長等山を貫く第一隧道の藤尾側坑門
第1トンネル出口は、琵琶湖疏水施設第一隧道の西口坑門である。第一隧道は東西両坑口と2本の竪坑から掘削され、1889年2月に貫通し、1890年2月に完成した。延長約2,436メートル、幅員約4.9メートルの煉瓦造である。西口から続く藤尾運河を通じて山科方面へ水を送る、第一疏水の重要な接続点となっている。
山縣有朋が記した「廓其有容」
古典主義的な装飾を持つ西口坑門には、山縣有朋が揮毫した「廓其有容」の石造扁額が掲げられている。琵琶湖疏水沿線魅力創造協議会は、その意味を「疏水をたたえて悠然と広がる大地は、すべてを受け容れる器を有している」と説明する。第一隧道は2025年8月27日に国宝へ指定され、東口、2本の竪坑、トンネル本体と一体で保護されている。
小関越えを歩く公式散策コース
琵琶湖疏水記念館の公式「大津~山科さんぽ」は、東口から小関越えを経て第一竪坑、西口へ至る徒歩経路を案内し、西口をコース上の見学地点としている。山道と徒歩区間を含むため、服装や天候への注意が必要である。また琵琶湖疏水は現在も使われる水道施設であり、見学できるのは柵外からの外観で、水路、柵内、トンネル内部へ立ち入ることはできない。
琵琶湖疏水施設 第一隧道西口(第1トンネル出口)を理解するための要点
本ページでは、琵琶湖疏水施設 第一隧道西口(第1トンネル出口)を滋賀県・大津市の隧道坑門として記録しています。以下は掲載資料から確認できる基本情報です。
- 記録上の所在地
- 滋賀県大津市藤尾付近(公式案内図の北緯34.998936度、東経135.831852度付近)
- 施設種別
- 隧道坑門
- 年代・供用状況
- 1890年(明治23年)2月に第一隧道完成
- 構造・形式
- 煉瓦造第一隧道の西口坑門、古典主義的装飾と石造扁額付き
- 能力・容量
- 第一隧道全体は延長約2,436メートル、幅員約4.9メートル
- 文化財等
- 国宝(建造物「琵琶湖疏水施設 第一隧道」、2025年8月27日指定)
水道システムの中での役割
導水施設は、水源で確保した原水を浄水場などへ運ぶ水道システムの経路です。水路、隧道、水路橋などには、地形を越えて勾配と流量を保つための土木技術が表れます。 この一般的な役割と、上記の調査本文に記載したこの施設固有の歴史・構造を分けてご覧ください。
見学・現地確認について
掲載上の見学情報は「琵琶湖疏水記念館の公式大津~山科散策コースで外観見学できる。小関越えを通る徒歩区間を含む。水路・柵内と隧道内部は立入禁止」です。公開日、受付方法、見学可能範囲は変更されることがあります。訪問前に管理者や自治体の最新案内を確認し、現地では指定された見学経路に従ってください。
掲載内容はページ末尾の出典・参考資料4件を基に整理しています。資料間で表記が異なる場合は、自治体・管理者の案内を優先してください。
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出典・参考資料
年代・出典の扱いと現役施設を確認するときの注意はアーカイブの読み方・見学ガイドにまとめています。