給水塔・応急給水施設非公開名古屋市景観重要建造物(2020年2月26日移行。旧都市景観重要建築物等指定1991年10月4日)

名古屋市東山給水塔

1930年完成の東山配水塔から、1979年に災害時の飲料水300m³を備える応急給水施設へ転用

1930年3月に名古屋市東部丘陵地の水圧確保を目的として東山配水塔が完成。1973年に通常配水を終え、1979年から東山給水塔として災害時用に再利用される。高さ37.85mの鉄筋コンクリート造で、建設時の容量313m³と現在の応急給水用300m³を時点別に区別する。2020年に景観重要建造物へ移行し、現在は場内工事のため一般開放予定なし。

年代・現況1930年3月完成、1973年通常配水終了、1979年応急給水施設へ転用・改称、1983年屋根改修
所在地名古屋市
構造・形式鉄筋コンクリート造の円筒形給水塔、高さ37.85m。1983年5月に上部を腰折れ多角形屋根へ改修
見学2025年10月の名古屋市公式資料と現行…

1930年に東山配水塔として完成

名古屋市東山給水塔は、千種区田代町字四観音道西に現存する鉄筋コンクリート造の塔です。1930年(昭和5年)3月、名古屋市水道の第三期拡張事業で「東山配水塔」として竣工しました。名古屋市東部の丘陵住宅地で給水圧力が不足し、衛生・防火上の課題になっていたため、東山配水池構内の高所に設けられた施設です。[1][2]

覚王山一帯へ水圧を確保して配水

塔は水道水を上部に蓄え、高低差による水圧を使って覚王山周辺の高台へ配水しました。市の景観資料によると、通常の配水塔としての役割は1973年(昭和48年)までの約43年間です。現在は通常配水に使う配水塔ではなく、災害対策用の応急給水施設として維持されています。[1][3]

建設時313m³と現在の300m³は資料の指標を区別

名古屋市上下水道局の水道史「昭和(水道)」には、1930年建設時の塔の容量を313m³と記載しています。一方、名古屋市の景観紹介は現在貯留する飲料水を300m³とし、令和6年度水道事業年報の配水場設備表でも「東山給水塔(昭和4年度)・容量300m³・高さ37.85m(応急給水用)」と記載しています。313m³は建設時の記載、300m³はその後の応急給水施設としての公表値と、基準時点を分けて説明します。建設時と現行の容量表記が異なる理由や、総容量・有効容量といった定義の差は公式資料から特定できないため、数値が変わった原因を推測しません。[1][3][4]

周辺の東山配水場の配水池とは別の300m³

令和6年度事業年報では「東山配水場」の施設表に1号池6,860m³、2号池23,500m³、3号池23,500m³、5号池27,000m³が列記され、その一項目として東山給水塔の応急給水用300m³も別記されています。周辺の大規模配水池の合計容量を東山給水塔単体の容量として表示したり、給水塔300m³を各配水池の一つと取り違えたりしません。事業年報上の昭和4年度という表示は、1930年3月完成が属する1929年度を表します。[1][4]

鉄筋コンクリート造・高さ37.85m

名古屋市の2025年10月更新の施設紹介は、東山給水塔を鉄筋コンクリート造、高さ37.85m、設計者を「名古屋市水道部」としています。昭和初期の給水塔は円筒形の上部を持っていましたが、1983年(昭和58年)5月の改修で現在の腰折れの多角形屋根となり、街の景観上の目印として親しまれています。塔体の内部の階数、柱や基礎の寸法、配管・ポンプの設備能力はこの資料では確認できません。[1][2]

1979年に災害対策用の東山給水塔へ転用

1973年の通常配水機能の終了後、名古屋市は1979年(昭和54年)に塔を災害時の応急給水施設へ改造し、名称を「東山給水塔」としました。市景観資料は現在300m³の飲料水を備蓄する施設として紹介し、市の水道事業年報も応急給水用と明記しています。これは災害への備えとして貯水する用途の説明であり、災害の発生と同時に敷地が自由開放されることや、独自の水源・浄水設備が塔内にあることを示しません。[1][3][4][9]

2020年2月に景観重要建造物へ移行

東山給水塔は、1991年10月4日指定の「都市景観重要建築物等」に含まれていた施設で、2020年(令和2年)2月26日に「景観重要建造物」へ移行しました。市の公式一覧でもこの日付で掲載されています。景観法に基づく景観重要建造物と、文化財保護法による国登録有形文化財は別の制度です。名古屋市の文化財紹介にある東山配水場旧計量室も、給水塔そのものとは異なる施設です。[2][5][10]

通常の見学・一般開放は場内工事のため予定なし

名古屋市の景観紹介には場内工事のため非公開とあり、市の公式観光案内にも「場内工事の為、一般開放の予定はございません」と記されています。以前の春分の日・夏季などの公開実績を根拠に、現在の見学予約が可能だとは記載しません。塔は周辺の市街地から眺められるランドマークですが、敷地内や水道設備の管理区域へ入れるかどうかは別です。再公開の時期は確認できないため、名古屋市上下水道局の最新案内を確認してください。[2][3][6]

名古屋市の2026年度水質監視との区別

名古屋市上下水道局は2026年度の水質検査計画と水質検査結果を公表し、水源・浄水場・配水池・市内の蛇口などで監視や検査を行っています。水質自動計器と給水栓の測定結果は市の水道全体の管理情報であり、東山給水塔にある300m³の水だけの独立測定値とは限りません。現在の塔内備蓄水の特定の採水結果は今回の公式資料から確認できず、市内の別地点の測定値を直接帰属させません。[7][8]

災害時の給水方法は最新の開設案内に従う

名古屋市上下水道局の災害時給水案内では、災害時に利用する給水施設の種類として常設給水栓・仮設給水栓・地下式給水栓を区別し、場所ごとの開設を最新情報で確認するよう案内しています。ただし、これらの一般的な設備の種類を東山給水塔に実際に設置された個別給水栓の型式として断定しません。敷地立入り、受水方法、給水開始時刻は災害の状況や自治体の指示で変わります。[9]

Deep research

名古屋市上下水道局の水道史、令和6年度水道事業年報の東山配水場設備表(冊子18頁・PDF21頁)、名古屋市景観重要建造物資料、2026年度水質検査計画と災害時給水案内を照合しました。建設時313m³と現在の応急給水用300m³は公表年度と指標を分け、周辺配水池の容量を給水塔の容量と混同しません。

最終確認:2026-10-18

施設データを詳しく見る

完成
1930年3月

第3期水道拡張事業で東山配水塔として竣工。[1]

建設時容量
313m³

水道史が当初の塔の容量として掲載。[1]

応急給水用の現行公表容量
300m³

令和6年度事業年報の塔専用容量。周辺配水池とは別。[3][4]

高さ
37.85m

市の景観紹介・令和6年度年報に一致。[2][4]

構造
鉄筋コンクリート造

1983年に上部屋根を多角形へ改修。[1][2]

設計者
名古屋市水道部

市の歴史的建造物紹介。[2]

通常配水の終了
1973年

覚王山一帯への約43年間の配水役割を終了。[3]

災害施設への転用
1979年

東山給水塔へ改称し飲料水の応急給水用施設に。[3][4]

景観重要建造物への移行
2020年2月26日

1991年の都市景観重要建築物等指定から移行。[2][5]

所在地
名古屋市千種区田代町字四観音道西

番地単位の施設敷地番号は確認できない。[2][3]

一般公開
場内工事のため一般開放予定なし

名古屋市公式案内。[3][6]

1930年の配水塔から現在の応急給水施設への水の役割

  1. 1

    東山配水場内での配水施設整備(1930年)

    東部丘陵地の水圧不足に対応するため、東山配水池構内に東山配水塔が完成。個別の揚水ポンプ形式は資料から確認できません。[1]

  2. 2

    塔上部に水を貯留

    建設時は313m³の容量と水道史に記録されています。塔上部への詳細な送水管路・揚水機の仕様は確認できません。[1]

  3. 3

    水頭で覚王山の高台へ配水

    塔の高所に水を貯めることで水圧を確保し、1973年まで周辺へ水道水を供給しました。[1][3]

  4. 4

    1973年に通常配水の役割を終了

    配水塔としての利用を終えた後、従前の給水区域への送水を継続している現役配水塔としては扱いません。[2][3]

  5. 5

    1979年に応急給水用途へ改造

    東山給水塔へ改称し、災害対策用に飲料水を備える施設として転用しました。[3]

  6. 6

    令和6年度年報で応急給水用300m³

    東山配水場の配水池群とは別枠に、東山給水塔の応急給水用300m³が明示されています。[4]

  7. 7

    災害時の受水方法・開設を確認

    災害時の一般的な給水方法は常設・仮設・地下式給水栓がありますが、東山給水塔での具体的な設備型式や開設条件は個別に確認が必要です。[9]

東山配水塔・東山給水塔の歴史と景観指定年表

  1. 第3期水道拡張事業で東山配水塔が完成

    名古屋市水道史には容量313m³と記録。[1]

  2. 覚王山の高台への配水に利用

    住宅地の水圧確保と衛生・防火の改善を担った。[1][3]

  3. 通常の配水塔としての役割を終了

    約43年間の運用を終えた。[3]

  4. 東山給水塔へ改称、応急給水施設へ転用

    災害用の飲料水を備蓄する用途へ変更。[3]

  5. 上部を多角形屋根の外観に改修

    名古屋市上下水道局の水道史に明記。[1][2]

  6. 都市景観重要建築物等に指定

    名古屋市の景観指定経緯。[2][5]

  7. 景観重要建造物へ移行

    名古屋市の制度に基づく指定。国登録有形文化財ではない。[2][5]

  8. 水道事業年報に応急給水用300m³として掲載

    東山配水場の各池とは区別された塔の容量。[4]

  9. 市の景観資料を更新

    鉄筋コンクリート造、高さ37.85m、場内工事中の一般非公開を確認。[2][3]

  10. 水質監視・災害時の給水案内を公表

    市全体の水質検査計画・応急給水案内を参照。塔の独立水質測定値は特定できない。[7][8][9]

見学・アクセス情報

名古屋市と名古屋市公式観光案内では、東山給水塔の場内工事により一般開放の予定がないとしています。外観を見ることと、管理区域への入場や塔内部の見学は別です。

所在地
千種区田代町字四観音道西

名古屋市公式景観紹介。[2][3]

管理者
名古屋市上下水道局

災害用応急給水施設。[1][4]

通常の一般見学
場内工事のため一般開放予定なし

最新の観光・管理者の案内を確認。[3][6]

外観
街の各所から見えるランドマーク

公道など適法に立ち入れる場所からの観察と構内入場を区別。[2][3]

文化的評価
名古屋市景観重要建造物

国登録有形文化財と混同しない。[2][5]

災害時
応急給水用300m³を備蓄

実際の開設・給水手順は災害時の公式案内を参照。[4][9]

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

水質監視と歴史施設の数値を区別

令和8年度(2026年度)名古屋市水質検査計画

名古屋市上下水道局は2026年度の水質検査計画を公表し、取水場から浄水場、配水管・給水栓までを監視しています。ただしこの計画と水質検査結果一覧だけでは、東山給水塔が備蓄する300m³の飲料水について独立した採水地点や特定の水質測定値を確認できません。市内の給水栓や浄水場の測定値をこの給水塔自身の水質として帰属させません。[7][8]

建設時の塔容量
313m³

1930年の水道史にある過去値。[1]

応急給水用容量
300m³

令和6年度水道事業年報にある塔専用の表記。[4]

水質検査計画
2026年度

名古屋市水道事業全体の計画。[7]

検査結果
浄水場・給水栓などで公表

給水塔内部の個別測定値とは限らない。[8]

塔内の個別測定値
公式公開情報では確認できない

推測で水質を帰属させない。[7][8]

災害時の飲用に関する具体的な案内と施設の開設状況は最新の名古屋市上下水道局情報に従ってください。

よくある質問

東山給水塔はいつ完成しましたか?

1930年(昭和5年)3月に東山配水塔として竣工しました。[1]

配水塔と給水塔は違うものですか?

同じ塔が1930~1973年に通常の配水塔として使われ、1979年の改造後は災害対策用の東山給水塔となったものです。[1][3]

容量は313m³ですか、300m³ですか?

313m³は1930年の建設時に関する水道史の値、300m³は令和6年度の設備表が示す応急給水用の値です。両者の定義や容量表記の差の詳細理由は確認できないため、区別して記載しています。[1][3][4]

周囲の東山配水場の容量と同じですか?

違います。東山配水場には大規模な複数の配水池があり、令和6年度の年報では東山給水塔の300m³が別に記載されています。[4]

高さと建物の構造は?

鉄筋コンクリート造、高さ37.85mです。多角形の屋根は1983年に改修されたものです。[1][2]

一般公開や内部見学はできますか?

名古屋市の景観資料と公式観光案内では場内工事のため非公開で一般開放予定なしとされています。過去の公開行事を現在の常設公開とみなしません。[3][6]

災害時に東山給水塔で給水を受けられますか?

現在は応急給水用の飲料水を備える施設です。ただし災害時の開設と個別の給水方法は名古屋市上下水道局の最新案内に従ってください。[4][9]

景観重要建造物ですか、国登録文化財ですか?

2020年2月26日に名古屋市の景観重要建造物へ移行しました。これだけで国登録有形文化財の指定を意味するものではありません。[2][5]

現在の東山給水塔の水質値は公表されていますか?

市は2026年度の水質検査計画・結果を公表しますが、東山給水塔にある備蓄水だけの採水結果は今回の公式資料から特定できません。[7][8]

名古屋市東山給水塔を理解するための要点

本ページでは、名古屋市東山給水塔を愛知県・名古屋市の給水塔・応急給水施設として記録しています。以下は掲載資料から確認できる基本情報です。

記録上の所在地
愛知県名古屋市千種区田代町字四観音道西
施設種別
給水塔・応急給水施設
年代・供用状況
1930年3月完成、1973年通常配水終了、1979年応急給水施設へ転用・改称、1983年屋根改修
構造・形式
鉄筋コンクリート造の円筒形給水塔、高さ37.85m。1983年5月に上部を腰折れ多角形屋根へ改修
公表された配水能力・容量等
応急給水用300m³(令和6年度事業年報)。建設時容量は313m³と水道史に記載。指標・時点を区別
文化財等
名古屋市景観重要建造物(2020年2月26日移行。旧都市景観重要建築物等指定1991年10月4日)

施設の機能と地域での役割

配水・給水施設は、水を一時的に蓄え、需要や水圧を調整しながら地域へ届ける役割を担います。用途、対象区域、構造は施設ごとの資料で確認してください。 この一般的な役割と、上記の調査本文に記載したこの施設固有の歴史・構造を分けてご覧ください。

見学・現地確認について

掲載上の見学情報は「2025年10月の名古屋市公式資料と現行の公式観光案内では場内工事のため非公開・一般開放予定なし。周辺の許可された場所からの外観確認と管理区域の立入りは別。」です。稼働中の施設や管理区域は、衛生・保安上の理由から通常非公開の場合があります。門や柵を越えず、公道など許可された場所から確認してください。

掲載内容はページ末尾の出典・参考資料10件を基に整理しています。資料間で表記が異なる場合は、自治体・管理者の案内を優先してください。

所在地マップ

愛知県名古屋市千種区田代町字四観音道西

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関連タグ

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年代・出典の扱いと現役施設を確認するときの注意はアーカイブの読み方・見学ガイドにまとめています。