浄水場現存

大阪市庭窪浄水場

淀川の水を高度浄水処理し、大阪市と守口市が共同運用する大規模浄水場

1957年11月に通水した大阪市の庭窪浄水場。淀川の表流水をオゾン・粒状活性炭を組み合わせた高度浄水処理で浄水し、2024年4月から大阪市と守口市が共同所有・管理する。浄水処理・送水能力は合計日量80万立方メートル。

年代・現況1957年11月通水、1999年3月高度浄水処理開始、2024年4月から大阪市・守口市共同所有管理
所在地守口市
構造・浄水方式淀川表流水の急速ろ過・オゾン処理・粒状活性炭処理を行う3処理系統
見学施設への来場は正門で入門受付が必要。自由…

1957年から大阪南部を支える庭窪浄水場

庭窪浄水場は大阪府守口市淀江町にあり、1957年11月に通水した。大阪市外に位置しながら大阪市水道の主要浄水場として長く稼働し、淀川を水源に市内中部・西部・南部などへ水道水を供給してきた。敷地面積は約22万平方メートルで、現在は3つの浄水処理系統を持つ大規模施設である。

淀川の水を急速ろ過と高度浄水処理で浄水

大阪市では、従来の凝集・沈でん・急速ろ過に加えて、オゾン処理と粒状活性炭処理を組み合わせた高度浄水処理を導入している。庭窪浄水場では1999年3月に高度浄水処理を開始し、2000年3月には大阪市の全浄水場で全量高度浄水処理が実現した。市はこの処理によってかび臭を除去し、トリハロメタンを基準値の約10分の1まで低減できるとしている。

日量80万立方メートルを二市で分担

2024年4月から庭窪浄水場は大阪市と守口市が共同所有・管理する施設になった。共同化後の浄水処理・送水能力は大阪市分740,700立方メートル/日、守口市分59,300立方メートル/日で、合計800,000立方メートル/日である。運転管理、設備管理、安全衛生管理や施設整備は大阪市が代表して実施する。

共同化で既存施設を有効活用

共同化は、老朽化した守口市側浄水場の更新と、大阪市側の余裕能力を組み合わせる広域連携として進められた。2019年12月に基本協定を締結し、2024年4月に運用を開始した。大阪市は維持管理費の一部負担による支出削減、守口市は大規模施設を共有することによる建設・維持管理コストの削減と安定性向上をメリットとして示している。

3処理系統を段階的に耐震化

大阪市水道局は浄水場の耐震化を計画的に進めている。庭窪浄水場は第1・第2系統が各日量24万立方メートル、第3系統が日量32万立方メートルの構成で、第1系統の耐震化は2017年度までに完了した。共同化時には大阪市が保有していた耐震性能も共有され、災害時の安定給水に活用される。

水質改善と安全管理を継続

高度浄水処理は異臭味や消毒副生成物の低減に加え、病原性微生物に対する安全性向上を目的としている。大阪市は各浄水場の原水・浄水について年度ごとに水質検査結果を公表し、淀川水系の変化を監視しながら処理条件を調整している。施設能力だけでなく、継続的な水質管理と設備保全が大都市の大量給水を支えている。

正門受付とWEB浄水場見学

所在地は守口市淀江町11-31で、Osaka Metro谷町線「大日」駅7番出口から徒歩約6分と案内されている。来場時は正門入口の警備員室で入門受付が必要で、自由に構内へ入れる施設ではない。見学を希望する場合は大阪市水道局の最新受付案内を確認し、現地訪問が難しい場合は公式のWEB浄水場見学も利用できる。

Deep research

大阪市水道局の浄水場紹介、高度浄水処理、耐震化、守口市との共同化、施設案内を照合しました。1957年の通水、1999年の高度浄水処理開始、2024年の二市共同化を別の節目として整理し、処理能力・高度処理・耐震化・アクセスを現在の制度に合わせてまとめています。

最終確認:2026年9月4日

施設データを詳しく見る

通水開始
1957年11月
敷地面積
約220,000平方メートル
総処理・送水能力
800,000立方メートル/日
大阪市分
740,700立方メートル/日
守口市分
59,300立方メートル/日
浄水処理系統
3系統

24万・24万・32万立方メートル/日

淀川から大阪市・守口市までの水の流れ

  1. 1

    淀川から原水を取り入れる

    大阪市の3浄水場はいずれも淀川を水源とし、庭窪浄水場でも取水した表流水を浄水工程へ送ります。

  2. 2

    凝集・沈でんで濁りを除く

    薬品で微細な濁質をフロックにまとめ、沈でん工程で大きな濁りを取り除きます。

  3. 3

    オゾン・粒状活性炭で高度処理

    かび臭や消毒副生成物の原因物質などを減らすため、オゾンと粒状活性炭による高度浄水処理を行います。

  4. 4

    急速ろ過で仕上げる

    ろ過工程で残る微細な粒子を除き、消毒と水質確認を経て水道水にします。

  5. 5

    二市分の送水量を管理

    2024年から大阪市740,700立方メートル/日、守口市59,300立方メートル/日の能力区分で共同運用します。

  6. 6

    大阪市と守口市の配水系統へ

    大阪市が代表して施設を運転・維持管理し、両市の配水系統へ浄水を送り出します。

庭窪浄水場の年表

  1. 庭窪浄水場が通水

    大阪市の拡張水道を担う大規模浄水場として運転を開始しました。

  2. 高度浄水処理の整備を推進

    大阪市はかび臭やトリハロメタン対策として全浄水場への高度処理導入を進めました。

  3. 庭窪で高度浄水処理を開始

    オゾン・粒状活性炭を加えた高度浄水処理が庭窪浄水場で稼働しました。

  4. 大阪市全域が高度浄水処理水に

    大阪市の全浄水場で全量高度浄水処理が実現しました。

  5. 第1系統の耐震化が完了

    日量24万立方メートルの第1処理系統で耐震化を完了しました。

  6. 守口市との基本協定を締結

    2024年4月の共同運用開始を目標に、施設共同化の基本事項を定めました。

  7. 大阪市・守口市の共同所有管理を開始

    浄水処理・送水能力を二市で分け、大阪市が代表して運転管理を担う体制になりました。

  8. 耐震化の現状を公表

    3処理系統の能力と耐震化状況を公開し、残る系統の強化を計画的に進めています。

見学・アクセス情報

庭窪浄水場は稼働中の水道施設です。所在地・最寄駅は公式に案内されていますが、自由入場施設ではありません。

所在地
守口市淀江町11-31
最寄駅
Osaka Metro谷町線 大日駅7番出口

正門まで徒歩約6分・約500m

入門
正門入口の警備員室で受付
現地見学
最新の浄水場見学受付案内に従う
WEB見学
公式WEB浄水場見学あり
電話
06-6908-0571

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

高度浄水処理で公表されている水質改善

大阪市の全量高度浄水処理・現行運用

大阪市水道局が公表する高度浄水処理の効果と庭窪浄水場の現行施設データを整理します。年度ごとの実測値は別途水質検査結果で公表されます。

水源
淀川表流水
高度処理
オゾン処理+粒状活性炭処理
かび臭
100%除去

大阪市が示す高度浄水処理の効果

トリハロメタン
基準値の約1/10まで低減

大阪市が示す処理効果

庭窪の高度処理開始
1999年3月
大阪市全量高度処理
2000年3月
処理系統
3系統
総能力
800,000立方メートル/日

処理効果は大阪市水道局が高度浄水処理全体について示す値です。最新の個別水質値は大阪市水道局の年度別水質検査結果を確認してください。

よくある質問

庭窪浄水場は大阪市内にありますか?

いいえ。所在地は大阪府守口市淀江町です。大阪市外にある大阪市水道局の主要浄水場として運用されています。

庭窪浄水場の処理能力はどのくらいですか?

共同化後の浄水処理・送水能力は合計日量80万立方メートルで、大阪市分74.07万、守口市分5.93万立方メートルです。

なぜ守口市と共同運用しているのですか?

大阪市の既存施設の余裕能力を活用し、守口市側の更新費・維持管理費を抑えながら両市の安定供給を高めるためです。

高度浄水処理とは何ですか?

従来の浄水処理にオゾンと粒状活性炭の工程を加え、かび臭やトリハロメタンなどを低減する処理です。

いつから高度浄水処理をしていますか?

庭窪浄水場では1999年3月に開始しました。大阪市全域では2000年3月から全量高度浄水処理水を供給しています。

見学できますか?

自由入場ではありません。現地見学は大阪市水道局の最新の受付案内に従い、来場時は正門で入門受付が必要です。

耐震化されていますか?

3処理系統のうち第1系統は2017年度までに耐震化が完了しています。大阪市は残る施設も計画的に強化しています。

現在も使われていますか?

はい。2024年4月から大阪市と守口市の共同所有・管理施設として稼働しています。

大阪市庭窪浄水場を理解するための要点

本ページでは、大阪市庭窪浄水場大阪府・守口市浄水場として記録しています。以下は掲載資料から確認できる基本情報です。

記録上の所在地
大阪府守口市淀江町11-31
施設種別
浄水場
年代・供用状況
1957年11月通水、1999年3月高度浄水処理開始、2024年4月から大阪市・守口市共同所有管理
構造・浄水方式
淀川表流水の急速ろ過・オゾン処理・粒状活性炭処理を行う3処理系統
公表された浄水能力等
合計800,000立方メートル/日(大阪市740,700、守口市59,300)

施設の機能と地域での役割

浄水施設は、水源から取り入れた原水の濁りや不純物を取り除き、水道水へ処理する工程を担います。施設固有の処理方式・能力・水源は本文の出典に基づいて確認してください。 この一般的な役割と、上記の調査本文に記載したこの施設固有の歴史・構造を分けてご覧ください。

見学・現地確認について

掲載上の見学情報は「施設への来場は正門で入門受付が必要。自由入場施設ではなく、見学は大阪市水道局の最新の見学受付案内に従う。オンラインのWEB浄水場見学も公開されている」です。公開日、受付方法、見学可能範囲は変更されることがあります。訪問前に管理者や自治体の最新案内を確認し、現地では指定された見学経路に従ってください。

掲載内容はページ末尾の出典・参考資料6件を基に整理しています。資料間で表記が異なる場合は、自治体・管理者の案内を優先してください。

所在地マップ

大阪府守口市淀江町11-31

地図を大きく見る ↗

ピンは公開されている登録住所を基にした位置の目安です。施設の管理区域には立ち入らないでください。

座標確認MapFan 施設地図

関連タグ

#現役施設#昭和中期#淀川#高度浄水処理#オゾン#粒状活性炭#共同管理#耐震化

年代・出典の扱いと現役施設を確認するときの注意はアーカイブの読み方・見学ガイドにまとめています。

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