札幌市の約80%を支える最大浄水場
白川浄水場は1971年に通水し、人口増加に合わせて拡張を重ね、第1・第2・第3の3つの浄水棟からなる札幌市最大の浄水場となった。札幌市水道局は、白川浄水場が市の給水区域のおよそ80%を担い、他浄水場を補完するバックアップ機能も持つ重要施設と位置付けている。
豊平峡ダム・定山渓ダムから水を確保
白川浄水場系は豊平川水系を利用し、水源表では豊平峡ダムと定山渓ダムを主要水源としている。水源確保量は日量840,000立方メートルで、取水口・取水路・沈砂池を経て浄水場へ原水を導く。札幌の水源の大部分を豊平川系に依存するため、白川系統は市全体の安定給水に直結する。
凝集・沈でん・急速ろ過・消毒
白川浄水場の処理は急速ろ過方式で、混和池で凝集剤を加え、フロック形成池、沈でん池、砂ろ過、塩素消毒を順に行う。浄水池で水量を調整した後、送水管で平岸配水池や清田配水池などへ送り、市内の配水網へつなぐ。
給水能力542,000立方メートル/日
現在の札幌市の浄水場一覧は、白川浄水場の給水能力を3浄水棟合計で日量542,000立方メートルとする。一方、VR紹介には浄水処理能力65万立方メートル/日の表記もあるため、設備の処理能力と給水能力は同じ値として扱わない。検索者が比較する際は指標名と資料時点を確認する必要がある。
2022年度から第4浄水棟を新設
通水から50年以上が経過し、耐震性能不足や経年劣化、高濁度原水への対応が課題となった。第1期改修事業では、給水能力日量160,000立方メートルの第4浄水棟、新取水口、新取水渠、新沈砂池、新排水調整池などを整備する。工事は2022年度に始まり、2030年度の事業完了を予定している。
自然流下を活用してエネルギーを削減
改修では豊平川から原水を取り入れる位置も見直し、高低差による自然流下をより有効に使える新取水施設を整備する。既存施設の単純更新ではなく、将来の運転エネルギーを抑えながら耐震性と処理能力を確保する再構築である。
水質・PFASを継続監視
札幌市は毎月の水質結果を公表している。令和6年度の白川浄水場給水栓水の平均例では、pH7.2、硬度35mg/L、総トリハロメタン0.015mg/L、TOC0.6mg/Lで、味・臭気は異常なしだった。PFOS・PFOAは5ng/L未満で、2026年度も原水・給水栓水とも定量下限値未満を確認している。
Deep research
札幌市水道局の浄水場概要、処理システム、改修事業、水質検査結果、PFAS情報を照合し、市内約80%を担う役割、3浄水棟の能力、第4浄水棟を含む再構築、送水系統、水質まで整理しました。給水能力542,000立方メートル/日と、別資料の浄水処理能力650,000立方メートル/日は指標名を分けています。
最終確認:2026年9月4日
施設データを詳しく見る
- 通水
- 1971年
- 現行浄水棟
- 第1・第2・第3の3棟
- 給水能力
- 542,000立方メートル/日
- 水源確保量
- 840,000立方メートル/日
- 給水区域
- 札幌市の約80%
- 第4浄水棟
- 160,000立方メートル/日
2030年度までの第1期改修で整備
豊平川水系から札幌市街地までの水の流れ
- 1
豊平峡・定山渓ダムで水を確保
豊平川水系のダムを主要水源として札幌市の大規模な水需要を支えます。
- 2
取水口から豊平川の水を取り入れる
取水口・取水路を通じて原水を取り入れ、沈砂池で大きな砂を除きます。
- 3
凝集してフロックを作る
混和池とフロック形成池で薬品を加え、濁りを沈みやすい固まりへまとめます。
- 4
沈でん・急速ろ過
沈でん池でフロックを沈め、砂ろ過で残る微細な濁りを取り除きます。
- 5
塩素消毒して浄水池へ
微量の塩素で消毒し、浄水池で送水量を調整します。
- 6
送水管から基幹配水池へ
白川第1~第3送水管などで平岸・清田方面の配水池へ送り、市内広域地区へ配水します。
白川浄水場の拡張・改修年表
白川浄水場が通水
札幌市の人口増加に対応する大規模浄水場として稼働を開始しました。
第1~第3浄水棟へ拡張
需要増加に合わせて拡張を重ね、3浄水棟からなる市内最大の施設となりました。
白川第3送水管が完成
送水ルートの多重化・耐震化を目的とする全長約17kmの新送水管が完成しました。
第1期改修事業に着工
第4浄水棟と新取水施設などを整備する大規模改修が始まりました。
改修計画を公式ページで整理
耐震性能、経年劣化、高濁度対応を主要課題として段階改修を進めています。
当別浄水場から受水開始
石狩西部広域水道企業団からの受水により、水源と供給経路の多重化が進みました。
水質・PFAS監視を継続
白川系の原水・給水栓水でPFOS・PFOAを含む検査を継続しています。
第1期改修事業完了
第4浄水棟、新取水口、新沈砂池などの整備完了を予定しています。
見学・アクセス情報
白川浄水場は札幌市最大の現役水道施設で、自由入場はできません。札幌市は施設内部の一部をVRで公開しています。
- 一般自由入場
- 不可
- 常設一般見学
- 現行公式ページでは確認できません
- オンライン見学
- 札幌水道VR
- VR対象
- 白川取水堰・フロック形成池など
- 所在地
- 札幌市南区白川1814番地
- 問い合わせ
- 札幌市水道局 給水部施設管理課
見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。
白川浄水場系の公表水質データ
令和6年度給水栓水平均値・令和8年度PFAS
札幌市が現在の水質ページで例示する白川浄水場給水栓水の平均値と、2026年度PFAS結果です。
- 水温
- 平均11.4℃
- 残留塩素
- 0.47mg/L
- pH値
- 7.2
- 味・臭気
- 異常なし
- 硬度
- 35mg/L
- 総トリハロメタン
- 0.015mg/L
- TOC
- 0.6mg/L
- PFOS・PFOA
- 5ng/L未満
5.1~19.9℃
令和8年度も原水・給水栓水で定量下限値未満
水質値は年度・採水地点で変化します。最新値は札幌市水道局の月別検査結果を確認してください。
よくある質問
白川浄水場は札幌市で一番大きい浄水場ですか?
はい。札幌市水道局は市内最大の浄水場と案内し、給水区域の約80%を担うとしています。
水源はどこですか?
豊平川水系の豊平峡ダム・定山渓ダムなどです。
給水能力はどのくらいですか?
現在の札幌市の施設一覧では1日542,000立方メートルです。
65万立方メートルという数字もありますが?
札幌水道VRには浄水処理能力65万立方メートル/日の表記があります。542,000は給水能力で、指標名が異なります。
どんな浄水方式ですか?
凝集、沈でん、急速ろ過、塩素消毒を行う急速ろ過方式です。
なぜ改修しているのですか?
通水から50年以上が経過し、耐震性能、経年劣化、高濁度原水への対応を強化するためです。
見学できますか?
自由入場はできません。札幌市は白川取水堰やフロック形成池などをVRで公開しています。現地見学は募集企画がある場合の案内に従ってください。
PFASは検出されていますか?
札幌市の2026年度公表では、白川浄水場の原水・給水栓水ともPFOS・PFOAは5ng/L未満でした。
札幌市白川浄水場を理解するための要点
本ページでは、札幌市白川浄水場を北海道・札幌市の浄水場として記録しています。以下は掲載資料から確認できる基本情報です。
- 記録上の所在地
- 北海道札幌市南区白川1814番地
- 施設種別
- 浄水場
- 年代・供用状況
- 1971年(昭和46年)通水、2022年度から第1期改修事業、2030年度完了予定
- 構造・浄水方式
- 第1~第3浄水棟・凝集沈でん・急速ろ過・送水施設、改修で第4浄水棟・新取水口・新沈砂池等を整備
- 公表された浄水能力等
- 現行給水能力542,000立方メートル/日(3浄水棟合計)、水源確保量840,000立方メートル/日
施設の機能と地域での役割
浄水施設は、水源から取り入れた原水の濁りや不純物を取り除き、水道水へ処理する工程を担います。施設固有の処理方式・能力・水源は本文の出典に基づいて確認してください。 この一般的な役割と、上記の調査本文に記載したこの施設固有の歴史・構造を分けてご覧ください。
見学・現地確認について
掲載上の見学情報は「通常の自由入場施設ではない。札幌市は白川取水堰や白川浄水場フロック形成池などをVRで公開しており、現地見学は水道局の募集企画・案内がある場合にその条件へ従う」です。公開日、受付方法、見学可能範囲は変更されることがあります。訪問前に管理者や自治体の最新案内を確認し、現地では指定された見学経路に従ってください。
掲載内容はページ末尾の出典・参考資料8件を基に整理しています。資料間で表記が異なる場合は、自治体・管理者の案内を優先してください。
所在地マップ
北海道札幌市南区白川1814番地
ピンは公開されている登録住所を基にした位置の目安です。施設の管理区域には立ち入らないでください。
座標確認:Mapion 施設地図 ↗関連タグ
出典・参考資料
年代・出典の扱いと現役施設を確認するときの注意はアーカイブの読み方・見学ガイドにまとめています。