配水場現存

豊中市柴原配水場

猪名川の自己水と広域水道企業団水を二槽式PCタンクに蓄え、中北部へ自然流下で配る配水場

1951年竣工、1962年増設、2001年に新耐震基準で更新された豊中市待兼山町の配水場。二槽式PCタンクの有効容量は合計10,000m³。猪名川伏流水に由来する自己水と大阪広域水道企業団三島浄水施設系の水を受水し、市内中北部へ自然流下で配る。災害時給水拠点にも指定される。

年代・現況1951年竣工、1962年増設、2001年に新耐震基準で更新
所在地豊中市
構造・形式二槽式プレストレストコンクリートタンク。外水槽内径40.6m、内水槽内径28.4m、両槽とも有効水深8.0m(令和5年度水質試験年報)
見学一般の常設見学・自由入場の公式案内は確認…

柴原浄水場とは別の現役配水施設

柴原配水場は大阪府豊中市待兼山町741-1にある豊中市上下水道局の現役配水場です。市の2024年1月更新「水道施設一覧」では所在地・有効容量・自然流下方式・二槽式PCタンクの構成が公表され、市内中北部への配水を担うと説明しています。原水を処理する柴原浄水場(宮山町3丁目)と所在地・施設の役割が異なるため、両施設の能力や見学制度を混同しません。[1][6]

1951年竣工・1962年増設・2001年更新

柴原配水場は1951年の第1次上水道拡張事業で竣工し、1962年に第3次拡張事業の一環として増設されました。2001年には新耐震基準を踏まえて更新し、配水池の有効水頭のかさ上げによる自己水の配水効率改善と他系統への応援給水能力向上を目指しました。1951年の創設時設備と、2001年更新後のPCタンクを同じ現存躯体として扱いません。[1][8]

二槽式PCタンクと貯水容量

市の公式施設一覧では「2槽式PCタンク(プレストレストコンクリート製)」で有効容量10,000m³、用地面積9,547m²と案内しています。令和5年度水質試験年報(第3.2.3節・冊子69頁)は外水槽内径40.6m・有効水深8.0m、内水槽内径28.4m・有効水深8.0mと記載し、計画水位をHWL(+)74.00m、LWL(+)66.00mと表示します。10,000m³は施設全体の有効容量であり、外槽か内槽の片方だけの容量ではありません。両槽の個別有効容量は表に明記されていないため算出しません。[1][2]

計画給水量と貯水容量は別の指標

令和5年度水質試験年報では、柴原配水場に対応する計画給水人口51,060人、計画給水量22,027.5m³/日、有効容量10,000m³が区別して記載されています。計画給水量は1日当たりの計画値、配水池の有効容量は一時的に貯められる水の量であり、同じ数値ではありません。2026年の年間配水実績や日最大実績をこの計画値から推計しません。[2]

猪名川の伏流水と企業団水の二つの受水元

豊中市の自己水は、猪名川取水場で取水した猪名川の伏流水を石橋中継ポンプ場経由で柴原浄水場へ導き、浄水処理したものです。柴原配水場はその自己水に加え、大阪広域水道企業団の三島浄水施設系から千里浄水池を経由する水道水を受水できる構造です。水源表示の「猪名川」は柴原配水場自体が河川から原水を取水することを意味せず、実際の混合比率は公開資料から確認できません。[1][2]

自然流下で中北部へ配水し相互応援にも対応

柴原配水場は自然流下方式によって水圧を利用し、市内中北部に給水する拠点です。豊中市は野畑配水場・新田配水場とともに同地区へ配水すると説明し、2001年の更新では他系統への応援給水能力の向上も目標に挙げています。個別地区への配水境界や他系統への実際の応援量、専用加圧ポンプの有無は施設一覧だけでは特定しないようにします。[1][2]

災害時給水拠点としての役割

豊中市の「応急給水所・災害時給水拠点」では、柴原配水場を市内11か所の災害時給水拠点の一つとして掲載しています。これらは主に上下水道局が応急給水活動を進め、給水タンク車などに水を供給する拠点です。地域の住民が直接水を受ける応急給水所とは用途が異なるため、平常時の自由入場や災害発生時の必ず開設を保証した施設として案内しません。[5]

2026年にも施設名を明示した水質検査

2026年3月3日付の豊中市公式「水質試験成績書」では、原水、浄水、柴原配水場、各系統の水質モニターなどを別々の採水地点として掲載しています。令和8年度の水質検査計画も2026年3月に公表されました。柴原配水場を採水地点として市が水質を監視していることは確認できますが、2026年3月の単回測定を通年平均や2026年10月現在の値とはみなしません。柴原浄水場の原水・浄水と、配水場に入る混合水も区別します。[2][3][4]

柴原配水場の見学は個別案内を要する

豊中市の通常の施設見学案内が列挙するのは柴原浄水場、野畑配水場、寺内配水場であり、柴原配水場自体の定期的な一般見学は明示されていません。一方、市が記録する2024年の親子施設見学会では、柴原浄水場から柴原配水場へ移動し、地下管路室の見学と非常用給水栓での給水体験を実施した例があります。これは特定の催事の実績であり、常時見学可・予約不要・自由入場とは解釈しません。[6][7]

更新事業・現況で確認できない事項

市は柴原配水場を現役配水場として紹介していますが、個別の非常用発電機の有無、緊急遮断弁・遠隔監視設備の型式、個々の水槽に備える耐震装置の仕様と、2026年に予定する具体的な補強工事の有無は今回の公式公開資料だけでは確認できません。市が浄水場全体で実施する監視・水質検査を、この配水場の独立設備の仕様に置き換えないようにします。[1][4][5]

Deep research

豊中市上下水道局の水道施設一覧、令和5年度水質試験年報の柴原配水場諸元表、令和8年3月水質検査成績書・水質検査計画、災害時給水拠点案内・施設見学実績を照合しました。二槽式PCタンクの有効容量と計画給水量、猪名川自己水と企業団三島系の受水、水質検査と見学制度を分離して説明しています。

最終確認:2026-10-18

施設データを詳しく見る

竣工・増設・更新
1951年竣工/1962年増設/2001年更新

公式施設一覧。竣工と現存タンクの更新年を混同しない。[1][8]

所在地
豊中市待兼山町741-1

柴原浄水場の宮山町住所とは別。[1][2]

用地面積
9,547m²

施設一覧・令和5年度水質試験年報。[1][2]

有効貯水容量
10,000m³(2槽式タンク全体)

貯留容量、1日当たりの給水量と区別。[1][2]

外水槽
内径40.6m、有効水深8.0m

令和5年度水質試験年報、第3.2.3節。外槽単体容量は不詳。[2]

内水槽
内径28.4m、有効水深8.0m

同年報。内槽単体容量は不詳。[2]

計画給水人口
51,060人

令和5年度年報の計画値、現時点の実利用者数ではない。[2]

計画給水量
22,027.5m³/日

令和5年度年報の計画値。配水実績・貯水池容量とは別。[2]

計画水位
HWL(+)74.00m、LWL(+)66.00m

令和5年度年報の表記。基準高の定義は不詳。[2]

配水方式
自然流下方式

高低差・水頭を利用。[1][2]

水源・受水
猪名川伏流水由来の自己水+企業団三島浄水施設系(千里浄水池)

両系統の混合割合は未確認。[1][2]

災害時
災害時給水拠点11か所のうちの1か所

応急給水所とは区別。[5]

猪名川伏流水・企業団水を受ける柴原配水場の送配水経路

  1. 1

    猪名川の伏流水を原水として取水

    豊中市の自己水について猪名川取水場が猪名川の河床下にある伏流水を取水。柴原配水場自身の直接取水ではありません。[1]

  2. 2

    石橋中継ポンプ場を経由

    猪名川取水場から送った原水を石橋中継ポンプ場が受けて柴原浄水場へ導く、市の公式施設説明に沿った経路です。[1]

  3. 3

    柴原浄水場で自己水を浄水処理

    原水は柴原浄水場で凝集沈でん・急速ろ過などを経て水道水になります。柴原配水場で同じ浄水処理をするわけではありません。[1]

  4. 4

    企業団三島浄水施設系からも受水

    大阪広域水道企業団三島浄水施設系(千里浄水池)からの浄水も受けられる二系統の配水場です。[1][2]

  5. 5

    二槽式PCタンクに貯留

    柴原配水場では外水槽・内水槽を持つタンク全体の有効容量10,000m³に浄水を貯留します。各槽別容量を推定しません。[1][2]

  6. 6

    自然流下で豊中市中北部へ送配水

    柴原・野畑・新田の配水場が市内中北部の送配水を担い、柴原は水頭差を使う自然流下方式です。[1]

  7. 7

    災害時は給水活動を支援

    柴原配水場は市が運用する災害時給水拠点で、給水タンク車用設備などを使う応急給水活動の拠点と位置付けられます。[5]

柴原配水場の拡張・耐震更新・災害対応・水質監視年表

  1. 柴原配水場が竣工

    豊中市の第1次上水道拡張事業として完成。[1][8]

  2. 第3次拡張事業で増設

    増える水需要に対応して配水施設を増強。[1]

  3. 柴原浄水場が完成

    配水場とは所在地・機能が異なる浄水施設の整備。自己水系の水処理を担当。[1][8]

  4. 新耐震基準による柴原配水場の更新

    有効水頭のかさ上げ、自己水配水効率・他系統応援能力の向上を図った。[1]

  5. 二槽タンクの寸法・給水計画値を年報で公表

    外水槽40.6m、内水槽28.4mの内径、有効水深8.0m、計画給水量22,027.5m³/日など。[2]

  6. 親子施設見学会で柴原配水場を見学

    過去のイベントにおいて地下管路室や非常用給水栓体験を実施。常設の一般公開制度を意味しない。[7]

  7. 柴原配水場を採水地点とする水質試験

    市が原水・浄水・柴原配水場・各管末の水質を別地点で測定。[3]

  8. 令和8年度水質検査計画を公表

    有機フッ素化合物の検査を含む2026年度計画。[4]

  9. 令和8年度親子施設見学の募集終了を公表

    主な見学対象は柴原浄水場。柴原配水場の常設公開の証拠とは扱わない。[7]

  10. 一次資料を再確認して詳細化

    施設の設備更新完了日ではなく、本記事の確認日。

見学・アクセス情報

柴原配水場は現役水道施設であり、市の通常の施設見学一覧には掲載されていません。2024年の特別催事では見学した事例があるものの、常設公開とは異なります。

所在地
豊中市待兼山町741-1

柴原浄水場(宮山町3丁目)と区別。[1]

定常的な一般見学
常設の見学案内を確認できない

市の定期見学対象は柴原浄水場・野畑配水場・寺内配水場。[6]

過去の見学事例
2024年8月の親子施設見学会

柴原配水場の地下管路室・非常用給水栓の体験。[7]

災害時の役割
災害時給水拠点

一般の直接給水所と異なり、市の給水活動の拠点。[5]

入場の注意
施設管理者への事前確認が必要

特別催事の実績を通常の自由入場と誤認しない。

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

柴原配水場を採水地点とする2026年の水質検査

2026年3月3日付成績書/2026年度水質検査計画

豊中市の2026年3月3日の水質試験成績書では「柴原配水場」を原水・浄水などとは独立した採水地点として扱い、水質基準項目・市の独自検査項目を測定しています。柴原配水場の水は自己水と企業団水を受水するため、浄水場の出水検査を同じデータとして転用しません。2026年度水質検査計画は3月18日に公表されました。[2][3][4]

個別採水地点
柴原配水場

2026-03-03付の豊中市試験成績書。[3]

2026年度の計画
令和8年度水質検査計画

検査項目、地点、頻度を定める。[4]

検査区分
原水・浄水・配水場・管末を別々に検査

各区分を施設に直接帰属させない。[3]

令和5年度の水質試験年報
柴原配水場の独立地点を含む

令和5年度データは2026年の現在値ではない。[2]

2026年3月3日の試験成績書は特定日の測定値です。市内の他地点の結果、通年平均・現時点の水質として読み替えないでください。

よくある質問

柴原配水場と柴原浄水場は同じ施設ですか?

異なります。配水場は待兼山町741-1、浄水場は宮山町3丁目にあり、前者は貯水・送配水、後者は原水を浄水する施設です。[1]

柴原配水場はいつ建設・更新されましたか?

1951年竣工、1962年増設、2001年に耐震基準に対応して更新したと豊中市が説明しています。[1][8]

有効容量と水槽の構造は?

二槽式プレストレストコンクリートタンクで全体の有効容量10,000m³です。外水槽内径40.6m、内水槽内径28.4m、有効水深はいずれも8.0mと令和5年度水質試験年報に記されています。[1][2]

計画給水量は10,000m³/日ですか?

いいえ。10,000m³は貯水池の有効容量です。令和5年度年報には別に計画給水量22,027.5m³/日と記載されています。[2]

どこから水が来ますか?

自己水は猪名川伏流水を柴原浄水場で処理したものです。大阪広域水道企業団三島浄水施設系(千里浄水池)からも浄水を受水できます。[1][2]

どの地域に配水しますか?

豊中市の公表では柴原・野畑・新田配水場が市内中北部へ配水しています。配水境界・混合割合は施設一覧だけでは確定しません。[1]

災害時に住民が直接水を受け取れますか?

豊中市は柴原配水場を上下水道局による災害時給水拠点として掲載しています。一般住民向けの応急給水所と区別し、開設場所・利用方法は当日の市の案内に従ってください。[5]

柴原配水場で水質検査をしていますか?

はい。豊中市の2026年3月3日水質試験成績書で独立した採水地点として掲載されています。[3]

柴原配水場を見学できますか?

2024年の親子見学会で見学した実績がありますが、通常の施設見学一覧に柴原配水場は載っておらず、自由入場・通年公開を確認できません。[6][7]

災害設備や遠隔監視装置の型式は?

柴原配水場固有の発電機・緊急遮断弁・監視装置の形式は今回の一次資料から確認できないため、他施設の仕様を転用していません。[1][5]

豊中市柴原配水場を理解するための要点

本ページでは、豊中市柴原配水場を大阪府・豊中市の配水場として記録しています。以下は掲載資料から確認できる基本情報です。

記録上の所在地
大阪府豊中市待兼山町741-1
施設種別
配水場
年代・供用状況
1951年竣工、1962年増設、2001年に新耐震基準で更新
構造・形式
二槽式プレストレストコンクリートタンク。外水槽内径40.6m、内水槽内径28.4m、両槽とも有効水深8.0m(令和5年度水質試験年報)
公表された配水能力・容量等
配水池全有効容量10,000m³。別指標:令和5年度年報の計画給水量22,027.5m³/日

施設の機能と地域での役割

配水・給水施設は、水を一時的に蓄え、需要や水圧を調整しながら地域へ届ける役割を担います。用途、対象区域、構造は施設ごとの資料で確認してください。 この一般的な役割と、上記の調査本文に記載したこの施設固有の歴史・構造を分けてご覧ください。

見学・現地確認について

掲載上の見学情報は「一般の常設見学・自由入場の公式案内は確認できない。2024年の親子見学会で地下管路室見学・非常用給水栓体験の記録あり(催事時の事例)。」です。公開日、受付方法、見学可能範囲は変更されることがあります。訪問前に管理者や自治体の最新案内を確認し、現地では指定された見学経路に従ってください。

掲載内容はページ末尾の出典・参考資料8件を基に整理しています。資料間で表記が異なる場合は、自治体・管理者の案内を優先してください。

所在地マップ

大阪府豊中市待兼山町741-1

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地図は公開住所をもとに検索表示しています。施設の管理区域には立ち入らないでください。

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関連タグ

#現役施設#配水場#PCタンク#自然流下#猪名川伏流水#大阪広域水道企業団#災害時給水拠点#2001年耐震更新

年代・出典の扱いと現役施設を確認するときの注意はアーカイブの読み方・見学ガイドにまとめています。

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