配水所現存

青森市天田内配水所

16本の深井戸と10,000立方メートルの配水池で青森市西部・北部を支える地下水系配水所

1979年7月完成の青森市天田内配水所。天田内地区の深さ約200~400メートルの深井戸16本から地下水を取り、塩素消毒後、PCタンク式5,000立方メートル2池へ貯留して主に市内西部・北部へ配水する。公称施設能力は日量27,000立方メートルで、地震感知式緊急遮断弁や200kVA非常用発電設備も備える。

年代・現況1974年10月22日着工、1979年7月2日完成
所在地青森市
構造・形式深井戸取水井群、鉄筋コンクリート造着水井、有効容量137.2立方メートル、次亜塩素酸ナトリウム消毒設備、PCタンク式配水池5,000立方メートル×2池、2号配水池地震感知式緊急遮断弁、遠隔監視・自動制御設備
見学青森市の常設施設見学案内では横内浄水場・…

1979年完成の地下水系配水所

天田内配水所は青森市大字新城字天田内18-259にある現役の無人施設である。第3期拡張事業の施設として1974年10月22日に着工し、1979年7月2日に完成した。青森市の現行施設案内では、野木和公園付近に位置し、県道・天田内川沿いの深井戸地下水を水源として、主に市内西部地区へ配水するとしている。

深さ約200~400メートル・16本の深井戸

令和8年度水質検査計画では、天田内地区の住宅地から離れた場所にある深さ約200~400メートルの深井戸16本から取水すると説明している。原水は年間を通じて水温12~13℃程度、地層から溶出するカルシウムなどの影響で弱アルカリ性、pH平均約8.0とされ、硬度成分を適度に含む安定した地下水である。

塩素消毒のみで水道水へ

天田内配水所では、深井戸から集めた地下水を鉄筋コンクリート造の着水井へ受け、次亜塩素酸ナトリウムで消毒する。事業年報では着水井の有効容量を137.2立方メートル、塩素剤貯蔵タンクを8立方メートル2槽としている。令和8年度水質検査計画も、天田内系統は塩素消毒のみで供給すると説明している。

5,000立方メートル2池・合計10,000立方メートル

配水池はPCタンク式で、内径35.7メートル、有効水深5メートル、有効容量5,000立方メートルの池が2池ある。合計有効容量は10,000立方メートルで、事業年報では計画貯留時間を9時間分としている。公称施設能力は1日27,000立方メートルである。

地震感知式緊急遮断弁と災害時備蓄

2号配水池には口径700ミリメートルの地震感知式緊急遮断弁が設置されている。事業年報では遮断閉鎖約30秒、電動開約61秒の電動復帰型とされる。青森市の災害対策資料では、緊急遮断弁付きの天田内配水所配水池5,000立方メートルのうち、令和5年4月1日時点で約70%に当たる3,500立方メートルを災害時に利用できる水量として整理している。

200kVA非常用発電と遠隔自動制御

停電対策として定格出力200kVAの交流発電機と224kWのディーゼルエンジンを備える。監視設備は横内浄水場を親局とするテレメータでデータを送り、取水ポンプは配水池水位に応じて遠方自動制御する仕組みである。残留塩素計、配水流量計、取水井水位計・流量計なども設けられている。

油川配水所廃止後は北部地区も担当

油川配水所は2019年12月に配水を停止し、2020年6月30日に廃止された。青森市は、従来油川配水所が担っていた市内北部地区への配水を現在は天田内配水所が受け持ち、水量・水圧とも良好であることを確認していると案内している。

令和6年度は約570万立方メートルを配水

令和6年度水道事業年報では、天田内配水所の年間配水量は5,703,113立方メートルだった。これは公称施設能力とは異なる年間の実績値であり、施設能力27,000立方メートル/日と区別して扱う必要がある。

老朽設備の更新を継続

令和6年度水道事業年報では、老朽化が著しい天田内配水所の流量計と配水管を2か年で更新する工事に着手したと記録している。令和7年度の工事成績評定結果には、配水流量計更新に伴う配水管整備工事と直流電源装置基盤等更新工事も掲載されている。また、2025年度には緊急遮断弁の分解整備業務が発注されており、現役施設として継続的な更新・保守が行われている。

令和8年度も取水井・配水池を水質監視

令和8年度水質検査計画では、天田内配水所の着水井、配水池、給水系統に加え、水源保護区域内の取水井16本を検査対象としている。PFOS・PFOAを含む水質基準項目も計画的に検査する。青森市は令和8年度の天田内配水所配水池の水質検査結果も継続公表している。

一般見学は常設案内を確認できない

青森市が一般向けに案内する水道施設見学は横内浄水場・堤川浄水場などが対象で、天田内配水所を常設見学対象とする案内は確認できない。現役の無人施設であるため、見学を希望する場合は企業局水道部へ事前に確認する。

Deep research

青森市の現行施設案内、令和6年度水道事業年報、令和8年度水質検査計画、災害対策資料を照合し、16本の深井戸、塩素消毒、10,000立方メートルの配水池、地震感知式緊急遮断弁、200kVA非常用発電、遠隔自動制御、油川配水所廃止後の北部系統、水質監視、2025~2026年の設備更新まで整理しました。

最終確認:2026年10月2日

施設データを詳しく見る

着工
1974年10月22日
完成
1979年7月2日
公称施設能力
27,000立方メートル/日
水源
深井戸16本

深さ約200~400メートル

配水池
5,000立方メートル×2池
配水池総容量
10,000立方メートル
令和6年度配水量
5,703,113立方メートル
所在地
青森市大字新城字天田内18-259

16本の深井戸から天田内配水所を経て青森市西部・北部へ届く水の流れ

  1. 1

    16本の深井戸から取水

    天田内地区の住宅地から離れた深さ約200~400メートルの深井戸16本から地下水を取水します。

  2. 2

    着水井へ集める

    各取水井の水中ポンプで地下水をくみ上げ、有効容量137.2立方メートルの着水井へ集めます。

  3. 3

    次亜塩素酸ナトリウムで消毒

    地下水は凝集沈澱やろ過を行わず、次亜塩素酸ナトリウムによる塩素消毒で水道水として供給します。

  4. 4

    5,000立方メートル2池へ貯留

    PCタンク式配水池2池に蓄えます。1池5,000立方メートル、合計10,000立方メートルです。

  5. 5

    水位に応じ取水ポンプを自動制御

    配水池水位を監視し、横内浄水場を親局とする遠隔制御で取水ポンプを自動運転します。

  6. 6

    西部・北部地区へ配水

    主に市内西部へ配水し、2020年の油川配水所廃止後は北部地区への配水も天田内配水所が担当しています。

天田内配水所の整備・更新年表

  1. 天田内配水所着工

    第3期拡張事業の地下水系配水施設として工事が始まりました。

  2. 天田内配水所完成

    深井戸地下水を水源とする青森市西部の配水拠点が完成しました。

  3. 非常用発電設備を更新

    事業年報では現在の発電設備について平成27年度更新と記録しています。

  4. 油川配水所が配水停止

    北部地区の配水系統再編が進みました。

  5. 油川配水所廃止

    北部地区への配水を天田内配水所が受け持つ体制へ移行しました。

  6. 緊急遮断弁制御盤を更新

    令和5年度工事として緊急遮断弁制御盤機器取替が行われました。

  7. 流量計・配水管更新に着手

    老朽化した流量計と配水管を2か年で更新する工事に着手しました。

  8. 緊急遮断弁を分解整備

    緊急遮断弁の分解整備業務が発注され、災害対応設備の保守が継続しました。

  9. 配水管・直流電源設備を更新

    令和7年度工事成績評定結果に、配水流量計更新に伴う配水管整備と直流電源装置基盤等更新工事が掲載されています。

  10. 16取水井と配水池の水質監視を継続

    令和8年度水質検査計画で、取水井、着水井、配水池、給水系統を継続して検査しています。

見学・アクセス情報

天田内配水所は無人運用される現役水道施設です。青森市の常設施設見学案内では天田内配水所は対象に掲載されていません。

常設一般見学
案内を確認できない
市の主な見学対象
横内浄水場・堤川浄水場等
所在地
青森市大字新城字天田内18-259
運転形態
無人施設
見学希望
青森市企業局水道部へ事前確認

見学目的でも門・柵・管理区域を越えず、管理者が案内する公開条件と指定経路に従ってください。

令和8年度 天田内配水所の水質管理

2026年度水質検査計画・水質検査結果

令和8年度水質検査計画では、16本の取水井、着水井、配水池、給水系統を対象に水質を確認しています。地下水は水温12~13℃程度、pH平均約8.0で、硬度成分を適度に含み、塩素消毒のみで供給される水質特性と説明されています。

取水井
16本
原水水温
12~13℃程度
原水pH
平均約8.0

弱アルカリ性

処理
塩素消毒のみ
PFOS・PFOA
令和8年度も検査対象
最新結果
天田内配水所配水池として公表

令和8年度の検査結果は速報値として随時更新されるため、個別の最新測定値は青森市の水質検査結果ページを優先してください。

よくある質問

天田内配水所の水源は何ですか?

深さ約200~400メートルの深井戸16本から取水する地下水です。

どのように浄水していますか?

地下水を次亜塩素酸ナトリウムで消毒して供給します。令和8年度水質検査計画では塩素消毒のみと説明されています。

配水池の容量は?

5,000立方メートルのPCタンク式配水池が2池あり、合計有効容量は10,000立方メートルです。

施設能力は?

青森市の現行施設案内で公称施設能力は1日27,000立方メートルです。令和6年度の実際の年間配水量は5,703,113立方メートルでした。

災害時の備えはありますか?

2号配水池に口径700ミリメートルの地震感知式緊急遮断弁があり、200kVAの非常用発電設備も備えています。

災害時にどのくらい水を確保できますか?

青森市の令和5年4月1日時点の資料では、緊急遮断弁付き配水池5,000立方メートルの約70%、3,500立方メートルを災害時利用可能量として整理しています。

どの地域へ配水していますか?

主に市内西部地区です。油川配水所廃止後は北部地区への配水も天田内配水所が受け持っています。

見学できますか?

天田内配水所を対象とする常設の一般見学制度は確認できません。見学希望時は青森市企業局水道部へ事前に確認してください。

青森市天田内配水所を理解するための要点

本ページでは、青森市天田内配水所を青森県・青森市の配水所として記録しています。以下は掲載資料から確認できる基本情報です。

記録上の所在地
青森県青森市大字新城字天田内18-259
施設種別
配水所
年代・供用状況
1974年10月22日着工、1979年7月2日完成
構造・形式
深井戸取水井群、鉄筋コンクリート造着水井、有効容量137.2立方メートル、次亜塩素酸ナトリウム消毒設備、PCタンク式配水池5,000立方メートル×2池、2号配水池地震感知式緊急遮断弁、遠隔監視・自動制御設備
公表された配水能力・容量等
公称施設能力27,000立方メートル/日、配水池有効容量10,000立方メートル(5,000立方メートル×2池)、令和6年度年間配水量5,703,113立方メートル

施設の機能と地域での役割

配水・給水施設は、水を一時的に蓄え、需要や水圧を調整しながら地域へ届ける役割を担います。用途、対象区域、構造は施設ごとの資料で確認してください。 この一般的な役割と、上記の調査本文に記載したこの施設固有の歴史・構造を分けてご覧ください。

見学・現地確認について

掲載上の見学情報は「青森市の常設施設見学案内では横内浄水場・堤川浄水場等が対象で、天田内配水所を対象とする一般見学制度は確認できない。見学希望時は青森市企業局水道部へ事前確認」です。公開日、受付方法、見学可能範囲は変更されることがあります。訪問前に管理者や自治体の最新案内を確認し、現地では指定された見学経路に従ってください。

掲載内容はページ末尾の出典・参考資料8件を基に整理しています。資料間で表記が異なる場合は、自治体・管理者の案内を優先してください。

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青森県青森市大字新城字天田内18-259

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関連タグ

#現役施設#地下水#深井戸#配水池#塩素消毒#無人施設#緊急遮断弁#非常用発電#遠隔監視

年代・出典の扱いと現役施設を確認するときの注意はアーカイブの読み方・見学ガイドにまとめています。

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