠
- 文化財等
- 国史跡(2003年8月指定)
水道システムの中での役割
導水施設は、水源で確保した原水を浄水場などへ運ぶ水道システムの経路です。水路、隧道、水路橋などには、地形を越えて勾配と流量を保つための土木技術が表れます。 この一般的な役割と、上記の調査本文に記載したこの施設固有の歴史・構造を分けてご覧ください。
見学・現地確認について
掲載上の見学情報は「区間ごとに散策可。東京都水道局の散策案内と沿線自治体の最新情報を確認」です。公開日、受付方法、見学可能範囲は変更されることがあります。訪問前に管理者や自治体の最新案内を確認し、現地では指定された見学経路に従ってください。
掲載内容はページ末尾の出典・参考資料2件を基に整理しています。資料間で表記が異なる場合は、自治体・管理者の案内を優先してください。
関連タグ
年代・出典の扱いと現役施設を確認するときの注意はアーカイブの読み方・見学ガイドにまとめています。