大阪湾の人工島を支える現役給水塔
舞洲給水塔は、大阪市此花区北港白津二丁目にある大阪市水道局の場外配水施設である。大阪市の2026年版水道事業資料では、市内で稼働する給水塔として舞洲給水塔1基が掲載されている。
高さ56.55メートル・容量500立方メートル
大阪市の施設統計によると、塔は地下1階・地上3階、一部鉄骨鉄筋コンクリート造で、延べ床面積1,209.07平方メートル、地上高56.55メートル。水槽はプレストレストコンクリート造のドーナツ形円筒で、有効容量は500立方メートルである。
水槽の中心が空いたドーナツ形
水槽の外筒内法直径は11.6メートル、内筒内法直径は2.5メートル、内法深さは6.55メートル。塔の中心部を避けて円環状に水を蓄える構成で、塔体と上部水槽を一体の施設として使う。
柴島浄水場系の配水施設
大阪市水道・水質管理計画は、舞洲給水塔を柴島浄水場系の毎日検査地点に位置付ける。市域が平坦な大阪ではポンプ配水が中心だが、舞洲では給水塔の高い水位も利用し、島内の需要変動と水圧を調整する。
追加塩素注入と水質遠隔監視
大阪市の2026年施設統計には、次亜塩素酸ナトリウム注入設備と2025年設置の注入ポンプ・貯蔵槽が掲載される。水質試験資料では流出地点の遠隔監視装置が2021年3月に開設され、末端側の残留塩素を管理している。
2001年竣工の膜構造モニュメント
外観を構成する膜構造モニュメントは、太陽工業の実績資料で2001年竣工、設計パシフィックコンサルタンツ、施工住友・久本JVと確認できる。水槽設備そのものと外装モニュメントの竣工範囲は分けて扱う。
見学は外観確認に限る
舞洲給水塔は展望塔や資料館ではなく、消毒剤注入設備を持つ現役水道施設である。一般向け内部見学の案内は確認できないため、門や柵の内側へ立ち入らず、周辺の公共空間から外観を確認する。
Deep research
大阪市水道局の2026年版施設統計・水質管理計画・水質試験資料を中心に、所在地、構造、水槽容量、配水系統、消毒設備、監視体制を確認しました。外観モニュメントの設計・施工・竣工年のみ施工会社資料を参照し、水道設備本体と外装の情報を混同しないよう整理しています。
最終確認:2026年7月30日
施設データを詳しく見る
- 地上高
- 56.55m
- 水槽有効容量
- 500m³
- 延べ床面積
- 1,209.07m²
- 水槽形状
- ドーナツ形円筒
- 外筒内法直径
- 11.6m
- 配水系統
- 柴島浄水場系
大阪市水道局 2026年版施設統計
柴島浄水場から舞洲へ届く水の流れ
- 1
琵琶湖・淀川水系から取水
大阪市の水道原水は琵琶湖・淀川水系から取水されます。
- 2
柴島浄水場で高度浄水処理
凝集沈でん、急速ろ過、オゾン、粒状活性炭などで水道水をつくります。
- 3
柴島系の配水管で湾岸部へ送る
舞洲給水塔は大阪市資料で柴島浄水場系に分類されています。
- 4
500m³の高架水槽へ貯留
ドーナツ形円筒水槽に水を蓄え、島内の需要変動を吸収します。
- 5
必要に応じて残留塩素を調整
2025年設置の次亜塩素酸ナトリウム注入設備で配水末端の消毒効果を保ちます。
- 6
流出水質を遠隔監視して配水
2021年3月開設の水質遠隔監視装置で流出地点を監視し、舞洲側へ配水します。
舞洲給水塔の年表
大阪市水道が通水100周年
湾岸部を含む都市の拡大に合わせ、配水施設の更新が続けられました。
高度浄水処理水を市内全域へ通水
柴島浄水場系を含む大阪市全域で高度浄水処理水の供給が始まりました。
給水塔モニュメント部分が竣工
膜構造の外観について、設計・施工・竣工年が施工会社資料に記録されています。
水道事業概要に500m³給水塔として掲載
少なくともこの時点で現役の場外配水施設として運用されています。
市内配水管路の水質実態を調査
舞洲給水塔を起点とする配水ブロックも残留塩素調査の対象となりました。
流出水質の監視子局を開設
大阪市水道局の子局一覧に開設年月が記録されています。
次亜塩素酸ナトリウム注入設備を更新
注入ポンプ2台と貯蔵槽3槽が2025年設置として掲載されています。
現役給水塔として運用継続
最新の水道事業資料・水質管理計画の双方で施設を確認できます。
見学・アクセス情報
現役水道施設のため内部非公開・周辺公共空間から外観確認
- 一般公開
- なし
- 確認方法
- 周辺公共空間から外観のみ
- 立入禁止
- 門・柵・水道管理区域の内側
- 所在地
- 此花区北港白津二丁目
- 注意
- 業務車両と周辺施設の通行を妨げない
公式の常設見学案内を確認できません
見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、限定公開が告知された場合だけ主催者の案内に従ってください。
舞洲給水塔の構造・水質管理データ
2026年版施設統計・令和8年度水質管理計画
大阪市が公表する塔体、水槽、消毒設備、監視地点の数値をまとめました。
- 塔体
- 地下1階・地上3階
- 水槽構造
- プレストレストコンクリート造
- 内筒内法直径
- 2.5m
- 水槽内法深さ
- 6.55m
- 消毒剤
- 次亜塩素酸ナトリウム(6%)
- 注入ポンプ
- 2台
- 貯蔵槽
- 0.5m³×3槽
- 毎日検査地点
- 舞洲(給)
2025年設置
2025年設置
数値は大阪市水道局の2026年版資料に基づきます。外観モニュメントの2001年竣工は、水槽や全設備の完成年月と同義とは断定していません。
よくある質問
舞洲給水塔は現在も使われていますか?
はい。大阪市水道局の2026年版資料に、現役の給水塔・水質検査地点として掲載されています。
舞洲給水塔の高さは何メートルですか?
地上高は56.55メートルです。延べ床面積は1,209.07平方メートルです。
どれくらい水を蓄えられますか?
水槽の有効容量は500立方メートルです。
水槽はどんな形ですか?
中心部が空いたプレストレストコンクリート造のドーナツ形円筒水槽です。
どの浄水場の水が届きますか?
大阪市の水質管理計画では柴島浄水場系に分類されています。
中を見学できますか?
一般向けの常設見学案内は確認できません。現役施設なので公共空間から外観のみ確認してください。
なぜ塩素注入設備がありますか?
配水末端まで必要な残留塩素を保つためです。2025年設置の注入ポンプと貯蔵槽が公表されています。
舞洲給水塔を理解するための要点
本ページでは、舞洲給水塔を大阪府・大阪市此花区の給水塔として記録しています。以下は掲載資料から確認できる基本情報です。
- 記録上の所在地
- 大阪府大阪市此花区北港白津二丁目
- 施設種別
- 給水塔
- 年代・供用状況
- 外観モニュメント部分:2001年竣工
- 構造・形式
- 一部鉄骨鉄筋コンクリート造・地下1階地上3階、PC造ドーナツ形円筒水槽
- 能力・容量
- 500m³
水道システムの中での役割
配水・給水施設は、処理済みの水を一時的に蓄え、需要の変化を調整しながら地域へ届ける工程を担います。高低差やポンプを利用して水圧を保つことも重要な役割です。 この一般的な役割と、上記の調査本文に記載したこの施設固有の歴史・構造を分けてご覧ください。
見学・現地確認について
掲載上の見学情報は「現役水道施設のため内部非公開・周辺公共空間から外観確認」です。稼働中の水道施設や管理区域は、衛生・保安上の理由から通常非公開の場合があります。門や柵を越えず、公道など許可された場所から確認してください。
掲載内容はページ末尾の出典・参考資料7件を基に整理しています。資料間で表記が異なる場合は、自治体・管理者の案内を優先してください。
所在地マップ
大阪府大阪市此花区北港白津二丁目
ピンは公開されている登録住所を基にした位置の目安です。施設の管理区域には立ち入らないでください。
座標確認:国土地理院 住所検索 ↗関連タグ
出典・参考資料
年代・出典の扱いと現役施設を確認するときの注意はアーカイブの読み方・見学ガイドにまとめています。