浄水場現存昭和前期

弘前市樋の口浄水場

昭和初期に岩木川を水源として完成した弘前市最大の浄水場。薬品沈殿・急速ろ過・塩素消毒で1日約3000万リットルを生産し、常盤坂配水池・原ケ平配水池等へ送水する。

竣工1933年
所在地弘前市
構造薬品沈殿・急速ろ過方式
見学見学可(令和8年6月30日まで、平日要予…

建設の背景

弘前市は津軽地方の中心都市として古くから発展し、大正期には水道の近代化が求められるようになった。岩木川の豊富な表流水を水源として昭和初期に整備された樋の口浄水場は、弘前市水道の根幹を成す施設として現在に至るまで運用されている。弘前市の水道事業は大正11年(1922年)に創設認可を受けており、樋の口はその拡張・整備の過程で整備された主力施設である。

施設の特徴

薬品沈殿・急速ろ過・塩素消毒の3工程を組み合わせた標準的な浄水処理フローを採用している。岩木川の原水はシルト分が多い時期があるため、凝集剤を用いた薬品沈殿でまず濁質を除去し、急速ろ過池で細かな懸濁物を取り除く設計となっている。

処理能力は日量約3,000万リットル(30,000立方メートル)に達し、弘前市内への配水の大半を担う。浄水後は市内各所の配水池(常盤坂・原ケ平・和徳・三ツ石・石渡など)へ送水され、各地区へ分配される。

現況

令和8年(2026年)6月30日までの期間、平日を中心に施設見学が実施されている。岩木川水系の近代水道技術を間近に見ることができる貴重な機会であり、水道の仕組みに関心のある市民や学校団体の見学を積極的に受け入れている。

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